黄色粘着トラップ100均で害虫駆除効果とコスパ活用法

100均の黄色粘着トラップは本当に効果があるのでしょうか?業務用との価格差や、アブラムシ・ウリハムシへの実際の効果、設置のコツまで、農業従事者が知っておくべき活用術を徹底解説します。コスト削減と害虫対策を両立する方法とは?

黄色粘着トラップ100均の効果とコスパ

100均の4枚入りシートは農薬費を年間3万円削減できる


この記事で分かる3つのポイント
💰
100均と業務用の価格差

ダイソーは1枚27.5円、業務用ホリバーは1枚78円。小規模栽培なら100均で十分なコスパを実現

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捕獲できる害虫の種類

アブラムシ・コナジラミ・小型ハエには効果大。ウリハムシには粘着面積と設置場所の工夫が必要

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効果を高める設置テクニック

地上150cm・作物の10~30cm上・1m間隔が基本。雨に濡れても乾けば粘着力が復活


黄色粘着トラップの100均と業務用価格の比較


100均の黄色粘着トラップは、1袋110円で4枚入りが一般的です。つまり1枚あたり27.5円というコストになります。一方で農協やホームセンターで販売されている業務用製品「ホリバー」は、10枚入りで約780円、1枚あたり78円です。


価格差は約2.8倍に達します。


小規模な家庭菜園や試験的に使いたい農家にとって、この価格差は大きな意味を持ちます。たとえば10アールの畑で100枚のトラップを設置する場合、100均なら2,750円、業務用なら7,800円です。年間2回交換するとすれば、年間で1万円以上の差が生まれる計算になります。


ただし、注意すべき点もあります。100均製品は1枚のサイズが約5cm×20cmと小さめです。業務用ホリバーは約10cm×25.7cmと面積が約2倍あり、粘着持続期間も6ヶ月程度と長めに設計されています。つまり業務用は一度の設置で長期間使えるということですね。


使い分けの基準は明確です。プランター栽培や小規模菜園、害虫発生の初期段階なら100均で十分です。逆に大規模ハウス栽培や害虫が大量発生している状況では、交換の手間を考えると業務用のほうがトータルコストで有利になります。


栽培面積と害虫発生状況で選ぶのが正解です。


黄色粘着トラップで捕獲できる害虫の種類

黄色粘着トラップが効果を発揮するのは、黄色に誘引される昼行性の害虫です。特にアブラムシ類、オンシツコナジラミタバココナジラミハモグリバエ類は黄色を好む性質が強く、トラップに引き寄せられやすいという特徴があります。


アブラムシのような小型で薄い羽を持つ昆虫は、トラップに触れるとほぼ確実に捕獲されます。体が小さく軽いため、一度粘着面に触れると逃げられません。実際の使用例では、きゅうりの株元に設置したトラップに、数日で数十匹のアブラムシが捕獲されたという報告もあります。


一方、ウリハムシのように羽をカバーで覆っている甲虫類は、捕獲率が下がります。ウリハムシは黄色に誘引されてトラップに着地しますが、羽が格納されているため粘着面の上をゆっくり移動して、端から逃げることがあるのです。どういうことでしょうか?


つまり、ウリハムシには粘着面積を広くする工夫が必要です。100均のシートを3枚つなげて面積を拡大したり、地面に水平に設置して逃げ道を減らすなどの対策が有効になります。害虫の種類によって設置方法を変えるのが基本です。


また、意外な効果として小型ハエやアブ類も大量に捕獲されます。これらは直接作物を食害しませんが、病気を媒介するリスクがあるため、捕獲できること自体がメリットになります。


複数の害虫に同時に効くということですね。


黄色粘着トラップの効果的な設置高さと場所

粘着トラップの効果は、設置場所と高さで大きく変わります。農林水産省の総合防除マニュアルによれば、基本的な設置高さは地上150cm程度が推奨されています。これは多くの飛翔性害虫の活動高度に合わせた数値です。


ただし作物の種類によって調整が必要です。きゅうりやトマトのような背の高い作物では、作物の生長点から10~30cm上に設置するのが効果的です。害虫は作物の頂部付近を好んで飛来するため、この高さで待ち伏せするわけです。


設置間隔も重要なポイントになります。業務用製品の使用説明では、1m間隔での設置が推奨されています。これより間隔が広いと、トラップの間をすり抜けて作物に到達する害虫が増えてしまいます。10アールあたり100~400枚という数字が目安です。


特に注意したいのが、ハウスの出入口や畝端、サイド部分です。これらは外部から害虫が侵入しやすい場所なので、集中的にトラップを配置します。侵入経路で捕獲すれば、作物への被害を未然に防げるということですね。


地面に近い場所に設置する方法もあります。ハモグリバエ対策では、地上20cm程度の高さに水平に寝かせて設置すると効果が高まります。害虫の飛行高度に合わせて、柔軟に高さを変えるのがコツです。


黄色粘着トラップの耐久性と交換時期の見極め方

粘着トラップの交換タイミングは、単純に日数だけで決めると無駄が出ます。重要なのは「粘着力の低下」と「捕獲面の飽和」の2つのサインを見極めることです。


100均製品の場合、設置環境にもよりますが1~2ヶ月程度が実用的な使用期間です。ビニールハウス内のように雨風を避けられる環境なら、粘着力は比較的長持ちします。一方、露地栽培で雨にさらされる場合は、もっと短くなります。


ただし、雨に濡れること自体は致命的ではありません。業務用製品の説明書にも「雨に濡れても乾けば粘着力に変わりはない」と記載されています。水に濡れても乾燥すれば復活するということですね。実際、多少の雨なら問題なく使い続けられます。


交換が必要なのは、トラップ表面が虫でびっしり覆われた時です。捕獲された虫が粘着面の大部分を塞いでしまうと、新たな害虫が付着できなくなります。特に害虫の大量発生期には、1週間程度で交換が必要になることもあります。


目視で確認が基本です。


また、粘着面にホコリや枯葉が付着して粘着力が落ちた場合も交換時期です。ホコリが付くと黄色い表面が見えにくくなり、誘引効果も低下します。色鮮やかさを保つことが効果維持の条件になります。


使用済みトラップの処分も重要です。都道府県や市町村の廃棄物処理規則に従って処分してください。業務用農業資材として扱われる場合もあるので、地域の農協に確認すると安心です。


黄色粘着トラップ使用時の注意点と益虫への影響

黄色粘着トラップには、見落とされがちな重要な注意点があります。


それは益虫も捕獲してしまうリスクです。


特にテントウムシやヒラタアブなどアブラムシを食べる天敵昆虫、そして受粉を助けるミツバチやマルハナバチも黄色に誘引されることがあります。


農研機構の調査データによれば、黄色粘着トラップにはチビトビコバチ、サルメンツヤコバチなど複数の寄生蜂も捕獲されることが確認されています。


これらは害虫の天敵として機能する益虫です。


つまり使い方を間違えると、自然の害虫抑制システムを壊してしまう可能性があるわけです。


この問題への対策はいくつかあります。


まず業務用の高品質トラップを使う方法です。


ホリバーなどの製品は「天敵やマルハナバチは誘引されにくい独自のカラー」を採用しており、害虫だけを選択的に捕獲しやすい設計になっています。


予算に余裕があれば検討する価値があります。


100均製品を使う場合の対策は、設置場所の工夫です。受粉作業中はトラップを一時的に撤去する、マルハナバチの巣箱から離れた場所に設置するなどの配慮が有効になります。益虫の活動時間帯や場所を観察して、衝突を避けるということですね。


また、粘着シートが作物の実や葉に接触しないよう注意が必要です。風で揺れて葉に貼り付くと、その部分が傷んで病気の原因になります。支柱やワイヤーでしっかり固定して、10cm以上の距離を保つのが安全です。


固定が基本です。


粘着剤が皮膚や衣服に付着した場合は、サラダ油やベビーオイルで拭き取ると落としやすくなります。無理に剥がすと皮膚を傷めるので、油で溶かしてから拭くのがコツです。


作業時は手袋着用をおすすめします。




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