大豆除草剤アタックショット本葉2葉期開花前体系処理

大豆除草剤アタックショットの適期、効く雑草・効きにくい雑草、薬害の出方と回避策、体系処理の組み立て方まで現場目線で整理します。あなたの圃場で「効かない」「薬害が心配」を減らすにはどこを見直せばよいでしょうか?

大豆除草剤 アタックショット

大豆除草剤 アタックショット:要点
適期は「雑草10cm以下」

草丈が進むと効果が落ちるため、発生初期に合わせて散布計画を組みます。

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一年生広葉雑草に強い

ヒユ科・ナス科・アオイ科などで評価が高い一方、キク科やイネ科は体系処理前提です。

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薬害(褐変・縮葉)は出る

展開葉に症状が出やすく、低温・長雨や重複散布、混用・展着剤で助長し得ます。

大豆除草剤 アタックショットの登録内容と使用時期(本葉2葉期~開花前)


アタックショット乳剤は、有効成分フルチアセットメチル(プロトックス阻害剤)を含む、だいず用の茎葉散布(全面茎葉散布)タイプの除草剤です。
登録の基本は「だいず」「一年生広葉雑草」「本葉2葉期~開花前(雑草生育期)」「ただし収穫45日前まで」で、薬量は30~50mL/10a、希釈水量は100L/10a、使用回数は1回です。
現場では“いつ撒くか”が成否を分けますが、本剤は雑草が小さいほど効き、散布適期は雑草草丈10cm以下と明記されています。
散布作業の段取りとしては、まず圃場で優占雑草を確認し、草丈・葉齢が処理適期に入ったタイミングで一気に揃えて処理するのが基本です。


参考)https://www.mdpi.com/2223-7747/13/2/211/pdf?version=1704979559

発生がダラダラ続く圃場(アサガオ類・アレチウリ等の後発が出やすい圃場)は、本剤「単独で全部を終わらせる」よりも、後発対策を含む体系処理の設計が重要になります。


参考)https://www.cambridge.org/core/services/aop-cambridge-core/content/view/33F5D5EC00A93E48592DED1E21F37CD4/S0043174524000407a.pdf/div-class-title-effect-of-postemergence-applications-of-aminocyclopyrachlor-aminopyralid-2-4-d-and-dicamba-on-non-auxin-resistant-soybean-div.pdf

また、本剤は発生前(未発生)の雑草に対する土壌処理効果はないため、「発生が揃ってから」茎葉に当てるという前提で計画してください。

大豆除草剤 アタックショットの殺草スペクトラム:シロザ・ヒユ科・ホオズキ類

アタックショット乳剤は一年生広葉雑草の中でも、シロザ、イヌビユ、ホソアオゲイトウなどヒユ科で高い評価が示されています。
ナス科ではヒロハフウリンホオズキ、イヌホオズキ、オオイヌホオズキで高~中評価が整理されており、特に「バサグランが苦手になりがちな草種」への選択肢として位置づけられています。
アオイ科のイチビ、ニシキアオイも高評価で、草丈10cmまでが一つの目安として示されています。
一方で、効きにくい(×評価)として、ツユクサ、アメリカセンダングサ、メヒシバ、イヌビエ(イネ科)などが明確に整理されています。

「カロライナツユクサ」は〇評価、「マルバツユクサ」は〇~△評価のように、同じ“ツユクサ系”でも反応が割れる点は見落としがちなので、圃場でどの種類が出ているかの見極めが大切です。

さらに、アサガオ類・アレチウリ・エノキグサについては、枯死に至らない場合でも生育抑制が認められるという整理で、完全枯殺より「伸長を止めて競合期間を減らす」運用の発想が有効になります。

大豆除草剤 アタックショットの薬害症状(褐変・縮葉・白化)と回復の見方

本剤は、薬液がかかった大豆の葉に薬害症状(褐変・縮葉・白化など)が現れることがあるとされ、処理後に新しく展開する葉への影響は少なく、時間とともに目立ちにくくなる、という説明が整理されています。
同資料では、処理後に低温など不順な天候が続くと回復に時間がかかる可能性がある点も示されています。
薬害が出ること自体は“異常”ではなく仕様に近いので、圃場では「どの葉に出ているか」「新葉が正常に展開しているか」をセットで見て、慌てて追い散布や別剤追加をしないことが重要です。
薬害を助長し得る要因として、重複散布、他の茎葉処理剤との混用、展着剤の加用が避けるべき条件として明記されています。

さらに、殺菌・殺虫剤向けの粒径が細かいノズルで霧状になりやすい散布は薬害が強く出ることがあるため、除草剤用のドリフト低減ノズルの使用が推奨されています。

大豆側の条件としても、排水不良などで軟弱に生育している場合は薬害助長の恐れがあるとされるので、「草が小さいから今すぐ撒く」だけでなく、株の体力(生育の張り)も散布判断に入れると事故が減ります。

大豆除草剤 アタックショットの体系処理:土壌処理剤+中耕培土+茎葉処理剤

本剤は「土壌処理剤との体系処理で使う」ことが明確に推奨されており、単独で完結させる思想ではありません。
また、イネ科雑草に対する効果は期待できないため、イネ科対象の土壌処理剤または茎葉処理剤と体系処理を行うよう注意書きがあります。
現場の組み立てとしては、播種後~初期に土壌処理剤で“ベースを抑え”、要除草期間に入ったら雑草の種類・葉齢を見てアタックショットを当て、残草や後発は中耕培土や別系統剤で潰す、という流れが合理的です。
資料中のモデルでは、シロザ・ヒユ類・ホオズキ類が優占するほ場でアタックショットを軸に置く考え方が示され、アサガオ類が問題となるほ場では「だいず2葉期以降の早めのタイミングで散布」し、後発は他剤や中耕培土と組み合わせる、と整理されています。

ここでの実務ポイントは、散布で“茎葉に当てる”ことなので、株元の雑草にも薬液がしっかりかかるように散布する、という注意を守ることです。

さらに、処理後6時間以内の降雨は効果を減ずることがあるため、天候をよく見極めて散布するという条件も、体系処理の「作業日選び」として重要になります。

箇条書きで、体系処理設計のチェック項目をまとめます。


・優占草種:ヒユ科・ナス科中心なら本剤の優先度が上がるが、キク科やイネ科が多いなら別剤・機械除草前提で組む。

・雑草サイズ:草丈10cm以下の“勝てるタイミング”に寄せる(遅れるほどムラが出やすい)。

・後発発生:アサガオ類など出芽が続く草種は、1回散布で終わらせず中耕培土や追加手段を最初から準備する。

・天候:散布後6時間の無降雨を確保し、低温・長雨が続く見込みなら薬害回復が遅れる前提で無理をしない。

大豆除草剤 アタックショット独自視点:散布「粒径」と“光要求型”の効きムラ対策

本剤は光要求型の除草剤に分類され、作用機構としてはプロトックス阻害→活性酸素発生→細胞破壊という流れが示され、植物体内での移行性はない(当たった部位で効く)と整理されています。
この「移行しない」は、言い換えると“当て切れなかった雑草は残りやすい”という意味でもあるため、散布技術(ムラ・粒径・株元到達)が効きの安定性に直結します。
そこで意外に効くのが、メーカー資料で注意喚起されている「霧状になりすぎる散布(粒径が細かいノズル)」を避け、除草剤用のドリフト低減ノズルで均一散布する、という一点です。
粒径が細かすぎると、葉面付着は増えても飛散・漂流や重なりが起きやすく、結果として大豆側の薬害が強く出たり、狙った雑草の株元まで届かずムラになったりしがちです(資料でも霧状散布で薬害が強く出る可能性が示されています)。

逆に、適正粒径で株元まで到達させ、雑草茎葉にまきむらなく均一に散布する、という基本を徹底すると、同じ薬量でも“効いた感”が大きく変わります。

この観点は検索上位の一般的な「いつ撒くか」論よりも、実際の残草・薬害クレームを減らしやすいので、初導入の圃場ほど散布機のノズルと圧力設定を先に点検してから臨むのが現実的です。

また、資料では高温乾燥や低温低日照・長雨など、散布前後の気象条件と効果・薬害の変動が整理されており、散布直前の気象イベント(強雨など)で大豆が急伸長した局面は薬害が強く出る可能性も示唆されています。

このため、「草が10cm以下」だけで突っ込まず、降雨後の急な伸び・軟弱化、排水不良などの圃場ストレスも併せてチェックし、可能なら回復を待ってから適期内で処理するのが安全側の運用です。

作用機構(プロトックス阻害・光要求型・移行性なし)と、散布粒径・均一散布・株元到達、そして「重複散布・混用・展着剤回避」の運用をセットで押さえると、アタックショットは“効く草には速い”という持ち味が出しやすくなります。

効果や薬害の判断に迷う場合、まずは公的機関の整理とメーカー技術資料の注意事項を突き合わせ、圃場の草種・大豆生育・天候を当てはめてください。


大豆除草剤アタックショットの登録・注意事項(散布適期、草丈10cm以下、降雨6時間、混用・展着剤回避、ノズルの考え方)がまとまっている参考。
https://www.mbc-g.co.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/20221130attackshot_td_01.pdf
大豆除草剤アタックショット(フルチアセットメチル乳剤)の雑草種別効果・初期薬害(地域差や品種差、混用で助長し得る点)を公的資料として確認できる参考。
https://www.naro.go.jp/laboratory/carc/contents/furutiasetto2.pdf




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