レブラスジャンボは水稲用の中後期ジャンボ除草剤で、有効成分はジメタメトリン2.5%、ダイムロン25.0%、テフリルトリオン7.5%、メタゾスルフロン3.0%の4成分です。
剤型は「淡褐色細粒・水溶性パック入り」で、1パック40g、包装は400g(=10パック想定)として提示されています。
作用機構分類(RAC番号)が「5・0・27・2」と併記されている点は、抵抗性雑草対策を考えるうえで“どの系統に寄っているか”の確認材料になります。
現場でありがちな誤解として、「4成分=何でも枯れる」と短絡しがちですが、実際は“草種と生育ステージ”が合ってこそ最大化します。
参考)Preamble Design for Online IQ-…
メーカーの説明では、テフリルトリオンとジメタメトリンが相乗的に作用すること、SU抵抗性が問題になるホタルイやコナギにも対応する狙いが語られています。
参考)Silicon Photonic Traveling Wav…
また、メタゾスルフロン(アルテア)を増量し、30cmのクログワイなど大きくなった多年生雑草への安定性を高めた、という設計思想も示されています。
適用作物は「移植水稲」「直播水稲」で、使用時期の中心は「ノビエ4葉期まで(ただし収穫60日前まで)」です。
移植水稲では「移植後14日~ノビエ4葉期」、直播水稲では「稲1葉期~ノビエ4葉期」と整理されており、直播では“稲の1葉期以降”が明確な条件です。
使用量は10aあたり「小包装(パック)10個(400g)」で、ここが狙いワード「レブラスジャンボ 400g」の実務ポイントになります。
注意書きでは、雑草ごとの散布適期がかなり具体的に示されています。
例えばホタルイは花茎20cmまで、ヘラオモダカは4葉期まで、ウリカワは3葉期まで、ミズガヤツリは5葉期まで、オモダカは矢尻葉3葉期まで、クログワイ・コウキヤガラ・シズイは草丈30cmまで、などです。
この“細かさ”は、実は「効かなかった」の原因究明に直結します。効きが弱いとき、薬剤のせいにする前に、草丈・葉齢・再生期のどこで外したかを点検しやすいからです。
使用回数にも上限があります。
本剤の使用回数は1回で、成分ごとに総使用回数(例:ジメタメトリン2回以内、テフリルトリオン2回以内、メタゾスルフロン2回以内、ダイムロンは条件付きで回数制限が記載)が示されています。
自地区の体系(育苗箱処理+本田中後期など)とぶつからないか、作業前に帳尻を合わせておくのが安全です。
使用方法はシンプルで、「水田に小包装(パック)のまま投げ入れる」と明記されています。
ただし、簡単な剤ほど水管理の比重が大きく、散布時は水の出入りを止めて湛水5~6cmを保ち、散布後少なくとも3~4日は通常の湛水を維持するよう求められています。
さらに、散布後7日間は落水・かけ流しをしないことが注意点として挙げられています。
投げ入れ処理の“ムラ”は、投げ方だけでなく「拡散しにくい条件」で顕在化します。
藻や浮草が多発している水田では拡散が不十分になり、効果が劣る可能性があるため使用を避けるよう書かれています。
この記載は地味ですが、意外と効きます。つまり、処理前の代かき・均平化の丁寧さや、浮遊物の除去が、結果的に薬効の再現性を上げる“前工程”になります。
メーカーサイトでは、ジャンボ剤は畦畔から投げ込むだけで省力化でき、幅30mまでの圃場なら田に入らずに作業できるという説明もあります。
また試験例として、移植32日後(稲丈33cm)の条件で散布し、72時間後に成分が水田全体へ均一に広がった旨が示されています。
「中後期で稲が繁ってからは拡散が不安」という現場の不安に対して、拡散性を前面に出している点は、剤選定の判断材料になります。
薬害回避の要点は、“圃場条件の見極め”と“苗・植付けの状態”です。
注意事項として、砂質土壌の水田や漏水の激しい水田(減水深2cm/日以上)、軟弱な苗を移植した水田、極端な浅植えや植付け不良で根が露出している水田は、薬害のおそれがあるため使用を避けるよう列挙されています。
直播水稲では、薬害を避けるため稲の1葉期以降に使用し、根が露出しているときは使用しない、と明確です。
水溶性パックならではの注意もあります。
パックのフィルムは水溶性で、濡れた手で作業したり降雨で破袋したりしないよう注意する、と書かれています。
「作業前に手袋を替える」「手が濡れやすい朝露の時間帯を避ける」など、現場オペレーションに落とし込むと事故が減ります(破袋時の安全使用上の注意も別途記載)。
周辺作物への影響も要注意です。
本剤は殺草特性から、いぐさ・れんこん・せり・くわい等の生育を阻害するおそれがあり、これら作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分注意するよう示されています。
また散布後の田面水を他作物に灌水しない、いぐさ栽培予定水田では使用しない、という踏み込んだ注意もあります。
参考:隣接作物や水管理の注意(どこで失敗が起きやすいかの実務注意)
日産化学アグロネット「レブラスジャンボ」製品紹介(適用表/効果・薬害等の注意/安全使用上の注意)
ここは検索上位に出やすい「成分・適用表」の焼き直しではなく、現場の“失敗の型”を診断する独自視点で整理します。
レブラスジャンボ 400gで効きがブレたとき、原因は大きく「時期」「水」「圃場状態」「投げ入れ配置」の4つに集約されます。
メーカーの注意書きは、実はそのまま診断チャートになっているので、現場メモとして使えます。
✅ 失敗診断チェック(該当が多いほど再発しやすい)
🔧 対策の組み立て例(意味のある手順だけ)
最後に、レブラスジャンボは「投げ入れるだけ」で省力に寄せた設計ですが、だからこそ水管理の誤差が結果に直結します。
“効かせる技術”は薬剤名ではなく、適期と水を守る運用にあります。