ホタルイ 除草剤 おすすめ 一発処理剤

ホタルイ(イヌホタルイ)で残草が出る水田に向けて、一発処理剤・初期剤・中期剤の選び方と水管理のコツ、SU抵抗性を疑う判断基準まで整理します。あなたの田んぼは「剤の問題」それとも「時期と水」の問題でしょうか?

ホタルイ 除草剤 おすすめ

ホタルイ防除の全体像(先に結論)
基本は「初期〜一発処理剤を適期」

ホタルイは小さいうちの処理が最優先。移植直後〜ノビエ2.5〜3葉期など、各剤の登録範囲内で早めに入れるのが効果を左右します。

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効かない原因の多くは水管理

散布後は原則「止水」。散布後7日間は落水・かけ流しを避け、オーバーフローも含め流出させないのが基本です。

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SU抵抗性なら体系処理へ

SU系の連用で抵抗性ホタルイが増えることがあります。疑わしい場合は「SUに頼り切らない体系」+中・後期剤で密度を下げるのがセオリーです。

ホタルイ 除草剤 一発処理剤の選び方(成分と適期)


ホタルイ対策の主戦力は、移植直後〜ノビエ2.5〜3葉期あたりで入れる「初・中期一発処理剤」です。大阪府の防除指針でも、一発処理剤は省力的だが“能力を最大限に発揮させるには最適処理時期が重要”で、移植後日数だけでなく代かき後日数や雑草葉齢を基準に判断するのが望ましい、と整理されています。
一発処理剤を選ぶとき、現場で迷いやすいのが「商品名の違い=効きの違い」と思い込む点です。実際は、同じ系統成分(特にSU系)を含む剤が多く、連用すると抵抗性リスクが上がるため、ラベルで成分を確認し、同一成分の重複使用を避ける必要があります。大阪府の資料でも「異なる農薬名でも同一成分を含む場合がある」「体系処理では同一成分の重複使用に注意」と明記されています。


また“意外と効き差が出る”のが、剤型の選択です。ジャンボ剤は「完全にたん水された状態(水深5〜7cm以上)で水口・水尻を止めて投げ込む」「漏水田・かけ流し田では使用できない」など前提条件が厳しく、水が浅い・漏れる田では本来の性能が出ません。粒剤も、現在は1キロ粒剤が主流で、3キロ粒剤と取り違えて散布量を誤る事故が起きやすいので、最初に吐出量を確認するのが安全です。


おすすめの考え方は「ホタルイが毎年出る田=一発処理剤を適期に、さらに残草リスクがある田=初期剤+中期・後期剤の前提で組む」です。大阪府の指針では、SU抵抗性が疑われる残草が出た場合に“必ず中・後期剤を処理して密度を下げる”“一発処理剤のみの防除から体系処理へ切り替える”と示されています。


ホタルイ 除草剤 SU抵抗性の見分け方と対策(ローテーション)

「ホタルイに効かない=薬が弱い」ではなく、SU抵抗性が関与しているケースがあります。熊本県の防除指針では、SU抵抗性雑草とは“適正に除草剤処理を行っても効かない雑草”で、SU剤を含む除草剤を適正に処理しても効かない、数年連用後に残存するようになる、残存が2年以上継続する、といった状況が懸念サインとして挙げられています。
さらに大阪府の資料でも、SU系成分は1980年代後半の発売以来広く使われてきた一方、連年使用で抵抗性雑草が生き残り拡大し、府内でもSU抵抗性のホタルイやコナギの発生が確認されている、と書かれています。つまり「周囲も同じ一発処理剤を何年も」になりがちな地域ほど、疑う価値があります。


対策の基本は2本立てです。


・薬剤面:SU抵抗性雑草にも効果がある成分を含む除草剤、またはSU成分を含まない除草剤を選ぶ/同じ除草剤を複数年連用しない(大阪府の対策項目)。


・作業面:葉齢が小さい“早期処理”を徹底し、残ったら中・後期剤で確実に密度を下げる(大阪府の対策項目、熊本県の「残存確認したら中期剤または後期剤で完全に除去」)。


ここで押さえたいポイントは「抵抗性は一発で解決しない」という現実です。熊本県の資料には、抵抗性は突然変異等で保持されたものが淘汰圧で顕在化し、以後抵抗性を持ち続ける、と説明があります。つまり、翌年以降も“同じ圃場で同じ作戦”をやめ、ローテーションと体系処理で“種子生産をさせない年を積み重ねる”発想が必要です。


参考:SU抵抗性の判断基準と、ローテーション・中後期剤での完全除去の考え方(抵抗性対策の章)
熊本県「雑草の防除指針(SU抵抗性雑草対策)」PDF

ホタルイ 除草剤 水管理のコツ(止水7日とオーバーフロー)

ホタルイ防除で、検索上位記事があまり深掘りしないのに、実は差が出るのが水管理です。大阪府の防除指針では、河川等水系への流出防止の観点から“散布後7日間はたん水状態を保ち、落水、かけ流しを行わない”“降雨等によるオーバーフローにも注意”と、かなり強い表現で注意喚起されています。
この「7日」が守れないと、成分が田面水ごと外へ出て、効くべき草に十分当たらない(=残草)になりがちです。とくに、田植前散布で自然減水させる体系を取る場合も“田植え(や落水)までに7日間の滞水が必要”とされ、工程が詰まっている年ほど失敗が起きやすいので、作業暦の組み替え自体が防除になります。


剤型ごとの“効かせ方”も水で決まります。


・フロアブル原液たん水散布:散布前に水深3〜5cmにし、ほ場が大きい場合は中央付近も歩いて散布する(大阪府の散布法)。


・ジャンボ剤:水深5〜7cm以上で、漏水田・かけ流し田では使用不可、藻やウキクサが多いと拡散不良で効果低下や薬害の恐れ(大阪府の散布法)。


・ベンタゾン粒剤(例:バサグラン粒剤のような成分系):水の移動に伴う移行性が大きく、水深が浅いほど効果が安定し、深水では効果が劣る(大阪府の中後期剤の注意)。


つまり「深水=安全」ではありません。ジャンボは深水が必要、ベンタゾン系は深水で劣るなど、同じ水田でも“その剤の得意な水深”が違うのが落とし穴です。ホタルイが残る田ほど、剤選びと同時に「散布後の止水」「水深設定」「漏水・かけ流しの有無」をセットで点検してください。


参考:止水7日、オーバーフロー注意、剤型別の散布条件、SU抵抗性対策の具体策(除草剤の章)
大阪府「農作物病害虫防除指針(除草剤)」PDF

ホタルイ 除草剤 初期剤+中期剤 体系処理の組み方(残草を前提に潰す)

ホタルイの“しぶとさ”は、初期に取り切れなかった個体がそのまま残るだけでなく、翌年の発生源を増やす点にあります。だから、最初から「一発で終わらせる」発想より、「初期で発生を抑え、残草が出たら中期・後期で密度を落とす」体系のほうが、結果的に楽になる年が多いです。大阪府の指針でも、SU抵抗性が疑われる残草が出た場合は“必ず中・後期剤を処理して密度を下げる”、一発処理剤のみの防除をしているほ場は“初期剤と中・後期剤の体系処理、または一発処理剤と後期剤の体系処理に切替える”と明確に書かれています。
体系処理を組むときの現場手順(考え方)はシンプルです。


・ステップ1(初期):代かき後〜移植直後など、雑草発生前〜発生初期に入れる。大阪府の資料でも“雑草発生前〜発生初期の処理が効果的なので時期を逸しない”とされています。


・ステップ2(確認):移植後2〜3週間前後、ホタルイの抜けを確認。ここで「ホタルイだけ残る」「去年も残った」なら抵抗性も疑う。


・ステップ3(中期・後期):残った草種と大きさに合う剤を選び、登録範囲内で処理して“密度を下げる”。大阪府では中期除草剤は初期除草剤との体系処理が前提とされ、またベンタゾン等を含む後期剤を前作に処理しておくと翌年の密度低下に有効、という実務的な記述もあります。


“意外な盲点”は、体系処理にしたのに効かないパターンです。原因の多くは「成分が重複している」「散布時期が遅い」「止水が守れていない」のどれかで、大阪府の注意事項にすべて書かれています。体系処理に切り替えたら、薬剤代が上がる分だけ、ラベル確認と水管理をより丁寧にやるのがコスパ改善の近道です。


ホタルイ 除草剤 おすすめ 独自視点:隣接作物と水系リスクの“選び方”

同じ「ホタルイに効く」でも、圃場条件で“おすすめが変わる”代表例が、隣接作物・水系への配慮です。大阪府の防除指針には、ベンスルフロンメチルなどSU系化合物を含む剤は、れんこん・くわい・せり・いぐさなどの生育を阻害する恐れがあるため、これらの生育期に隣接する水田ではできるだけ使用を避ける、と書かれています。検索上位の「おすすめ商品」紹介だと、この視点が抜けやすいのですが、現場ではトラブルになりやすいポイントです。
もう一つは水系への流出です。大阪府資料では、散布後7日間の止水だけでなく“薬害の恐れがあるため、散布後の水田水を他の作物にかん水しない”とも明記されています。つまり、用水・排水の設計(いつ、どこに水が動くか)まで含めて“おすすめ”を決めるのが本来の姿です。


この独自視点を実務に落とすと、次のチェックリストが使えます。


・周囲にれんこん・くわい・せり・いぐさがある:SU系を含む一発処理剤を入れる前に、成分確認とリスク評価を最優先。


・用水路がすぐ下流で他作物に回る:止水7日が守れる工程かを先に確保し、守れないなら散布タイミングや剤型を見直す。


・圃場が漏水田・かけ流しになりがち:ジャンボ剤の適性が低いので、剤型選定から見直す(大阪府の使用条件)。


ホタルイは“薬だけの問題”に見えて、実は圃場条件・周辺条件で勝負が決まる雑草です。自分の田んぼで毎年同じように残るなら、成分ローテーションと体系処理に加えて、「隣接作物」「止水できる工程」「漏水」「オーバーフロー」の4点を、今年は最初に点検してみてください。




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