つち 栽培 特徴 保水性排水性pH土性解説

つち 栽培 特徴をキーワードに、土性や保水性・排水性・pHと作物適性の関係を整理し、現場でどう土づくりに落とし込めば収量と品質は変わるのでしょうか?

つち 栽培 特徴 バランス良いつち選び

つち 栽培 特徴の要点整理
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つちの基本性質と団粒構造

保水性・排水性・通気性・保肥力を左右する「団粒構造」と土性の関係を押さえ、野菜や稲の根が動きやすいつちの条件を整理します。

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つちとpHが作物栽培に与える特徴

弱酸性を好む作物が多い理由や、pH別の適作物一覧を参考に、石灰・資材でどう補正するかの勘所を解説します。

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日本のつちの種類と栽培戦略

黒ボク土や砂質土、埴壌土など日本の代表的土壌の特徴を整理し、地域ごとの作物選びや土づくり戦略につなげます。

つち 栽培 特徴を決める団粒構造と土性


良いつちの条件は「水はけ(水もち)」「通気性」「保肥力」のバランスが取れていることで、その鍵になるのが団粒構造です。
団粒構造とは、細かな土の粒子が団子状に集まった状態で、固相気相液相が適度に入り混じることで、根が酸素と水分・養分を同時に受け取りやすくなります。
一方、団粒構造が崩れたつちは、握ると固まりづらかったり逆に大きな塊がごろごろしており、排水性保水性が偏るため、根の張りが悪くなり「乾きやすいのに雨が降るといつまでもぬかるむ」などの不安定な状態になりがちです。


参考)土づくり|家庭菜園編|農作業便利帖|みんなの農業広場

粘土質砂質の中間に位置する壌土・埴壌土は、保水性と排水性のバランスが良く、畑土として最も扱いやすいつちとされ、稲作でも埴壌土が初心者におすすめの土性とされています。


参考)02_稲作向け土壌のタイプと特性を知る - 有限会社 百津屋…

つちの種類と特徴:砂土・壌土・埴土と園芸用土

つちを物理性で分類すると、砂土・砂壌土・壌土・埴壌土・埴土などに分けられ、一般に透水性は砂土>壌土>埴土、保肥力は埴土>壌土>砂土の順とされています。
砂土は粒子が大きくさらさらしており、排水性が高い一方で乾燥しやすく、肥料分が流亡しやすいため、頻繁な潅水と有機物補給が欠かせません。
埴土(重粘土)は水持ちと保肥力に優れるものの、通気性が悪く根腐れや作業性の悪化を招きやすいため、排水路整備や有機物投入・深耕などで物理性を改善する必要があります。


参考)https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/pdf/ntuti4.pdf

園芸・畑用の基本用土として使われる黒土は保肥性・保水性に優れ、有機質も多い一方で、単体では肥料成分が不足しがちであり、赤玉土など排水性と通気性に優れた無機質用土と組み合わせることで、栽培に適したブレンドができます。


参考)土作りのポイント – 土の種類と特徴【ガーデニングの基本】 …

つちと栽培pH:作物ごとの適性と修正のコツ

多くの野菜はpH6.0〜6.5程度の弱酸性でよく育ち、一般的にはpH5.5〜7.0の範囲が「作物が育つうえで適当」とされます。
例えば、トマト・ナス・キュウリ・ピーマンなどの果菜類はpH6.0〜6.8前後を好み、キャベツレタス、ホウレンソウなどの葉菜類はpH6.0〜7.5とやや広い範囲で生育可能ですが、極端な酸性・アルカリ性では根の伸長や養分吸収が阻害されます。
酸性に傾いたつちでは、リン酸やカルシウムが不溶化しやすく、根の生育や品質に影響が出るため、石灰資材による矯正が基本であり、作物別の適正pH一覧を参考に、播種定植の2〜3週間前に散布するのが標準的なやり方です。


参考)https://japan-soil.net/BOOKLET/H22_DS/A4/A4_web.pdf

じゃがいもやブルーベリーのように酸性側を好む作物では、石灰を控えめにする、逆にアスパラガスやカリフラワーなど中性〜アルカリ性を好む作物では、石灰資材をしっかり入れるなど、同じ畑でも作付体系に応じたpH管理が求められます。


参考)野菜が好きなpHとは~土壌酸度を計測しよう~

日本のつちの種類と作物適性:黒ボク土・砂質土・有機質土

日本の農耕地のつちは、低地土・停滞水成土(主に水田)、黒ボク土・褐色森林土・赤黄色土・未熟土・暗赤色土(普通畑)、有機質土などに大別され、それぞれ肥料反応や水管理のクセが異なります。
黒ボク土は火山灰由来で有機物含量が多く、保水性・保肥力に優れる一方で、リン酸の固定が強く「リン酸欠乏に見えやすい」ことが特徴であり、稲・野菜栽培ではリン酸多めの施肥設計や有機リン資材の活用が有効です。
砂質土は透水性に優れ、根菜類や露地スイカなどには好条件ですが、乾燥と養分流亡が大きいため、堆肥緑肥による有機物投入で団粒構造を育てることが安定栽培の近道です。


参考)【今さら聞けない営農情報】第4回 土壌の種類と性質|今さら聞…

有機質土(泥炭土など)は保水性と有機物に富む反面、春先の地温上昇が遅れやすく、窒素供給が多すぎると徒長や病害につながるため、排水改善と窒素過多の抑制が重要な管理ポイントになります。


参考)土づくりの基本

つち 栽培 特徴を活かす応用:土壌診断と「フィールドごとの設計図」

同じ「つち 栽培 特徴」といっても、実際の圃場では土性・pH・有機物含量・EC(塩類濃度)などが複雑に絡み合っているため、客観的な土壌診断で現状を数字として把握することが、土づくりの起点になります。
土壌診断によって、団粒構造の発達度合いやpH・養分バランスを確認し、「どこに堆肥を増やすか」「どの圃場は排水改良を優先するか」「どこをカルシウム多めの施肥に切り替えるか」といった圃場ごとの設計図を描くことで、同じ作物でも収量と品質のバラつきを減らせます。
一般に、バランスの取れた土づくりができると、冷害や干ばつなど気候変動の影響を受けにくくなり、病虫害の発生も抑えられ、結果として「味が濃く、栄養価の高い農産物」を安定的に供給しやすくなるとされています。

ここで意外な視点として、土壌図や全国土壌データベースを使って、自分の圃場がどの土壌型に属するかをGIS上で確認し、地域一帯の土性・pH・有機物の分布を俯瞰することで、「地域としてどんな作物構成が合理的か」「どこを優先的に改良するか」といった中長期計画に活かすことも可能です。


参考)日本土壌インベントリー

つちの性質と土壌診断に基づいた土づくりの考え方を、農家向けに体系的にまとめた資料です(pH・養分バランスと改良方法の参考になります)。
土壌診断によるバランスのとれた土づくり(日本土壌協会ブックレット)




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