あなたのトマト、一本仕立てのままだと年間で収益が半減するかもしれません。
一本仕立てでは、「脇芽を全て取る」が定説のように言われます。しかし実際には、気温28度を超える高温期には副枝を少し残す方が、樹勢が安定しやすいことが確認されています。
長野県農業試験場のデータでは、副枝を1本残した株の方が摘心までの樹勢維持率が15%高かったという結果が出ています。風通しを確保しながらも日射バランスを取る効果があるのです。
つまり、完全除去が正解ではないということですね。
この知識を応用すれば、高温障害による実割れや果実硬化を防ぎやすくなります。副枝1本の差が、最終的に1株あたり600gもの収量差に影響するケースも珍しくありません。
脇芽1本が命綱になることもあるということです。
一本仕立てと相性が良いのが「根域制限」。コンテナ栽培や黒マルチで根の広がりを50cm以内に抑えると、果実の糖度が最大1.5度上がる事例があります。
なぜかというと、根の活動が制限されることで、葉への養分分散が減り、果実への糖移行が増えるためです。
結論は「小さく育てて甘くする」ですね。
ただし制限しすぎはNGです。水切れが早くなり、カルシウム欠乏症(尻腐れ果)が発生しやすくなるため、底面に通気性のよい鉢底石や炭を敷くのが安心です。根域制限なら、根腐れ防止資材「ハイポネックス ルートプロテクト」などが有効です。
一本仕立て栽培では、枝が少ないため光合成量も葉面積も限定されます。このため、追肥の頻度を「10日に1回」へ上げるだけで、収量が約1.8倍になったという報告があります(熊本県農業研究センター、2023年)。
水やりも重要で、朝1回・夕方1回の「2回散水」が最も収穫効率が良かったとされています。
過湿になるのは避けるべきですが、乾燥による生理障害(裂果や黄化)を防ぐためにも、軽い潅水管理が必須です。
つまり、追肥と潅水は一体管理が原則です。
自動潅水システムを導入すれば、1日20リットルあたりの使用水量も正確に制御でき、結果的に肥料の無駄が少なくなります。肥料代の節約にもつながりますね。
支柱の立て方も見逃せません。一本仕立てでは、1本あたりの果房重量が平均600gに達するため、細い支柱だと倒伏リスクが高まります。
直径16mmのスチールパイプ支柱を、株元から30cm斜めに設置すると安定します。支柱間に防風ネットを張るとさらに効果的です。
結論は「支柱で風を制す」ですね。
ただし、誘引の角度を間違えると光量不足になります。上向きに45度の角度で誘引すると、下葉への日射が20%増えることが実測されています。ほんの少しの角度で差がつくというのが面白いところですね。
一本仕立てでは通気性が高く、病害は起きにくいと考えられがちです。しかし実際には、下葉の除去を怠ると、湿度が上がり灰色かび病の発生率が2倍に増える傾向があります。
つまり「減葉のタイミングを逃す」ことが致命的なんです。
週に1回は下葉を2枚ずつ除去することで、通気が保たれ、薬剤散布量も年間で約30%削減できます。これは環境にも優しい方法ですね。
湿度管理を意識すれば、抗菌剤の使用コストも減らせます。
スプレー型の微生物資材「EM菌ボカシ液」を使うと、灰色かび病に対して自然防除が可能です。余分な農薬を減らせるのは大きなメリットですね。
長野県農業試験場の病害防除データが参考になります。