グルホシネート ジェネリック 農耕地用 適用表 登録

グルホシネートのジェネリックを農耕地用として選ぶとき、登録・適用表・使用回数の見落としが事故につながります。正しい見分け方と現場の使い分けを整理すると、どこを最初に確認すべきでしょうか?

グルホシネート ジェネリック 農耕地用

この記事で分かること
農耕地用の確認ポイント

「農薬登録」と「適用表情報」を起点に、農耕地で使えるグルホシネートかを判定する手順を整理します。

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ジェネリックで起きやすいミス

成分が同じでも「農薬として使用できません」等の表示がある商品は農耕地で使えないため、境界線を具体例で解説します。

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作用機作と効き方のクセ

グルタミン合成酵素阻害という作用機作から、速効性・再生のしやすさ・散布設計の考え方まで落とし込みます。

グルホシネート ジェネリック 農耕地用の登録と適用表情報

農耕地用として使えるかどうかを最短で判定する方法は、「農薬登録情報提供システム」で農薬名(例:バスタ液剤)を引き、適用表情報(作物名・適用雑草名・使用時期・薬量・希釈水量・使用回数・使用方法)を確認することです。
たとえばバスタ液剤(グルホシネート液剤)は、作物によって「収穫前日まで」「耕起前・は種前・定植前」「畦間処理」など細かく条件が区切られ、薬量(例:300~500mL/10a)や希釈水量(例:100~150L/10a)も適用表情報として明示されています。
ここで重要なのは、現場の“慣例”で倍率や時期を決めず、必ず「作物×場所×雑草×時期」の組み合わせで適用表情報を読み直すことです。
一方で、通販などで「グルホシネート」「ジェネリック」として流通していても、非農耕地用として販売される商品が混在します(商品説明に非農耕地用、宅地・道路・公園などの用途が書かれるケースがあります)。


参考)除草剤 ゴーオン 5L ハート 強力 業務用 グルホシネート…

特に注意したいのが、「農薬として使用できません」と明記されたグルホシネート成分商品で、これは農耕地(田畑、果樹園、野菜圃場等)での使用を前提に登録・表示されたものではありません。


参考)【楽天市場】除草剤 グルホシネートの通販

結論として、農耕地用の“ジェネリック選定”は価格比較より先に、登録番号と適用表情報の一致を確認する運用に切り替えるのが安全です。


参考)バスタ液剤

参考リンク(適用表情報:作物別の使用時期・薬量・希釈水量・使用回数を確認)
農薬登録情報提供システム(バスタ液剤)

グルホシネート ジェネリック 農耕地用の作用機作と速効性

グルホシネートはアミノ酸系除草剤で、植物のグルタミン合成酵素を阻害し、アンモニアが蓄積することで植物の生理機能が阻害され枯死に至る、という作用機作が公的資料でも説明されています。
この作用機作の特徴は「散布後の反応が比較的早い」点で、茎葉に付着して効きが出やすい反面、地下部まで移行して完全に枯らし切る設計とは性格が異なる、と理解しておくと使い分けの失敗が減ります。
農耕地の防除設計では、速効性=万能ではなく、雑草の再生や次の発生波を見込んで、散布タイミングや耕起・中耕との組み合わせまで含めて考えるのが実務的です。
また、グルホシネートは「グルホシネート酸のアンモニウム塩」であることが公的文書で定義されており、成分表示の読み替え(酸換算、塩の違い)を理解しておくと、ラベルや資料の数値がつながって見えてきます。


参考)https://www.monotaro.com/k/store/%E9%99%A4%E8%8D%89%E5%89%A4%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%88/

同じ“グルホシネート系”でも、資料中にはグルホシネートPナトリウム塩という別形態も整理されているため、名称が似ているだけで同一視せず、ラベルと登録情報で都度確認するのが確実です。

参考リンク(作用機作:グルタミン合成酵素阻害とアンモニア蓄積の説明)
農林水産省資料(グルホシネートの作用機作)

グルホシネート ジェネリック 農耕地用の使用回数と総使用回数

農耕地用で特に事故が出やすいのが、「本剤の使用回数」と「同一有効成分(グルホシネート及びグルホシネートP)を含む農薬の総使用回数」の取り違えです。
適用表情報には、作物や使用場面ごとに「本剤の使用回数:3回以内」などの上限が記載され、さらに同系統成分を含む他剤も含めた総使用回数の枠が設定されることがあります。
現場では、同一成分で銘柄だけ変えて“回数を稼ぐ”運用が起きがちですが、総使用回数の枠がある場合はそれが通用しないため、散布履歴を「有効成分ベース」で記録するのが実務上の防波堤になります。
さらに、メーカーラベル(バスタ液剤)側でも、適用拡大や注意事項がPDFとして更新されることがあるため、古い印刷物だけで判断せず、最新ラベルにアクセスできる導線を作っておくと取りこぼしが減ります。


参考)https://basta.basf.co.jp/sites/basf.co.jp/files/2024-05/20240529-basta-label.pdf

特に複数圃場・複数作物を並行管理している経営体ほど、希釈水量や使用時期の違いが“人の記憶”に依存しやすいので、チェックリスト化(作業前確認)に落とすのが効果的です。

参考リンク(最新ラベル:適用表・注意事項・総使用回数の記載を確認)
バスタ液剤 ラベル(PDF)

グルホシネート ジェネリック 農耕地用と非農耕地用の見分け方

“ジェネリック”という言葉に引っ張られやすいポイントは、成分名が同じでも「農薬登録の有無」で農耕地に使えるかどうかが決まることです。
実際の通販表示では、非農耕地用(宅地、駐車場、公園、道路、法面など)として用途が並び、農耕地の記載がない商品が見られます。
また、同じく通販表示で「農薬として使用できません」と書かれたグルホシネート成分商品が確認でき、こうした表示があるものは農耕地での使用を前提にしないため、圃場での散布は避けるべきです。
見分け方を現場向けに簡略化すると、次の3点に集約できます。


  • 登録番号があるか(農薬登録情報提供システムで照合する)。
  • 適用表情報に「作物名」が具体的に書かれているか(“非農耕地”の記載のみなら別用途の可能性が高い)。
  • 商品ページや容器に「農薬として使用できません」等の注意がないか。

この3点を満たすものだけを候補に残し、最後に価格・容量・納期を比較すると、経費節減とコンプライアンスの両立がしやすくなります。

グルホシネート ジェネリック 農耕地用の独自視点:水路とドリフトの設計

検索上位では「効く・効かない」「ジェネリックの可否」に話題が寄りやすい一方で、農耕地の実務では“水路・用排水”と“ドリフト”を前提にした散布設計が、結果としてトラブルを減らします。
環境省の評価資料には、グルホシネートの非水田使用時における環境中予測濃度(PEC)算出の考え方として、河川ドリフト率(例:0.1%)などのパラメータが示されており、ドリフトがリスク評価に組み込まれていることが読み取れます。
つまり、ラベル上の適用表情報を守るだけでなく、散布時の風、噴口の選定、圧力、散布高さ、水路沿いの散布手順(端からではなく内側からなど)を“最初から作業標準”に落とすと、近隣・水系・他作物への影響を避けやすくなります。
意外に盲点になりやすいのが、散布後の降雨や排水のタイミングです。


水田・畑地・樹木で条件は異なりますが、資料では適用作物や使用形態によってPECの扱いが分かれており、使用場面が変わると評価上の前提(流出の見方)も変わることが示唆されます。

「効かせる」だけでなく「流さない・飛ばさない」をセットで設計することが、農耕地用でのジェネリック運用を安定させる“現場のコツ”になります。