ねぎ管理機畝立て培土中耕土寄せアタッチメント作業選び方

ねぎ管理機で畝立て・培土・中耕・土寄せまでを一貫して行い、アタッチメントや専用機をどう選び、どう使い分ければ収量と作業効率を高められるのでしょうか?

ねぎ管理機で畝立て培土中耕土寄せを効率化する実践ガイド

ねぎ管理機で白ねぎ管理作業を省力化
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畝立て・培土・土寄せを一体管理

白ねぎ向けのねぎ管理機は、畝立て・中耕・培土・土寄せを一台でこなす専用機やアタッチメント体系が整っており、工程ごとの作業時間を大きく短縮できます。

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圃場条件に合わせた設定が鍵

ロータリー回転数や尾輪の高さ、アタッチメントの開き具合を圃場の土質・水分・畝幅ごとに追い込むことで、根を傷めずに軟白部を長く育てる畝づくりが可能になります。

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作業データ記録で再現性アップ

ねぎ管理機の設定と作業時間、収量・品質を営農支援アプリなどに記録しておくと、圃場ごとに「当たり」の条件を再現しやすくなり、経験に頼らない機械化栽培へ近づけます。

ねぎ管理機で畝立てと培土を同時にこなす設定ポイント


白ねぎ栽培向けのねぎ管理機は、うね立てと培土・土揚げを一工程でこなせる専用ロータリーや培土器が用意されており、プロ農家向けの機種では高馬力エンジンと高速仕様ロータリーを組み合わせて一気に畝を仕上げられる構成が一般的です。
クボタやヤンマーなどのメーカーは、溝深さや揚土量を走行中に手元で微調整できる尾輪ハンドルや、土の飛ぶ方向を変えられる折れロータリーカバーを備え、ねぎの株元に狙った量だけ土を寄せられる構造を採用しています。
畝立てと培土を同時に行う際に意外と効いてくるのが、圃場の含水比とロータリーの回転数の組み合わせで、粘土質でやや湿った条件では高速回転にすると土が砕けすぎて畝形が崩れやすく、やや低速で大きく土を動かした方が「締まり」のある畝になりやすいとされています。


参考)おすすめアタッチメント|ニューウネマスター|管理機・テーラー…

逆に砂質土で乾き気味の状態では、ある程度ロータリーを速く回して細かく砕土した方が、培土後の土寄せで隙間なく株元を覆いやすく、揚土ロータリーやニューイエロー培土器など丸うね系アタッチメントの特性も活かせます。


参考)株式会社ササオカ

現場で畝立て・培土を安定させるためのチェックポイントを、ねぎ管理機の設定という切り口で整理すると次のようになります。


  • ロータリー深さ:白ねぎの予定軟白長よりやや深め(後の揚土・土寄せ余地を確保)を基準に、硬盤に当たらない深さまで試し掘りで確認する。
  • 尾輪高さ:浅すぎると株元の土が足りず、深すぎると溝底が締まりすぎるため、メーカー推奨の位置から1ノッチずつ動かして「崩れにくい畝肩」を目視で探す。
  • 走行速度:一輪管理機や白ねぎ用管理機では、土揚げ量を確保したいときは低速ギアで、仕上げの均平重視なら中速~高速ギアを選び、圃場の凹凸に応じて変速する。
  • 培土器の開き:スーパーグリーン畝立器のような可変式培土器では、白ねぎ用の高畝では羽根を大きく開き、葉物との共用畝では幅を絞って土の流れを抑える。

メーカーの解説を見ると、白ねぎ用管理機ではハイクリアランス設計で機体を高くし、うねの肩までしっかり土を飛ばしつつ株元に残耕を残さないよう、ロータリーの形状やカバーの角度を専用設計している点も特徴です。


参考)白ねぎに使う製品 |野菜づくり機械化便利帳 |農業ソリュー…

また、ネギ専用管理機の一部には「土揚げ専用ロータリー」と呼ばれる爪軸セットが用意されており、一般的な耕うん機よりも土を遠くへ飛ばして深い溝と高い畝を作れるようになっているため、軟白長を稼ぎたい産地では導入効果が出やすい構成になっています。


参考)https://www.yanmar.com/jp/agri/products/cultivator/control/yk650mk_yk750mk/attachment02.html

ねぎ管理機の中耕・除草で雑草と根を守る走行テクニック

白ねぎの中耕・除草では、管理機でうね肩を浅く削りながら雑草をすき込むことで、除草剤の使用量を抑えつつ肥料分を雑草に奪われないようにする「中耕培土」が基本とされており、キャベツなど他作物向けの中耕除草の知見も応用できます。
一輪管理機に肩削りロータリーや中耕培土ロータリーを装着すると、畝の法面だけを浅く削ることができるため、ねぎの根を傷めにくく、特に若い株の時期には手取り除草の回数を大きく減らすことが可能です。
ねぎ管理機で中耕・除草を行う際の走行テクニックとして、プロ農家の実例やメーカーの作業紹介から共通して見えてくるポイントを挙げると次のようになります。


  • 1回目は株から十分距離を取る:植え付け直後や活着期の1回目中耕では、ねぎ列から離れた位置を浅めに削り、根の発達を待ってから徐々に株元へ寄せていく。
  • うね肩は「削りすぎない」:畝肩を強く削ると、雨で畝が崩れやすくなるため、管理機のロータリー回転を下げ、土が飛びすぎないギリギリの設定を探る。
  • 中耕と土寄せを分けるか一体化するか決める:フルセットのねぎ管理機では中耕除草と土寄せ・堀取りまで一台でこなせるため、雑草の状況と作業時間を見て、1回でまとめるか2回に分けるかを圃場ごとに決める。
  • 走行ラインを固定して根域を守る:乗用管理機や狭幅トラクタ体系では、いつも同じ車輪ラインを通すことで、タイヤによる踏圧を特定の帯に集中させ、根が伸びるゾーンの土をできるだけ緩く保つ。

中耕除草機としてロータリーカルチや除草カルチを併用すると、株間を傷つけずに条間の雑草を高速で処理でき、管理機アタッチメントの組み合わせ次第では、うね立て・中耕・条間除草をひとつの体系にまとめることも可能です。


参考)https://www.yanmar.com/jp/agri/agri_plus/dictionary/cabbage/05.html

特に中耕培土ロータリーのように「砕土しながら土を持ち上げる」タイプは、除草だけでなく、畝肩の土を軽く株元に寄せる作用もあるため、追肥後の軽い土寄せを兼ねた中耕として使うと手作業の補正がほとんど要らなくなるケースも見られます。

ねぎ管理機アタッチメント選びと白ねぎ専用機の使い分け

ねぎ管理に使える機械体系は大きく「汎用管理機+ねぎ用アタッチメント」「ねぎ専用管理機(歩行型)」「乗用管理体系」の三つに分けられ、それぞれで畝立て・中耕・土寄せ・堀取りのこなし方と投資額が異なります。
例えば汎用管理機にうね立て器・培土器・ねぎ土揚げセットなどを組み合わせる方法は、既に管理機を持っている場合の追加投資が小さく、小規模~中規模の白ねぎにも適合しやすい構成です。
一方、クボタやヤンマー、オーレックなどが販売する白ねぎ用管理機やネギ専用管理機は、軟白部の長い高畝に対応したハイクリアランスと、ねぎ用の揚土爪・ロータリーカバーを標準装備し、畝形と仕上がりを優先する設計になっています。


参考)AR707NF

さらにスケールが大きくなってくると、乗用耕うん機アグリカA-10Vや乗用管理機KV2200シリーズのように、トラクタや乗用管理機に白ねぎ用アタッチメントを組み合わせて、溝掘り・施肥・防除・中耕・揚土を「乗って」一気に進める体系が有力な選択肢になります。


参考)https://www.yanmar.com/jp/agri/products/cultivator/cultivator/a10v/leek.html

代表的なタイプごとの特徴をざっくり整理すると次のようになります。


タイプ 主な特徴 適した規模・場面
汎用管理機+ねぎ用アタッチメント 既存の管理機にねぎ揚土爪や培土器、ねぎ土揚げセットなどを追加し、畝立て・中耕・土寄せ・簡易堀取りまでこなせる。 10a前後の白ねぎや多品目栽培で、ねぎ専用機に踏み切る前の試行段階に向く。
ねぎ専用管理機(歩行型) ハイクリアランス設計とねぎ専用ロータリーを備え、土揚げ量と仕上がりに特化した機体で、揚土・堀取りアタッチメントも用意される。 白ねぎ主体で数反~1haクラスまでの農家が、精度の高い畝づくりと省力化を両立したいときに適する。
乗用管理体系(トラクタ・乗用管理機) 狭幅トラクタや乗用管理機に白ねぎ用アタッチメントを装着し、移植から中耕・防除・揚土・収穫までを機械化一貫体系で行う。 1ha以上の専作や法人経営など、作業時間と人件費の削減効果が投資額に見合う規模で真価を発揮する。

近年は「ネギ管理機フルセット」として、溝掘り・中耕除草・土寄せ・堀取りを1台でまかなえるセット販売も行われており、初めて機械化に踏み出す農家でも工程設計を迷いにくい構成になっています。


参考)root@xshikata

また、白ねぎ向けの機械化一貫体系を解説したメーカー事例では、セル成型苗用の全自動ねぎ移植機から、ねぎ専用管理機、乗用体系までを組み合わせて、長大な軟白部を確保しながら労働時間を大幅に削減したケーススタディも紹介されています。


参考)https://www.yanmar.com/media/news/2021/09/14063705/mechanization_leek_2109.pdf

白ねぎ向けの機械化体系や使用機種の具体例について詳しく解説しているメーカーのページです(白ねぎ専用機やアタッチメント構成を検討する際の参考になります)。


クボタ「白ねぎに使う製品」公式解説

ねぎ管理機と作業データ記録で圃場ごとの最適設定を見つける方法

ねぎ管理機の設定や作業条件は圃場ごとに微妙に異なり、同じ機種・同じアタッチメントでも「うまく決まる畝」と「どうしても崩れやすい畝」が出てきますが、その違いを感覚だけで覚えるのは難しく、最近は営農支援アプリや圃場記録アプリを使って作業データを残す農家が増えています。
アグリノートやAGRIHUB、各社の営農管理クラウドでは、いつ・どこで・誰が・どの機械を・どの設定で・どれくらいの時間使ったかを簡単に記録でき、圃場ごとの作業時間や投入コスト、収量との関係を後から振り返れるようになっています。
ねぎ管理機に特化してデータを残す場合、次のような項目を意識して記録しておくと、翌年以降に「再現性のある設定」を見つけやすくなります。


参考)データロガーが変える次世代農業!効率化と収穫量アップの秘訣 …

  • 圃場条件:土質(粘土質・壌土・砂質など)、前作、前回耕起時期、作業当日の土壌水分や降雨後日数を簡潔にメモする。
  • 機械条件:ねぎ管理機の機種名、装着アタッチメント、ロータリー回転(高・中・低)、ギア段、尾輪や培土器の位置など、操作レバーの位置がわかる程度に書く。
  • 作業結果:畝の高さ・幅、崩れやすさ、株元の土のかかり具合、作業スピード、翌日の畝の締まり具合などを写真と短いコメントで残す。
  • 収量・品質:収穫時に軟白長、曲がりや折れの割合、規格外率、収量(箱数やkg)をざっくりでも記録しておく。

スマート農業の事例では、トラクタや乗用管理機側に作業データ記録機能を持たせ、走行軌跡や作業速度、作業時間などを自動でクラウドに送信し、後から圃場ごとに作業履歴をマップ上で確認できるシステムも登場しており、白ねぎ作でも応用が進みつつあります。


参考)「自動で農業機械が作業をする」 その夢を実現するスマート農業…

農林水産省が紹介する営農DXの事例や、営農支援アプリの多くは、GAP認証や補助金申請に必要な栽培履歴・農薬使用履歴をワンクリックで帳票化できるようになっており、「ねぎ管理機のどの設定で、どの薬剤・肥料を、いつ使ったか」という情報もセットで残せるため、トレースの観点からも相性が良い仕組みです。


参考)農業DXの事例紹介(6)スマホを使った農作物生産記録・農薬利…

中でもアグリノートのように、地図上の圃場と日々のねぎ管理機作業をひも付けて記録できるアプリは、「この圃場では深めの溝掘り+多めの揚土の方が倒伏に強い」といったノウハウを社内で共有しやすくし、若手オペレーターの育成にも寄与するとされています。


参考)作業時間を把握して効率アップ!_ シリーズ「活かせ!生産デー…

また、データロガーや圃場センサーで土壌水分や気温を自動取得し、ねぎ管理機の作業記録と重ねて見ることで、「どの水分状態の時に培土すると畝が一番長持ちするか」など、従来は勘に頼っていた判断を数値で裏付ける試みも始まっています。


参考)高精度データを活用した農業 |営農情報|農業機械専業メーカー…

営農支援アプリや作業記録ツールの具体的な機能や導入事例をまとめた解説です(ねぎ管理機作業の見える化やデータ活用を進める際の参考になります)。


ASPIC「営農支援システム15選」紹介記事




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