ハイカット 除草剤 使用方法と水稲

ハイカットの除草剤を「いつ」「どれくらい」「どう散布するか」を、水稲の適用表と安全対策から整理します。ラベル確認・散布後の管理まで迷わず実行できるようにするには?

ハイカット 除草剤 使用方法

ハイカット 除草剤 使用方法
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最初に決めること

作物(移植水稲/直播水稲)と雑草、使用時期(ノビエ葉期)、10a当たりの使用量を、登録内容で確定します。

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安全の基本

ラベルの「安全使用上の注意」に従い、必要な保護具を着用して吸入・皮膚付着を避けます。

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散布で失敗しない

湛水散布は水管理が結果を左右します。散布後の落水・入水のタイミングで効きムラや薬害リスクが変わります。

ハイカットの使用時期とノビエ3.5葉期


ハイカット1キロ粒剤は「水稲用」の除草剤で、登録情報では移植水稲と直播水稲で使用時期の書き方が異なります。移植水稲では「移植後15日~ノビエ3.5葉期(ただし収穫60日前まで)」、直播水稲では「稲3葉期~ノビエ3.5葉期まで(ただし収穫60日前まで)」が目安として示されています(登録内容に従うのが大前提です)。参考になるのは、農林水産省の農薬登録情報提供システムにある適用表で、ここに「作物名」「適用雑草名」「使用時期」「使用量」「使用方法」などが一覧で載っています。使用時期が「ノビエ3.5葉期」で区切られているのは、ノビエ(ヒエ)の生育が進むほど成分が届きにくくなったり、競合で水稲の初期生育が落ちたりして、除草効果が不安定になりやすいからです。


ここで大事なのは、「暦」より「葉期」で判断することです。移植後○日と書かれていても、気温・水温・日照でノビエの進み方はブレます。田面を歩いて、ノビエの葉が何枚か(主茎の展開葉)を確認して、3.5葉期を越えないうちに散布計画を組むのが安全です。特に春先の低温や、代かき後の濁りが残った田では、水稲も雑草も生育が鈍り、判断が遅れやすいので、圃場巡回の頻度を上げて「葉期を見落とさない」運用が効きます。


一方で、早すぎても得になりません。雑草がまだ出揃っていない段階で散布すると、後から発生する草に効きが薄く感じられ、追加の手間が増えることがあります。登録上の下限(移植後15日、直播では稲3葉期)には、そうした実務的な意味も含まれています。結局は「登録の範囲内で、雑草が見え始めた~優占する前」に当てるのが再現性の高い使い方です。


ハイカットの使用量1kg/10aと湛水散布

ハイカット1キロ粒剤の使用量は、登録情報では「1kg/10a」と示されています。10a(1000㎡)当たり1kgなので、面積換算を間違えると、効きムラや薬害リスクに直結します。例えば30aなら3kgが基準量で、袋をケチって2kgにすると、特に畦際や吹きだまり(風下)で雑草が残りやすくなります。反対に多く入れても「効きが倍になる」わけではなく、想定外の成分負荷になりやすいので、登録どおりが結局いちばん合理的です。


使用方法は「湛水散布又は無人航空機による散布」と登録されています。現場で多い湛水散布は、散布時に水が張れていること、そして水深が極端に浅すぎたり深すぎたりしないことが基本になります。浅すぎると粒が土に埋没しやすく、水中に広がる前に偏りが出やすいです。深すぎると、風や水の動きで粒が一方向に寄り、これもムラの原因になります。


意外と見落とされるのが「入水口・落水口周り」です。ここは水が動くため、粒剤が偏りやすく、効きすぎ・効かなすぎの両方が起こり得ます。散布前に水の出入りを一時的に止める(または最小化する)だけで、結果が揃いやすくなります。もし圃場の高低差で水が動きやすいなら、散布前に簡単な均平(田面の凹凸を減らす)や、散布後しばらく水を安定させる工夫が、除草効果の「体感」を大きく変えます。


また、成分の「総使用回数」にも注意が必要です。登録情報では本剤の使用回数は「1回」ですが、成分ごとに「総使用回数」が別に設定されています(例:シハロホップブチル3回以内、ジメタメトリン2回以内、ハロスルフロンメチル2回以内、ベンゾビシクロン3回以内)。これは、同じ成分を含む別剤を組み合わせると上限に達する可能性がある、という意味です。体系処理をする地域では、前段・後段の剤の成分がかぶりやすいので、薬剤名だけでなく「有効成分」で帳尻を合わせるのが、あとで困らない管理になります。


ハイカットの一年生雑草と多年生広葉雑草

登録情報の適用雑草を見ると、移植水稲では「一年生雑草」「多年生広葉雑草」「キシュウスズメノヒエ」「アオミドロ・藻類による表層はく離」が挙がっています。直播水稲でも一年生雑草に加えて、マツバイ、ホタルイ、ミズガヤツリ、ウリカワ、ヒルムシロなどが並びます。ここから読み取れるのは、単なるノビエ対策だけでなく、水田で問題になりやすい難防除雑草や、水面の藻類由来のトラブルもカバー範囲に含めた設計だということです。


ただし、適用雑草に名前がある=どんな状況でも万能、ではありません。多年生雑草は「発生源(塊茎・地下茎)が多い」「発生がだらだら続く」「畦畔から侵入する」といった厄介さがあり、薬剤を1回入れた後に追加で出てくることがあります。ここで効く対策は、薬剤の追加よりも、圃場の発生ムラを減らすことです。具体的には、畦畔際の漏水対策、代かきの丁寧さ(表層の攪拌不足を減らす)、稲わらや雑草残渣の偏りをなくす、などの「環境要因の平準化」が効きます。薬剤は最後のひと押しで、土台がガタついていると結果が揃いません。


もう一つ、意外に効くのが「雑草の出方の記録」です。どの田のどの角にホタルイが多いか、どの入水口周りに藻が出やすいかをメモしておくと、翌年に散布ムラの対策ポイントがはっきりします。農薬は帳簿が大事と言われますが、帳簿は「法令順守」だけでなく、次年の作業時間を短縮する武器にもなります。


ハイカットの安全使用上の注意と保護具

農薬を安全に使う基本は、製品ラベルに書かれた「安全使用上の注意」に従い、必要な保護具を着用することです。農薬工業会(CropLife Japan/旧JCPA)の解説でも、ラベルに表示されている保護具を着用し安全使用上の注意に従うことで安全に使用できる、とされています。農薬は皮膚接触や吸入で健康影響が出る場合があり、中毒やかぶれを防ぐために毒性に応じた防護装備が必要、という考え方が明確です。


保護具は「つければOK」ではなく、ラベルが要求する性能(例:不浸透性)を満たすことが重要です。別ページのQ&Aでは、ラベル記載どおりの専用マスク、保護メガネ、手袋、長靴、防除衣を着用し、不浸透性と書かれている場合はそれに従うよう注意されています。粒剤散布は液剤より「吸い込みにくい」と油断されがちですが、風があると粉立ちやすく、手袋なしで袋を扱うと皮膚付着が起きやすい作業でもあります。特に、開封・計量・袋の口を持って歩く工程は、薬剤が手・衣服に付く機会が多いので、散布そのものより準備工程を重視した方が安全です。


また、農林水産省の「農薬の適正な使用」では、適用病害虫(雑草)や使用方法、注意事項、最終有効年月などをラベルで確認して記載事項に従って使用する、という方向性が示されています。安全の話は「健康」だけでなく「適正使用(法令順守)」とも直結します。たとえば、収穫前日数(この剤は収穫60日前まで)や使用回数、適用作物の範囲を外すと、残留基準や出荷の問題に発展する可能性があるため、現場の自己判断での省略は避けるべきです。


参考リンク(適用表・成分・使用量の根拠):農林水産省 農薬登録情報提供システム(ハイカット1キロ粒剤)
参考リンク(ラベル確認と安全使用の考え方):農薬工業会(旧JCPA)「農薬を安全に使用するには」
参考リンク(保護具の具体例:マスク・手袋・防除衣):CropLife Japan(旧JCPA)「散布時の保護具」

ハイカットの独自視点:散布後の水管理と効きムラ

検索上位の記事は「いつ撒くか」「どれだけ撒くか」に寄りがちですが、現場で差が出るのは散布後の水管理です。湛水散布の粒剤は、水中で広がって田面全体に作用する前提なので、散布直後に強い入水で水が動くと、成分が偏って「効きムラ」に見えやすくなります。逆に、散布後に落水して土が露出すると、粒が想定と違う動きをして、局所的に効きが弱く感じることがあります。


おすすめは、散布を「水が落ち着く時間帯」に寄せることです。例えば用水の切り替え時間、強風が出やすい午後、入水が集中する時間帯を避け、田面の水が穏やかなタイミングで作業すると、粒の偏りが減ります。さらに、田面の凹凸が大きい田は、深い所に粒が集まりやすいので、散布前の簡易な均平や、畦際の補助散布(決められた量の範囲内で均一化を意識する)といった「機械以外の工夫」が効きます。


もう一つの盲点が、無人航空機散布を選ぶ場合の周辺配慮です。登録情報には無人航空機による散布が明記されている一方で、周辺圃場・住宅地・水系への飛散リスクは作業設計で変わります。散布方法が選べる剤ほど、環境条件(風、周辺、圃場形状)で最適解が変わるので、「その年の条件」で使い方を微調整できるよう、散布前点検(風向風速、畦畔の漏水、入水口の状態)をルーチン化すると再現性が上がります。ラベルを守るのは当然として、その範囲の中で「水を止める」「水を落ち着かせる」「ムラが出やすい場所を先に潰す」という運用面の工夫が、結果として一番コストを下げることが多いです。




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