竹に効く除草剤を一言でまとめるなら、「地下茎まで効かせられるか(移行するか)」が判断軸です。竹は地下茎が広く、一部が残るだけで再び繁殖するため、表面だけ枯らす対処では本質的な駆除になりにくいとされています。
その点で、竹対策として頻繁に使われるのがグリホサート系です。竹の防除では、散布して終わりではなく、節に穴を開けて原液を注入するなど“地下部へ確実に届ける”運用が紹介されています。
実務上は「速効で葉を枯らす」より「後から効いて地下茎を弱らせる」ほうが価値が高いケースが多いです。竹は再生力が強く、見た目が一度枯れても周縁から侵入・再生し得るため、薬剤の選択だけでなく“面”で管理する発想が欠かせません。
また、竹に効かせたい焦りから濃度や回数を自己判断で増やすのは避け、登録・ラベル・適用場所(農耕地/非農耕地)を前提に計画を組んでください。農地周辺ほど、後工程(植付け、収穫、隣接作物)に跳ね返るため、最初に「どこを、いつまでに、どの状態にするか」を決めてから薬剤・工法を選ぶのが安全です。
参考:竹の地下茎まで枯らす観点でグリホサート系が推奨され、竹の節への穴あけ注入(原液10ml等)が紹介されています。
竹の特性、茎葉処理剤(グリホサート系)と節への注入手順、タケノコ注意点の実務情報
竹で「効いた・効かない」の差が出やすいのが、薬剤そのものより“入れ方”です。竹は稈(茎)が硬く、葉面散布だけだとムラが出たり、届いた部分だけ枯れて地下茎が生き残ることがあります。そこで現場で選ばれやすいのが、稈や切株への注入です。
注入の強みは、狙った竹にだけ薬液を入れられることです。飛散(ドリフト)を抑えやすく、周辺作物や水系が気になる圃場・畦畔・農道沿いでも、管理設計がしやすくなります(それでも保護具や漏れ対策は必須)。
切株注入の研究では、親竹を伐採したのち、切株にグリホサート系除草剤を注入する処理で、再生竹を一定割合抑制できたことが示されています。石川県の報告では、切株注入処理によって新筍+小竹の再生抑制効果が75.1%だったと整理されています。
ただし重要なのは「処理区だけ完璧でも、隣接竹林から地下茎が入り込むと再生が起きうる」という点です。実際に同報告でも、注入区で発生した新筍や小竹は周囲から侵入した地下茎起源の可能性が推測され、境界付近で再生が集中する傾向も示唆されています。つまり、注入は強力でも“境界管理(外周)”を同時に考えないと詰めきれません。
現場での工夫としては、次のような「失敗しにくい段取り」が有効です。
・🪵 まず境界の“侵入口”を決める(隣接竹林、法面、水路沿い)
・🧷 注入対象から漏れないよう、穴の位置・栓・テープ等を統一する(作業者ごとの差を消す)
・📅 処理後は「見回り日」を最初からカレンダーに入れ、再生竹を見つけ次第、伐採・再注入で追撃する
参考:伐採後の竹切株にグリホサート系除草剤(ラウンドアップマックスロード原液等)を5ml/本注入し、再生抑制効果や境界部の再生リスクが報告されています。
竹切株注入による再生抑制効果(75.1%)と、周囲地下茎の侵入可能性など研究報告
「竹に効く除草剤」と言いつつ、実際の現場は“伐採とセット”が基本になりやすいです。理由は単純で、竹は地上部が密になるほど作業性が落ち、薬剤を均一に当てるのも難しくなるからです。まず伐採して作業空間を作り、次に確実な処理(切株注入など)で地下部を弱らせる、という順番のほうが事故も減ります。
伐採のみで竹を駆除する方法もありますが、再生が前提になるため、複数年の継続作業になりがちです。実例として、年2回の伐採を複数年続けて地下部の養分を減らし、弱らせて駆除できたケースが紹介されています(時間はかかりますが、薬剤を使いにくい場所では現実的な選択肢になります)。
また、竹の休眠期(落葉の季節〜冬)に1mの高さで切る「1m切り」の考え方も紹介されています。切り口から水や養分を放出させて地下部を消耗させる狙いですが、検証が乏しい点や、切株が枯れても周囲から再生竹が出るケースがある点も併記されており、“単独で決め打ちしない”姿勢が大切です。
伐採と薬剤を組み合わせる場合は、作業順を逆にしないこともポイントです。先に薬剤で葉を落としてしまうと、後の伐採が危険(視界不良、倒れ方の予測が難しい)になることがあります。基本は安全第一で、伐採→整地→注入→巡回の流れで、効率より事故ゼロを優先してください。
参考:年2回の伐採継続や「1m切り」の考え方、ただし検証不足・再生リスクの注意が述べられています。
伐採継続の有効性、1m切りの考え方と注意点
農業従事者が竹対策で一番避けたいのは、「竹は減ったが、周辺作物・近隣・自分の安全でトラブルが出た」というケースです。特に圃場周辺での散布は、ドリフトによる残留事故リスクがあるため、風の弱い時に風向きを確認し、適切なノズル・圧力・散布量にするなどの基本が明確に示されています。
注入方式は飛散を減らしやすい一方で、薬液の漏れ・こぼれ・器具の洗浄不足など、別の事故が起こり得ます。作業者の手袋や保護具、注入器具の管理、使用後の洗浄を「手順書化」して、属人化を減らすのが現場では効きます。
さらに見落とされがちなのがタケノコの扱いです。竹の防除で除草剤を使った場合、周辺でのタケノコ採取を避ける注意が紹介されており、ラベルで一定期間の採取制限が書かれている例もあるため、食用・販売目的が絡む現場では必ず確認してください。
そして最後に、やってはいけない“民間療法”の代表が塩です。塩は土壌中で分解されず残留・蓄積しやすく、将来の作付けに大きな悪影響を出し得るとして、除草に塩を使うのは避けるべきと注意されています。短期的な枯れより、圃場の寿命が大事です。
参考:農薬散布のドリフト防止の基本(風向き、ノズル、圧力、散布量、洗浄など)が整理されています。
ドリフト防止の具体策(風、ノズル、圧力、散布量、洗浄、連携)
参考:竹の防除後はタケノコ採取を避ける注意や、塩除草の危険性が述べられています。
タケノコ採取の注意、塩を使う除草のリスク
検索上位で語られがちな「どの薬剤が効くか」より、現場で差がつく独自視点は“地下茎の地図を描く”ことです。竹は、処理した区画の外から地下茎が侵入すると、処理区内でも再生が起こり得ます。研究報告でも、注入区で発生した再生竹が周囲地下茎起源の可能性として議論されており、薬剤の強さだけでは決着しない現実が見えます。
そこで、農業現場向けの実務としておすすめなのが「地下茎の侵入口を先に封じる」発想です。具体的には、最初の1回で全面制圧を狙うより、①境界線を決める→②境界付近を重点処理する→③内側を順に薄くする、という“外周優先”の作戦が、再生に追われる手戻りを減らします。
さらに、再生竹の出方には偏りが出ます。無処理区の観察では、新筍と小竹の発生が空間的に一様ではなく、場所によって集中する傾向が示されており、これは「毎回同じ場所から出る」可能性を意味します。つまり、見回りのたびに全域を均等に歩くより、「出やすい場所」を記録し、次回の巡回ルートを最適化するほうが省力化できます。
おすすめの運用はシンプルです。
・🗺️ 再生が出た地点をスマホ地図や紙図面に印を付ける(圃場の角、水路沿い、境界、搬入路など)
・📌 “再生ホットスポット”を3回分たまるまで我慢して記録し、4回目から重点巡回に切り替える
・🔁 ホットスポットは「伐採→注入→観察」を短周期で回し、他は長周期にする(労力を平準化しない)
こうすると、薬剤の量を増やすよりも、結果的に竹が減る速度が上がりやすいです。竹対策は薬剤選びの勝負ではなく、地下茎と境界のマネジメント勝負だと捉えると、手戻りが減ります。
参考:注入区での再生竹が周囲地下茎起源の可能性、境界付近での再生集中傾向などが述べられています。
地下茎の侵入可能性・空間分布の解析に関する記述(境界管理の重要性の根拠)

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