摘心 ぶどう の時期 新梢 副梢 管理

摘心 ぶどう の時期と新梢・副梢管理を、花ぶるい対策と房づくりの流れで整理し、失敗しやすい強摘心や過繁茂も回避する方法をまとめます。あなたの園地ではどこを基準に摘心しますか?

摘心 ぶどう

摘心 ぶどう:現場で迷わない判断軸
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目的は「実止まり」と「樹勢」

摘心は新梢の勢いを一度止め、花ぶるいを減らし、房型と着粒の安定を狙う作業です。

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時期は「開花前〜開花直後」が軸

新梢の伸長と開花の進み具合を見て、先端の未展葉部を軽く止めるのが基本です。

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副梢は放任しない

摘心後は副梢が出やすく、過繁茂と日陰を招くため、葉数を決めて小まめに止めます。

摘心 ぶどう の目的:新梢 と花ぶるい対策


ぶどうの摘心は、新梢の先端(成長点)を止めて一時的に伸長を抑え、結果枝の生育のばらつきを揃えたり、結実(実止まり)を安定させたりするために行います。特に生食用では、着粒が揃うと房の形が整いやすく、その後の摘粒・仕上げが読みやすくなります。
現場で意識したいのは「摘心=短く切るほど良い」ではない点です。新梢の成長を止めると、今度は葉腋から副梢が出て、放置すると先端部が一気に茂って棚下が暗くなります(過繁茂)。過繁茂は病害リスクや作業性の悪化につながるため、摘心は副梢管理とセットで考えます。


また、摘心の効き方は樹勢(強い・弱い)で変わります。樹勢が弱い枝まで一律に止めると、同化産物を作る葉面積が足りず、房の肥大・熟度の伸びが鈍ることがあります。枝ごとに「止めて良い枝/止めない方が良い枝」を分ける判断が、品質の差になりやすいポイントです。


摘心 ぶどう の時期:開花前 とジベレリン 処理の前後

摘心のタイミングは「開花前〜開花直後」が基本軸です。開花期の新梢摘心は、結実を安定させる管理の一部としてマニュアルにも組み込まれており、作業が前後の花穂整形や薬剤処理と連動します。
実務では、種なし栽培(シャインマスカット等)で「新梢が1m程度に伸びたら先端の未展葉部分を軽くつまんで摘心する」という説明があり、強く切り戻すというより“軽く止める”イメージが近いです。さらに、同じ資料内で「第2回ジベレリン処理の時期に、房の先5枚を残して先端を切り落とす(摘心)」という記述もあり、薬剤処理の節目で“もう一段”整理する考え方が示されています。


この「二段構え」が効く場面は、雨〜盛夏にかけて伸びが止まらない園地です。最初の摘心で実止まりを狙い、後段の摘心で棚面の混み合いと日当たりを整えます。逆に、樹勢が弱い園地・若木・結果枝が短い場合は、同じ強さでやると失速するので、葉数や枝の太さを見て“やらない選択”を残しておくのが安全です。


摘心 ぶどう のやり方:葉数 と節数 の基準

やり方を言語化すると、ポイントは「どこで止めるか(葉数・節数)」と「何で止めるか(つまむ/切る)」です。栽培の解説では、開花前〜開花直後に新梢の葉を一定数残して摘心する、という基準がよく使われます。
一例として、初心者向け解説では「開花前か開花直後に摘心」「15〜20節(15〜20葉)を残して切る」「花房から先の葉を一定枚数残す」といった目安が提示されています。別の実務寄り解説でも、時期ごとに「合計で15〜20節ほど残す」など、葉面積を確保しながら棚面を整理する方針が示されています。


ただし、ここで重要なのは“数字を守ること”より“目的に合う状態を作ること”です。例えば、房周りが混んで灰色かび病が出やすい園地は、房周りの通風を優先し、誘引とあわせて影を作る葉を減らします。反対に、日焼けが出やすい園地は、摘心で棚上の葉を減らしすぎると果房が急に直射に当たり、障害が出ることがあります。葉数基準は、園地の「風」「日射」「樹勢」「病害履歴」で微調整するのが現場向きです。


摘心 ぶどう の副梢 管理:展葉2枚 と過繁茂 防止

摘心後に必ず付いてくるのが副梢(脇芽)の伸長です。放任すると先端部が“モジャモジャ”になり、棚下の光環境が悪化し、病害や作業性の問題が一気に出ます。したがって、副梢は「出たら止める」をルール化した方が、年間の手戻りが減ります。
具体の目安として、JAの栽培管理情報では「副梢は展葉2枚で摘心」と明記されています。国の研究機関等がまとめたシャインマスカットの栽培マニュアルでも、摘心後に発生した副梢の扱いとして「その後発生した副梢は、葉1枚だけ残して摘心」といった運用が示されており、“副梢は短く止める”方向性が共通しています。


ここで、あまり知られていない現場のコツは「副梢を全部同じにしない」ことです。棚面の外側でスペースがある所は、光合成の“稼ぎ”として副梢を少し使える場合があります(ただし混み合い禁止)。逆に、主枝の交差部・作業導線の上・房が密集する列中央は、副梢を早めに止めるだけで病害と作業事故が減ります。副梢管理は“樹全体の地図”を作って、場所ごとに強弱を付けると安定します。


摘心 ぶどう の独自視点:作業集中 と省力化 の設計

検索上位は「時期」「やり方」に寄りがちですが、農業従事者の現場では「5〜7月の作業集中」をどう崩すかが収益と人員配置に直結します。実際、委託試験成績の資料でも、生食用ブドウは5〜7月に着果管理と新梢管理が集中することが示されています。摘心と副梢管理は“毎日少しずつ”が理想でも、繁忙期は理想通りにいきません。
そこで独自視点として、摘心を単発作業ではなく「工程設計」に落とす方法を提案します。例えば、園地をブロック分けし、①伸び始めの列(軽い摘心中心)、②開花前の列(摘心+花穂整形の準備)、③ジベ2回目前後の列(房の先5枚基準で整理+副梢止め)という具合に“作業メニュー”を固定します。こうすると、パートや新人でも判断が揃いやすく、仕上げの品質ブレが減ります。


もう一つ意外に効くのが、「摘心の記録を“葉数”ではなく“景色”で残す」ことです。棚面を見上げたときに、房がどのくらい葉陰に入っているか、列の中央に光の筋が通っているか、といった視覚情報は、翌年の改善に使いやすい指標になります。数字の記録は大事ですが、忙しい時期ほど抜けやすいので、スマホ写真+一言メモ(例:「主枝交差部が暗い→副梢早め」)の方が継続しやすいです。


開花期〜ジベレリン処理の流れの中で、摘心と副梢管理を「省力化しながら品質を落とさない」設計にすると、現場の負担が目に見えて下がります。摘心は“切る技術”というより、“繁忙期の負債を作らない技術”として扱うのが、長く安定させる近道です。


開花期の摘心と副梢の管理の具体(時期・回数・残す葉数の考え方がまとまっている)
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/shinemuscat_new-saibai.pdf
種なし栽培の摘心(新梢1m目安、ジベ2回目時に房の先5枚、展葉2枚で副梢摘心)
https://www.ja-irumano.or.jp/magazine/wp/2305/einou/




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