みょうがの肥料と追肥と施肥時期の目安

みょうがの肥料は、元肥と追肥の時期・量・成分バランスで収量と品質が大きく変わります。施肥の目安、土づくり、失敗しやすい過不足のサインまで、現場で迷わない判断基準を整理しますが、あなたの圃場条件ではどこから見直しますか?

みょうがの肥料と追肥

みょうがの肥料:判断の全体像
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まずは「元肥→追肥→維持」の順で設計

ミョウガは多年性で地下茎が資本。植え付け前の土づくり(元肥)と、生育期の追肥タイミングが噛み合うと花らい品質が安定しやすい。

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時期のズレが品質を落とす

追肥が早すぎると茎数が増え、花らいが小さくなりやすいという指摘があるため、葉齢や分化後の時期を目安に合わせる。

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「多肥=正解」ではない

施肥量が多いほど収量が増える傾向があっても、病害虫リスクも上がるため、圃場の排水・有機物・樹勢を見ながら上限を決める。

みょうがの肥料の施肥時期と元肥の目安


みょうがの施肥設計は、まず「植え付け前の土づくり(元肥)」で保水・排水・有機物を整え、次に生育期の追肥で花らい形成を支える考え方が基本です。
家庭菜園の基準としては、植え付け1か月前までに苦土石灰150g/㎡程度を混和し、春植えならチッソ・リン酸・カリを各肥料成分で15g/㎡程度、秋植えなら3月中旬に各肥料成分で10g/㎡程度を表層施用する目安が示されています。
一方で、より営農寄りの資料では「腐植に富み保水力があり、排水良好」な圃場を選ぶこと、土壌pHは5.0~5.5を好むことが明記されています。


水田跡地で栽培する場合の例として、苦土石灰・BM溶燐・完熟堆肥を全面散布して深耕混和し、植え付けの10~15日前に高度化成を施して耕うんする、といった具体的な段取りも記載があります。


ここで重要なのは、元肥を「効かせる」より「土を作る」側に寄せることです。


ミョウガは多年性で、地下茎が詰まると品質低下・減収につながり、植え付け5~6年で混み合う、3年を目安に改植という考え方が示されているため、単年作物のように毎年“ドカ肥え”で押し切る設計は事故が増えます。


みょうがの肥料の追肥のタイミング(葉齢・6月中下旬)

追肥は「いつ入れるか」で花らいの大きさ・揃いが変わりやすい作業です。
2年目以降の管理として、基肥は萌芽直前、追肥は本葉7~8枚頃とし、時期が早いと茎数が増えて花らいが小さくなり、発生も少なくなる、という注意点が明記されています。
行政系の栽培情報でも、追肥の時期が早いと茎数増加になり花蕾が小さくなるため、花蕾分化後の6月中下旬に窒素成分を施用する、という整理があります。


参考)みょうが(家庭菜園サポート)  

つまり「芽出し直後に追肥して勢いをつける」より、花らいに寄与しやすい時期に合わせて入れる方が理屈に合います。

家庭菜園の目安としては、5月下旬頃に各肥料成分で10g/㎡程度施用し、その後肥料切れが見える場合は順次、各肥料成分で1g/㎡程度の追肥を重ねる、という細かい運用基準も示されています。


参考)https://www.semanticscholar.org/paper/f321296ca853d0138b73a6295c6c9b2c1a28e46c

この「少量を見ながら足す」設計は、過繁茂・病害虫の呼び込みを避けたい圃場で特に有効です。

みょうがの肥料の量の目安と病害虫リスク

追肥量は、圃場の地力・有機物の入れ方・排水で“適量”が変わるため、数値は「出発点」として持つのが安全です。
JA系の資料では、施肥量が多いほど花らい収量は多くなるが、病害虫などの発生も多くなるので注意する、と明確にトレードオフが書かれています。
さらに、水田での栽培は根茎腐敗病が発生しやすいので排水対策の徹底、排水不良地での発病が多い、という注意も同資料にあります。


同じく県の情報でも、根茎腐敗病は排水の悪い場所に発生しやすいので注意が必要とされています。

現場判断のコツは「肥料を増やす前に、水が抜けるか」を確認することです。

排水が甘い状態で窒素を押すと、地上部は一時的に見栄えが良くなっても、地下部の障害や病気で回収不能になりやすいので、“増肥は最後の手段”に置く方が事故が減ります。

みょうがの肥料とバーク堆肥・落ち葉の敷き込み(意外に効く品質対策)

みょうがは「肥料そのもの」だけでなく、有機物の敷き込みが品質(色づき・乾燥防止・雑草抑制)に直結する作物として扱われています。
家庭菜園の情報では、収穫が始まる前までに粗いバーク堆肥をうね表面に敷き込み、1㎡あたり20kg程度使用する、という具体量が提示されています。
JA系資料でも、落ち葉やカヤ等を圃場に充分に敷き込むほど紅付きが良好なものが市場性が高い、と市場性と結びつけて説明されています。


また、萌芽し始めたら展葉までに落ち葉・カヤ等を厚さ5~10cm敷き込むことで、品質・着色向上と土壌乾燥防止になる一方、厚すぎると花らいが白くなる、少ないと緑化しやすい、という「やりすぎ注意」まで書かれています。


この敷き込みは、単なるマルチではなく「微気候の制御」として効きます。

追肥で樹勢を作るより先に、敷材で地温・水分の振れ幅を抑えると、花らいの色・揃いのブレが減りやすく、結果として追肥量の上限も下げられる可能性があります。


みょうがの肥料の独自視点:追肥と間引きで“花らいのサイズ”を揃える

「みょうがの肥料」相談は肥料銘柄に寄りがちですが、実務では茎数の管理(間引き)が追肥の効き方を左右します。
植え付け後2~3年目で茎が多くなりすぎるため、花蕾が収穫しやすくなる程度に茎を除去し、本葉4~5枚頃に行う、という運用が示されています。
さらにJA系資料では、植え付け3年目以降に本葉6枚頃、株間が13cm×13cm(60本/㎡)になるように茎を抜き取る、5葉期以前の間引きは軟弱な分けつ茎を多発させるので時期に注意、という踏み込んだ管理が記載されています。


間引きの効果として、初期収量や総収量の増加、着色促進、1花らい重の増加が挙げられているため、「追肥を増やしてサイズを揃える」より「間引きで競合を減らし、必要な追肥を効かせる」方が合理的です。


この発想を肥料設計に落とすと、次の順が安全です。


  • 追肥の前に茎数(混み合い)を点検し、必要なら間引きで受け皿を作る。​
  • 追肥は“早すぎ”を避け、本葉7~8枚頃や花蕾分化後(6月中下旬)を意識して入れる。​
  • 収量を追う年ほど多肥に傾くが、病害虫・根茎腐敗病のリスクとセットで上限を決める。​

施肥量の微調整で迷ったら、「前回追肥からの葉色・花らいの締まり・圃場の乾きやすさ」を3点セットで見て、足すなら少量(1g/㎡成分)から刻む運用が、戻りやすくて安全です。

(施肥・追肥の時期と量、敷き込み量の公的な目安)
こうち農業ネット:家庭菜園(ミョウガ)
(2年目以降の追肥タイミング「本葉7~8枚」、早すぎる追肥の注意、敷き込み厚さ、施肥例)
JAなんと:みょうが(普通)PDF




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