油糧用ヒマワリは、観賞用と違って「子実収量」と「倒伏しにくさ(稈の強さ)」が最優先です。北海道の栽培指針では、油料用として早生「IS907E」と中生「IS897」が良好と整理されています(地域差はあるものの、“油料用品種を選ぶ”ことが出発点になります)。
関東の輪換畑を想定した茨城県の成果では、油糧用品種として「春りん蔵」が導入適性ありとされ、短稈で稈が太く挫折倒伏しづらい点が明記されています。
さらに「春りん蔵」はオレイン酸が多く、リノール酸が少ない特徴を持つため、市場性(酸化安定性や用途適性)を作りやすい、という“油の売り方”まで含めた品種メリットが示されています。
現場での品種選定は、次の順で検討するとブレにくいです。
参考)https://www.hro.or.jp/agricultural/center/result/kenkyuseika/gaiyosho/S62gaiyo/1986042.htm
参考)https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/noken/seika/h22pdf/documents/gj4.pdf
参考(品種の特性と播種適期・株間の根拠)
茨城県「春りん蔵」の播種適期(6月上旬~7月上旬)・株間30cm、倒伏と収量の関係が図表で整理されています。
https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/noken/seika/h22pdf/documents/gj4.pdf
播種は「出芽を揃える=最初の収量確保」で、ここが崩れると後工程の中耕や防除を頑張っても取り返しが効きにくい作物です。北海道の標準栽培法では、播種期を5月上・中旬、播種法は点播、覆土は3cm程度、覆土と鎮圧は均一に行うと示されています。
また栽植本数(密度)について、油料用は5,000~7,000本/10a、畦幅は70cm前後が目安として整理されています。
一方で関東(県南輪換畑)の検討では、「春りん蔵」の播種は7月下旬以降だと収量低下が起きやすく、6月上旬~7月上旬が安定とされています(同じ“ヒマワリ”でも地域で播種設計が変わる点が重要です)。
播種設計を農業従事者向けに“作業に落ちる形”へ寄せると、次が実務の要点です。
参考(播種~密度の標準値の根拠)
北海道の標準栽培法(播種期・覆土・栽植本数・畦幅・施肥目安・病害の考え方)が表でまとまっています。
https://www.hro.or.jp/agricultural/center/result/kenkyuseika/gaiyosho/S62gaiyo/1986042.htm
油糧用ヒマワリの施肥は、野菜のように“追い込んで太らせる”というより、「過繁茂にしないで倒伏・病害・成熟遅れを避ける」発想が安全です。北海道の標準栽培法では、土壌診断をして施肥量を決めるのが望ましいとしつつ、土壌診断しない場合の一般畑土壌の標準施肥量を N-P2O5-K2O=6-10-10(kg/10a)と示しています。
また窒素肥沃度の低い土壌では、Nを3kg/10aの範囲で増肥する、という“増やし方の上限”も書かれており、むやみにNを積まない方針が読み取れます。
茨城の試験では「春りん蔵」の成果が条間60cm・株間30cm、基肥窒素量0.8kg/a、無追肥の条件で得られた、と条件が明記されており、施肥を増やしたときの収量影響は年次変動が大きい点も注意として挙げられています。
現場での“失敗しやすい施肥パターン”と回避策を、油糧用に寄せて整理します。
ヒマワリ油の品質は「収穫後の乾燥と保管」で崩れやすく、ここを軽視すると“搾れるけれど売れない油”になりがちです。北海道の標準栽培法では、収穫期は花托が鈍い黄色を呈した時期がよいとし、収穫後はできるだけ早く風通しを良くして乾燥、頭花を堆積すると腐敗の進行が速い、と注意が明記されています。
また同資料では脱穀に適当な水分の目安として、子実30%、花托75%以下が望ましい、という“作業適性の指標”も示されています(現場ではこの目安があると収穫判断がブレにくいです)。
さらに「菌核病の増大に対処するため、約1週間早く収穫しても約20%の減収」と書かれており、病害リスクが高い年は“少し早めに逃げる”判断が合理的になり得ます。
搾油を前提にした乾燥・調製は、次の順で設計すると事故が減ります。
参考(収穫~乾燥の注意点がまとまった栽培指針)
北海道の標準栽培法に、収穫適期・乾燥の注意(堆積腐敗の速さ)・病害回避の考え方が整理されています。
https://www.hro.or.jp/agricultural/center/result/kenkyuseika/gaiyosho/S62gaiyo/1986042.htm
検索上位の一般的な栽培記事だと「病害虫に注意」程度で終わりがちですが、油糧用ヒマワリで怖いのは、病気そのものより“発生するタイミングを作ってしまう作型”です。北海道の標準栽培法では、菌核病の発生量は子のう盤の開盤盛期とヒマワリの開花期間の関連で決定されるため、病原菌密度の高い時期の開花を回避することが必要、と述べています(つまり防除の前に、開花期をどう置くかが戦略になります)。
同じ資料で、土壌伝染による発病を防止するため連作を避ける、とも明記されており、輪作設計が菌核病対策の根幹です。
そして実務的に重要なのが「病害が出てから薬剤」ではなく、「播種期・品種・圃場選びで開花期をずらす」ことで、投入コストと収量ブレの両方を下げられる可能性がある点です。
現場で使える“開花期回避”の組み立て例を、作業判断に落とします。
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