梅の木アブラムシ 駆除 石灰硫黄合剤 防除

梅の木アブラムシ 駆除を、発生時期・防除・石灰硫黄合剤・マシン油乳剤・天敵の視点で整理し、現場で迷いやすい判断を減らす記事です。あなたの園ではどの段階の防除が最優先ですか?

梅の木アブラムシ 駆除

梅の木アブラムシ 駆除:現場で迷わない要点
🔍
発生の山は「4~5月」を軸に読む

梅のアブラムシ類は春に密度が上がりやすく、樹勢低下やすす状の汚れにつながるため、見つけたら“増える前”の対処が重要です。

🧪
休眠期~萌芽前の「越冬対策」を作る

石灰硫黄合剤やスプレーオイル等は、越冬害虫や病害をまとめて叩く設計にしやすい一方、混用・散布間隔・気象条件の注意が必須です。

🐞
天敵を殺さない薬剤選択と散布タイミング

訪花昆虫を使う地域では殺虫剤選択に注意が必要で、影響が比較的少ない選択肢もあるため、園の受粉設計とセットで考えます。

梅の木アブラムシ 駆除の発生時期と被害


梅のアブラムシ類は、春に一気に密度が上がって樹勢を落とし、葉や果実が汚れやすくなるタイプの害虫です。特に4~5月は発生の最盛期として扱われることが多く、ここで初動が遅れると「葉が縮れる・新梢が止まる・果実肥大が鈍る」といったロスに直結します。
発生を見逃しやすいのが、芽吹き直後の柔らかい新梢の裏側と、込み合った枝の内側です。園地を回るときは「枝先のアリの往来」「葉裏のテカり(甘露)」「葉や果実の黒い汚れ(すす)」をセットで観察すると、早期に気づきやすくなります。
少し意外ですが、アブラムシ“そのもの”の吸汁被害より、甘露が原因で起きる二次被害の方が厄介になるケースがあります。甘露が付くと、葉面がベタついてホコリが付着し、さらにすす状の黒い汚れが広がり、収穫物の見た目が落ちます。こうなると、後追いで虫を減らしても「汚れ」だけが残ってしまい、作業が増えます。


このため、現場の判断基準は「見えた虫の数」だけでなく、「新梢の伸びが止まりそうか」「ベタつきが出始めたか」「アリが増えたか」など、増殖スピードの兆候を見て前倒しします。特に若木・更新枝・強剪定後の勢いのある枝は、柔らかい組織が多くアブラムシが付きやすいので、巡回頻度を上げるのが合理的です。


参考:うめの発芽前散布(石灰硫黄合剤)や、アブラムシ類に関する注意事項(訪花昆虫、薬剤ローテーション等)
https://www.pref.nagano.lg.jp/bojo/nouyaku/bojokijun/documents/5-8.pdf

梅の木アブラムシ 駆除の石灰硫黄合剤と発芽前

春の“見えてから叩く”だけで毎年苦戦する園では、休眠期~萌芽前の設計を見直すと防除が安定します。その中核になりやすいのが石灰硫黄合剤です。石灰硫黄合剤は殺虫・殺菌の両作用があるとされ、果樹の越冬病害虫防除で活用される薬剤として説明されています。
ただし、石灰硫黄合剤は強アルカリ性で、混用・散布間隔の地雷が多いのが現場での落とし穴です。例えば、ボルドー液など強アルカリ性薬剤との混用回避や、銅剤・マシン油乳剤との混用回避などが注意事項として明記されています。混用しないだけでなく「散布間隔」も重要で、マシン油乳剤散布後は本剤の使用まで1ヶ月以上間隔をとる、といった具体的な指示が書かれています。


もう一つ、意外と見落とされるのが“希釈倍数を守っても薬害が出る条件”です。高温で日照が強いときは早朝か夕刻に散布する、高湿時や樹勢の弱い園では散布を控える(または薄める)など、気象・樹勢に合わせた調整が必要です。つまり、石灰硫黄合剤は「効く薬」ですが、同時に「冬~春の段取りを守れる園でこそ強い薬」でもあります。


実務的には、休眠期の散布は“枝幹まで濡らす”ことを狙います。散布ムラがあると、そこが越冬の逃げ場所になって春に点火します。噴口や圧、歩くルート、散布量の計画を「幹→主枝→結果枝」の順で作ると、経験の浅い作業者でも再現性が上がります。


参考:石灰硫黄合剤の特徴、混用回避、マシン油乳剤後の散布間隔、高温・高湿・樹勢弱時の薬害注意
https://www.miyauchi-gouzai.co.jp/limesulfur/

梅の木アブラムシ 駆除のマシン油乳剤とスプレーオイル

「休眠期に、なるべく化学系を増やさず越冬害虫を落としたい」という設計で検討されやすいのが、マシン油乳剤やスプレーオイルです。マシン油は、油と乳化剤を厳選した製剤として、カイガラムシやダニ類など越冬害虫防除に有効と説明され、抵抗性を持つ果樹ハダニにも防除効果がある旨が示されています。
一方で、マシン油乳剤は「何と一緒に使わないか」が超重要です。石灰硫黄合剤やボルドー液などのアルカリ性薬剤、ジチアノン剤、TPN剤、水和剤および銅剤との混用回避が注意事項にあり、近接散布でも薬害リスクがあるとされています。さらに、3月に使用する場合は早めに散布し、この場合は石灰硫黄合剤の散布は避ける、といった運用上の注意も書かれています。


梅の園でありがちな失敗は、
・「冬の石灰硫黄合剤」→「すぐマシン油乳剤」→薬害や効果低下
・「枝の込み合い」→付着不足→越冬個体が残る
・「樹勢が弱いのに散布」→油浸斑や落葉リスク増
といった“段取りミス”です。ラベル・基準が言う「発芽前」「樹勢が弱い場合は散布しない」などの一文を、実際の園の状態に翻訳して作業計画に落とすことが、結果的に最短の近道になります。


また、油剤は「物理的に覆う」性格が強いので、散布直後の降雨で効果が落ちる点にも注意が必要です。冬期散布ほど天候待ちが発生しやすいので、作業可能日の幅を事前に確保しておくと、春のアブラムシ初動が軽くなります。


参考:機械油乳剤95の成分・適用・混用回避・3月散布時の注意、うめで落葉期散布を避ける注意
https://www.kumiai-chem.co.jp/products/document/machin_oil_95.html

梅の木アブラムシ 駆除の薬剤ローテーションと注意

アブラムシ防除を毎年安定させるには、単発の強い薬に頼るより「時期ごとの役割分担」を作る方が、抵抗性・コスト・作業性のバランスが取りやすいです。例えば、長野県の防除基準では、薬剤抵抗性の出現を防ぐためにFRAC/IRACコードを参考に系統をローテーションすることが明記されています。これは、同じ効き方の薬を続けると効きが落ちるリスクがある、という現場感覚を“運用ルール”に落としたものです。
さらに、受粉を訪花昆虫に依存する地域では、4月下旬~5月上旬ごろの殺虫剤使用に注意が必要だとされています。つまり「効くから撒く」ではなく、園の受粉設計(ミツバチ利用、周辺環境)と防除をセットで最適化する発想が必要です。基準には、訪花昆虫への影響が少ない薬剤として挙げられているものもあり、選択肢を“園の条件”で使い分ける余地があります。


収穫前日数の縛りも、梅は見落としがちなポイントです。防除基準の表では、薬剤ごとに「収穫何日前まで」といった制限が示され、品種や気象条件で収穫期が動くので注意する旨が書かれています。現場では「去年の感覚」で散布すると、予想より収穫が早まり、急に散布できない期間が伸びることがあります。作業帳票に“予想収穫日”を毎週更新して、逆算で使える薬剤を絞っていくと事故が減ります。


ここで、農業従事者向けの実務チェックリスト(散布前の確認)を置きます。


✅ 散布前チェック(例)
・作物名・適用病害虫名・希釈倍数・使用回数・収穫前日数をラベルと基準で照合
・前回散布剤との系統(IRAC等)を確認してローテーション
・訪花昆虫利用の有無(ミツバチ、地域の利用)を確認
・天候(風、降雨予報、気温、日射)と樹勢(弱り、乾燥ストレス)の確認
・散布ムラが出やすい樹形(込み合い、徒長枝の多発)を把握し、ノズル・圧・歩行ルートを調整
参考:うめの防除基準(発芽前の石灰硫黄合剤、アブラムシ類対応、薬剤抵抗性ローテーション、訪花昆虫利用地域での注意)
https://www.pref.nagano.lg.jp/bojo/nouyaku/bojokijun/documents/5-8.pdf

梅の木アブラムシ 駆除の独自視点:剪定と“アリ管理”で再発を減らす

ここは検索上位に出やすい「薬剤名の羅列」から一歩ずらし、現場で再発を減らす“構造”の話をします。梅のアブラムシ対策は、薬剤だけで完結させるより、剪定(風通し)とアリ管理(甘露の回収役の遮断)を組み合わせた方が、翌年以降の発生密度が落ちやすいです。理由は単純で、アブラムシが増えやすい条件は「柔らかい新梢が多い」「葉裏が湿りやすい」「天敵が入りにくい」「アリが守る」の4つが揃うと強くなるからです。
まず剪定の観点では、込み合った枝の内側は散布液が届きにくく、アブラムシが残りやすい“死角”になります。冬剪定で樹冠内部に光と風を通し、春の散布で“枝幹まで濡らす”設計を成立させると、薬剤の効率が上がります。防除基準にも「温暖無風な日を選び、ていねいに散布する」といった運用上の指示があり、丁寧に濡らせる樹形にしておくことが前提になります。


次にアリ管理です。アブラムシが出るとアリが寄ってくるのは、甘露を餌として利用するためです。アリが多い園では、テントウムシなどの天敵が追い払われやすく、自然抑制が効きにくくなります。そこで、幹に粘着バンドを巻いて上り下りを遮断したり、幹周りの雑草・落葉を整理してアリの動線を減らしたりすると、天敵が働きやすくなります。これは農薬コストを増やさず、しかも“再発の速度”を落とす方向に効きます。


最後に、少し意外な実務のコツを一つ。春にアブラムシが目立つ園でも、夏以降は別の植物に移って密度が下がることがあり、秋にまた戻ってくる流れが語られることがあります。すると「春だけ叩けばいい」と思いがちですが、実際には“春の初動で密度を低く保てたか”が、その年のすす・樹勢低下・翌年の芽の充実に影響しやすいです。つまり、春の巡回と、最初の一手(物理・天敵・薬剤)の選択が、園全体の年間作業量を左右します。


参考:発芽前の石灰硫黄合剤散布で「温暖無風」「ていねいに散布」等の運用注意、訪花昆虫利用地域での殺虫剤注意
https://www.pref.nagano.lg.jp/bojo/nouyaku/bojokijun/documents/5-8.pdf




リフココ まろやか干し梅 種なし梅 個包装 200g(約50個) チャック付き袋入り 業務用 干し 梅 梅干し 種なし梅 お菓子 うめ 熱中症 対策 おやつ お手軽 お茶請け 梅お菓子