ノビエ 除草剤 初期 中期 後期 一発剤 体系防除

ノビエ 除草剤の初期剤・中期剤・後期剤・一発剤の特徴と体系防除の考え方を整理し、実際の圃場で失敗しない選び方と使い分けのコツを解説するとどう役立つのか?

ノビエ 除草剤 時期別 体系防除

ノビエ除草剤の体系防除の全体像
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初期剤と一発剤の役割

代かき〜移植直後に効かせる初期剤と、一度の散布で初期〜中期までカバーする一発剤の違いと選び方を整理します。

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中期・後期剤で残草対策

ノビエ3〜5葉期まで対応できる中期・後期剤の使いどころと、散布遅れをカバーする現実的な対応策を紹介します。

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SU抵抗性や難防除雑草への配慮

SU抵抗性雑草や多年生雑草を想定した成分の選び方と、体系防除でリスクを下げる考え方を解説します。

ノビエ 除草剤 初期剤と一発剤の基本と選び方

 

ノビエ対策の出発点は、代かき後から田植え前、あるいは移植直後の段階で効かせる初期剤と一発剤の理解から始まります。 初期剤は残効期間が15〜25日程度と比較的短く、ノビエ1〜1.5葉期までを主なターゲットとするため、発生が早い圃場や代かきから移植までの日数が空く圃場での「前倒し防除」に向いています。
一方、一発剤は30〜50日程度と残効が長く、移植直後からノビエ3葉期頃まで幅広く効きやすい設計になっており、初期〜中期を一度の散布でカバーして省力化できるのが特徴です。 雑草発生の少ない圃場では初期一発剤を、平均的な発生量の圃場では初中期一発剤を選ぶと、過不足なく効かせやすくなります。
ノビエ 除草剤のラベルに記載される「葉期」は、圃場内で最も進んだノビエの葉数を指し、平均葉数ではない点を理解しておく必要があります。 ギリギリの葉期を狙うと少しの散布遅れで効き目が落ちるため、1.5葉期までと書かれている場合は、実際には1葉期に余裕を持って散布するくらいのイメージで計画を立てると安全です。

 

参考)ヒエ(ノビエ)の除草剤 初期剤のおすすめ商品と効果的な使い方…

また、代かきから移植まで6日以上空く圃場や、アゼナ類・ホタルイが多発する圃場では、ソルネットのような初期剤を「一発剤や中期剤の補完役」として体系処理することで、初期の発生ラッシュを抑えつつ後半の残草もカバーしやすくなります。

 

参考)https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/pdf/aomori_ine1703_08.pdf

ノビエ 除草剤 中期・後期剤と残草ノビエのリカバー術

ノビエ対策で避けて通れないのが「散布したはずなのにノビエが残った」という局面での中期・後期剤の使い方です。 中期剤は主にノビエ1.5〜5葉期までを狙う設計で、初期剤との体系で使われることが多く、土壌処理と茎葉処理の両方の成分を組み合わせた製剤も一般的になっています。
例えば、トドメバスMF液剤のように、ノビエ6葉期まで対応できるメタミホップと、広葉雑草に強いベンタゾンナトリウム塩を組み合わせたタイプは、伸びすぎたヒエ類と広葉雑草をまとめて叩ける「中・後期の切り札」として位置づけられています。
後期剤や中・後期一発剤の中には、ノビエ4葉期まで、あるいは5葉期まで対応できるものがあり、葉齢が進んでしまった圃場での残草処理に有効です。 クリンチャーEWやクリンチャージャンボなど、シハロホップブチルを有効成分とした製剤は、残草したノビエやその他のイネ科雑草に対して高い効果を示し、水稲への選択性にも優れるため、「見えているヒエを確実に落としたい場面」で重宝されています。

 

参考)ノビエに!水稲用中・後期除草剤。日産クリンチャーEW:日産化…

畦畔からパックを一定間隔で投げ込むだけで自己拡散するジャンボ剤は、足場の悪い圃場や、機械の入りにくい小区画田での作業省力化にもつながり、忙しい時期の労力軽減という意味でも中・後期剤の価値を高めています。

 

参考)3~5葉期のノビエも枯らす水稲用中・後期除草剤。日産クリンチ…

ノビエ 除草剤 SU抵抗性・難防除雑草を意識した体系防除

近年問題となっているのが、スルホニル尿素系(SU)除草剤に抵抗性を示す雑草の増加であり、ノビエ 除草剤を選ぶ際にもこの点を無視できなくなっています。 一年生広葉雑草のアゼナやミゾハコベ、コナギ、ホタルイなどにSU抵抗性が確認されている事例があり、オモダカのような多年生難防除雑草でも抵抗性が問題視されています。
このため、SU剤だけに頼らず、ベンタゾンなど異なる作用機構を持つ成分を組み合わせた中・後期剤や一発剤を体系に組み込むことが、長期的に見た防除安定性の鍵となります。 一発剤でノビエと広葉雑草を広く抑えつつ、難防除雑草に対してはベンタゾンを含む製剤を重ねる「二段構え」の体系は、地方の指導資料でも推奨されることが増えています。
ノビエに関しては、従来から除草剤のターゲットとしてきた影響で、他の水田雑草よりも効く薬剤の種類は多いとされますが、その分、同じ系統の薬剤を繰り返し使うと抵抗性個体が選抜されやすいリスクも抱えています。 年ごとに成分を入れ替えたり、一発剤・中期剤・後期剤の組み合わせを変えたりすることで、作用点の異なる薬剤をローテーションさせ、抵抗性発達を遅らせる工夫が必要です。

 

参考)https://wssj.jp/~wsstj/pdf/tohoku_weed18_9.pdf

また、SU剤主体の体系から、ベンタゾンやプロパン、シハロホップブチルなどを組み合わせた「多成分・多系統」の体系に切り替えることで、ノビエだけでなくホタルイ・コナギ・オモダカといった難防除雑草までまとめて抑えやすくなり、長期的な草種変化への備えにもつながります。

 

参考)除草剤の効果的な使い方 稲作編 - アグリポートWeb

ノビエ 除草剤 体系処理と葉齢進展を踏まえた独自の実践戦略

ノビエの葉齢進展は、最近の温暖化や作期の変化もあって、過去の試験データと比べると進み方が早まっている可能性が指摘されています。 食糧・肥料検定などの試験からも、同じ地域・同じ作期でも年によって葉齢の進み方に差があることが報告されており、「カレンダー日付で決め打ち散布」よりも、実際の葉齢を見て判断する重要性が高まっています。
具体的には、出勤前や夕方の見回り時に、圃場内で最も育ったノビエの葉数を毎回ざっと確認し、「1葉半になりかけているか」「3葉に届きそうか」を感覚的に把握しておくと、ラベルに記載された適期内での散布を外しにくくなります。 この視察をルーティン化するだけでも、「気づいたら5葉を超えていた」という失敗をかなり減らせます。
体系防除の組み立てでは、地域の推奨体系をベースにしつつ、自分の圃場の特徴(冷水田か、代かきから田植えまでの日数、落水の有無、雑草の履歴)を反映させることが、現場目線の最適解につながります。 例えば、代かきと移植の間隔が長くノビエの発生が早い圃場では、初期剤+初中期一発剤+中期剤といった重ね方で「早生え」と「後出し」の両方を抑えられる一方、雑草の発生が少ない圃場では初中期一発剤+必要時の後期剤という軽い体系でも十分な場合があります。

 

参考)水稲除草剤の正しい選び方・上手な使い方 |AGRI EXPO…

さらに、圃場ごとに数年分の「ノビエ発生カレンダー」を簡単にメモしておき、どの年にどの体系を組んだらどの程度残草したかを記録しておけば、自分の田んぼ専用の「経験に基づく体系マニュアル」が自然と出来上がります。 これは公表されていない現場のノウハウであり、AIや教科書には載りにくい部分ですが、同じ地区内でも圃場条件の違いが大きい日本の水田では、こうした自前データがノビエ防除の精度を大きく引き上げてくれます。

ノビエ 除草剤 剤型・散布方法と環境・労力面の工夫

ノビエ 除草剤の効果を最大限に引き出すには、成分や時期だけでなく「剤型」と散布方法の特性を理解することも重要です。 水稲用除草剤には、フロアブル(液体)、豆粒剤、FG剤(水に浮く顆粒剤)、ジャンボ剤(水に溶けるフィルム入り顆粒)などさまざまな剤型があり、拡散性の高さや投入のしやすさがそれぞれ異なります。
拡散型の剤は水口や畦畔から投入しても圃場全体に広がりやすく、ジャンボ剤のように畦畔からパックを一定間隔で投げ込むだけの製品は、田に入らずに散布できるため、中・後期の忙しい時期の省力化に大きく貢献します。 一方で、風が強い日や水深が不安定な状態では、薬剤の偏りや流亡を招きやすく、同じ成分でも「効いた場所と効きにくい場所」が出る原因になりかねません。
また、選択性除草剤の仕組みとして、稲とノビエが同じイネ科でありながら、薬剤の吸収・代謝・分解スピードに差があることを利用している点も押さえておくと、散布タイミングの意味が腹落ちします。 ノビエは薬の代謝が稲より遅いために枯死しますが、稲はある程度まで分解してしまうため、適期・適量であれば薬害を避けつつノビエだけを選択的に抑えられる構造です。

しかし、水深が浅すぎる・深すぎる、急激な落水、極端な高温・低温といった条件が重なると、稲側の負担が増えたり、逆にノビエへの吸収が弱まったりして、効果が不安定になることがあります。 そのため、ラベルで示される水深管理や落水禁止期間を守ることは、単なる「注意書き」ではなく、ノビエだけに効かせるという選択性の仕組みを成立させるための前提条件と言えます。

ノビエの特徴や除草剤の使い分けの基本をもう一度整理したい方には、協友アグリの動画や専門解説も参考になります。

 

除草剤の効果的な使い方(稲作編)|アグリポートWeb
このリンクでは、水稲用除草剤の剤型・選択性の仕組み・拡散型薬剤の特徴など、本記事の「剤型・散布方法」の章で触れた内容をより図解的に確認できます。

 

タネバエ 幼虫 駆除と防除の総合対策

タネバエ幼虫駆除と防除のポイント
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発生生態と被害の正体

タネバエ幼虫がどの作物のどこをどう食害するのか、発生時期と被害症状の特徴を整理して解説。

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農薬と物理的防除の組み合わせ

ダイアジノン粒剤など登録農薬の使い方と、太陽熱消毒・防虫ネット・有機肥料管理など物理的防除の実践方法を紹介。

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有機栽培向け・独自視点の工夫

緑肥・土壌還元消毒・播種リズムなど、現場で試されているタネバエ幼虫対策の応用テクニックを掘り下げて説明。

タネバエ幼虫駆除のための発生生態と被害症状の理解

タネバエの幼虫は、播種直後から発芽期の種子や幼芽・幼根を集中して加害し、発芽前に種子内部を食べ尽くすことで欠株や極端な初期生育不良を引き起こす土壌害虫である。とくにダイズ・インゲン・ソラマメなどマメ科や、キュウリ・カボチャなどウリ科、ホウレンソウなど多くの畑作物で被害が確認されており、春先の低温条件下では「土が温まっていないだけ」と誤認されて見逃されがちなのが厄介な点だ。
成虫は腐敗した有機物や耕起直後の湿った土壌を好み、土塊の下など半日陰の場所に点々と産卵するため、未熟堆肥や鶏ふんを多用した圃場では密度が急増しやすい。西日本・東日本では年4~5回(3~6月にピーク)、地域によっては秋にも発生ピークがあり、成虫寿命が最長4か月ほどと長いため、一度圃場内で増えると「毎年同じ畝で立ち上がり不良が続く」という慢性的な問題に発展するリスクがある。

 

参考)島根県:タネバエ(トップ / しごと・産業 / 農林業 /…

  • タネバエ幼虫被害の典型症状として、発芽前に腐ったように変色した種子、双葉が開かず地際部がくびれて倒伏する苗、株元だけが異様に細い苗立ちなどが見られ、掘り返すと白~黄白色のウジが確認される。
  • 被害が播種~発芽初期に集中するため、発生を見逃すと「種子が古かった」「品種が悪い」と判断されやすく、後から農薬で幼虫を狙っても手遅れになるケースが多い。
  • 越冬は幼虫・蛹・成虫のいずれのステージでも可能で、暖地では年4~6回発生するとの報告もあり、圃場周辺の堆肥置き場や雑草地が「見えない供給源」となり得る。

タネバエ幼虫駆除に使える農薬と安全な適用のポイント

タネバエ幼虫の駆除には、播種時や定植時の「土壌処理」が基本であり、日本化薬のダイアジノン粒剤5など、タネバエに適用のある粒剤・粉剤を播種溝へ処理する方法が広く普及している。たとえばタマネギやホウレンソウでは、10a当たり3~6kgのダイアジノン粒剤5を播種時または作付前に土壌表面散布し、作条処理や全面土壌混和で種子近くの層へ均一に混ぜ込む使い方が示されている。
ただし、農薬は作物ごとに登録の有無と使用基準が厳密に定められており、タネバエに適用があっても作物に登録がない製剤を使うと法令違反となるため、最新の適用表や地域JAの指導資料で確認することが重要だ。とくに出荷先が産地ブランドを持つ場合や、残留農薬検査が厳しい市場を狙う場合は、登録条件から外れた「自己流」の使用は経営リスクとなる。

 

参考)https://www.takii.co.jp/tsk/bugs/ata/bug/tanebae/

  • ダイアジノン粒剤5は、タネバエ・ネキリムシ類・コガネムシ類幼虫など多くの土壌害虫に速効的な効果を持ち、60種類以上の作物に適用があるため、畑の常備薬として利用されることが多い。
  • 粒剤の効果を最大限引き出すには、播種溝の底または種子の周囲に均一に散布し、軽く覆土して薬剤が乾燥や風で飛ばないようにすることが推奨される。
  • スタークルやアルバリンなど一部の浸透移行性剤は、タネバエを含む複数の害虫に効果があり、育苗トレイの灌注や株元灌注で利用できるが、タネバエへの適用の有無や処理回数、収穫前日数などの条件を必ず確認する必要がある。

農薬の適正使用とタネバエ幼虫駆除の基本的な考え方を学べる参考資料です(農薬選定・使用基準の確認の参考)。

 

ダイアジノン粒剤5 製品情報 | 日本化薬

タネバエ幼虫駆除を支える物理的防除と有機質肥料の管理

タネバエは「匂い」に強く引き寄せられる性質があり、とくに未熟堆肥や鶏ふん・油かすなど、分解途中の有機質肥料を多量に施用した圃場で発生が多いことが複数の自治体資料で指摘されている。そのため、タネバエ幼虫駆除を考える際には、単に殺虫剤を追加するだけでなく、「播種時に強い匂いを出さない」肥培管理へ切り替えることが、長期的な密度低減に重要となる。
また、夏季の休作期には太陽熱を利用した土壌消毒(太陽熱土壌消毒)を行うことで、土壌表層10~20cm程度の病害虫密度をまとめて抑えることができる。土壌に十分灌水したうえで透明ビニルで密閉し、40~50℃前後の高温を数週間維持することで、タネバエを含む多くの土壌害虫や雑草種子、病原菌の密度を減らせるとされる。

 

参考)防除について② ー物理的防除の具体的な方法ー - ゼロアグリ

  • 播種直前に未熟堆肥や鶏ふんを施用するのではなく、1~2か月前までにすき込み、十分に分解させてから播種することで、タネバエ成虫の誘引源を減らすことができる。
  • 太陽熱土壌消毒は、夏季のハウスや露地で、深さ10~20cmの作土層温度を45~50℃程度に上げて持続させることで、土壌病害虫の密度をまとめて低下させる技術として普及しており、冷夏の年には効果が弱くなる点も押さえておく必要がある。
  • 防虫ネットは主に飛翔害虫対策として用いられているが、タネバエ成虫も物理的に侵入を抑制できるため、堆肥置き場や畜舎近くの圃場では、播種直後だけでもべた掛けやトンネル掛けを併用する価値がある。

太陽熱土壌消毒や物理的防除の原理を整理したページです(物理的防除パートの参考)。

 

物理的防除法とは | 茨城県

タネバエ幼虫駆除と両立させる緑肥・土づくりと有機栽培での工夫

タネバエ幼虫駆除を有機栽培や減農薬で実現したい場合、単発の「対症療法」ではなく、数年スパンでの土づくりと作付体系の見直しがカギになる。緑肥作物の導入や土壌還元消毒は、主に線虫・土壌病害対策として研究されているが、結果的に土壌生物相を変化させることで、タネバエのような土壌害虫の被害軽減にもつながる可能性が示されている。
たとえばエンバク野生種やマメ科緑肥の栽培・すき込みは、根張りの改善や有機物供給によって作物の初期生育を高めると同時に、土壌還元消毒と組み合わせることで、病害虫密度を「底上げ」的に下げる効果が報告されている。タネバエそのものに対するデータはまだ少ないが、「欠株が出にくくなり、苗立ちが安定した」といった現場の声もあり、直接の殺虫ではなく「被害を受けにくい環境づくり」として位置付けると現実的だ。

 

参考)https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/ryokuhi_manual_carc20221007.pdf

  • 緑肥+太陽熱消毒+適度な有機質施用という組み合わせは、根張りの良い苗を育てつつ土壌病害虫を抑える総合的な土づくりとして注目されており、タネバエ幼虫の加害に耐えやすい初期生育を目指す上でも有効なアプローチとなる。
  • 土壌還元消毒では、有機物と灌水・被覆によって土壌を還元状態にし、病害や一部害虫を抑えるが、還元状態を維持できなかった区では防除効果が低かった事例も報告されており、処理の丁寧さが結果を大きく左右する。
  • 有機栽培では、タネバエに登録のある農薬が限られるため、「早まきしすぎない」「冷湿な畝を避ける」「堆肥の完熟度を上げる」「同一ほ場での連作を避ける」といった栽培技術側の工夫が、幼虫駆除と同じくらい重要な意味を持つ。

緑肥導入と土づくりの効果をデータで解説した資料です(土づくり・有機栽培パートの参考)。

 

緑肥利用マニュアル | 農研機構

タネバエ幼虫駆除のための播種計画・モニタリングという独自視点の実践術

検索上位では「農薬」「堆肥管理」「太陽熱消毒」が中心だが、現場でじわじわ効いてくるのが、タネバエ成虫の発生ピークと播種時期をずらす「カレンダー管理」と、被害を早期に察知するモニタリングの工夫である。タネバエは多発地域で年4~6回発生し、平坦地では3月頃から成虫が飛び始めるため、最初のピーク直後の冷涼期にまとめて播種すると、幼虫の集中加害を受けやすい。
被害の出やすいほ場では、透明なペットボトルトラップや黄色粘着板など簡易トラップを設置し、堆肥置き場と圃場の間、ハウス入口付近などで「タネバエらしい小型ハエ」が増え始めたタイミングを目安に播種タイミングを調整する方法が考えられる。農研機構や自治体の資料では、タネバエに限らず土壌害虫全般について「発生履歴をほ場ごとに記録すること」が繰り返し推奨されており、これを応用してタネバエも「毎年の立ち上がりと被害程度」をノートやアプリで見える化しておくと対策が立てやすくなる。

 

参考)https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/302943.pdf

  • ホウレンソウなどでタネバエ被害が多い圃場では、同じ品目を毎年同じ時期・同じ畝で作るのではなく、発生が少ない夏期~初秋に作付けを移したり、他の害虫リスクと天秤にかけて「最もリスクの低い播種期間」を探る工夫が有効である。
  • 被害が疑われる時期には、播種数日後から数日に一度、畝の一部を掘り返して種子や根を確認し、早めに幼虫の存在をつかむことで、次の作付けで播種深さや肥料位置、農薬処理の有無を見直すことができる。
  • タネバエ成虫は堆肥置き場や畜舎周辺から圃場へ飛び込んでくるため、堆肥の保管場所を風下側に移したり、防草シート上にパレットを敷いて堆肥と地面の接触面を減らすなど、「圃場外」からの侵入経路を意識したレイアウト改善も、長期的な幼虫密度の抑制に寄与すると考えられる。

 

 


定本三ケ島葭子全歌集 (野稗叢書)