選択性除草剤一覧と作物別の選び方・使い分け完全ガイド

選択性除草剤の種類や作物別一覧、土壌処理・茎葉処理の違いを徹底解説。農薬登録の有無による法的リスクや抵抗性雑草への対策まで、農業従事者が知っておくべき知識をまとめました。どの選択性除草剤を選べばよいか迷っていませんか?

選択性除草剤一覧と作物別の選び方・使い方

市販の除草剤でも農耕地で使うと3年以下の懲役または100万円以下の罰金になるものがあります。


この記事でわかること
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選択性除草剤の基礎知識

選択性・非選択性の違いから、イネ科選択性・広葉選択性の分類まで、基本をわかりやすく整理します。

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作物別・場面別の除草剤一覧

水稲・畑作・野菜・果樹など場面ごとに使える代表的な選択性除草剤を一覧で解説します。

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法的リスク・抵抗性対策

農薬登録の有無と罰則、SU抵抗性雑草への対策など、現場で即役立つ注意点をまとめます。


選択性除草剤とは何か?非選択性除草剤との違いを整理する


除草剤を選ぶとき、まず押さえておきたいのが「選択性」と「非選択性」の区別です。選択性除草剤とは、栽培している作物には影響を与えずに、特定の雑草にだけ効果を発揮するように設計された農薬のことです。一方、非選択性除草剤ラウンドアップグリホサート系)やバスタ液剤(グルホシネート系)に代表されるように、かかった植物すべてを枯らす働きをします。


非選択性除草剤は作物のない休耕期や畦畔(あぜ)管理には便利ですが、作物が生育中の農地に誤って飛散すると、収穫物に深刻な影響が出ます。


つまり選択性除草剤が必要なのです。


選択性が生まれる仕組みには大きく3つあります。


- 生理的選択性:作物と雑草で、除草剤の吸収・分解・代謝能力が異なること
- 形態的選択性:葉の形や表面のワックス層の違いにより、薬液が付着・吸収されにくい構造の作物に有利
- 生態的選択性(位置的選択性):作物の根と雑草の発芽部位が異なる深さにあるため、土壌処理剤が雑草だけに効く状態を作れること


たとえばゴーゴーサン乳剤は土壌表面から1〜2cmの深さに処理層を形成するため、その層より深く根を張っている作物には影響が出にくく、その層で発芽しようとする雑草の幼芽・幼根だけを抑えることができます。


これは生態的選択性の典型例です。


選択性の仕組みを理解することが、失敗しない除草剤選びの第一歩です。


選択性除草剤の分類一覧:イネ科選択性・広葉選択性・カヤツリグサ科選択性

選択性除草剤は、どの植物グループに効くかによって大きく3種類に分類されます。農場でどの雑草が問題になっているかを把握してから薬剤を選ぶと、ムダな出費を防げます。




























分類 効果のある雑草 代表的な作物への適用 代表薬剤例
🌱 イネ科選択性 メヒシバ・ヒエ・エノコログサ・スズメノカタビラなど 大豆・タマネギ・ニンジン・テンサイなどの広葉作物 ナブ乳剤・セレクト乳剤・ワンサイドP乳剤
🍃 広葉選択性 ハコベ・オオイヌノフグリ・ツユクサ・タンポポなど 麦類・イネ科牧草など 2,4-D・MCP・MCPP液剤
🌿 総合選択性(土壌処理) イネ科・広葉・カヤツリグサ科を幅広くカバー キャベツ・ネギ・タマネギ・小麦など ゴーゴーサン乳剤・トレファノサイド粒剤


イネ科選択性の代表格であるナブ乳剤(有効成分:セトキシジム)は、日本曹達が開発した茎葉処理型の除草剤で、50種類以上の作物に使用登録があります。浸透移行性が高く、雑草の根まで枯らすことができるため、一度の散布で十分な効果が得られることが多いのが特長です。


一方、セレクト乳剤(有効成分:クレソジム)はナブ乳剤では防除が難しいスズメノカタビラにも効果があり、難防除草種を抱える圃場で活躍します。広葉作物や非イネ科作物への選択性が明瞭なため、玉ねぎ・テンサイ・大豆などで特に重宝される薬剤です。


つまり「何の雑草に困っているか」が選択の出発点です。


選択性除草剤の作用タイプ一覧:土壌処理型と茎葉処理型の使い分け

除草剤を選ぶ際のもう一つの重要な視点が、「どのタイミングで使うか」です。これに対応する分類が「土壌処理型」と「茎葉処理型」の2種類になります。


土壌処理型(発芽前処理)は、雑草が芽を出す前の土壌に散布して使います。薬剤が土壌表面に処理層を形成し、発芽しようとする雑草の幼芽・幼根の生長点を阻害して枯らす仕組みです。ゴーゴーサン乳剤・トレファノサイド粒剤・ラッソー乳剤などが代表例で、効果持続期間は製品によって異なりますが40〜60日程度の抑草効果があります。作物の定植播種直前、または直後に使用するのが基本です。


茎葉処理型(生育期処理)は、すでに生えている雑草の茎や葉に直接散布して枯らすタイプです。速効性があり、早ければ散布後数日〜数週間で枯れ始めます。ナブ乳剤・セレクト乳剤・ワンサイドP乳剤などが該当します。雑草の生育ステージに合わせた使用が効果的で、一般にイネ科雑草であれば3〜5葉期ごろに散布するのが最も効果が出やすいとされています。


これは使えそうです。


多くの農家では土壌処理型と茎葉処理型を組み合わせた「体系処理」を行うことで、雑草の発生を長期的に抑えています。最初に土壌処理型で発芽を抑え、発生した雑草に茎葉処理型で追い打ちをかけるという流れです。






















タイプ 使用タイミング 効果の特徴 代表薬剤
⏳ 土壌処理型 播種・定植の直前〜直後(発芽前) 予防的。40〜60日程度持続 ゴーゴーサン乳剤・トレファノサイド粒剤
🍃 茎葉処理型 雑草が生えてから(生育期) 治療的。速効性あり ナブ乳剤・セレクト乳剤・バサグラン液剤


水稲(水田)で使える選択性除草剤一覧と使用時期の目安

水稲は日本農業の中心作物の一つであり、水田雑草の防除には長い実績があります。水田特有の雑草であるノビエ(ヒエ)・コナギホタルイ・クログワイなどは、稲作の大きな課題で、それぞれ適した除草剤が存在します。


水稲用除草剤の多くはスルホニルウレア系(SU剤)を有効成分とする「一発処理剤」が主流で、移植後7〜10日に散布することでノビエを除く多くの水田雑草を一度に防除できます。代表的な成分にはベンスルフロンメチルやピラゾスルフロンエチルがあります。


しかし近年、SU剤を毎年同じ圃場で使い続けることにより、SU剤への抵抗性を持つ変異株(SU抵抗性雑草)が各地で確認されています。これが原因でコナギやアゼナが「例年と同じ除草剤を使ったのに枯れない」という状況が起こります。


厳しいところですね。


SU抵抗性が疑われる場合は、ベンゾビシクロン(BBH)系や作用機作の異なるALS阻害剤以外の成分を含む除草剤に切り替えることが推奨されています。


































使用時期 除草剤の種別 代表薬剤例 対象雑草
移植前(代かき同時) 初期除草剤 ダイナマン・テアノン 一年生雑草全般
移植後7〜10日 初中期一発処理剤(SU系) アピログロウMX・フルパワーMXジャンボ ノビエ以外の広葉・カヤツリグサ科
移植後20〜30日 中期除草剤 クリンチャーバスME液剤(シハロホップ系) ノビエ(SU抵抗性対応)
生育期(補完処理) 茎葉処理剤 バサグラン液剤(ベンタゾン コナギ・ホタルイ・一年生広葉雑草


バサグラン液剤はベンタゾンを有効成分とする茎葉処理型の選択性除草剤で、イネには影響を与えずコナギやホタルイなどの水田広葉雑草・カヤツリグサ科雑草に高い効果を示します。SU抵抗性雑草にも有効なため、補完的な除草剤として水稲農家の圃場で広く使われています。


畑作・野菜作で使える選択性除草剤一覧:作物別に選ぶポイント

畑作・野菜作での除草剤使用は、作物ごとに農薬登録の範囲が厳しく決まっています。「作物への影響がなさそうだから同じ畑の隣の区画にも使ってみよう」という行動は農薬取締法違反になる可能性があるため注意が必要です。必ずラベルの適用作物欄を確認することが鉄則です。


以下に、主な作物別の選択性除草剤を整理します。














































作物 対象雑草 代表的な選択性除草剤 処理タイプ
🌽 トウモロコシ・麦類 広葉雑草 2,4-D・MCPソーダ塩・アトラジン系 茎葉処理・土壌処理
🫘 大豆・小豆 イネ科雑草 ナブ乳剤・ワンサイドP乳剤 茎葉処理
🧅 タマネギ・ネギ イネ科雑草・広葉雑草 ゴーゴーサン乳剤・セレクト乳剤・アージラン液剤 土壌処理・茎葉処理
🥬 キャベツ・ブロッコリー 一年生雑草全般 ゴーゴーサン乳剤・トレファノサイド粒剤 土壌処理
🥕 ニンジン・ゴボウ イネ科雑草 ナブ乳剤・ラッソー乳剤 茎葉処理・土壌処理
🍠 サツマイモジャガイモ 一年生雑草 ゴーゴーサン乳剤・トレファノサイド粒剤・ワンサイドP乳剤 土壌処理・茎葉処理


なかでもネギ類への除草剤選択は要注意で、ネギ・タマネギは葉面積が小さく直立した形状のため薬液が付着しにくく、かつ根が浅い特性があります。そのためゴーゴーサン乳剤などの土壌処理型と、必要に応じてセレクト乳剤などの茎葉処理型を組み合わせる体系処理が現場では一般的です。


アージラン液剤(石原バイオサイエンス)はネギ・タマネギへの適用があるイネ科雑草防除剤として知られており、メヒシバ・エノコログサなどに高い効果を発揮します。


圃場での実用評価が高い薬剤の一つです。


選択性除草剤と農薬登録の関係:農耕地で使える薬剤の見分け方

農薬の話で避けて通れないのが、農薬取締法による規制です。農薬取締法の改正により、農薬登録を受けていない除草剤(いわゆる非農耕地用除草剤)を農作物の栽培・管理に使用することは明確に禁止されています。


違反した場合の罰則は以下のとおりです。


- 3年以下の懲役
- または100万円以下の罰金
- 法人の場合は1億円以下の罰金(農薬取締法改正版)


これは農耕地だけでなく、家庭菜園や庭での使用にも適用されます。ホームセンターで販売されている「雑草を枯らす除草剤」の中には、農薬登録を受けていない非農耕地専用品が多く含まれており、見た目や価格だけでは農耕地用との区別がつきません。


農耕地用かどうかの確認方法は簡単です。


農薬登録を受けている農耕地用製品には、容器・包装に必ず「農林水産省登録第○○○号」という登録番号が記載されています。この番号がない製品は非農耕地専用と判断してください。農薬登録番号の確認だけ覚えておけばOKです。


農林水産省の公式データベース「農薬登録情報提供システム」では、農薬の登録状況を作物名・成分名などで検索できます。用途や圃場に合った農薬を正しく選ぶために、積極的に活用しましょう。


農薬として使用することができない除草剤について(農林水産省)- 非農耕地用除草剤を農耕地で使うと罰則対象になる理由・根拠が明記されています


選択性除草剤の作用機作(HRAC分類)と抵抗性雑草への対策

同じ選択性除草剤を毎年同じ圃場で使い続けると、雑草が除草剤の成分に対して抵抗性を獲得し、「使っても枯れない草」が出現する問題が起きます。


これが除草剤抵抗性雑草です。


国際的な指標として、除草剤の作用機作(どのような仕組みで雑草を枯らすか)を分類したHRAC(Herbicide Resistance Action Committee)コードがあります。日本でも農薬ラベルへの記載が推奨されており、同じHRACコードの薬剤を連続使用することで抵抗性が生じやすくなることが知られています。


主なHRACコードと対応する除草剤成分は以下のとおりです。


- コードA(ACCase阻害):セトキシジム(ナブ乳剤)・クレソジム(セレクト乳剤)→ イネ科専用
- コードB(ALS阻害):スルホニルウレア系(SU剤)・イマザメタベンズメチル → 水田一発剤の多くが該当
- コードC(光合成阻害・光化学系II):アトラジン・ベンタゾン(バサグラン液剤)
- コードF(カロテノイド生合成阻害):ノーザンプラス系


抵抗性対策の基本は、作用機作の異なる薬剤を年ごとにローテーションすることです。たとえばAコードのナブ乳剤とFコードの薬剤を交互に使うことで、特定の成分への耐性がつきにくくなります。


HRACコードの確認はラベルか農薬メーカーのウェブサイトで可能です。除草剤を購入する際に「このラベルのHRACコードは何か」を一度確認するだけで、長期的な防除効率が大きく変わります。


これが条件です。


SU抵抗性雑草とは? 判別・対策方法と使える除草剤例一覧(minorasu by BASF)- SU抵抗性雑草の発生状況・判別方法・具体的な対策除草剤の選択例が詳しく解説されています


選択性除草剤が「効かない」と感じたときに確認すべき3つの原因

除草剤を正しく散布したつもりなのに「効いていない」と感じる場合、原因はいくつか考えられます。適切な対応策が違うため、原因の切り分けが重要です。


原因①:散布タイミングのずれ
土壌処理型の除草剤は雑草が芽を出す前の散布が絶対条件です。すでに1〜2葉期を超えた雑草には効果が大幅に落ちます。また茎葉処理型においても、イネ科雑草は3〜5葉期が最適で、大きくなりすぎた雑草には効果が薄れます。


散布適期を外すことが原因の第一位です。


原因②:雑草が除草剤抵抗性を持っている
前のセクションで触れたとおり、SU抵抗性雑草などが各地で確認されています。「毎年同じ除草剤を使っている」という農家でこの問題が発生しやすく、作用機作の異なる薬剤への切り替えが必要です。


原因③:散布量・希釈倍率の誤り
ラベルに記載された希釈倍率を守ることは基本ですが、実際には「効果が出なかったから濃くした」という誤用事例も報告されています。農薬は「多ければ効く」ものではなく、過度に濃い散布液は逆に薬害を引き起こすこともあります。


規定通りの希釈が原則です。


意外ですね。効かないからといって濃度を上げる行動は逆効果になりえます。気温が低い時期(15℃以下など)の茎葉処理剤は吸収効率が落ちるため、時期を変えることも有効な対策です。


選択性除草剤の散布時の安全管理と近隣への配慮

除草剤は適切に使えば安全性の高い農薬ですが、散布時の取り扱いには一定の注意が必要です。農作業での農薬中毒事故は、誤った使い方によるものが多くを占めています。安全に使うために守りたいポイントを整理します。


散布時の服装と保護具(必須)


- 帽子(農薬が頭部にかかるのを防ぐ)
- マスク(噴霧粒子の吸い込み防止)
- 保護メガネ(目への飛散防止)
- 長袖・長ズボンの防除衣
- ゴム手袋・長靴


これは必須です。「少量だから大丈夫」と素肌で散布する作業者が後を絶ちませんが、除草剤の原液が皮膚に付着し続けると皮膚炎の原因になります。


近隣への配慮と法的義務


農薬を散布する前には、周辺住民への事前通知が推奨されています。特に住宅地に隣接する圃場や、有機農業圃場が近くにある場合は、飛散(ドリフト)が問題となります。農林水産省の「農薬の使用に関する基準」では、周辺住民への周知が求められており、無断で散布して隣の家庭菜園や有機農場に除草剤が流入した場合、損害賠償トラブルに発展する可能性があります。


散布日は風のない無風〜微風の日を選び、風向きにも注意することが基本中の基本です。隣地との境界から2m以内では使用を控えるよう農林水産省も推奨しています。


農薬でない除草剤もあるのですか(CropLife Japan)- 非農耕地用除草剤を農耕地で使った場合の法的罰則・具体的な懲役・罰金額が明記されています


農業従事者が知っておくべき選択性除草剤の独自視点:「作物ストレス」と除草剤効果の関係

ほとんどのマニュアルや記事で語られないのが、「作物の状態が除草剤の効果に影響する」という観点です。選択性除草剤は作物に害を与えない設計ですが、これは「健康な作物」を前提とした話です。


作物が乾燥ストレス・湿害・肥料不足などによってすでに弱っている状態では、薬剤を代謝・解毒する力が低下し、通常なら問題ない量でも薬害が出ることがあります。特にトレファノサイド粒剤などの土壌処理剤は、発芽直後の弱い苗に直接作用するリスクが高まります。


農研機構の研究でも、植物の生育状況・環境ストレスが農薬代謝に影響することは確認されています。実際の圃場では「晴れが続いた後の乾燥状態の畑に散布したら薬害が出た」という報告もあります。散布前は作物の状態を確認する習慣が重要です。


作物が健康であることが選択性の前提条件です。


除草剤散布前の数日間は、作物の水分状態・根の状況・天候を確認するようにしましょう。過度に乾燥している圃場では灌水後に落ち着いてから散布するのが安全策です。圃場の土壌条件・気象条件・作物の状態を一元的に管理するためには、スマート農業ツールや気象データサービスを活用することも選択肢の一つです。


選択性除草剤を使う前に必ず確認すること:ラベルの読み方と使用上の注意

どんなに優れた除草剤も、ラベルの指示を無視して使えば効果が半減するだけでなく、法律違反になります。農薬ラベルには農薬取締法に基づく法定記載事項が含まれており、必ず使用前に全文を確認することが義務づけられています。


ラベルで特に確認すべき項目は次のとおりです。


- 農薬登録番号(農林水産省登録第○○○号)→ 農耕地用かどうかの判断基準
- 適用作物名→ 自分の作物が記載されているかを確認
- 使用時期と使用回数→ 作物の生育ステージ・年間使用回数の上限
- 希釈倍率と使用量→ 10aあたりの散布量と希釈水量
- 使用上の注意→ 魚毒性・蜜蜂への影響・隣接作物への注意


なかでも「使用回数の上限」は見落とされがちです。一部の除草剤は年間1回または2回しか使用できない制限があり、これを超えると残留農薬基準値を超える可能性があります。出荷・販売する農産物に残留農薬問題が発生した場合、農家としての信用問題に直結します。


農薬ラベルの確認は省けません。


農薬の使用記録の保管も重要です。農業者は農薬使用記録を3年間保存することが義務づけられており(農薬取締法)、GAP認証(農業生産工程管理)取得農家ではさらに厳格な記録管理が求められます。


選択性除草剤の費用と効果:選び方を間違えると収穫量に直結する理由

除草剤のコストは農業経営において軽視できない要素です。安価な除草剤を選んで「効かなかった」という場合、再散布のコスト・時間・そして除草漏れによる減収というトリプルの損失が発生します。


たとえばナブ乳剤(500ml)は市場価格で約3,000円前後です。10aの圃場に散布する場合の使用量は製品・希釈倍率によって異なりますが、概ね1回あたり数百〜数千円のコストがかかります。一方、除草が不十分な場合の収穫量への影響は品目によって異なりますが、雑草が著しく繁茂した圃場では作物の光・養分・水の争奪により収量が10〜30%以上落ちるケースも報告されています。


結論は「適切な除草剤選びは投資対効果が高い」です。


適切な薬剤選択のための投資を惜しんで安い製品を選ぶより、農薬登録番号・適用作物・作用機作・散布適期をすべて確認した上で最適な薬剤を選ぶほうが、最終的なコストパフォーマンスが大幅に高くなります。JAや農業改良普及センターへの相談は無料で行えます。地域の農業事情に精通したアドバイスが受けられるため、圃場に合わせた選択性除草剤の選定に活用することを強くおすすめします。


除草剤の効果的な使い方 畑作・野菜作編(アグリポートWeb)- 土壌処理剤と茎葉処理剤の体系処理の考え方と具体的な使い方が解説されています




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