桜 肥料 時期 寒肥 お礼肥 追肥

桜の肥料は「いつ・何を・どれくらい」を外すと翌年の花数に響きます。寒肥とお礼肥を軸に、樹勢や土壌条件で追肥を調整する実務手順を整理するとしたら、あなたの圃場では何を優先しますか?

桜 肥料 時期

桜 肥料 時期:失敗しない施肥設計
🗓️
年2回が基本

桜は「冬の寒肥」と「花後のお礼肥」が柱。必要なら夏に追肥で補強します。

⚠️
地表まきの落とし穴

肥料を地表にまくと根が地表に上がることがあるため、施し方が重要です。

🌸
翌年の花を作る

施肥は「今年の回復」だけでなく「翌年の花芽の準備」まで見据えて設計します。

桜 肥料 時期 寒肥:落葉期の施し方


桜の施肥でまず押さえるのが寒肥です。落葉後〜冬の休眠期に、株(樹)の周囲に数か所穴を掘り、有機質肥料と緩効性化成肥料を混ぜて穴の中へ施す方法が推奨されています。地表にただ撒くやり方だと、根が地表方向へ上がってくる場合があるため注意が必要です。これは管理機械の踏圧・乾燥・高温の影響を受けやすい位置に根を誘導してしまい、結果的に樹勢が不安定になるリスクが増えます。


寒肥を「穴施用」に寄せると、効かせたい層(根群がある層)へ狙って入れられます。特に、客土・盛土・排水改良をした圃場では、根の分布が偏りやすいので、1点集中ではなく“複数点”で均しながら入れるのが現場向きです。


また、寒肥は「すぐ効かせる」より「春先の根の動きに合わせて効いてくる」設計が相性良いです。桜は日当たり・通気性・透水性が良く肥沃で保水性もある土を好むため、極端な砂質や極端な粘土では肥料成分の動き方(溶脱・固定)が変わります。土質に合わせて施肥位置と資材(有機・緩効性)を選ぶと、施肥ムラを減らせます。


・寒肥でよくある失敗例(現場チェック用)
✅ 元気がないからと“根元近くにドカン”と入れる(根を傷めやすい)
✅ 地表散布だけで終える(根が浅くなる誘因になりうる)
✅ 穴が浅すぎて乾燥帯に置いてしまう(効きが遅れる・流れる)
参考:寒肥の施し方(穴を掘って施す/地表散布は根が上がる注意)
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-164/target_tab-2

桜 肥料 時期 元肥:植えつけ時に効かせる

新植・補植の年は、追肥よりも「元肥の作り込み」が結果に直結します。植えつけ時は、植え穴の底部に元肥として化成肥料を堆肥に混合して入れ、軽く覆土してから植えつける方法が示されています。ここで大事なのは、肥料が直接根に触れないように“軽く覆土”を挟むことです。植え穴に入れた肥料が根に直撃すると、肥料やけ様の障害が出たり、根の更新が鈍ったりして活着が遅れます。


農業従事者の現場だと、圃場の都合で植え穴が浅くなったり、堆肥の熟度が揃わないことがあります。そういうときほど、元肥を「堆肥に混ぜてから」「肥料の当たりを和らげる」工程を省かない方が安全です。特に街路樹・農園景観木・観光園の桜など、植え付け後すぐ見栄えが求められる樹は、初期生育でつまずくと挽回に年単位でかかります。


・元肥で押さえるポイント
🌱 肥料は堆肥と混合して緩衝させる
🌱 肥料の上に覆土して根への直当たりを避ける
🌱 排水不良の場所は、元肥以前に物理性(透水性)を整える
参考:植えつけ時の元肥(植え穴底部に堆肥と混合、軽く覆土)
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-164/target_tab-2

桜 肥料 時期 お礼肥:花後の回復を狙う

お礼肥は「開花で使った体力を戻す」ための施肥です。趣味園芸の情報では、樹勢によっては花後に追肥(お礼肥としての施肥)を行うとされています。ここでの判断基準は、花後の新梢の伸び、葉色、落葉の早さ、病害虫の付き方など、樹勢のサインです。花が豪華だった年ほど“消耗が大きい”ので、見た目は立派でも内部の貯蔵養分が削られていることがあります。


ただし、花後に何でも足せば良いわけではありません。花後は気温が上がり、土壌水分も動きやすく、肥料の効きが強く出やすい時期でもあります。過度な窒素寄りの施肥は徒長や病害虫の誘発につながりやすく、剪定防除計画にも波及します。現場では「お礼肥は回復」「寒肥は貯金」と役割を分け、量を守って設計した方がブレません。


・お礼肥の現場向けの考え方
🌸 花後すぐに“強い一発”ではなく、樹勢を見て適量
🌸 病害虫が出やすい樹は、まず樹勢回復と環境改善を優先
🌸 追肥を打つなら、次の寒肥までの“つなぎ”として位置づける
参考:樹勢によっては花後に追肥(お礼肥)を行う
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-164/target_tab-2

桜 肥料 時期 施肥:根が上がる意外な落とし穴

意外と見落とされるのが、「施肥のやり方が根の位置を変える」点です。肥料を地表にまくと根系が地表に上がってくるので注意、という指摘があります。これは、表層に栄養がある状態を作ることで、根が“浅い層”に集まりやすくなるためです。浅根化すると、夏の高温乾燥や踏圧、除草作業の影響を受けやすくなり、結果として水切れ・根傷み・樹勢低下の引き金になります。


農地・農園の桜は、園路の踏圧、草刈り機の往復、マルチや防草の管理など「人と機械の動線」が決まっています。根が上がってくると、その動線と根域がぶつかりやすくなり、樹を弱らせる“構造的な原因”になります。ここを避けるには、寒肥の穴施用のように、根が本来いる層へ誘導する施し方が理にかなっています。


・根が上がるのを避ける実務手順
🕳️ 地表散布だけにしない(穴施用・軽い混和などを検討)
🚜 踏圧がかかる場所は施肥位置をずらす(園路側へ寄せない)
🌿 除草計画とセットで考える(根域に刃が入らない導線づくり)
参考:地表散布は根系が地表に上がる注意(施肥のやり方の要点)
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-164/target_tab-2

桜 肥料 時期 病害虫:樹勢から逆算する追肥

桜は、肥料が切れると生育が悪くなり、病虫害にもかかりやすくなる、という説明があります。趣味園芸の栽培情報でも、病気(てんぐ巣病)や害虫(葉を食害する昆虫、幹に入る害虫)への注意点が整理されており、弱った樹ほどトラブルが増える現場感と一致します。つまり施肥は「花を増やす」だけでなく「防除が効く体に戻す」作業でもあります。


ここで独自視点として強調したいのは、「病害虫が出た年ほど、施肥は慎重に“整える”」という発想です。弱っているからといって強い肥料で押すと、新梢が柔らかくなり、吸汁害虫がつきやすくなったり、樹形が乱れて日陰枝が増えたりします(桜は日陰の枝が枯れやすい傾向があるとされています)。施肥は万能薬ではなく、日当たり・通風・土壌水分・踏圧・剪定と組み合わせて初めて効きます。


・樹勢を戻すためのチェック(施肥前の診断)
🔎 日陰になって枯れ込み枝が増えていないか(まず環境・剪定)
🔎 幹や根元に異常(ヤニ等)がないか(害虫の可能性)
🔎 土が硬く締まっていないか(踏圧で根が伸びない)
🔎 夏の乾燥が続いたか(施肥より水分管理が先になる場合あり)
参考:肥料切れで生育低下・病虫害リスク、日陰枝が枯れやすい、病害虫の具体例
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-164/target_tab-2




富澤商店(TOMIZ) 桜花の塩漬 60g (約45名分/桜の花/さくらの花/桜の塩漬け/桜/業務用)