エカキムシ 対策 防除 薬剤 抵抗性

エカキムシの被害サインから、物理・耕種・薬剤・IPMまで現場で迷いやすい判断を整理し、抵抗性を避けながら被害を止める手順を具体化します。あなたの圃場に合う最短ルートはどれですか?

エカキムシ 対策

エカキムシ対策の全体像(現場で迷わない順番)
🔎
まずは発生を見える化

黄色粘着板+葉の確認で「いつ・どこで」増えたかを掴み、対策の打ち手を外さない。

🛡️
侵入させない・増やさない

防虫ネット、被害葉の除去、残渣管理で、産卵と次世代の発生を切る。

🧪
薬剤は「当て方」と「回し方」

葉の中の幼虫に届きにくい前提で、散布タイミングと系統ローテーションを最優先に設計する。

エカキムシ 対策 被害 特徴 見分け方


エカキムシ(ハモグリバエ類)の被害は、葉に白い線状の“うねうね”が出るのが典型です。
この白い筋は、ふ化した幼虫が葉の内部(葉肉)を食べ進むことで残り、外から薬液が届きにくい構造的な厄介さがあります。
見回りの基本は「白い筋が増え始めた株」と「筋の先端(幼虫がいる位置)」を優先して確認することです。
放置のリスクは、光合成に使う葉面積が削られて株が弱ることに加え、発生が続くと“次の世代が圃場内で回り続ける”状態になりやすい点です。


参考)農業害虫ハモグリバエの被害を防げ!防除と駆除の方法について解…

被害葉が多いほど、葉の更新(摘葉)や収量・品質への影響が長引きやすいので、初期で止めるほど総作業量は減ります。

現場でありがちな見落としは「被害葉を圃場内に置きっぱなし」です。被害葉や残渣をその場に放置すると、次の発生源になり得るため、摘み取ったら圃場外へ持ち出して処分する運用が前提になります。

エカキムシ 対策 防虫ネット 黄色粘着板 モニタリング

薬剤の前に効くのが、侵入と発生の“見える化”です。圃場の株周辺に黄色粘着板を設置して発生時期を把握し、防除時期の見極めに使う考え方はIPMの基本手順として整理されています。
黄色粘着板は、ハモグリバエ類などの飛来・発生の経過観察(モニタリング)に使い、侵入経路や多発箇所の特定にも役立ちます。
侵入防止の定番は防虫ネットで、成虫の飛来と産卵の“入口”を物理的に塞ぐ発想です。


参考)ハモグリバエを駆除、防除する農薬について

特に施設やトンネル栽培では、ネットの設置タイミングが遅れるほど、後から内部で増殖して「薬が効かない気がする」状況に陥りやすいので、作付け初期からの運用が有利です。


参考)ハモグリバエ対策|植物に幼虫が発生したときの対策・防除法を紹…

小技として、黄色粘着板は「入口付近・換気口付近・通路側」に置くと侵入兆候を拾いやすく、圃場の奥は“増殖の兆候”を拾いやすい、という役割分担が作れます。

粘着板の捕獲は“退治”というより“意思決定のセンサー”として使い、捕獲数が増えたら葉の点検頻度を上げる、という運用が強いです。

参考:黄色/青色粘着トラップの使い分け(ハモグリバエ類のモニタリング位置づけ)
協友アグリの総合防除,IPM解説
参考)協友アグリの総合防除,IPM解説

エカキムシ 対策 薬剤 抵抗性 ローテーション

エカキムシ(ハモグリバエ類)は薬剤抵抗性がつきやすい害虫として扱われ、同一系統薬剤の連用を避けることが重要だと明記されています。
自治体の防除情報でも、抵抗性が生じやすいので同一系統の連用を避け、ローテーション散布を行う点が防除ポイントとして示されています。
ここでのコツは「効く薬を探す」より先に、「同じ系統を続けて使わない設計」にすることです。


参考)https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/84527/2506_mailservice.pdf

薬剤選定は作物ごとに登録内容が異なるため、候補薬剤名を見つけても、最終判断は必ずラベル(適用作物・希釈倍率・使用回数・収穫前日数)で確定させます。

また、IPMの観点では、薬剤に加えて物理的防除や天敵などの生物的防除を組み合わせ、薬剤依存を下げる方向が、抵抗性リスクの管理として推奨されます。


参考)https://agroipm.sakura.ne.jp/files/kijunsho_v2.3.pdf

抵抗性対策は“理論”に見えますが、実務では「効きにくくなって散布回数が増える」ほうがコスト・作業・リスクが大きいので、早い段階で回し方(ローテ)を固定するのが現場向きです。


参考)https://www.naro.go.jp/laboratory/nias/contents/files/PRMfull.pdf

注意点として、葉の中にいる幼虫は薬液が当たりにくい前提があるため、散布の上手下手は「葉裏に当てる」よりも「発生初期に当てる」「発生源を減らす(摘葉・残渣処分)」の差として出やすいです。

迷ったら、黄色粘着板の捕獲推移と被害葉率(何株中何株で白筋が出たか)を記録し、散布判断を“数字化”すると、上司チェックにも耐える説明になります。

参考:薬剤抵抗性を前提にした管理の考え方(ガイドライン案)
https://www.naro.go.jp/laboratory/nias/contents/files/PRMfull.pdf

エカキムシ 対策 耕種的防除 物理的防除 被害葉

薬剤以外で効かせる柱は、耕種的防除と物理的防除です。被害葉は摘み取って圃場外へ持ち出し、幼虫は潰し、残渣を放置しないことが基本として整理されています。
この作業は地味ですが、発生源(次世代)を減らす効果があり、結果的に薬剤散布の回数や強度を下げる方向に働きます。
さらに重要なのが「土に落ちる段階」への意識です。幼虫は進んだ後に土へ落下して蛹になる可能性があるため、作付け前や収穫終了後の土壌消毒(太陽光土壌消毒など)で蛹を減らす考え方も示されています。

施設園芸では、光・資材・熱などを利用して被害を減らす“物理的防除”を他の手段と組み合わせることが多い、と整理されています。


参考)防除について② ー物理的防除の具体的な方法ー - ゼロアグリ

実務の手順としては、次の順が回しやすいです。


・✅ 見回りで白筋を見つけたら、その葉は即時に摘葉して袋へ(圃場に落とさない)。

・✅ 週単位で、黄色粘着板の捕獲数が増えた場所の周辺だけ摘葉・点検を強化する。

・✅ 作付け終了時は残渣を片付け、可能なら太陽熱などで“土側の世代”も意識する。


「摘葉=収量が減る」と感じる場面もありますが、被害葉を残しても光合成効率は落ちやすく、結果として株の回復が遅れるケースがあるため、初期に限っては“薄く広く残す”より“発生源を断つ”ほうが後工程が軽くなりがちです。

エカキムシ 対策 独自視点 画像 記録 黄色粘着板

検索上位では“対処法”が中心になりがちですが、現場で差が出るのは「記録の形式」です。黄色粘着板はモニタリングに使えるとされているので、捕獲数を“数えるだけ”で終わらせず、スマホで同じ角度・同じ距離で定点撮影し、日付と場所を付けて残すと意思決定が速くなります。
このやり方は、上司やチームに対して「いつ増え始め、どの対策で収束したか」を説明しやすく、翌作の改善にそのまま使えます。
記録の具体例(紙でもアプリでも可)は、次の3点だけで十分回ります。


・🗓️ 日付(週2回でもよいが、増えた週は頻度を上げる)。

・📍 場所(ハウス番号、畝番号、入口側/奥など)。

・📌 指標(黄色粘着板の捕獲数、白筋が出た株数、摘葉した枚数)。

意外に効く工夫は「多発地点の固定化を疑う」ことです。換気口・出入口・資材置き場付近で粘着板捕獲が増えるなら、ネットの隙間、開閉頻度、作業動線(扉の開放時間)が侵入圧を上げている可能性があり、ここを潰すだけで薬剤回数が減ることがあります。


同じ圃場でも、入口側だけ増える・特定の畝だけ増える、という偏りは“対策の当て所”を示すサインなので、全面一律の散布より先に、原因箇所の修正を優先できます。

参考:黄色粘着トラップを“判断”に使う発想(モニタリングの第一歩、記録の重要性)
農業害虫ハモグリバエの被害を防げ!防除と駆除の方法について解…




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