ソラマメ アブラムシ 農薬 防除 時期

ソラマメのアブラムシを「いつ・どう見て・何で防ぐか」を、登録農薬の考え方から物理・天敵まで整理します。抵抗性やモザイク病も絡めて、現場で迷いやすい判断を減らせるでしょうか?

ソラマメ アブラムシ 農薬

ソラマメのアブラムシ防除:最短で迷わない全体像
🔎
最初に見る場所

新芽・葉裏・莢を「週2回」だけ決め打ちで観察し、初期の飛来と増殖を逃さない。

🛡️
農薬だけにしない

シルバーマルチ/寒冷紗/ネットで「飛来を減らす」→必要時だけ散布でコストと回数を最適化。

🧬
モザイク病が本丸

ウイルス病に効く薬はないので、アブラムシ対策が結果的に品質と収量を守る。

ソラマメのアブラムシ 発生時期と初期サイン


ソラマメのアブラムシ類は、春(特に3月以降)に飛来が増え、葉・茎・莢に群生しやすくなります。
この「見えてから」だと一気に増えやすいので、現場では“群れになる前”の兆候を拾うのが効率的です。
初期に拾いたいサインは、次の3つです。


  • 新芽や生長点の葉がわずかに縮れる、ツヤが落ちる(吸汁の初期)。​
  • 葉裏の点在(1株に数匹でも)+周囲にアリが増える(甘露に反応して集まることがある)。
  • 莢や茎の付け根に“黒い汚れ”が出始める(多発するとすす病の原因になる)。​

発生源として見落としやすいのが、畑の端(風上側)と、周辺の雑草帯です。


有翅型(飛ぶタイプ)の飛来が「春と秋」とされるため、特に作の立ち上がり~春先は、密度が低い段階でも警戒する価値があります。


ソラマメのアブラムシ 農薬選定と登録確認

ソラマメでアブラムシを防除する場合、まず大前提として「ラベル(登録内容)」の確認が必須で、記事や一覧は変更される可能性がある点に注意が必要です。
また、技術資料では「(注)ソラマメにはアブラムシ類に対する薬剤しか登録がない」とされ、現場で使える選択肢が“広くない”前提で組み立てる必要があります。
一方で、具体例として、ソラマメ(未成熟)でアブラムシ類に対して薬剤による防除が示され、スミチオン乳剤、アドマイヤーフロアブル、アディオン乳剤が挙げられています。

ここで重要なのは「効く成分名」よりも、作用機構(RAC/IRAC)を意識して、同じ効き方の連用を避けることです。


登録確認の実務は、次の順にすると迷いが減ります。


  • 作物名:ラベルが「そらまめ」か、「豆類(未成熟)」のどちらで適用になっているか確認する。
  • 対象:病害虫名が「アブラムシ類」になっているか確認する。​
  • 使用条件:希釈倍数、収穫前日数、総使用回数、散布間隔の制限を確認する(ラベル優先)。

参考:登録の確認に使える資料(令和5年1月1日現在の農薬登録内容として、そらまめ(未成熟)の病害虫別登録が表形式で整理されています)。


そらまめ(未成熟)の登録農薬一覧(病害虫別の表)

ソラマメのアブラムシ 農薬ローテーションと抵抗性

アブラムシ防除でありがちな失敗は、「効いた薬を続けて使い、翌年から効きが鈍る」パターンです。
近年は抵抗性アブラムシが問題になり、散布しても翌日集団で残るなら抵抗性を疑い、RACコードを確認してローテーションを組むことが推奨されています。
ローテーションの考え方はシンプルで、同じ系統(同じ作用機構)を続けないことです。


さらに、抵抗性管理の情報として、IRACコードの利用や「世代間ローテーション」の重要性が示され、3剤ローテーションでも設計次第では抵抗性発達リスクを増やし得る点が指摘されています。


参考)https://www.fmc-japan.com/trendinfo/irac/02

現場で使いやすい運用例(あくまで考え方で、最終判断は登録と圃場条件に合わせます)。


  • 1回目:速効性・浸透移行性が期待できる剤で密度を落とす(初動の遅れを取り戻す)。
  • 2回目:作用機構が異なる剤に切り替え、残った個体群の選抜を避ける。​
  • 3回目:物理系(被覆・窒息系)や天敵温存の選択肢も混ぜ、“薬剤依存”を下げる。

「散布回数が多い=上手い」ではありません。


飛来抑制(マルチ・ネット等)で“そもそも来させない”設計をしておくと、ローテーションを組む回数自体が減り、抵抗性リスクも下げやすくなります。

ソラマメのアブラムシ 寒冷紗とシルバーマルチ防除

ソラマメ・エンドウでは、発芽後にアブラムシが発生するとモザイク病にかかりやすいため防除が必要で、寒冷紗被覆やシルバーテープ、マルチの活用が示されています。
苗をネット(例:1mm目合)で被覆するとアブラムシの飛来を防げ、保温効果もあるとされています。
タキイの栽培マニュアルでも、アブラムシ飛来を防ぐ目的でシルバーマルチの利用、飛来を少なくするためのシルバーテープの使用が推奨されています。


参考)https://www.takii.co.jp/tsk/manual/pdf/soramame.pdf

また、アブラムシは乱反射光を水面と勘違いして近づきにくい可能性がある、という説明とともに、シルバーマルチ・シルバーテープの予防効果が解説されています。


参考)農家が教える、アブラムシの駆除方法。発生しやすい条件や効果的…

資材対策を“効かせる”コツは、以下の通りです。


  • シルバーマルチは早めに敷き、飛来が始まる前に反射環境を作る(後追いだと効果が薄い)。​
  • テープは畝の外周に張って「近づく前に嫌がらせる」発想で設置する。​
  • ネットは隙間を作らない(端部のめくれがあると、そこが侵入口になりやすい)。​

独自視点として、資材対策は“農薬の代わり”ではなく「農薬の効きの寿命を延ばす装置」と捉えると設計がブレません。


飛来密度が下がると散布回数が減り、同一系統の再登板まで時間が稼げるため、抵抗性管理にも間接的に効いてきます。

ソラマメのアブラムシ モザイク病とウイルス被害

ソラマメ・エンドウのモザイク病は、アブラムシ類が複数のウイルスを伝搬し、葉のモザイク症状や奇形を呈するとされています。
また、技術資料では「本病に有効な農薬はないので、アブラムシ防除に努める」と明記されており、結局のところ“アブラムシ対策=ウイルス対策”になります。
ウイルス対策として現場で効くのは、治療ではなく「侵入・拡大を止める」行動です。


  • 育苗期の寒冷紗等での被覆、圃場のシルバーポリ等のマルチングで飛来を抑える。

    参考)ソラマメモザイク病

  • 早期発病株の抜き取り(見つけ次第、圃場に置かずに処分する)。​
  • 健全種子の使用(種子伝染の可能性があるため、健全株からの採種が重要)。

さらに、BYMV等の情報では、アブラムシの有翅虫が11月上旬〜12月中旬に多く、冬季に激減し、4月以降に再び増加するため、4月以降に発病が急増し得る、という“季節の山”が示されています。

この山を知っていると、春先に「もう大丈夫だろう」と監視を緩める事故を減らせます。

参考:ソラマメのウイルス病は、アブラムシの発生・飛来時期とソラマメの生育時期が重なることが一因だと説明されています(背景理解に役立ちます)。


ソラマメのウイルス病(発生要因とモザイク症状の解説)




[broad beans] カルビー miinoそら豆しお味 おつまみ おやつ お菓子そら豆 ロカボ 28グラム (x 12)