ネギ専用培土よかった根のレビュー!肥料成分と生育の比較は?

ネギ専用培土「よかった根」の生育や根張りはどう?タキイなど他社培土との成分比較や、30Lという容量のコスパ、水分管理のコツを徹底解説。赤玉土ベースの意外なメリットとは?

ネギ専用培土よかった根のレビュー

ネギ専用培土よかった根のポイント
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圧倒的なリン酸成分

リン酸値が4000mg/Lと他社比で群を抜いて高く、初期の根張りを強力にサポートします。

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焼成赤玉土ベース

加熱殺菌済みの赤玉土を主体にし、病気のリスクを抑えつつ透水性を確保しています。

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30L規格の注意点

一般的な40L〜50L規格と異なり30L入りのため、トレイ枚数あたりの単価計算が必要です。


ネギ栽培において、育苗期間の成否は収穫量を決定づける最も重要な要素の一つです。特にチェーンポットやセルトレイを使用した育苗では、限られた土量の中でいかに健全な根を作り上げるかが勝負となります。数ある培土の中でも、プロの農家から「根張りが違う」と評価されているのが、関東農産などが取り扱う「ネギ専用培土 よかった根」です。


この培土の最大の特徴は、商品名が示す通り「根」の発達に特化している点にあります。多くの汎用培土が地上部の生育(葉色や草丈)を重視する中で、よかった根は地下部のマット形成を最優先に設計されています。実際に使用した圃場では、定植時の引き抜き抵抗が強く、根鉢が崩れにくいというレビューが多く聞かれます。


また、物理性においても特徴的です。一般的な軽量培土はピートモスが主体でふわふわしていますが、よかった根は「焼成赤玉土」をベースにしているため、適度な重みとサラサラとした感触があります。この物理性が、機械詰め(土詰め機)の際のブリッジ(詰まり)を防ぎ、均一な充填を可能にしています。


この記事では、具体的な成分データや他社製品との比較、実際に使う際の水管理のコツなど、カタログスペックだけでは分からない現場目線の情報を深掘りしていきます。


ネギ専用培土よかった根の肥料成分と特徴


「よかった根」が他の培土と決定的に異なるのは、その肥料成分のバランス、特にリン酸(P)の含有量です。植物の生育において、チッソ(N)は葉や茎を、リン酸(P)は根や花実を、カリ(K)は根や茎を丈夫にする働きがありますが、この培土はリン酸の数値が突出しています。


以下は、よかった根の標準的な肥料成分量です。


  • チッソ(N): 600 mg/L
  • リン酸(P): 4000 mg/L
  • カリ(K): 300 mg/L
  • pH: 6.0〜7.0
  • EC: 1.2以下

一般的なネギ用培土のリン酸値は1000〜2000mg/L程度であることが多いのに対し、よかった根は4000mg/Lという非常に高い値を設定しています。この圧倒的なリン酸成分が、発芽直後からの旺盛な発根を促し、育苗期間の後半になっても根の活性を維持する原動力となっています。


参考)園芸用培土『ねぎ専用培土よかった根』(容量30L)

また、ベースとなる用土に「二度焼き赤玉土(加熱殺菌済み)」を使用している点も見逃せません。焼成処理により雑菌や雑草の種子が死滅しているため、立枯病などの土壌伝染性病害のリスクを低減できます。さらに、ゼオライトバーミキュライト腐植質がバランスよく配合されており、肥料持ち(保肥力)と水はけ(透水性)の両立が図られています。


参考)https://item.rakuten.co.jp/auc-nouenn/0400081011382/

ネギ専用培土よかった根の製品詳細(関東農産) - 成分値や原材料の公式情報が確認できます。

ネギ専用培土よかった根の生育比較と根張り

では、他の有名なネギ専用培土と比べて、実際の生育にはどのような違いが出るのでしょうか。ここでは、シェアの高い「タキイねぎ培土」と比較してみます。


項目 よかった根 タキイねぎ培土(チェーンポット用) 特徴の違い
チッソ(N) 600 mg/L 700 mg/L タキイの方がわずかに高く、初期の葉色は濃くなりやすい傾向
リン酸(P) 4000 mg/L 1800 mg/L よかった根は倍以上のリン酸量。根量重視の設計
カリ(K) 300 mg/L 650 mg/L タキイはカリも高めで、全体的なバランス重視
容量 30L 50L 1袋あたりの充填枚数に大きな差が出る
主原料 焼成赤玉土主体 ピートモス、バーミキュライト主体 物理的な重さと水持ちの特性が異なる

データ比較から分かるように、タキイの培土がN-P-Kのバランスよく配合し、地上部と地下部を同時に育てる設計であるのに対し、よかった根は「まずは根を作る」ことに全振りしているといっても過言ではありません。


参考)https://www.takii.co.jp/material/product/021/

実際の生育レビューでは、以下のような違いが報告されています。


  • 地上部(葉): 育苗前半は、他社培土に比べて草丈がやや低く、葉色も淡い緑色で推移することがあります。これはチッソ過多による徒長(ひょろひょろ伸びること)を抑えているためです。
  • 地下部(根): 定植適期(播種後45〜60日頃)になると、根のマット形成が非常に強固になります。白い根がびっしりと回り、チェーンポットやセルトレイから抜く際に土が崩れません。
  • 活着: 定植後の活着(根付き)スピードが速いという評価が多いです。これは、育苗期間中に蓄えられた豊富なリン酸と、充実した根量のおかげです。

    参考)よかった根シリーズ「ねぎ専用培土よかった根」(容量30L)|…

苗半作(なえはんさく)」という言葉通り、ネギ栽培では定植後の欠株を防ぐことが収量アップの鍵です。地上部が立派でも根が弱いと、定植のストレスで枯れてしまうことがありますが、よかった根はそのリスクを回避するのに適した培土と言えます。


ネギ専用培土よかった根の播種方法と水分管理

「よかった根」は赤玉土をベースにしているため、ピートモス主体の培土とは異なる水分管理のコツが必要です。ここでは、失敗しないための使い方と注意点を解説します。


1. 播種時の覆土と鎮圧
赤玉土ベースの培土は粒子がしっかりしているため、覆土後の鎮圧(上から押さえること)が重要です。鎮圧が甘いと、発芽した根が土の隙間を彷徨い、乾燥害を受けやすくなります。播種後はしっかりと鎮圧し、種と土を密着させましょう。


2. 水やりの特性(透水性と保水性
よかった根は「透水性(水はけ)」が非常に良いのが特徴です。水やりをすると、スーッと水が引いていきます。これは過湿による根腐れを防ぐメリットがある反面、夏場の高温期育苗では乾きが早いという注意点にもなります。


  • 初期: 発芽までは表面を乾かさないように新聞紙などで被覆します。赤玉土は乾くと色が白っぽく変わるため、乾燥のサインが見やすいのが利点です。
  • 中期以降: 根が回ってくると、ピートモス主体の培土よりも水切れが早くなる傾向があります。朝一回の潅水だけでなく、夕方の表面チェックを欠かさないようにしてください。特にセルトレイ(288穴など)のような土量が少ない容器では、晴天日の水切れに注意が必要です。

3. 肥料切れのサイン
チッソ成分が600mg/Lと標準的であるため、育苗期間が長期(60日以上)に及ぶ場合や、潅水量が多く肥料が流亡しやすい環境では、育苗後半に葉色が薄くなる「肥料切れ(肥切れ)」を起こす可能性があります。その場合は、液肥による追肥で対応します。リン酸は十分に効いているため、チッソ主体の液肥を薄めに与えると良いでしょう。


参考)安定した育苗とコスト削減を実現。手軽に使える『ネギ培土』とは…

ネギ専用培土よかった根の販売ページ(井手商会) - プロの視点からの製品特徴解説が掲載されています。

ネギ専用培土よかった根の価格とコストパフォーマンス

導入を検討する際にネックとなるのが「価格」と「容量」です。多くの農家がここで悩みます。


市場で流通している多くのネギ培土(タキイ、サカタ、コメリPBなど)は、40Lまたは50L入りが主流です。しかし、よかった根は30L入りです。


  • よかった根(30L): 実勢価格 3,500円〜4,300円(税込・送料込の場合が多い)
  • タキイねぎ培土(50L): 実勢価格 3,000円〜3,500円

単純な1袋あたりの価格だけでなく、リッター単価で比較すると、よかった根はかなり割高なプレミアム培土であることが分かります。


参考)https://search.kakaku.com/%E3%83%8D%E3%82%AE%20%E5%9F%B9%E5%9C%9F/

  • よかった根: 約110円〜140円 / L
  • 一般的な培土: 約60円〜80円 / L

コストパフォーマンスをどう考えるか?
単なる「土」として考えると高価ですが、これを「成功するための保険」と捉える農家が多いです。


  1. 歩留まりの向上: 発芽揃いが良く、欠株が減れば、最終的な出荷量は増えます。
  2. 作業効率: 根鉢が崩れないため、全自動移植機での植え付けミス(植え痛み、植え直し)が激減します。機械が止まる時間をコスト換算すれば、培土の差額は回収できるという考え方です。
  3. 苗質の均一化: 特に栽培経験が浅い場合や、環境制御が難しいパイプハウス育苗において、過湿による失敗(根腐れ、立枯病)を防ぎやすい構造は大きなメリットです。

大量に消費する大規模農家ではコスト増が響きますが、小〜中規模の生産者や、苗作りに苦手意識がある方にとっては、十分に投資価値のある価格設定と言えます。


ネギ専用培土よかった根の撥水性と長期保存のメリット

最後に、あまり語られない独自視点のメリットとして、「再吸水性(撥水しにくさ)」について触れておきます。


一般的な軽量培土の主原料である「ピートモス」は、一度完全に乾燥させてしまうと水を弾く性質(撥水性)があります。開封後に使い切れず余った培土を袋のまま保管し、翌年に使おうとしたら「パサパサで水を吸わない」「セルトレイに詰めて水をかけても水が弾かれてしまう」という経験をしたことがある方も多いでしょう。


これに対し、よかった根の主原料である「赤玉土」「腐植質」は、乾燥しても極端な撥水性を示しにくい性質があります。


  • 開封後の保存: 使い残しをクリップなどで止めて保管した場合でも、翌シーズンに極端な劣化(吸水不良)が起きにくいです(※もちろん湿気によるカビや成分変化には注意が必要ですが、物理的な吸水性は維持されやすい)。
  • 作業の中断: 土詰め作業中に休憩などで土が乾いてしまっても、再度水をかければ素直に吸水してくれます。

これは、週末だけ農作業を行う兼業農家や、少しずつ種まきを行う家庭菜園ユーザーにとっては見逃せないメリットです。ピートモス特有の「水弾きストレス」から解放される点は、赤玉土ベースならではの隠れた長所と言えるでしょう。ただし、保管時は直射日光を避け、雨水が入らない冷暗所に置くことが基本です。袋内の温度が上がると、含まれている肥料成分がガス化したり、カビが発生する原因になります。


もし開封後にカビのような白い菌糸が見えた場合でも、それは培土に含まれる有用菌や有機物の分解過程であることが多く、植物に悪影響を与える病原菌(フザリウムなど)とは異なる場合が大半ですが、念のため使用前には土の臭い(カビ臭くないか)を確認することをおすすめします。



ネギ専用培土 よかった根(30リットル)