柿の木の消毒 いつ 休眠期 発芽前 石灰硫黄合剤

柿の木の消毒は「いつ」やると効果が出やすく、逆に薬害を避けられるのかを、休眠期・発芽前を軸に整理します。病害虫の狙いどころと散布の段取りまで確認して、今年の防除を迷わず決めませんか?

柿の木の消毒 いつ

柿の木の消毒は「休眠期〜発芽前」が軸
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基本は休眠期→発芽前

越冬する病害虫を減らし、春以降の発生を抑える目的で、樹が動き出す前に組み立てます。

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石灰硫黄合剤は発芽前が目安

登録・基準上も「発芽前」散布として扱われることが多く、時期を外すと薬害リスクが上がります。

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病害虫は伝染源・越冬場所を潰す

落葉病・炭疽病の落葉や病枝、粗皮下の害虫など、「春に増える元」を先に減らすと後工程が楽になります。

柿の木の消毒 いつ 休眠期 発芽前の基本


柿の木の消毒で最初に押さえるべき結論は、「休眠期〜発芽前」を外さないことです。
この時期は、越冬した病害虫(病原菌・カイガラムシ類など)をまとめて落としやすく、春以降の“初期密度”を下げる効果が期待できます。
長野県の防除基準では、カキで石灰硫黄合剤を「発芽前」に散布する位置づけが明記され、3月下旬〜4月上旬の発芽前に「水86L+石灰硫黄合剤14L(100L当たり)」という形で示されています。


参考)https://www.mdpi.com/2223-7747/12/22/3794/pdf?version=1699348539

つまり検索意図の「柿の木の消毒 いつ」に対しては、暦で言い切るよりも、樹のステージとして「発芽前」を基準に判断するのが実務的です。

ここで意外と見落とされがちなのが、休眠期は“薬剤だけ”で完結しない点です。


同じ資料の休眠期の注意事項に、円星落葉病は「被害落葉が唯一の伝染源」、炭疽病は「枝病斑が伝染源」とあり、落葉の処分・病枝の切除といった耕種的防除が最初に書かれています。

冬の消毒は、薬剤散布の前に「伝染源を片付ける」ほど効きが上がる、と理解しておくと失敗が減ります。

柿の木の消毒 いつ 石灰硫黄合剤の位置づけ

石灰硫黄合剤は、カキの防除体系の中で「発芽前」に据えられる代表的な冬季薬剤の一つです。
長野県の基準では、黒星病とカイガラムシ類の欄に対し、発芽前の石灰硫黄合剤散布が組まれています。
ここで重要なのは、「石灰硫黄合剤=何でも万能」ではなく、狙いがはっきりしている点です。


資料上は、発芽前に黒星病・カイガラムシ類を想定し、カイガラムシが多い場合の追加策としてハーベストオイル(マシン油系)やアプロード水和剤の散布にも触れています。

つまり園地で多い相手(黒星病が出るのか、カイガラムシが目立つのか)で、冬の消毒を「石灰硫黄合剤単独」か「油剤や別剤も含めた設計」かに分けるのが合理的です。

もう一つ、実務上の盲点は「同じ“発芽前”でも、散布が遅れるほど事故りやすい」ことです。


登録や基準が発芽前に置かれている以上、芽が動いた後に寄せるほど、薬害リスクや作業やり直しのリスクが上がります(ラベル遵守が大前提)。

「発芽前」判断が曖昧なときは、園地内で“最も芽が進んでいる木”を基準にし、全体を引っ張られないようにします。


同じ園でも、日当たり・樹勢・若木などで芽動きが早い個体が出るため、そこを見逃すと「予定どおり散布したのに遅かった」になりがちです。


参考)https://www.mdpi.com/2075-4450/13/10/960/pdf?version=1666260765

柿の木の消毒 いつ 落葉病 炭疽病の狙いどころ

柿で春〜夏に問題化しやすい病気の一つが落葉病で、福井県の資料では「落葉病は5〜7月に防除を行う。発病後の薬剤防除は効果がない」と明記されています。
この一文が示すのは、シーズン中の対処療法より、発病前提を作らない“前倒し管理”が要るということです。
では「柿の木の消毒(冬)」が落葉病にどう効くのか。


長野県の基準では、休眠期の注意事項として「円星落葉病:被害落葉が唯一の伝染源である。集めて焼却するか埋却する」とあり、冬の段階で伝染源を断つことが強調されています。

薬剤散布の話に入りがちですが、まず落葉を園外へ出す(または埋設・焼却など適切処理)という地味な工程が、翌年の立ち上がりを大きく変えます。

炭疽病についても同様で、福井県資料では耕種的防除として「炭疽病が発生している枝は切り取って、焼却する」と整理されています。


参考)https://wjau.academicjournal.io/index.php/main/article/download/139/113

長野県資料でも「枝病斑が伝染源となるので、被害枝は切除し、焼却するか埋却する」とあり、冬に“枝の整理”をやる意味が具体的です。

意外なポイントとして、炭疽病は「若木や強せん定で新梢伸長が旺盛な樹で発生が多い」とされています。

つまり、冬の消毒を頑張るだけでなく、剪定で樹勢を暴れさせない(強剪定の偏りを避ける)ことが、病気の出やすさそのものを下げる方向に働きます。

柿の木の消毒 いつ カイガラムシ類 粗皮削りの実務

「冬の消毒=散布」と思われがちですが、カイガラムシ類では“散布の前”の作業が効きやすいです。
福井県の資料では、カイガラムシ類の耕種的防除として「粗皮下で越冬するので、休眠期に粗皮削りを行う」と明記されています。
粗皮削りは、薬液が届きにくい越冬場所を先に物理的に減らし、その後の発芽前散布の効率を上げる作業です。

同じ考え方で、カキノヘタムシガも「粗皮下において前蛹態で越冬するので、休眠期に粗皮削りを行う」とされており、害虫をまたいで効く“冬の基本動作”といえます。

実務でのコツは、粗皮削り→清掃(削りカス回収)→発芽前の薬剤散布、の順にして「越冬場所を残したまま薬だけかける」を避けることです。


そして散布は、長野県基準でも発芽前に組まれているように、樹が動く前に終えるのが前提になります。

また、長野県資料にはフジコナカイガラムシが多い場合の追加策として、発芽前にジノテフラン顆粒水溶剤を幹の処理に使う注意書きがあり、粗皮形成が不十分な幼木には使わない旨も書かれています。

薬剤名だけ真似るのではなく、園齢・樹齢(幼木か成木か)まで含めて適用条件を確認し、ラベル遵守で組み立てるのが安全です。

柿の木の消毒 いつ うどんこ病の独自視点(窒素と8月)

検索上位の「冬の消毒」文脈だと、うどんこ病は春の話で終わりがちですが、福井県資料では「初発を抑制する5月および病徴が見え始める8月の薬剤散布が有効」と、8月がはっきり書かれています。
つまり、冬の消毒でスタートを整えても、夏の後半に“もう一段”の山が来る病気として見ておくと、年間設計が破綻しません。
さらに意外性があるのは、同資料が「窒素肥料過多の樹に発病しやすいので、肥培管理を適切に行う」と明記している点です。

薬剤散布の話ではなく、施肥(特に窒素)で樹の柔らかい新梢・過繁茂を作ると、病気が出やすい土台を自分で作ってしまう、という警告になっています。

ここから逆算すると、狙いワードの「柿の木の消毒 いつ」は冬に答えがある一方で、実は“いつ何を抑えるか”の設計問題でもあります。


冬:休眠期〜発芽前で越冬源を落とす(粗皮削り・落葉処分・発芽前散布)。


春:展葉期〜開花期周りで初期感染・初期加害を抑える(アザミウマ等もこの時期に動き出す)。

夏:5〜7月は落葉病の防除タイミング、8月はうどんこ病の山を意識する。

この「冬だけで終わらせない視点」を持つと、冬の消毒が“やった感”で終わらず、収穫期の品質と作業量にちゃんと返ってきます。


落葉病の「発病後の薬剤防除は効果がない」の根拠(5〜7月が防除期、発病後は効きにくい)を確認できる資料。
福井県:カキ 防除のポイント(落葉病・炭疽病・粗皮削り等)
カキの「発芽前」石灰硫黄合剤など、防除基準(時期と薬量の例)を確認できる資料。
長野県:かき 防除基準(発芽前の石灰硫黄合剤など)




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