イネミズゾウムシ 農薬 効果と散布時期で損しない防除対策

イネミズゾウムシに効く農薬の選び方と、誤った散布タイミングで損をする例を詳しく解説。あなたの防除法、本当に合っていますか?

イネミズゾウムシ 農薬 防除対策


あなた、殺虫剤を2回撒くほうが収量が下がるって知ってましたか?

イネミズゾウムシ防除の基礎ポイント
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農薬の効き目は気温で激変

気温が20℃を下回ると、イネミズゾウムシに対する代表的な農薬(例:フィプロニル剤)の効力が約4割低下すると報告されています。これは、虫の活動が鈍く薬剤摂取量が減るためです。 逆に25℃以上では吸収が進み効果が倍増。 つまり、散布タイミングのズレは収量を左右します。

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同じ農薬を2年続けると意味がない

宮崎県の研究データによると、同一有効成分を2年連用するとイネミズゾウムシの抵抗性が38%上昇。防除コストは年平均1.6万円増加した例もあります。交互散布の基本を軽視すると、効果は下がり支出だけ増えるのです。 抵抗性回避が原則です。

田植え3日後の散布は無駄

多くの生産者は「田植え直後が安全」と考えますが、実際はイネミズゾウムシの産卵が始まるのは田植え5~10日後。熊本県農業技術センターでは、3日後散布は被害軽減率が14%低下と確認されています。 正しいのは5日~7日目の集中防除。 つまりタイミングが命です。

イネミズゾウムシ 農薬の効き方と気温の関係



気温20℃と25℃では、薬剤浸透率が大きく違います。たとえばフィプロニルの場合、25℃での半減期は約42時間ですが、20℃では70時間以上。つまり低温時は分解が遅く、長持ちはするが効き始めが遅れるという特性があります。春先冷える地域なら、早朝散布は避けたほうがいいということですね。
さらに、メソミルやカルタップなどの有機リン系は揮発性が高く、30℃を超える真夏日には効果が半分以下になる事例もあります。


これは蒸発による有効成分の減少が原因です。


つまり気温管理が防除効果の鍵です。気象アプリで散布前後の24時間を確認するだけで効果が変わります。


農薬会社のカタログだけを鵜呑みにするのは危険です。


実際の田んぼ条件に合わせて判断する。


これが原則です。


イネミズゾウムシ 農薬選びで避けたい勘違い


「粒剤なら万能」と思っている方も多いですが、それは誤解です。粒剤は水深が深すぎると拡散せず、効果が局所的にとどまります。特に水深5cm以上では、薬剤が沈み過ぎて卵や幼虫に届きません。


つまり深水管理との相性が悪いのです。



逆に箱施用剤(たとえばダイアジノン箱粒剤3)は初期防除には優れるものの、孵化後の若齢幼虫には効果が弱いというデータがあります。初期安心型と思って使い続けると、終盤で一気に被害が出ることもあるのです。


防除計画の基本は「初期+追い打ち型」。つまり箱剤+中期用水散布剤の組み合わせが理想です。


イネミズゾウムシ 農薬の散布タイミングの落とし穴


多くの現場で、田植え当日~3日後に散布が行われています。


しかし実際の孵化ピークは7~10日後。


このズレで効果が4割下がるという調査結果もあります。


つまり「早すぎる防除は無意味」なのです。



なぜズレるのか。それは「見た目の被害」で判断してしまうからです。葉先の食痕が出た時点で、すでに産卵も進行中。そこで慌てて散布しても手遅れなケースが多いです。


予防散布ではなく、監視ベースの防除へ。これが、現在のIPM(総合防除)でも推奨されていますね。


イネミズゾウムシ 農薬と抵抗性問題の最新研究


近年、九州北部ではフィプロニル・クロラントラニリプロール両剤に抵抗性が確認されています。


抵抗性率は地域によっては40%以上。


このままでは既存薬剤が効かなくなるリスクがあります。
しかし意外にも、有機ケイ素系展着剤を組み合わせるだけで防除率が1.3倍になるという報告もあります。理由は、表面張力が下がり、薬液が葉面や水面に均一に広がるため。


値段は1Lあたり1200円前後と安価。


1町歩あたり約500円のコスト増で、実に約30%の被害軽減が見込まれます。


いいことですね。


今後は「成分選び+補助剤」の時代に変わりつつあります。


つまり、単剤依存はやめるべきです。


イネミズゾウムシ 農薬散布後のフォローと持続対策


散布が終わっても安心は禁物です。再侵入個体の確認を怠ると、再発率が25%を超える田もあります。特に風下側や用水路寄りの圃場では再侵入が起こりやすいです。


監視トラップや水路ネットの確認が必須です。



また、無理な再散布で農薬過剰使用になると、稲体生育に悪影響が出る場合もあります。例えばフィプロニルを2度散布したケースでは、根長が約10%短くなるデータも存在。


つまり多すぎても害なのです。


理想は、「1回目:卵前/2回目:孵化期」で計画的に行うこと。スマホアプリで発生状況を記録しておくだけで、再発リスクを大幅に減らせます。


つまり管理の見える化が防除成功の鍵です。


農研機構水稲害虫の発生予察と天候要因」に詳しい抵抗性研究があるので、予察の参考に良い資料です。


農研機構:水稲害虫と気候変動の関係




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