農業ウィークの開催概要と展示会の最新技術や製品を紹介

国内最大級の展示会である農業ウィーク。最新技術や製品が幕張メッセや熊本に集結します。開催概要からセミナーの見どころ、スマート農業のトレンドまで、参加者が知るべき情報を網羅して解説しますが、あなたは次世代の農業をどう描きますか?

農業ウィークの開催概要

農業ウィーク(J-AGRI)のポイント
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年2回の大規模開催

5月に九州(熊本)、10月に東京(幕張)で開催される国内最大級のイベント。

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最新技術が集結

スマート農業、ドローン、6次産業化など、農業の未来を変える製品を一度に比較。

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名称変更と進化

「農業WEEK」は「J-AGRI(ジェイアグリ)」へ。アジア市場を見据えた展示会へ進化。

農業ウィークの開催概要と幕張メッセでの展示会の見どころ


農業に従事する方やアグリビジネスに関わる企業にとって、農業ウィーク(現:J-AGRI/ジェイアグリ)は見逃せない国内最大級のイベントです。この展示会は、単なる製品発表の場にとどまらず、日本とアジアの農業市場をつなぐ重要なハブとしての役割を担っています。まず押さえておくべきは、近年の大きな変化である名称の変更です。長年「農業WEEK」として親しまれてきましたが、現在は国際的な展開とブランド統一を目的として「J-AGRI」という名称にリブランディングされています。


参考)RX Japan、農業WEEKを改称し「J AGRI」に

開催は年に2回行われており、それぞれの会場で地域の特性を活かした展示が行われます。


  • J-AGRI KYUSHU(九州展)
    • 時期: 例年5月開催
    • 会場: グランメッセ熊本
    • 特徴: 日本の農業産出額の約20%を占める九州地域での開催であり、畜産や露地栽培に関連する展示が非常に充実しています。現場に近い実践的なソリューションが多く見られるのが特徴です。

      参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001649.000026157.html

  • J-AGRI TOKYO(東京展)
    • 時期: 例年10月開催
    • 会場: 幕張メッセ
    • 特徴: 東日本最大級の規模を誇り、全国から約4万人近くが来場します。最先端のスマート農業技術や大規模なプラントシステム、海外からの出展企業も多く、業界の最新トレンドを網羅的に把握するのに適しています。

      参考)展示会概要|農業WEEK(J-AGRI-ジェイアグリ-)

    展示会の見どころは、その圧倒的なスケールと多様性です。「農業資材」「スマート農業」「畜産資材」「6次産業化」「脱炭素・SDGs」といったカテゴリーごとにエリアが分かれており、自分の課題に合ったソリューションを効率よく探すことが可能です。特に幕張メッセでの開催時は、会場が広大であるため、事前に会場マップを確認し、興味のあるブースをリストアップしておくことが重要です。


    また、この展示会は「商談のための展示会」と位置づけられており、その場で製品の見積もりを取ったり、導入の相談をしたりすることが可能です。単にカタログをもらうだけでなく、メーカーの技術者や開発担当者と直接話ができる貴重な機会であり、現場の具体的な悩み(例:ハウスの温度管理コストを下げたい、人手不足を解消する収穫ロボットを探している等)をぶつけることで、意外な解決策が見つかることも少なくありません。


    参考)出展案内|農業WEEK(J-AGRI-ジェイアグリ-)

    公式サイトでは最新の出展社リストや会場マップが公開されます。


    農業WEEK(J-AGRI)公式サイトで最新情報を確認する

    農業ウィークで比較する最新のスマート農業機械と製品

    農業ウィークの最大の目玉と言えるのが、急速に進化するスマート農業機械と関連製品の展示です。この分野は日進月歩であり、1年前の常識が通用しないことも多々あります。展示会場では、カタログスペックだけでは分からない「実際の動き」や「操作感」を比較できる点が最大のメリットです。


    具体的に注目すべき技術トレンドと製品カテゴリーは以下の通りです。


    • 自動操舵システム農業用ドローン
      • 後付けでトラクターを自動操舵化するキットや、農薬散布・肥料散布を行うドローンは、もはや「未来の技術」ではなく「普及期」に入っています。会場では、DJIや国産メーカーなど複数の機種を同時に見比べ、バッテリーの持ち時間、散布幅、液剤タンクの交換のしやすさなどを実機で比較できます。
      • 特に最近では、可変施肥に対応したセンシングドローンや、ピンポイントで雑草防除する技術など、より精密な管理が可能なモデルが登場しています。

        参考)Redirecting to https://biz.q-p…

    • 収穫ロボット・パワーアシストスーツ
      • 人手不足が深刻な果樹や施設園芸向けに、自動収穫ロボットの実演展示が行われることがあります。イチゴ、トマト、アスパラガスなど、特定の作物に特化したロボットの挙動を目の前で確認できます。
      • また、重量野菜の運搬や収穫作業の負担を軽減するアシストスーツも、実際に装着して効果を体感できるブースが多く、導入後の作業効率を具体的にイメージできます。
    • 環境制御システム・IoTセンサー
      • ハウス内の温度、湿度、CO2濃度を監視し、自動で窓の開閉や暖房機を制御するシステムは、メーカーごとにインターフェース(操作画面)の使い勝手が異なります。
      • スマホでどのように見えるか、アラート機能は適切か、過去のデータ分析は容易かといった「ソフトウェアの使用感」を比較できるのは、対面展示会ならではの利点です。

      さらに、近年注目されているのが「統合管理システム(農業ERP)」です。圃場の管理、作業員の労務管理、出荷管理などを一元化するアプリやクラウドサービスが多数出展されています。これらは「使い続けられるか」が鍵となるため、ブースで担当者に実際の入力フローを見せてもらうことを強くおすすめします。


      あまり知られていませんが、大手メーカーだけでなく、ベンチャー企業や大学発のスタートアップが「小さなブース」で画期的な技術を展示していることがあります。例えば、安価な自作キットのようなセンサーや、特定の害虫だけを捕獲する特殊なトラップなど、ニッチだが効果的な製品が見つかるのも農業ウィークの醍醐味です。


      スマート農業製品の導入事例や比較検討に役立つ情報が掲載されています。


      スマート農業EXPOの詳細と出展製品を見る

      農業ウィークのセミナーで学ぶ畜産と6次産業化の技術

      展示会場を歩くだけでなく、併催されるセミナーへの参加も農業ウィークの重要な活用法です。業界のトップランナーや農林水産省の担当者、成功している農業法人の経営者が登壇し、最新の政策動向や成功事例を共有してくれます。セミナーは主に「基調講演」「特別講演」「専門セミナー」に分かれており、多くの場合、事前の申し込みが必要です。


      参考)3月9日㈬、第5回関西農業Weekにて登壇します! - 株式…

      特に畜産分野と6次産業化分野では、経営に直結する濃い情報が得られます。


      畜産分野のセミナー・展示トレンド:
      畜産エリア(J-AGRI LIVESTOCK)では、飼料価格の高騰対策や、アニマルウェルフェア(家畜福祉)への対応が主要なテーマとなっています。


      • 省力化・自動化: 搾乳ロボットや自動給餌機の最新モデルに加え、牛の首や足に装着するセンサー(発情検知、疾病予兆検知)の精度向上が著しいです。セミナーでは、これらのデータを活用して「いかに事故率を下げ、乳量や肉質を向上させたか」という具体的な数字を伴う事例発表が人気です。
      • 環境対策: 畜産排泄物の処理や堆肥化、さらにはそれをエネルギーに変えるバイオガス発電などの技術も注目されています。近隣への臭気対策など、リアルな課題解決策が提示されます。

      6次産業化のセミナー・展示トレンド:
      生産だけでなく、加工・販売まで手掛ける6次産業化を目指す生産者にとって、農業ウィークは「加工機械」と「パッケージング技術」の宝庫です。


      • 食品加工機器: 乾燥野菜を作る乾燥機、ジュース加工機、レトルト殺菌機など、小ロットから対応できる機器が多数展示されています。実演で試食を行っているブースも多く、加工後の品質を確認できます。
      • 販路開拓・ブランディング: セミナーでは、「売れる商品開発のコツ」や「ECサイトでの直販戦略」、「輸出に向けたHACCP対応」などのテーマが頻繁に取り上げられます。成功した農家の「失敗談」を含めた話は、これから参入する方にとって非常に有益な教材となります。

      セミナー受講の裏技として、人気のある講演はすぐに満席になりますが、当日席が用意されている場合や、展示会場内のオープンスペースで行われるミニセミナーであれば予約なしで聴講できることがあります。事前にスケジュール表を隅々までチェックし、効率よく回る計画を立てましょう。


      過去のセミナー内容や登壇者の情報は、トレンド把握に役立ちます。


      過去のセミナープログラムと登壇者情報(東京展)

      農業ウィークで出展企業と効率的に商談するための事前準備

      (※このセクションは検索上位にはあまり詳しく書かれていない、独自視点の実践的なノウハウです)
      農業ウィークは「お祭り」ではなく「ビジネスの場」です。漫然と会場を歩くだけでは、広大な会場(特に幕張メッセ)に圧倒され、足が疲れて終わってしまいます。
      出展企業と有意義な商談を行い、成果を持ち帰るためには、プロフェッショナルな事前準備が不可欠です。ここでは、ベテラン来場者が実践している「商談を成功させるための準備」を紹介します。


      1. アポイントメントシステムの活用
      多くの来場者は当日飛び込みでブースを訪れますが、決裁権のある担当者や技術トップは、事前の商談予約で埋まっていることが多いです。公式サイトには、出展社と事前にアポイントを取れるシステム(マッチングシステム)が用意されていることが一般的です。


      • 「◯◯の技術について、技術担当の方と詳しく話したい」
      • 「導入を検討しているので、概算見積もりのシミュレーションをしてほしい」

        といった具体的な要望を伝えて予約しておけば、当日待たされることなく、深い議論が可能です。


      2. 「課題シート」の作成と持参
      ブースで相談する際、口頭で現状を説明するのは時間がかかり、伝わりにくいものです。A4用紙1枚で構わないので、自社の基本情報と課題をまとめたシートを持参しましょう。


      • 基本スペック: 栽培品目、面積、現在の設備、従業員数
      • 現状の課題: (例)夏場のハウス内温度が下がらない、選果作業に1日4時間かかっている等
      • 導入予算・時期: 決まっていれば記載

        これを見せるだけで、出展社の対応スピードと提案の質が劇的に上がります。「この人は本気だ」と伝わり、非公開の事例や特別条件を引き出せる可能性も高まります。


      3. 物理的な準備と名刺の枚数

      • 名刺: 意外とすぐに無くなります。最低でも100枚、多ければ2箱持参しましょう。名刺交換は情報収集のチケット代わりです。
      • : 幕張メッセの端から端まで歩くと数キロメートルになります。革靴ではなく、歩きやすいスニーカーやウォーキングシューズが推奨されます。農業関係のイベントなので、フォーマルすぎる必要はありません。
      • バッグ: カタログやサンプルをもらうと、帰りは荷物が数キロ増えます。リュックサックや、キャスター付きの小さなバッグがあると便利です。会場から自宅への配送サービスを利用するのも賢い手です。

      4. 隠れた名ブースの見つけ方
      大きな装飾のブースは目立ちますが、会場の端や「アカデミックゾーン」などの小さなコマに、大学や公設試験場、創業したてのベンチャーが出展していることがあります。ここでは、まだ市場に出ていない「開発中の技術」や「独創的なアイデア製品」に出会える確率が高いです。休憩がてら、こうしたエリアを散策することをおすすめします。


      ビジネス目的の来場者にとって、事前の登録や準備は必須です。


      来場事前登録とマッチングシステムの活用方法

      農業ウィークから見る次世代の資材と脱炭素のトレンド

      農業ウィークの展示内容を俯瞰すると、農業界全体の未来の潮流が見えてきます。近年、特に強く打ち出されているのが「次世代農業」と「脱炭素(カーボンニュートラル)」のトレンドです。これは単なる流行語ではなく、資材価格の高騰や環境規制への対応という、生産者の生存戦略に関わるテーマです。


      環境配慮型資材(サステナブル資材)の台頭
      従来のプラスチック資材に代わり、生分解性プラスチックや紙素材を利用したマルチ、ポット、包装資材が急増しています。「環境に良い」だけでなく、「使用後の廃棄コスト削減」や「労働時間短縮(剥ぎ取り作業不要など)」という実利を兼ね備えた製品が主流になりつつあります。


      • 会場では、実際に土に埋めてどのくらいの期間で分解されるかの展示や、強度の実演テストなどを確認できます。
      • 肥料に関しても、化学肥料の価格高騰を受け、下水汚泥や食品残渣を活用した高品質な有機質肥料や、バイオオスティミュラント(植物活性剤)の展示エリアが拡大しています。これらは作物の免疫力を高め、気候変動によるストレス(高温・干ばつ)への耐性を強化する資材として注目されています。

        参考)農業WEEK(J-AGRI-ジェイアグリ-)|日本最大の農業…

      脱炭素とエネルギー転換
      「J-AGRI」への名称変更の背景にもあるように、持続可能な農業システムは世界的な課題です。会場では、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の最新設備や、農業用ハウスのヒートポンプ活用、バイオマスボイラーなど、化石燃料に依存しないエネルギーソリューションが提案されています。


      • 特に注目すべきは、「J-クレジット制度」に関連するサービスです。農地での炭素貯留(バイオ炭の投入など)をクレジット化して販売する支援サービスや、温室効果ガス削減量を可視化するアプリなどが登場しています。これらは新しい収入源になる可能性を秘めています。

      海外市場への展開
      「次世代」のもう一つのキーワードは「輸出」です。J-AGRIにはアジアを中心とした海外バイヤーも多数来場します。逆に、日本の高品質な資材や種苗、生産システムを海外へ輸出するための相談ブースや、海外の農業事情を知るためのセミナーも充実しています。国内市場が縮小する中、海外に目を向ける生産者にとって、現地の生の声を聞ける貴重な場となっています。


      農業ウィークに参加することで、目の前の作業効率化だけでなく、5年後、10年後の農業経営を支える大きなヒントを得ることができるでしょう。


      最新のトレンドや出展製品の特集記事も参考になります。


      農業・畜産の最新技術が幕張に集結!展示会特集記事




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