シロオビノメイガは、幼虫が葉を食害することで品質と収量に直結しやすい害虫です。特にほうれんそうでは、若齢幼虫が葉裏から食べて表皮を薄く残すため、葉表が白っぽく“透ける”ように見えるのが初期サインになります。被害が進むと糸を吐いて葉を巻いたり、葉と葉をつづって中に潜み、内部から食害するため、外から見たときに「葉の一部だけが透ける」「折り目や巻き込みが増える」といった形で目立ちます。
幼虫の外見は、淡緑色で半透明気味・つやがあるタイプが多く、成長すると黒い斑点が目立つという特徴が挙げられています。圃場で「ヨトウムシ類の小さいのかな?」と迷うケースがありますが、シロオビノメイガは葉を糸でまとめて“巣”のような空間を作り、その中で食べる行動が出やすいので、葉裏と巻き込み部を開いて確認するのが早道です。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/55c6d4f0140c7149436e31e1ba4bff6359935745
現場での確認ポイントを、観察の順番としてまとめます。
・👀葉表:白い食痕(薄皮だけ残る)や透け、葉脈だけ残る食害が出ていないか
・🔎葉裏:小さな幼虫や食害痕、卵(葉裏に産む)を探す
・🧵巻き込み部:糸でつづった葉の内側に幼虫・虫ふんがないか
・🗓️時期感:春に急増するより、夏以降に増えやすい前提で見回り頻度を上げる
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/d03b5adce3a76eb4a534787d6f4acb5068120df3
シロオビノメイガは、海外から飛来する長距離移動性の害虫とされ、飛来時期によって発生がずれ、年次変動が大きいタイプです。発生は夏以降に多く、夏~秋に気温が高く推移すると発生が多くなる、と整理されています。
世代数は地域差が大きく、寒冷地では2~3世代程度、関東以西の西南暖地では5~7世代の発生が可能と考えられる、という見立てがあります。つまり「一度出たら終わり」ではなく、条件がそろうと“波”が複数回来るため、初発を見逃すと後追い防除が連続しやすい害虫です。
栽培側の体感としては、8~11月頃に多発しやすく、ほうれんそうでは夏まき・秋まきで注意が必要という整理がされています。防除の目安期間としては7~10月頃を意識し、地域の予察情報で発生状況を確認しながら、圃場での実物確認(食痕と幼虫)をセットで回すのが現実的です。
防除の芯は「老齢幼虫になる前に止める」です。老齢幼虫は暴食するため、よく圃場を見て回り、発生初期(若齢の時期)に薬剤防除を行うことが重要だとされています。
また、効きに関しては“薬剤の系統”も現場で無視できません。有機リン剤や合成ピレスロイド系殺虫剤の効果が低い事例が報告されているため、指導機関の情報も踏まえて、他の作用性の殺虫剤を選ぶのが望ましい、という注意点があります。
複数回散布が必要になる場面では、散布間隔の考え方も実務に効きます。多発する地域では2週間ごとに複数回散布する、という運用例が示されており、「初回で取り切れなかった」「次の世代が来た」ケースを前提にした設計が必要です。
さらに、抵抗性回避の観点で、同じ系統の農薬を使い続けない(IRACコード確認、作用の異なる農薬でローテーション散布)という基本が推奨されています。散布のたびに“成分名や商品名”だけでなく、作用性(コード)で偏りを点検すると、翌年以降の効きの落ち込みを避けやすくなります。
散布作業の実務ポイントを、短くチェックリスト化します。
・☀️散布タイミング:できるだけ晴れた午前中に行う(作業性と付着の面で有利)
・🎯狙い:葉裏・巻き込み部にいる前提で、葉裏へ届くように散布設計(ノズル・歩速・水量)
・🔁ローテ:IRACコードで作用性を分け、同系統の連用を避ける
・🧪情報更新:地域の指導機関・予察情報も見て、効きが落ちた系統を続けない
薬剤だけで追いかけると、飛来が続く年に苦しくなります。予防策として、防虫ネットやトンネル被覆で成虫の侵入と産卵を防ぐ、という物理的防除が有効だと整理されています。
網目の目安の考え方も提示されており、施設栽培ではネット(例:1mm目合いはアザミウマ類・シロオビノメイガ対策、5mm目合いは他害虫対策)で成虫の飛び込みを防ぐ、という実務的なヒントがあります。作型や同時に抑えたい害虫(アザミウマが課題か、コナガ等が課題か)に合わせて、目合いと換気・温度のバランスを取るのが現場では重要です。
参考)ホオズキを加害するミカンキイロアザミウマに対する光反射フィル…
もう一つ、見落としがちな“増殖源”が雑草です。シロオビノメイガはアカザ科・ヒユ科の雑草で増殖するので、圃場周辺の雑草管理も重要だとされています。圃場内だけでなく、畦畔・周辺空き地・ハウス周りの雑草を減らすと、幼虫の供給源を減らし、発生の立ち上がりを鈍らせられます。
ここは検索上位記事でも触れられがちですが、意外に効くのは「除草の場所の優先順位」を決めることです。おすすめは、①圃場の外周1~2m、②出入口・作業動線、③近隣のヒユ科雑草が残りやすい日陰部、の順に潰していく運用で、限られた時間でも“飛び込み後の定着”を減らしやすくなります(特に夏以降の作業逼迫期に効きます)。
独自視点として強調したいのは、「見回りは“葉を開く”前提で設計する」ことです。シロオビノメイガは、成長に伴って糸を吐き、葉を巻いたりつづり合わせた内部に隠れて食害するため、上から眺めるだけの巡回では、初期の密度を過小評価しやすい構造があります。
そこで、巡回を“サンプリング手順”として固定すると、担当者が変わっても精度が落ちにくくなります。例として、1区画あたり「10株(または10地点)×各1枚は必ず葉裏を見る」「巻き込み葉を最低3回は開く」をルール化すると、若齢期の取りこぼしが減り、結果として薬剤回数や散布ムラが減ることが多いです(意味のない回数増ではなく、判断の確度を上げるための設計)。
また、散布後の確認も“形”にすると改善が速いです。散布の翌日~数日後に、白い食痕の増え方、巻き込みの新規発生、幼虫サイズの偏り(小さいのが残っていないか)を同じ場所で再点検すると、効きの評価を「気のせい」で終わらせずに済みます。
最後に、どうしても薬剤に頼る場面では「若齢期に当てる」ことを最優先に置き、ローテーションで効きを落とさない運用に寄せてください。老齢幼虫が暴食する前に叩く、という大原則が、結局いちばんコストを下げます。
被害の出方・生態(発生時期、世代数、越冬性、見分け方)の参考:協友アグリの害虫図鑑|シロオビノメイガの生態と防除のポイント
ほうれんそうでの被害・防除期間(7〜10月目安、2週間ごとの複数回散布、物理防除、ローテーション)の参考:農家web|ほうれん草の防除 シロオビノメイガの農薬・農薬以外の対策
(目合い例・若齢期散布など、現場向けの対策記載の参考:埼玉県 大里普及だより(害虫と対策の記載部分))

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