アタックオイル 価格 かんきつ ハダニ カイガラムシ

アタックオイルの価格感を軸に、容量別の目安、登録作物や希釈倍数からのコスト計算、薬害回避や混用注意まで農業現場目線で整理します。何Lをいつ買うのが損しない選択でしょうか?

アタックオイル 価格

アタックオイル価格を見誤らない要点
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価格は「缶単価」より「10a当たり」で比較

希釈倍数(60~400倍など)と使用液量(200~700L/10aなど)で、実際のコストは大きく変わります。

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登録内容は必ず最新を確認

登録番号11851の適用表(作物・害虫・希釈倍数・時期)を基準に、圃場の作型と合うかを先にチェックします。

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安い使い方ほど薬害リスクが上がりがち

低倍数(濃い希釈)・高温時・混用不適合は薬害に直結しやすいので、コスト優先で無理をしない判断が重要です。

アタックオイル 価格の相場感と容量の考え方(20L・10L)


アタックオイルは「マシン油乳剤」で、有効成分はマシン油97.0%のタイプです。
このタイプは、同じ“油”でも精製度や乳化の安定性で使い勝手が変わり、結果として「価格差=品質差」になりやすいのが現場の実感です。
まず押さえたいのは、メーカー資料上の包装が「10L×2缶、20L×1缶」と明記されている点です。


参考)https://www.semanticscholar.org/paper/4554e4832dbc2caa8688ff1f9c155a2f86880d08

つまり購入の基本単位は10Lまたは20Lになりやすく、欲しい量だけ買って単価を最適化するというより「散布計画に合わせて缶を割り切る」発想が向きます。

価格を見に行くときは、ネット通販の“検索結果に出る最安値”だけで決めない方が安全です。


理由は単純で、同じマシン油乳剤でも適用表(希釈倍数・使用液量・使用時期)が一致しないと、結局「現場で使えない=安物買い」になるためです。


参考)https://www.semanticscholar.org/paper/c253b9f13a8569b303599a5d220361f829cdb32e

加えて、メーカーは「危険物 第3石油類」として扱うこと、保管は火気を避け直射日光の当たらない低温な場所で密栓、と注意事項を出しています。

安いからといって保管環境を甘くすると、品質劣化だけでなく安全面のコスト(再購入・事故リスク)も跳ね上がるので、価格評価に“保管のしやすさ”も入れてください。

アタックオイル 価格を10a当たりに直す計算(希釈倍数・使用液量)

農業従事者が価格で失敗しやすいのは、「1缶いくら」だけを見て「1回の散布で何円か」を計算しないことです。
アタックオイルは作物と害虫で希釈倍数と使用液量がはっきり決まっており、例えばかんきつでは使用液量が200~700L/10a、希釈倍数が60~400倍の範囲で登録されています。
この条件だと、同じ10aでも“散布水量”で必要原液が大きく変動します。


例として、原液量は概算で「散布液量 ÷ 希釈倍数」で見積もれます(厳密には現場の調製手順に従ってください)。

  • 200L/10aを200倍で散布する場合:原液は約1L/10a(200÷200)
  • 700L/10aを60倍で散布する場合:原液は約11.7L/10a(700÷60)

この差は、価格が同じでも“10a当たりコスト”が10倍以上ズレ得る、ということです。

さらに、茶ではクワシロカイガラムシ対象で使用液量が1000L/10a、希釈倍数が50~150倍と登録されています。


同じ製品でも作物が変わるだけで使用液量が跳ねるため、「茶で使う年は20L缶が基本」「果樹中心なら散布体系で10Lもあり」など、価格は“作付け構成”で最適解が変わります。


ここで意外と見落とされるのが、メーカーが「ハダニ類は速効性が不十分」「1回散布では効果が不十分なので7~10日間隔でくり返し散布」と明記している点です。

つまり“1回当たりのコスト”だけでなく、“防除期間トータルのコスト”で見るべきで、価格の安さだけで散布回数が増えると本末転倒になり得ます。

アタックオイル 価格と効果の前提(ハダニ・カイガラムシ・抵抗性)

アタックオイルはハダニ類、カイガラムシなどに殺虫効果が強い、とメーカーが明示しています。
また「抵抗性ハダニに対しても優れた効果」とされ、作用機作が一般的な神経系殺虫剤と異なる系統として位置づけられるため、ローテーションの“穴埋め”として価格以上の価値が出る場面があります。
さらに、メーカー資料には「天敵におよぼす悪影響、薬剤抵抗性、作物残留性問題などが少ない薬剤」との説明もあります。

この手の特性は、IPM(天敵活用)に寄せた園地ほど“単価の高い薬剤を減らせる”方向に効くので、価格を見るときは「本剤を入れることで他剤の回数が減るか」まで含めて判断すると納得感が出ます。

登録情報側でも、用途は殺虫剤、剤型は乳剤、製剤毒性は普(普通物)と整理されています。

ここは「安い・高い」よりも、作業者の安全対策や圃場条件に合わせた“使いやすさ”に直結するので、価格比較の前提データとして押さえておくと議論が早いです。


アタックオイル 価格で選ぶ前に必読の注意(混用・高温・雨)

価格が安い年ほどやりがちなのが、「濃いめで一発」「暑い日にまとめ散布」「混用で工数削減」です。
しかしメーカーは、高温時の散布は薬害が出やすいので日中を避け朝夕の涼しい時間帯に低濃度で行う、と明確に注意しています。
混用についても、石灰硫黄合剤、ボルドー液などのアルカリ性薬剤、ジチアノン剤、TPN剤、銅剤との混用を避けるよう記載があります。

かんきつではジチアノン剤との近接散布で果実に薬害の危険がある、と踏み込んだ注意もあるため、価格優先で「一緒に入れて散布回数を減らす」はリスクが高いです。

さらに「散布直後の降雨は効果が低下、特に冬期散布は好天が続く時に使用」とあり、ここも価格に直結します。

天気読みを外して効かなければ、再散布でコストが倍化し、結局“高い買い物”になります。

いちご・なすに関しては、幼苗期の使用を避けること、連続散布は7日以上間隔を空け過度の連用は避けること、収穫間近の散布で果実にオイル光が出ることがある、という注意が並びます。

農家の目線では「価格が安い=多用したくなる」局面ほど、こうした注意を守れる散布計画(人員・天候・収穫予定)があるかを先に確認するのが現実的です。

参考:農薬登録情報(適用表・希釈倍数・使用液量・使用時期の根拠)
農薬登録情報提供システム(クミアイアタックオイル 登録番号11851)

アタックオイル 価格の独自視点:花芽抑制(ジベレリン加用)まで含めた回収設計

検索上位の“価格記事”は、防除(ハダニ・カイガラムシ)に話題が寄りがちですが、実は登録情報の適用表には「花芽抑制による樹勢の維持」という用途が載っています。
具体的に、温州みかん(苗木)や温州みかん、温州みかん等を除くかんきつで、60~80倍・200~700L/10a・11~1月または収穫後~3月に「ジベレリン2.5ppm液に加用」として散布する登録が確認できます。
ここが“価格の見え方”を変えるポイントです。


殺虫目的だけで見れば「マシン油は毎年の経費」になりやすい一方、樹勢維持や花芽抑制の狙いで使う年は、隔年結果のブレを抑える=翌年の収量・作業平準化に寄与し、費用回収のロジックが組みやすくなります。

また登録情報には、かんきつでベノミル剤等を散布液10L当たり25~50mL添加する用途があり、なしではベノミル剤を20倍に希釈して塗布する用途も記載されています。


このように“油=殺虫”の固定観念を外すと、価格の判断軸が「害虫が出たら買う」から「樹の状態・体系で必要量を先に決める」に変わり、在庫のダブつきや買い急ぎを減らせます。

最後に、メーカーは「適用作物群の新品種にはじめて使用する場合、事前に薬害の有無を十分確認」「関係機関の指導を推奨」としています。

価格を最適化する一番の近道は、失敗散布をしないことなので、初めての園地・初めての作物は小面積で試験散布→散布条件を固めてから必要量を発注、が結果的に最も安くつきます。




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