あなたの畑からミツバチが減ると、1反あたり数十万円分の収量が消えていくことがあります。
訪花昆虫とは、花の蜜や花粉を目的に花を訪れる昆虫の総称で、花粉媒介を担う「送粉者」でもあります。 ミツバチやマルハナバチといったハチ類のほか、ハナアブやハナムグリ、チョウやガなども含まれ、畑や果樹園で日常的に目にする顔ぶれです。 例えば、あるブルーベリー園の観察では、優秀な送粉者としてハナバチ・マルハナバチが繰り返し訪れ、花粉の多い花を選んでいる様子が報告されています。肩や胸部の毛に付いた花粉が別の株へ運ばれ、結果として結実率を押し上げるわけです。 つまり訪花昆虫がいるだけで、受粉作業の一部を自動的に代行してくれる仕組みになっているということですね。
一方で、同じ訪花昆虫でも役割の濃淡があります。例えばチョウは、細長い口吻だけを花の奥に差し込むことが多く、おしべにあまり触れないため、受粉への寄与は限定的とされています。 甲虫も体は大きいものの、小さい花の受粉には不向きという報告があり、花の種類によって「主役」になる昆虫は変わります。 こうした違いを理解しておくと、どの作物でどの昆虫を重視すべきか判断しやすくなります。結論は訪花昆虫にも得意不得意があるということです。today-is-the-greatest+1
訪花昆虫の定義や代表種をコンパクトに押さえたい場合は、農業用語を整理しているオンライン用語集が役立ちます。 ここでは「訪花昆虫(ほうかこんちゅう)」の定義に加えて、ミツバチ、マルハナバチ、ハナバチ、ハナアブなど、現場でよく見る種類が簡潔に一覧化されています。 農業初心者や家族経営で情報共有したい場面では、このような用語集を一度ブックマークしておくと便利です。用語を共有できれば、圃場での観察メモも取りやすくなります。
訪花昆虫の定義と代表種が整理されている農業用語集(訪花昆虫の基本を確認したいときに便利)
訪花昆虫の有無は、果菜類や果樹の収量・品質に直結します。 例えばイチゴでは、訪花昆虫による受粉が不足すると「イチゴの肩が欠ける」「小粒が増える」といった形の乱れが生じ、可販果率が大きく落ちることが知られています。1パックあたりの単価は数十円の差でも、1シーズン全体で見ると数十万円規模の売上差になることも珍しくありません。収量だけでなく見た目の揃いも市場価格に影響します。結論は、訪花昆虫の働きがそのまま売上の数字に跳ね返るということです。
ブルーベリーなどの果樹でも、訪花昆虫の活動によって受粉が安定します。ある果樹園の観察では、ハナバチやマルハナバチが花粉・蜜の多い花を選んで訪れることで結実が良くなり、結果的に粒揃いのよい果実が多く収穫できたとされています。 自家受粉しやすい品種でも、訪花昆虫が繰り返し訪れることで受粉が促進され、果実サイズや種子形成が安定しやすくなります。 つまり「受粉しているように見える」だけでは不十分で、「どの昆虫がどれくらい来ているか」が品質を左右するということですね。serathfarm+1
一方、訪花昆虫が極端に減るとどうなるでしょうか。海外の研究では、訪花昆虫の減少によって受粉が不安定になり、結実率が20〜30%低下した例も報告されており、同様の傾向は日本でも懸念されています。 種子用作物や採種圃場では、受粉の不安定さが次年度の栽培計画にも影響する可能性があります。つまり訪花昆虫の管理は、目の前の収量だけでなく、数年先の経営にも関わるテーマだということです。jstage.jst+1
収量・品質の観点から訪花昆虫の役割を整理したい場合、農業向けの解説記事が参考になります。 これらでは、トマトやキュウリ、スイカ、果樹などの具体例を挙げながら、どの作物で訪花昆虫が特に重要か、どのような工夫で受粉を安定させているかがまとめられています。 自分の作目と照らし合わせながら読むと、取り入れやすい工夫が見つかりやすいでしょう。
いいことですね。
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訪花昆虫の役割と種類を農業目線で整理した解説記事(収量と品質への影響を知りたいときに)
多くの農家は「訪花昆虫=ミツバチ」と考えがちですが、近年の研究ではスズメバチが重要な訪花昆虫として働いている例も報告されています。 日本の植物園で行われた調査では、ノダケの花を訪れる昆虫のうち62%、イワニンジンではなんと90%がスズメバチ類だったとされています。 一見すると害虫・危険生物とみなされがちなスズメバチが、特定の植物では主要な送粉者として機能しているわけです。つまりスズメバチも条件次第で訪花昆虫の「主力」になり得るということですね。
また、訪花昆虫を狙う捕食者の存在も見逃せません。ハスの花を対象にした撮影研究では、ハチ類の訪花をスズメバチやクモが待ち伏せしており、スズメバチの訪花直前15秒から直後5秒のあいだ、他の昆虫が一時的に花から退避する様子が確認されています。 スズメバチの活動が多い花ではハチ類の訪花が極端に少なくなり、結果として種子がほとんど生産されなかったケースも報告されています。 捕食者の存在が、間接的に植物の繁殖を阻害するという構図です。
厳しいところですね。
参考)5秒おきの撮影で昆虫の訪花が種子生産に寄与するタイミングが明…
畑や圃場でも、クモの巣やカマキリ、アシナガバチなどが訪花昆虫を捕食する場面は珍しくありません。捕食者をすべて排除すればよいわけではありませんが、特定の花やエリアに捕食者が集中しすぎると、そこでの受粉効率が落ちる可能性があります。 例えば、ハウス内でスズメバチが頻繁に入り込む場合、ミツバチの巣箱の近くを避けるように飛ぶようになり、巣箱を設置しても十分に花を訪れないことがあります。このようなときは、侵入経路の遮断や、ベイトトラップの利用など、安全性を確保したうえでの対策が必要です。
スズメバチに注意すれば大丈夫です。
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訪花昆虫と捕食者の関係性については、大学や研究機関の公開資料が参考になります。 そこでは、訪花パターンの時間変化や、捕食者がどの程度結実率に影響するかなど、現場の感覚だけでは掴みにくい数字が示されています。 これらのデータを知っておくと、「どの程度までスズメバチを許容するか」「どこから本格的に駆除を検討するか」の線引きがしやすくなります。つまり数字を知ることが現場判断の材料になるということです。nazology.kusuguru+2
ハスの花を使った訪花昆虫と捕食者の関係を解析した研究(スズメバチ等の影響を考えたいときの参考)
訪花昆虫について、現場でよく見られる誤解の一つが「ミツバチの巣箱さえ置いておけば十分」という考え方です。 実際には、ミツバチが好む花とそうでない花があり、品目や品種によってはハナアブやマルハナバチ、あるいはハエ類が主要な送粉者になるケースもあります。 例えば、ブルーベリーではマルハナバチが花冠の奥まで入り込めるため受粉効率が高いとされ、単に巣箱を置くだけではなく、どの昆虫がどの花を得意としているかを把握しておく必要があります。 結論は「ミツバチ万能説」は危険ということです。
もう一つの誤解は、農薬の影響を「目に見える即死だけ」で判断してしまうことです。 亜致死量の農薬でも、帰巣行動が乱れたり、学習能力が落ちたりすることが知られており、その結果として訪花回数が減る、巣への餌の持ち帰りが少なくなるといった影響が出る可能性があります。 これが続くと、巣全体の勢いが落ち、長期的には訪花昆虫の数そのものが減少します。つまり「畑では元気に飛んでいるように見えるから大丈夫」とは言えないということですね。jstage.jst+1
さらに、訪花昆虫を軽視したまま受粉不良が続けば、収量低下による売上減だけでなく、出荷契約の見直しや取引先からのクレームといった経営リスクにもつながります。 「形の悪い果実が多い」「規格外率が高い」という理由で等級が下がったり、出荷停止に近い状況になると、経済的ダメージは大きくなります。
これは痛いですね。
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こうしたリスクを減らすには、自分の圃場にどの訪花昆虫が多いのか、どの時間帯に活動しているのかを、写真や簡単な記録で残しておくと役に立ちます。 最近はスマートフォンと無料の生物判定アプリを組み合わせることで、ハチやハエ、アブ、甲虫などをある程度自動判別することも可能です。 圃場の訪花昆虫を見える化しておけば、「年々減っているのか」「特定の時期だけ少ないのか」といった傾向も追いやすくなります。
観察記録だけ覚えておけばOKです。
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日本の訪花昆虫多様性と保全手法をまとめた総説(誤解とリスクを整理するときに)
訪花昆虫を「自然に任せる」だけでは、気象条件や周囲の環境変化によって数が大きく変動し、受粉の安定性に欠けることがあります。 そこで重要になるのが、圃場やその周辺で訪花昆虫が暮らしやすい環境を意識的につくることです。例えば、圃場周辺に多年草の蜜源植物を帯状に植えたり、草生管理を工夫して一年を通じて何かしらの花が咲いている状態を保つと、訪花昆虫の定着に役立ちます。 つまり「蜜と隠れ家のセット」を用意するのが基本です。
農薬散布の時間帯も重要なポイントです。訪花昆虫の多くは日中の温かい時間帯に活動が集中するため、可能であれば早朝や夕方の涼しい時間帯を選び、花粉媒介昆虫が飛び回っている時間帯を外して散布するのが望ましいとされています。 また、花が満開のタイミングを避ける、開花期には選択性の高い薬剤を使うなどの配慮も効果的です。農薬ラベルの「ミツバチ注意」の表示を確認し、散布時間や希釈倍率を守ることが最低条件です。
農薬の時間帯調整が原則です。
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さらに、訪花昆虫の多様性を保つためには、圃場周辺の過度な除草やコンクリート化を避けることも大切です。 土の露出した場所や枯れ草の積もったエリアは、地中営巣性のハナバチにとって巣作りの場になりますし、雑木や雑草地帯は越冬場所として機能します。 圃場の全域を「きれいにしすぎない」ことで、結果的に訪花昆虫のすみかを残すことができます。つまり少しの「野ざらし」を残すことが、長期的な受粉安定につながるということです。jstage.jst+1
実際に何から始めればよいか迷う場合は、小規模な試験から始めるのがおすすめです。例えば、畑の一角に蜜源植物のミニ花壇を設けて、1シーズンのあいだ訪花昆虫の種類と数をメモするだけでも、圃場ごとのクセが見えてきます。 その結果をもとに、「もう少し花の種類を増やす」「草刈りの頻度を変える」といった調整をしていくと、無理なく取り組みを継続しやすくなります。
訪花昆虫との共存なら問題ありません。
fushimi+1
庭や畑で訪花昆虫を増やす工夫を紹介した記事(環境づくりの具体例を知りたいときに)
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