鶏糞と石灰を「同じ日」に一緒にまくと、窒素分が空気中に逃げて肥料代が丸損になります。
鶏糞ペレットは、発酵させた鶏の糞を高温加熱処理してペレット状に成形した有機質肥料です。 粉末状の鶏糞とは違い、臭いがほとんどなく、散布機でも扱いやすい形状になっています。 窒素・リン酸・カリウムの三大栄養素をバランスよく含み、追肥にも元肥にも対応できる汎用性の高さが農業現場で評価されています。agritecno-japan+2
コメリではペレット鶏糞4.5mm(15kg)や発酵鶏糞ペレット(15kg)など、複数規格の商品を取り扱っています。 施設園芸から水田・畑作まで幅広い作物に対応しており、家庭菜園から規模の大きい農業まで使えるのが特徴です。komeri+2
つまり「有機肥料だけど使いやすい」商品が鶏糞ペレットです。
従来の粉末鶏糞は風で舞い上がり、散布機での均一なまき方が難しい側面がありました。 ペレット状にすることでその課題が解消され、作業効率が大幅に上がります。
これは使えそうですね。
参考)【新発売】使いやすくて便利!ペレット鶏糞! - 卵 たまご …
コメリの鶏糞ペレットは、15kgあたり108円〜298円という幅広い価格帯で販売されています。 最安値は九州地域のホテイヤ製品(108円)、最高値は宮城地域の平田農場醗酵鶏ふんペレット(298円)で、最安と最高の差は約2.8倍です。
参考)コメリ鶏糞値段が激安すぎる!?108円~298円の価格差の理…
この価格差の主な原因は、地域ごとの取扱いメーカーの違いと加工方法の違いです。 粉状の鶏糞は108円〜188円の価格帯であるのに対し、ペレット状は298円と高く設定されています。 ペレット加工には乾燥・造粒の追加工程があり、その分コストが上乗せされます。
価格差の構造はシンプルです。
他のホームセンターとの比較では、1袋購入ならコメリが有利な場合が多いですが、10袋以上まとめて買うとカインズの98円(特売時)に軍配が上がることがあります。 大量に施用する農業従事者は、枚数規模に応じた使い分けを検討する価値があります。
| 店舗 | 通常価格(15kg) | 10袋以上時 |
|---|---|---|
| コメリ | 108円〜298円 | 地域により異なる |
| カインズ | 138円 | 98円(特売) |
| 一般ホームセンター | 120円〜150円 | 98円〜120円 |
鶏糞ペレットを元肥として使う場合、植付け・播種の7〜14日前に土へすき込むのが原則です。 菜園・花壇では1㎡あたり1〜3kgを目安に土と混合し、60cmプランターなら300〜600gが適量です。 定植前に十分なじませることで、根へのダメージである「肥料焼け」を防げます。momo-store+1
水稲での使い方も確立されています。広島県の研究によると、鶏ふんペレット堆肥を窒素で8.6kg/10a(現物370kg程度)施用し、穂肥に化学肥料を窒素2kg/10a加える体系で、コシヒカリの化学肥料を削減できることが示されています。
参考)https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/545588.pdf
施用量の目安を把握しておくことが条件です。
追肥として使う場合は、鶏糞ペレットの即効性が活きます。 発酵鶏糞はアルカリ性が強いため、土壌のpHに注意が必要ですが、ペレット状は発酵が十分に進んでいるため通常の管理で問題ありません。 連用する場合はリン酸・カリの過剰蓄積が起きやすいので、土壌診断を定期的に行うことをおすすめします。yuime+2
農業の現場で多くの方が無意識にやってしまうのが、鶏糞ペレットと石灰資材(苦土石灰・消石灰)の同時施用です。
これは肥料代の無駄遣いに直結します。
鶏糞に含まれるアンモニア態窒素が石灰と化学反応を起こし、アンモニアガスとして大気中に揮発してしまうためです。 窒素は鶏糞の主要な肥料成分であり、これが抜けると施肥効果が大幅に下がります。 特に効き目の早い消石灰との組み合わせは最も危険で、反応速度が速く窒素の損失が著しくなります。
参考)鶏糞と石灰は一緒にまける?家庭菜園で失敗しないための正しい使…
これは知らないと損するポイントです。
正しい順序は「石灰を先にまいて1〜2週間待ち、その後に鶏糞ペレットを施用」です。 石灰でpHを調整した後に鶏糞の養分を入れることで、双方の効果が最大限に発揮されます。また、鶏糞自体がアルカリ性であるため、石灰の使用量を通常より減らす調整も有効です。yuime+1
以下に石灰との施用間隔をまとめます。
engeisyosinsya+1
参考:石灰と鶏糞の同時施用リスクについて詳しく解説されています。
鶏糞と石灰は一緒にまける?家庭菜園で失敗しないための正しい使い方
鶏糞ペレットを化学肥料と組み合わせると、コスト削減と収量維持を両立できる点はあまり知られていません。茨城県の研究では、白菜栽培において鶏糞ペレットと化学肥料を併用した場合、化学肥料単独の慣行(20kgN/10a)に対して化学肥料を50%削減しながら同等の収量が確保できたことが報告されています。 化学肥料は価格変動が大きく、近年は高騰が続いているため、この削減率は農家経営に直結する話です。
参考)https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/noken/seika/h17pdf/documents/28.pdf
また、広島県の実証試験では8年間の連用でも土壌の安定性が保たれた事例があります。 連用しても収量を維持できるという実績は、長期的なコスト試算に使えるデータです。つまり「有機+化学のハイブリッド施肥」が賢い選択です。
参考)https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/98402.pdf
ヒラノのペレット鶏糞のように、通常の発酵鶏糞より窒素の無機化率が60〜70%と高い製品も存在します(一般は20〜30%)。 コメリで入手できる商品のラベルに記載された成分表を比較することで、単価だけでなく「1袋あたりの実効窒素量」で選ぶという視点も重要です。
肥料を選ぶ際は成分比較が基本です。
参考)肥料について
参考:鶏糞の肥効・使い方に関する農業現場向けの基礎知識が掲載されています。
鶏糞の基本知識:種類別の特徴と効果的な使い方完全ガイド|AgriTecno Japan
参考:コメリ公式サイトで現在取り扱い中の鶏ふん(ペレット)大袋商品を確認できます。