雑草ツタ 除草剤 防除 対策 時期 方法

雑草ツタが畑や果樹・施設で増える理由を整理し、見分け方から除草剤・刈り取り・防草シートまで、失敗しやすい点と対策時期を具体化します。あなたの圃場では、どの段階で手を打てていますか?

雑草ツタ 防除 対策

雑草ツタ 防除 対策
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最初にやるべきは分類

「ツタっぽい=全部同じ」ではありません。多年生か一年生かで、効く手段と必要年数が変わります。

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除草剤は“時期”が勝負

移行性の茎葉処理剤は、植物が養分を地下へ送るタイミングを外すと、地上部だけ枯れて復活しやすくなります。

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物理対策は組み合わせが強い

刈り取り+遮光(防草シート)を同じ年に噛み合わせると、再生の勢いを落としやすいです。

雑草ツタ 見分け方 ヤブガラシ ヘクソカズラ


畑で「雑草ツタ」と呼ばれがちなものは、実際には複数の“つる性雑草”が混在していることが多いです。代表例として、ヤブガラシやクズのように地下部が強い多年生タイプ、カナムグラのように一年生で種子更新が中心のタイプがあり、同じやり方を繰り返すと負けます。
見分けの第一歩は「地下部で増えるか」「秋に種ができるか」です。例えばカナムグラは3~11月に生育し、9~10月に開花結実するため、少なくとも結実前に対処して種を作らせないことが“増やさない”観点で重要だとされています。


一方、ヤブガラシやクズのような多年生のつる雑草は、地上部を刈っても地下茎が残ると再生しやすく、長期戦になりがちです。地下部まで枯らすことを前提にした手段(移行性の茎葉処理、ピンポイント処理、遮光)を軸に考える必要があります。


参考)302 Found

また、ヘクソカズラ・ヤブガラシなど、見た目が似た“絡みつくつる草”は、絡み始めてから外そうとすると作業が急に重くなります。とくにトゲや引っかかりがあるタイプ(例:カナムグラ)は、早めの土壌処理や初期の刈り取りが勧められています。


雑草ツタ 除草剤 グリホサート 散布 時期

多年生のつる雑草で「刈っても戻る」と感じる原因の多くは、地上部だけを止めて地下部の貯蔵養分が残ることです。つる雑草では、地下部まで浸透して枯らす目的で、グリホサート系など移行性の葉茎処理剤を“直接塗る”方法が効果的だと解説されています。
ただし、同じグリホサートでも「いつ処理するか」で体感効果が変わります。一般論として、ツタ類は春や初秋など生育が活発な時期に薬剤が葉から吸収されやすい、秋は地下へ養分を蓄える流れが強まり根まで届きやすい、という考え方が紹介されています。


参考)グリホサートはツタを枯らすか? - POMAIS Agric…

農業現場では、秋処理の有効性が別の雑草でも示されることがあり、例えばナガエツルノゲイトウでは、畦畔でも夏より秋の茎葉処理が有効とされ、収穫後~降霜期までの散布が効果的という記述があります(作物や対象雑草で適用は異なる点に注意)。


参考)【あの厄介な雑草とのたたかい方】ナガエツルノゲイトウ&オオフ…

重要なのは「登録とラベル」です。農耕地で使える製品・作物・使用量・回数・時期は決められており、適用外の使い方は事故や違反につながり得るため、ラベルの範囲で設計します。


参考)グリホサートとは?主な用途や安全に使うポイントを紹介

非農耕地用の除草剤を農耕地に使うのは問題になりやすく、自治体から“注意喚起”として文書が出ている例もあります。畦畔や農道だからといって、圃場への飛散・流入が起きれば作物側のリスクになるので、最初に「農耕地用か」を確認してください。


参考)https://www.maff.go.jp/j/nousin/kankyo/kankyo_hozen/attach/pdf/gairai_seminar-6.pdf


雑草ツタ 防草シート 遮光 刈り取り

薬剤を使わない、または薬剤だけに寄せたくない場合、遮光は強い選択肢です。つる雑草は、根元から刈った後に防草シートで光をほぼ遮ることで、光合成できない状態に追い込み、再生の勢いを落とす方法が有効とされています。
クズ管理の文脈でも、群落の上から防草シートを敷設し、95%以上の遮光で光合成を制御する“物理的手法”が紹介されています。費用と労力、経年劣化による再敷設の必要性も併記されているので、圃場の面積と作業計画で採否を決めるのが現実的です。


参考)防除が厄介なつる性植物 −クズ− 効果的な管理技術|論文誌|…

刈り取りは「いつ刈るか」がポイントになります。カナムグラのような一年生つる雑草では、草丈10~15cm程度の段階を“養分転換期”として、このタイミングで草削り等を行い、遅れて出たものはもう一度、という具体的な運用が提案されています。


ここでの落とし穴は、刈り取りだけで満足して“周辺からの侵入”を放置することです。つるは圃場外から伸びてくるため、周辺部の管理も重要だと指摘されています。


畦畔・果樹園・ハウス周りのように、境界が長い場所は特に侵入圧が高くなります。防草シートを全面に敷けない場合は、①境界だけ遮光、②つるが登る支柱・ネット周辺だけ重点、③刈り取りの頻度を境界だけ上げる、のように“線”で守る発想が効きます。


雑草ツタ 独自視点 ピンポイント

「全面散布はやりたくない」「周りの草や樹木も一緒に枯れるのが困る」という状況では、ピンポイント化が鍵になります。つる雑草では、希釈液を散布するより、茎葉に直接塗る・狙い撃ちする発想が有効だとされ、つる雑草対策としても“直接塗る”方法が効果的と解説されています。
さらにクズでは、DDS(ドラッグデリバリーシステム)の考え方を使い、対象雑草にテープを貼付して体内へ吸収移行させる技術が紹介されています。散布に比べて面積あたりの使用薬量を1/10~1/50以下にできる点や、周辺植物への影響を抑えやすい点がメリットとして述べられています。

意外に効くのは「作業時期のずらし方」です。クズの除草テープ剤は、根部に養分を蓄える落葉期~休眠期に処理する、とされており、春秋の一般的な防除時期とずれて作業を平準化できる可能性が示されています。

この“ずらす”発想は、農繁期に追われる現場で効きます。例えば、春は播種定植施肥で手が回らない→夏に絡まって地獄、となりがちなので、冬前後に「侵入源(畦畔・フェンス・法面)」へピンポイント処理を入れておくと、翌年の絡みつきが軽くなるケースがあります(適用・安全は必ずラベルで確認)。

最後に安全面も独自視点として強調します。グリホサート製剤は界面活性剤を含むことが一般的で、成分だけでなく製剤全体としての扱いに注意が必要、という趣旨の資料もあります。


参考)https://www.fsc.go.jp/emerg/inryousui_glyphosate.pdf

散布の基本として、保護具の着用、飛散防止、散布当日の立入配慮、風が強い日は中止などが挙げられているため、ツタの駆除作業でも同じく守るのが安全です。

有用:クズの管理で、防草シート95%遮光・除草剤の部分処理・除草テープ剤(DDS)など「周辺植生を残しながら抑える」考え方が書かれている
防除が厄介なつる性植物 −クズ− 効果的な管理技術|論文誌|…
有用:つる性雑草を地下部まで枯らすための考え方(グリホサート系、直接塗布、防草シート、尿素混用など実務寄りの話題)がまとまっている
https://www.noukaweb.com/vine-weed/
有用:カナムグラで、結実前の防除、草丈10~15cmの刈り取り目安、周辺管理の重要性など、現場の“タイミング設計”が具体的
https://yuime.jp/post/humulus-japonicus-weeding-method
有用:非農耕地用除草剤を農耕地に使うことへの注意喚起(法令違反のリスク)
https://www.city.beppu.oita.jp/doc/sangyou/nourinsuisan/jyosouzai.pdf




No.2511 仁作 雑草ブラシ トンガリタイプ