あなたの天敵任せは、じつは収量ロスを2割増やします。
農業現場では、「アブラムシは薬で一掃しないと収拾がつかない」という感覚を持つ人がまだ多いです。ですが、天敵の種類と捕食能力を数値で知ると、薬剤だけに頼る発想はかなりリスクが高いと見えてきます。たとえばナナホシテントウ成虫は、条件が良いと1日でおよそ100匹前後のアブラムシを食べると報告されています。これは10株分の葉先にびっしり付いた個体群を、1匹でコツコツ削っていくイメージです。
クサカゲロウ幼虫も頼れるアブラムシ類天敵です。1齢から3齢までの期間に合計数百匹単位のアブラムシを捕食する例も多く、密度が高い畝では「1本の苗に2~3匹幼虫がいれば被害の進行が止まる」と体感する農家もいます。つまり、天敵の数を数えずに「とりあえず散布」してしまうと、この働き手をまるごと失うことになります。
つまり判断の軸が変わるということですね。
圃場によっては、アブラムシ類天敵としてヒラタアブ類や寄生バチ(アブラバチなど)が目立つ場合もあります。寄生バチは1匹のメスが一生で数十~数百頭のアブラムシに産卵でき、マミー状の個体を増やしながらじわじわ密度を抑えます。こうした生き物の「一日の仕事量」を知っておくと、殺虫剤の散布のタイミングや必要性を見直しやすくなります。
ここが基本です。
このリスクを避けるための対策として、天敵の種類と数をざっくり把握できる写真付きポケット図鑑やスマホアプリを1つ持っておくと便利です。狙いは、「天敵が十分いるなら薬を打たない」という判断を圃場で素早く下せるようにすることです。図鑑を片手に葉裏をチェックして、「テントウムシ成虫が10株中3株以上」「クサカゲロウ幼虫が10株中2株以上」といった自分なりの目安をメモしておきましょう。結論は見える化が防除コストを下げるということです。
アブラムシ類天敵を活かすつもりでも、実際には殺虫剤の選び方や散布タイミングで天敵をまとめて減らしてしまうケースが多いです。よくあるのが、「アブラムシが気になり始めたら、ひとまず広範囲にノックダウン系を散布する」というパターンです。このとき圃場内のテントウムシ・クサカゲロウ・ヒラタアブ成虫も同時に当たるため、その後1~2週間は天敵密度がほぼゼロになることもあります。
痛いですね。
さらに厄介なのは、アブラムシ側の薬剤耐性です。同じ系統の薬剤を年に何回も多用すると、数年スパンで効きが落ちていきます。すると「以前は1回の散布で止まったのに、今は3回打っても収まらない」といった事態になり、薬代も作業時間も雪だるま式に増えます。つまり薬に偏るほど長期のコストは上がるということです。
こうしたリスクを抑えるには、「天敵に影響の少ない薬剤を選ぶ」「天敵が十分働いているエリアには散布しない」という二段構えが有効です。具体的には、アブラムシの密度が高く、かつテントウムシやクサカゲロウがまだ見当たらない部分だけにスポット散布する手があります。
〇〇に注意すれば大丈夫です。
そのうえで、防除体系全体を見直す場面では、地域の普及センターやJA指導員が出している「天敵保護型防除暦」や「選択性の高い殺虫剤リスト」を確認するのがおすすめです。狙いは、アブラムシ類天敵の活動が盛んな時期には、残効が短く天敵への影響が小さい剤を優先することです。1枚のカレンダーに「散布可」「極力控える」といったマークを書き込んでおけば、現場担当者が交代してもブレづらくなります。
結論は体系で組むことが重要です。
アブラムシ類天敵を圃場に定着させるには、「天敵用のエサ場」を作る発想が有効です。たとえば、テントウムシやヒラタアブ成虫は花粉や蜜もエネルギー源にするため、畑の周辺に小さな花帯を作るだけでも滞在時間が延びます。幅50cmほどの花帯を畝の端に入れるだけで、目視でテントウムシの数が増えたという事例もあります。
これは使えそうです。
また、畑全体を裸地状態にせず、通路や畝肩に短く刈った雑草ゾーンを残すと、クモやクサカゲロウなどの隠れ家にもなります。東京ドーム1/100程度の面積でも、そこに多様な虫が集まると全体の生態系が変わってきます。
つまり小さな面積でも効果が出るということです。
逆に、除草剤で一面をきれいにし過ぎると、アブラムシ類天敵の居場所もなくなり、結果的にアブラムシだけが残りやすくなります。
こうした工夫をしつつ、圃場デザインを考えるときは「作業性」とのバランスも重要です。収穫機やトラクターの動線を邪魔しない位置に花帯を設置する、散水ラインと兼用できる位置に天敵用の植栽を配置するなど、実務目線での設計が欠かせません。
いいことですね。
もし導入のハードルを下げたい場合は、すでに天敵を意識した混植・間作の事例を紹介している冊子やオンライン資料を参考にするとスムーズです。リスクは「頑張って植えたのに、効果がよくわからない」という失敗ですから、最初は畑全体ではなく一部の試験区から始めるのが現実的です。
結論は小さく試して広げることです。
アブラムシ類天敵にも限界があり、「天敵がいるのに被害が止まらない」場面が必ず出てきます。たとえば急激な高温乾燥や暴風雨で、クサカゲロウやテントウムシの成虫が圃場から一気に抜けてしまうことがあります。このとき、葉裏のアブラムシは比較的無事で、2~3日で再び密度を上げてきます。
〇〇だけは例外です。
また、ハウス栽培で窓を終日閉めている場合、外部から新たな天敵が入りにくくなります。定植から収穫までの期間が短い葉物類では、天敵の世代交代が追いつかないことも多いです。
つまり栽培期間の長さも関係するということです。
さらに、ウイルス病の媒介リスクが高い圃場では、「天敵が効いてくるまで待つ」選択がそのままウイルス拡散のリスクにつながることもあります。
こうした例外パターンを把握しておくと、「この作物・この時期・このハウス環境では、天敵頼みは危ない」と事前に判断できます。どういうことでしょうか?と感じたら、過去の被害記録を振り返ると早いです。たとえば、「春先のハウスナスはウイルスリスクが高いので、初期は薬剤中心」「露地ブロッコリーの後半は天敵主体」といった具合に、作物ごとのルールを決めると混乱しません。
このリスク判断を助ける追加知識として、地域ごとの病害虫発生予察情報の活用があります。都道府県の農業試験場や普及センターが出す発生予察をチェックしておくと、「今年はアブラムシの初発が早い」「ウイルス病が広がりやすい」といった傾向が事前にわかります。
〇〇には期限があります。
アブラムシ類天敵を最大限活用している農家ほど、「観察と記録」に時間を割いています。とはいえ、忙しい現場で毎日細かいデータを取るのは現実的ではありません。そこで、1週間に2回、各畑で「10株×3地点」を決めて、その場でスマホに写真と簡単なメモを残す程度の仕組みにしている人が多いです。
〇〇が条件です。
このとき重要なのは、「アブラムシの数」だけでなく「天敵の種類と数」「葉の傷み具合」をセットで残すことです。たとえば、「A圃場・きゅうり・3月25日・アブラムシ1葉あたり平均30頭・テントウムシ幼虫5匹・葉の縮れ中程度」といったメモを残しておくと、後から防除の判断を振り返りやすくなります。
つまり再現性が生まれるということです。
最近では、この観察・記録を助けるクラウド型の営農記録アプリや、画像からアブラムシや天敵を自動判別する試験的なサービスも出てきています。リスクは「記録が面倒で続かない」ことなので、まずは既に使っている営農日誌アプリに「虫の観察」という項目を1つ足す程度から始めるのが現実的です。どういうことでしょうか?と感じたら、1か月だけ試験的に運用して、被害の出方や散布回数の変化を比較してみると効果が実感しやすくなります。
このような観察・記録を1シーズン続けるだけでも、「この圃場は天敵がよく効く」「あのハウスは毎年薬に頼らないと危ない」といったパターンが見えてきます。結論は、データを残した人ほど天敵を使いこなせるということです。
アブラムシ類天敵と生物的防除の基礎解説(天敵の種類、利用方法、注意点の総まとめ)
アブラムシの天敵の種類と生物学的防除方法について

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