ハムシ駆除 農薬 予防 効果 登録

ハムシの食害を止めたいのに、農薬を選んでも効きに差が出るのはなぜでしょうか。登録と適用作物の見方、散布タイミング、予防資材まで、現場で迷う点を整理して失敗を減らす方法はあるでしょうか?

ハムシ駆除 農薬

ハムシ駆除 農薬で失敗しない要点
最優先は「適用作物」と「適用害虫」

同じ“ハムシ”でも作物ごとに使える農薬が違います。ラベルと登録情報を確認してから選ぶのが安全・確実です。

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効かない原因は「散布タイミング」

成虫・幼虫・卵で効き方が変わります。発生初期に合わせると散布回数が減り、コストも下げやすくなります。

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予防資材と併用で農薬が活きる

防虫ネット、シルバーマルチ、反射テープなどで飛来を減らすと、薬剤の効きが安定しやすくなります。

ハムシ駆除 農薬の被害と発生生態(成虫・幼虫)


ハムシ(葉虫)は葉を食害して穴だらけにし、とくに新芽の時期に被害が出ると、展開後の葉に穴・変形・変色が残って品質低下につながります。
やっかいなのは「成虫が葉を食べるタイプ」だけでなく「幼虫が根を食べるタイプ」もいる点で、ウリハムシキスジノミハムシでは幼虫が根を加害し、日中しおれて夕方回復…を繰り返して最終的に枯れるケースがあります。
多くの種類は成虫で越冬し、草むらや落葉の下に潜むため、春以降に周辺環境から一気に飛来して“気づいたら株が穴だらけ”になりやすいです。
現場でよく起きるミスは、「葉の穴=成虫だけ」と決め打ちして散布し、実は根部幼虫の被害が進んでいて回復しないパターンです。


参考)Food Crop Grouping for Setting…

葉の食害が軽く見えても、日中のしおれが出たら根部被害(幼虫)を疑い、株元周辺の浅い地中を軽く掘って確認すると判断が早くなります。

成虫は触ると落下して逃げやすいので、見つけ次第に手取りする場合は、下に落としてから掃き取ると捕まえやすいという実用的なコツもあります。

ハムシ駆除 農薬の登録と適用作物(ラベル確認)

ハムシ対策で最重要なのは、農薬の「使用できる作物」が決まっていて、適用外作物には使えないという大前提です。
購入前・散布前にラベルの適用作物を確認し、作物に合った薬剤を選ぶことが事故・違反・効果不足の同時回避になります。
さらに実務では、作物名が“個別作物”でなく“作物群”で記載されることがあり、作物群に登録がある農薬は作物群に含まれる作物にも使えるという考え方が整理されています。


参考)農薬登録情報提供システム

ただし「作物群Aに登録がある」うえで「作物群Aに含まれる個別作物Bにも別途登録がある」場合は、作物群A(個別作物Bを除く)には作物群Aの登録に従い、個別作物Bには個別作物Bの登録に従う、という運用ルールが示されています。


参考)2403_04_農薬登録における適用作物名/大阪府(おおさか…


このルールを知らないと、同じラベルを見ても判断が割れて現場が混乱しやすいので、作物群と個別作物の二重登録があるかは一度チェックしておくと安心です。


登録情報を調べる公式な入口として、農林水産省の「農薬登録情報提供システム」が公開されています。

一方で、ラベルには適用病害虫・希釈倍率・使用時期(収穫前日数など)といった運用上の重要情報がまとまっているため、紙・容器の表示を“最終指示書”として扱う意識が重要です。


参考)農薬登録制度を正しく理解する。ラベルの読み方と使い方について…

参考リンク(登録情報の確認に有用:作物群の考え方と、登録に従った使用判断の前提)
農薬登録情報提供システム(農林水産省)

ハムシ駆除 農薬の効かせ方(散布タイミングと作用性)

「効く農薬を選んだのに効かない」原因で多いのは、害虫のステージ(卵・幼虫・成虫)と散布タイミングがズレることです。
たとえば、ある薬剤は幼虫には高い活性がある一方、卵や成虫では効き方が異なるデータが示されており、ステージ別に効きが変わることが分かります。
このため、発生初期の密度が低い段階で食害を抑える設計(早めの散布・発生予察・圃場見回り)が、結果として散布回数も被害も減らしやすくなります。
また、ハムシ類は「成虫が葉を食べ、幼虫が地中(根)側にいる」タイプがあるので、葉面散布だけで完結しない年がある点も意外な落とし穴です。

根部被害が疑われる場合は、株元処理や土壌処理の登録がある資材を選ぶ、もしくは飛来遮断を強めて“そもそも産卵させない”設計に寄せるのが現実的です。

「見えている成虫」だけを追いかけると対症療法になりがちなので、被害の出方(葉の穴/日中しおれ)で対策を分けると判断ミスが減ります。

ハムシ駆除 農薬の抵抗性とローテーション(RAC・IRAC)

同じ系統(同じ作用機構)を続けて使うと、抵抗性が発達して効きにくくなるリスクがあるため、ローテーション散布の考え方が重要です。
ローテーションの実効性は害虫の年間世代数など生態的特性や、圃場内外の感受性個体の密度など条件に左右されるので、“ただ入れ替える”よりも原理を理解して組む必要があります。
IRACは、抵抗性発達リスクを下げるために、害虫の世代を考慮した「ブロック式ローテーション」を提案していることが示されています。
ここが現場の盲点になりやすいのが、「農薬名(商品名)が違えば別物」と思い込むことです。


実際には作用機構が同じなら“連用”と同じ方向に働くため、RAC/IRACなどのコード(分類)で見て、違うグループを交互に使う設計のほうが安定します。


参考)https://agroipm.sakura.ne.jp/files/risk_kanni.pdf


さらに、抵抗性の観点では「薬剤に頼りすぎない圃場設計」が効きます。


物理的防除や天敵活用などIPMを組み合わせ、連続世代に同じ系統を当てないことが推奨事項として整理されています。

ハムシ類は飛来・越冬個体が絡むため、圃場外(周辺雑草・残渣・畦畔)も含めた密度管理が、結果的に薬剤への圧力(選抜圧)を下げる方向に働きます。


ハムシ駆除 農薬だけに頼らない独自視点(反射資材×行動利用)

検索上位では「薬剤名の列挙」に寄りがちですが、実はハムシ対策は“行動を利用した予防”が効率に直結します。
成虫は反射光を嫌うため、シルバーマルチや銀色の光反射テープを張ると飛来抑制に効果的だとされています。
同じ趣旨で、ウリハムシ対策としてシルバーマルチを使うと寄り付きにくくなる、という説明もあります。
ここが意外に効くポイントは、反射資材は「殺す」のではなく「来させない」ので、薬剤の散布回数を減らしやすいことです。


参考)ウリハムシとは? 特徴や発生しやすい時期、防除方法まで、農家…


さらに、マルチングは幼虫が孵化しづらくなり被害が抑えられる、という記述もあり、“飛来遮断+産卵・孵化の邪魔”を同時に狙える可能性があります。

つまり、ハムシ駆除を農薬だけで成立させようとせず、反射資材・マルチ・手取りの初期対応を同時に入れると、結果として農薬が効きやすい圃場条件を作れます。

加えて、コンパニオンプランツのような「嫌う性質」を使う工夫も紹介されており、たとえばダイコンハムシはニラの香りを嫌うため、近くに植える/刈り取ったニラ葉を畝に敷くと飛来防止に役立つとされています。

これは“劇的にゼロにする魔法”ではありませんが、薬剤の散布間隔を延ばしたり、発生初期の立ち上がりを遅らせたりする現実的な補助策になり得ます。

参考リンク(ハムシの被害・生態・反射資材・コンパニオンなど、薬剤以外も含めた防除の整理に有用)
ハムシ(葉虫)|被害の特徴・生態と防除方法




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