籾殻ぼかし肥料作り方米ぬか発酵

籾殻と米ぬかで作るぼかし肥料の作り方を、材料選び・水分・温度・失敗対策・使い方まで現場目線で整理します。腐敗させずに安定発酵させるコツ、意外と差が出る管理ポイントも押さえたいですか?

籾殻 ぼかし肥料 作り方

籾殻ぼかし肥料を失敗しない要点
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材料は「籾殻+米ぬか」が基本

籾殻は通気と骨格、米ぬかは発酵のエサ。まずはこの2つを軸に配合するとブレにくいです。

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水分は「握って固まり、軽く崩れる」

加水しすぎは腐敗の近道。握りテストを基準に、均一になるまで混ぜて調整します。

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温度と匂いで発酵を判定

3〜4日で発熱(目安60℃)するか、完成はpHと甘酸っぱい匂いが目安。異臭・青カビは管理を見直します。

籾殻ぼかし肥料の材料(籾殻・米ぬか・発酵促進剤)


籾殻ぼかし肥料は、籾殻を主原料にしつつ、単体では窒素リン酸・カリウムが低いので、米ぬか等と混ぜて発酵させるのが基本です。
籾殻はケイ酸微量要素を含む一方、炭素率(C/N比)が高く、そのまま多量投入すると土中の窒素を食ってしまう(窒素飢餓)側に振れやすいので、発酵で整える意味があります。
準備する資材の考え方は、以下の3役で整理すると迷いません。


  • 籾殻:骨格材(通気・保水のバランス、嵩増し役)。
  • 米ぬか:発酵の主エンジン(糖分・たんぱく等を含み、微生物が増えやすい)。
  • 発酵促進剤:立ち上がりを揃える(市販の発酵促進剤、あるいは玄米アミノ酸等の資材を使う作り方もある)。

道具は、スコップ、ビニールシート、密閉できる容器(厚手袋・発泡スチロール・フタ付き箱等)があると作業が安定します。pH計やEC計があると「感覚」頼みから一段抜けられます。


意外と見落とされがちですが、籾殻の状態でも発酵の癖が変わります。乾きすぎの籾殻は加水ムラが出やすく、逆に湿りすぎは局所的な嫌気(腐敗)を作りやすいので、「混ぜてから水」ではなく「水を入れながら混ぜる」段取りが安全です。


籾殻ぼかし肥料の水分量と混ぜ合わせ(握る目安)

水分管理は、出来上がりの良し悪しをほぼ決めます。目安は「強く握るとだんご状になり、軽い力で崩れる」状態で、入れすぎは要注意です。
加水のコツは、最初からドバっと入れないことです。


  • ジョウロ等で少しずつ散布する
  • その都度、全体を“切るように”混ぜる
  • 乾いた塊が残らないところまで混ぜてから、次の加水へ進む

籾殻は米ぬか単体より水を抱えにくく見えるため、「足りない」と錯覚して追加しがちです。ここで加水過多にすると、密閉・保管中に酸素が足りず、腐敗臭へ寄ります。握りテストに合格しているなら、見た目が乾いていても一度止めるのが結果的に近道です。


また、混ぜ合わせが甘いと、同じ容器の中でも「乾いて発酵が進まない層」と「湿って腐りやすい層」ができます。仕込みの時点で、ムラが残らないまで混ぜるのが最大の省力化です(後の手直しが激減します)。


籾殻ぼかし肥料の発酵温度と期間(3〜4日・60℃・1ヶ月)

玄米アミノ酸等を使う作り方では、仕込み後3〜4日で温度が上がり(目安60℃)、その後も段階的に管理し、概ね1ヶ月で完成の流れが示されています。
温度が上がるのは、微生物が一気に増えて有機物を分解しているサインです。発熱が鈍いときは、いきなり「促進剤を増やす」より先に、次の3点を疑うほうが当たりやすいです。


  • 水分が足りない(握っても固まらない)
  • 混ぜムラで、発酵が局所化している
  • そもそも原料が冷えすぎ/置き場所が寒すぎで立ち上がりが遅い

逆に温度が上がりすぎる・臭いが荒い場合は、水分過多や密閉不足で微生物相が崩れていることがあります。温度は「上がれば良い」ではなく、狙いは“安定して発酵が進む領域に乗せる”ことです。


発酵のさせ方は好気性・嫌気性がありますが、嫌気性発酵は切り返し不要で手間が少なく、密閉管理が鍵になります。気温が高い時期はウジ虫が出やすい等のリスクが上がるため、初心者は冬期に作るのが良い、という実務的な指摘もあります。


籾殻ぼかし肥料の完成判定(pH・匂い・白カビ・失敗例)

完成判定は「見た目だけ」より、最低でも匂いとpHをセットで見たほうが事故が減ります。一般的な目安として、pHが5以下になり、匂いが甘酸っぱい方向なら発酵が進んでいるサインです。
失敗の典型は2つです。


  • 腐敗臭がする:加水過多、密閉不足、原料のムラ、容器内の空気の出入りなどが疑わしい。
  • 青カビで埋め尽くされる:密閉度が悪いなどで失敗の可能性がある。

白っぽい菌糸(いわゆる白カビ)を「全部悪い」と判断して捨てるケースがありますが、発酵過程で表面に菌が見えること自体は珍しくありません。問題は、匂いが腐敗方向に振れていないか、青カビが優勢になっていないか、そして材料全体が均一に進んでいるかです。


「失敗したら終わり」ではなく、失敗の疑いがある場合は土壌に埋め戻す、または一部を使って再発酵させる、といったリカバリーが提案されています。ここを知っていると、初回の心理的ハードルが下がり、結果として継続しやすくなります。


籾殻ぼかし肥料の使い方(追肥・元肥・籾殻くん炭)【独自視点】

ぼかし肥料は、元肥にも追肥にも使えますが、速効性も併せ持つため、効かせすぎると樹勢が強くなりすぎたり病害虫のリスクが上がる可能性があり、少量から様子を見るのが基本です。特に現場では「追肥として小刻みに使う」ほうが調整しやすい、という感覚が出やすいです。
独自視点として、籾殻ぼかし肥料を「肥料」だけでなく「土の設計パーツ」として扱うと、使い方が安定します。具体的には、籾殻が入ることで土の物理性(通気・排水)が変わりやすいので、作物の根域環境を狙って使い分ける発想です。


例えば、同じ“籾殻系”でも、籾殻くん炭は土に混ぜると通気性・保水性が向上し、マルチング的に株元へまくと保湿・保温や雑草抑制も期待できる、という整理がされています。つまり「発酵して肥効を持たせた籾殻ぼかし」と「炭化して物理性と吸着性に寄せた籾殻くん炭」は、役割が似て非なるものです。


ここでの実務的な使い分け例です。


  • 追肥:籾殻ぼかし肥料を少量ずつ(効きが出るので、欲張らない)。
  • 土づくり:籾殻くん炭を土の改良材として混ぜる(量は土量に対して“目安”を持つ)。
  • 連作で根が疲れやすい圃場:ぼかしで“効かせる”より、まず根域の空気と水の通りを作ってから肥効を足す。

最後に、作る側のメリットも明確です。籾殻はJAのライスセンター等で無償入手できることが多く、材料費を抑えられる点が挙げられています。コストが下がると試行回数を増やせるので、結果的に自分の圃場に合う配合・水分・管理の勘所が早く固まります。


ぼかし肥料の基礎(発酵・材料・判定・pH等の要点)
https://www.noukaweb.com/how-to-make-fermented-organic-fertilizer/
籾殻ぼかし肥料の作り方(玄米アミノ酸希釈水、3〜4日で60℃、pH・匂い判定)
https://www.noukaweb.com/rice-husk-fermented-organic-fertilizer/
籾殻くん炭の使い方の整理(土に混ぜる通気・保水、株元散布の保湿・保温・雑草抑制)
http://www.nosai.or.jp/mt6/2023/01/post-7215.html




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