しそ 育て方 室内 ペットボトル 水耕栽培 摘芯 収穫

しそを室内でペットボトル水耕栽培し、種まきから摘芯・収穫までを農業従事者目線で整理します。藻・徒長・ハダニの対策や液体肥料の勘所まで、明日から再現できる手順はどこまで詰められるでしょうか?

しそ 育て方 室内 ペットボトル

室内ペットボトルで「しそ」を安定収穫する要点
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水は「根の半分」だけ

根を全部沈めず、根の上部に空気を当てるとトラブルが減ります(発芽後に水位を下げる運用が基本)。

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培養液は薄め→段階的

苗が小さい間は規定より薄めで開始し、根が出てから濃度を上げると失敗しにくいです。

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摘芯で収穫量を作る

草丈30cm前後で先端を摘芯し、わき芽を増やすと収穫が伸び、背丈も管理しやすくなります。

しそ 育て方 室内 ペットボトル 水耕栽培:準備と容器


室内での「しそ」栽培をペットボトルで成立させる鍵は、容器を“給水装置”として作り、根に酸素を確保することです。ペットボトルは上部をカットし、上部を逆さにして下部へ差し込む形が定番で、飲み口が根の通り道になり管理が単純になります。実務上は500mlでも可能ですが、室内の温度変動が大きい環境(窓際の昼夜差)では水量が多い方が急変しにくく、1L前後の方が安定するケースもあります。


準備物は次の範囲で足ります(農業資材の代替が効くのがペットボトル方式の強みです)。


✅ 必須
・ペットボトル、カッター/ハサミ
・スポンジ(柔らかめ。メラニンスポンジは不可)
・水、ラップ、爪楊枝(穴あけ用)
水耕栽培用の肥料(液体/粉末どちらでも)
この一式で、種まきから育苗定植(=容器セット)まで流れが作れます(スポンジに十字切り込みを入れ、種を2〜3粒差し込む手順が扱いやすいです)。なお、藻の抑制と根域の暗化のため、ペットボトルはアルミホイル等で遮光すると、根張りと管理性が上がります。


室内栽培の現場あるあるとして「透明容器=中が見えて便利」なのですが、透明は藻の誘発条件を満たしやすいので、見た目の利点よりも遮光の利点が勝ちます。遮光は“防除”というより“トラブル未然防止”で、作業回数を減らす投資だと捉えると判断しやすいです。


参考:ペットボトル+スポンジの具体的手順(カット位置、スポンジ加工、発芽後の水位調整、遮光の考え方)
https://www.noukaweb.com/perilla-hydrocultur/

しそ 育て方 室内 ペットボトル:種まき 発芽 温度 光

しそ(大葉)を室内で安定させるなら、最初の関門は「発芽」ではなく「発芽を揃えること」です。水耕栽培の種まきは、スポンジを十分湿らせ、切り込みに種を浅く差し込むのが基本で、深く押し込むと発芽が遅れたり不揃いになりやすいです。発芽管理は直射日光を避けた暖かい場所で、上からラップをして穴を空け、乾燥を防ぎつつ蒸れを逃がす運用が合理的です(7〜15日程度で発芽する説明があります)。


温度は“上げれば上げるほど良い”ではなく、発芽温度の帯域に入れて維持するのが仕事です。目安として発芽温度は20〜25℃とされ、屋外が不安定な時期でも室内なら帯域に寄せられるのが強みになります。逆に、窓際で昼に過昇温→夜に急冷却のような波形になると、発芽後の小苗が弱りやすいので、発芽までは窓際固定よりも「室内奥の暖かい場所→発芽後に窓際へ」の移動が安全です。


発芽したら“すぐに”明るい窓際へ移動します。ここで遅れると、室内光量不足で徒長し、後工程(摘芯収穫)まで響きます。苗が小さいうちは水位管理も重要で、根が伸びたら水の量を減らし、根の半分程度が水に浸かる状態を作ると、酸素不足の事故が減ります。


参考:種まき時期・発芽温度・発芽後の移動と水位の基本
https://www.noukaweb.com/perilla-hydrocultur/

しそ 育て方 室内 ペットボトル:水 換水 肥料 藻

ペットボトル水耕で収量差が出るのは、肥料の銘柄より「換水」と「濃度設計」です。水耕では土から栄養が取れないため、水耕栽培用肥料が必須で、培養液(肥料を入れた水)の状態が生育を決めます。運用の基本は、根が出るまでは水(または薄い培養液)で立ち上げ、根が飲み口から出るくらいで肥料を入れ、苗が小さいうちはさらに薄めの濃度で始めることです。


換水頻度は「放置しない」ことが目的です。培養液は3日に1度は交換する運用が一つの目安として示されており、容器が汚れていれば洗う前提で回すと、根腐れ・臭い・藻・コバエ系の二次被害が連鎖しにくくなります。水だけで育て続けると栄養不足になりやすいので、どこかのタイミングで必ず“肥料フェーズ”に移行してください。


藻は、光+栄養(液肥)+水が揃うと発生しやすく、水耕栽培の定番トラブルです。藻が増えると根が吸うべき酸素や養分の取り合いが起きやすくなるため、遮光(アルミホイル等でカバー)と換水をセットで組むのが実務的です。藻が少量出た時点で“ゼロに戻す”より、増えにくい環境を作り、作物側が負けない状態を保つ方が管理コストは下がります。


「室内だから水替えを減らしたい」という要求は現場でも強いですが、最初の1か月は水替えが投資です。根が回り、株が太ると多少のブレを吸収できるようになるので、最初に丁寧に回して後半を楽にする、が結果的に得です。


参考:肥料が必須であること、培養液交換(3日に1度目安)、遮光で藻対策
https://www.noukaweb.com/perilla-hydrocultur/

しそ 育て方 室内 ペットボトル:摘芯 収穫 花芽

しそを「育てた」で終わらせず「取り続ける」には、摘芯と収穫の順番を設計します。草丈が30cmほどになったら、先端を切り取る摘芯が重要で、これによりわき芽が増え、枝葉が増えて収穫量が上がります。摘芯しないと収穫のピークが短く、室内だと光量不足も重なって株が崩れやすいので、摘芯は“収量を作る技術”として早めに入れるのが得策です。


収穫は、下の葉から順番に取るのが基本です。下葉から取ると、上の生長点とわき芽を残せるため、光合成の主戦力を維持しながら更新できます。収穫単位は2〜3枚ずつが扱いやすく、薬味需要にも合います(必要量だけ摘む運用が水耕と相性が良いです)。


花芽(つぼみ)が上がると葉が固くなるため、葉の収穫が目的なら花芽はこまめに摘み取ります。室内は季節感が薄く“ずっと葉が柔らかい”と思われがちですが、株が充実すると花芽は普通に上がるので、花芽管理は室内でも必要な作業です。農業従事者向けの観点では、ここを「見落としやすい品質要因(葉が硬い・香りが落ちた等のクレーム要因)」として押さえておくと指導に使えます。


参考:摘芯のタイミング(草丈30cm)、下葉から収穫、花芽で葉が固くなる
https://www.noukaweb.com/perilla-hydrocultur/

しそ 育て方 室内 ペットボトル:徒長 ハダニ(独自視点)

室内ペットボトル栽培の「検索上位では触れられがちだが、現場で差が出る」ポイントとして、徒長とハダニを“同時に”管理する視点を入れます。徒長は、芽がフニャフニャに伸び、茎が折れたり葉が枯れたりしやすい状態で、主因は日光不足、水のやり過ぎ、液体肥料の加え過ぎが重なることです。室内だと「乾燥が怖くて水を多め」「早く大きくしたくて肥料濃いめ」「窓際が寒いから室内奥」などが同時発生し、徒長が起きやすい条件が揃います。


対策は、(1)光を確保、(2)水位を下げて根に空気、(3)肥料濃度を守る、の順に効きます。特に(2)は意外と盲点で、根を全部沈めると酸素不足になり、地上部が弱って“さらに管理者が水を足す”悪循環になります。根の半分程度だけ水に浸す運用に切り替えるだけで、徒長が止まりやすいケースがあります。


ハダニは屋内でも発生し、葉で繁殖することがあります。対策としては霧吹き等で葉に水を噴霧し、裏側までしっかり洗い流すのがポイントです。ここで独自視点として「徒長対策で風通しを良くする」ことと「ハダニ対策で葉水をする」ことは両立しますが、葉水後に空気が滞留するとカビ側のリスクが上がるため、葉水は朝〜日中に行い、夜に湿度を残さない運用が現場では安定します。


また、藻・カビ・ハダニのトラブルが連鎖するときは、原因が“個別の病害虫”ではなく「水位・換水・遮光・換気」という運用のほころびにあることが多いです。ペットボトル方式は小規模ゆえ、1本の改善が効果として見えやすいので、現場指導では「水位」「換水」「遮光」を優先チェック項目にするだけでも、再現性のある改善手順になります。


参考:徒長の原因(日光不足・水やり過ぎ・肥料過多)と、ハダニは葉水で裏側まで洗い流す
https://dcm-diyclub.com/diyer/article/20787




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