芝生地で問題になりやすい雑草は、イネ科やカヤツリグサ科が多く、マメ科やキク科がこれに次いで多い、という整理が現場では出発点になります。芝はイネ科なので「イネ科雑草=芝と同じグループ」で、侵入初期ほど区別が難しく、見逃すと一気に面積を取られます。実際、芝生地の主要雑草として、春〜夏期はメヒシバ・オヒシバ・エノコログサ・チガヤ・チカラシバなどのイネ科、カヤツリグサ科ではカヤツリグサ・ヒメクグ・ハマスゲ、その他としてスギナ・カタバミ・コニシキソウ・チドメグサ・オオバコ等が挙げられています。
ここでのコツは「分類=除草の当て方の見当をつけること」です。芝生用の薬剤や対策は、イネ科向け/広葉向けの得意不得意が出やすく、同じ“雑草”でも狙う場所が違います。まずは目の前の草を、次のどれに寄るかで見ます。
✅分類の現場チェック(最低限)
特に注意したいのは「生長点の位置が低い雑草」です。オオバコ、タンポポ、チチコグサなどのように踏圧や刈り込みに耐えるタイプは、芝刈りをしても地際に残り、気づくと“密度”で芝の更新を止めます。見つけたら早めに抜き取る、という基本方針が示されています。
参考:芝生地の主要雑草(季節・科・草種の一覧がまとまっている)
https://www.takii.co.jp/green/prevent/weed.html
芝生で「種類としてまず押さえるなら何か」と聞かれたら、芝と似ていて見逃しやすいスズメノカタビラ、夏に勢いが出るメヒシバ、そして混同されやすいオヒシバは外せません。スズメノカタビラはイネ科で芝とよく似ており、芝草も同じイネ科(高麗芝・野芝など)なので見分けがつきづらい、という前提が重要です。
スズメノカタビラの「現場で使える」見分け方として、葉先を見る方法が紹介されています。高麗芝は葉先が先端までしっかり尖るのに対し、スズメノカタビラは葉先がやや丸みを帯びる、という一点比較は、写真が無くても確認しやすいです。
次に夏雑草の代表格としてメヒシバは、基部が分枝しながら地表を這い、節々から根を下ろし、夏の生長が非常に早い点が特長とされます。放っておくと芝の更新期に「先に場所を取ってしまう」動きをするため、初期に気づけるかが勝負です。
メヒシバとオヒシバは、穂(花穂)で見分けるのが実務的です。穂が上向きで太く花穂の幅が広いのがオヒシバで、メヒシバは下垂する、という差が提示されています。芝刈りの高さだと葉での見分けが難しい日もあるので、「穂が見えた瞬間に確定」できるカードを持っておくと、判断がぶれません。
参考:スズメノカタビラの葉先の見分け、メヒシバ/オヒシバの穂の見分けがまとまっている
芝生に生える雑草と芝生に似た雑草の正体
芝生管理で「雑草が増えた/減った」は、種類そのものより発生時期(いつ強いか)で説明できる場面が多いです。芝生地の主要雑草は、春〜夏期と冬〜春期に分けて整理されており、例えば春〜夏期のイネ科にはメヒシバ、アキメヒシバ、オヒシバ、エノコログサ、チガヤ、チカラシバ等が、冬〜春期のイネ科にはスズメノカタビラ、スズメノテッポウ、カモジグサ等が挙げられています。
この整理が役に立つのは「対策の前倒し」ができるからです。たとえばスズメノカタビラは芝生地で特に問題になり、春と秋の2回にわたって発芽するが、実際には秋に発芽するものが問題になりやすいので、雑草管理では秋の防除を徹底する、という指摘があります。ここは意外と抜けやすく、春に目立つから春に頑張っても、秋の侵入を止めないと翌春に同じ悩みが再現します。
また「冬〜春期に強い雑草が出ている=芝側の活力が落ちている時期」という構図が起きやすい点も押さえたいところです。芝が休眠・生育停滞している間に、冷涼期雑草が面積を取り、そのまま“隙間”が固定化して春の更新が鈍る、という流れになりやすいからです。
✅発生時期での現場メモ(作業計画用)
参考:芝生地の主要雑草の季節別一覧、スズメノカタビラの発芽が春と秋で秋が重要という記述
https://www.takii.co.jp/green/prevent/weed.html
芝生内の雑草判定は、図鑑的に全部を覚えるより「見る場所を固定」した方が速いです。そこで、葉先・穂・生長点(地際の構造)という3点セットで、迷いを減らします。
スズメノカタビラは芝と同じイネ科で似ているため見分けがつきづらいですが、葉先に注目し、高麗芝は尖り、スズメノカタビラはやや丸み、という比較が使えます。芝刈り直後で穂が無い日でも確認できるので、発見の最短ルートになります。
メヒシバとオヒシバは、穂が上向きで太く幅広いのがオヒシバで、メヒシバは下垂する、という見分けポイントが提示されています。雑草の種類が確定すると、現場では「次の巡回までにどの程度拡がるか」「刈り込みで抑えられるか」「抜き取り優先か」が決めやすくなります。
芝生地では、生長点の位置が低い雑草(オオバコ、タンポポ、チチコグサなど)は踏圧や刈り込みに耐えるので、見つけたら早めに抜き取る、という注意が示されています。つまり「刈れば消える」は通用しにくく、逆に刈り込みが“選抜圧”になって、その手の雑草だけが残ることがある、という見立てができます。
✅巡回での簡易チェックリスト(スマホのメモに向く)
検索上位の多くは「種類一覧」や「除草剤」の話に寄りがちですが、農業従事者の視点では“なぜその雑草がそこに残ったか”を説明できると、次の年のコストが下がります。ポイントは踏圧(人や機械の通行)と刈り込み(高さ・頻度)が、芝だけでなく雑草の選抜にもなっていることです。
踏圧が強い場所(出入口、作業導線、散水栓周り)は、土が締まり、芝の根が伸びにくくなり、結果として隙間ができやすいです。そこに「踏圧や刈り込みに耐える雑草」が入り、さらに残りやすくなります。芝生地では生長点が低い雑草(オオバコ、タンポポ、チチコグサなど)が踏圧や刈り込みに耐えるので、見つけたら早めに抜き取るべき、という注意は、まさにこの構図を示唆しています。
ここで意外と効くのが「対策の優先順位を場所で変える」やり方です。同じ芝生でも、全面を均一にやるより、踏圧ポイントだけは“発見即対応”に寄せると再発が減ります。薬剤に頼らない前提でも、次のような運用で成果が出やすいです。
🧭場所別の対策イメージ(現場運用)
最後に、雑草を「全部ゼロ」にするより、芝が負けない密度と更新を維持しつつ、問題化する種類だけを“先に潰す”発想が現実的です。芝生地の主要雑草が季節で入れ替わること、そして秋に発芽するスズメノカタビラが管理上重要であることは、年間設計の根拠になります。
参考:生長点が低い雑草が踏圧・刈り込みに耐える、主要雑草の季節一覧、スズメノカタビラは秋の防除が重要
https://www.takii.co.jp/green/prevent/weed.html