配合肥料は、複数原料を「混ぜ合わせる」ことで目的の成分(例:N-P-K)を作る考え方で、化成肥料のように化学反応で成分を生成するものとは区分が異なります。
この違いは“効き方”そのものよりも、「原料の物性差がそのまま製品の均一性に影響する」点で現場のミス要因になりやすいのが特徴です。
例えば粒の大きさ(粒径)や比重がバラバラだと、運搬・袋詰め・散布の振動で層分離が起き、同じ袋でも上と下で成分比が変わる事故が起こり得ます。
混同しやすいポイントを整理します。
参考)意外と知らない!?肥料について
プレミックス肥料は「設計値(狙い)」と「実測(現物)」の差が収益に直結するため、成分分析の考え方を持っておくと判断が速くなります。
普通肥料には単肥・複合肥料・石灰質肥料など多様な区分があり、登録や品質管理の場面で分析が必要になるケースがあります。
実務では、N-P-Kの表示だけでなく、ロット差・原料差(特に副産系原料)を疑って「同じ銘柄でも年や季節で挙動が変わる」前提で扱うとトラブルが減ります。
現場で役立つチェック観点です。
参考)マイクロマックスプレミアム
肥料は製造コストに占める原材料比率が大きく、原料価格の影響が国内肥料価格に波及しやすい、という前提があります。
そのため「毎年同じ設計・同じ量」ではなく、土壌診断を起点に施肥量を調整して、コスト増局面でも収益を守る発想が重要です。
また、可給態リン酸の過剰や高ECなどがあると施肥効率が落ち、結果的に“追い肥の追加”でコストが膨らみやすい点は見落とされがちです。
土壌診断をプレミックス設計に繋げるときの要点です。
参考)https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/monthly/attach/pdf/r4index-98.pdf
近年は、施肥機の工夫で局所施肥を行い、肥料節減効果を狙う取り組みが報告されています。
例えば畝立てと同時に二段で局所施肥する機械の性能評価と、肥料節減効果に関する研究が公開されています。
プレミックス肥料は「狙いの配合を作れる」強みがあるため、局所施肥のように投入位置が明確な体系と相性がよく、設計の意図が収量に反映されやすいのが利点です。
現場に落とし込むときの段取り例です。
検索上位はN-P-K中心の説明が多い一方、実は「微量要素を“効かせ過ぎない”設計」がプレミックス肥料の差別化ポイントになり得ます。
微量要素は不足すると障害が出ますが、入れ方を間違えると拮抗(例:特定要素の過剰で別要素吸収が落ちる)や、pH条件での不溶化などで“入れたのに効かない”が起きます。
微量要素成分を土壌中で長期に持続させることを狙った資材もあり、露地では根が伸びるところに混和する、といった使い方が示されています。
ここは現場で効く「一段深い」工夫です。
参考:肥料の区分(配合肥料・化成肥料の違いなど)を整理するのに有用
意外と知らない!?肥料について
参考:肥料原料と価格動向、土壌診断の重要性(施肥量削減・コスト削減の実証例の紹介)
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/monthly/attach/pdf/r4index-98.pdf
参考:局所施肥・二段施肥による肥料節減効果(施肥機の性能と節減効果の検討)
畝立同時二段局所施肥機の性能と肥料節減効果