DAIM 土と芝の根 どめどめシートのレビュー
DAIM どめどめシートの実力
🔨
設置の難易度
溝を掘ればゴムハンマーで叩くだけ。DIY初心者でも曲線や直角が自由に作れます。
🛡️
根止め効果
連結部の隙間がない一体型で、芝生のランナー(匍匐茎)を鉄壁ガードします。
📏
サイズ展開
15cmから27cmまで。花壇の土留めや簡易レイズドベッドなど用途で選べます。
農作業や
家庭菜園を行っていると、どうしても直面するのが「
芝生や
雑草の侵入」という問題です。特に芝生は地下茎(ランナー)を伸ばして猛烈な勢いで畑や
花壇に入り込んでくるため、物理的な遮断が欠かせません 。そこで多くの農業従事者やガーデナーから注目されているのが、
第一ビニール株式会社(
DAIM)から発売されている「土と芝の根 どめどめシート」です。
従来、レンガや木材を並べて
土留めを行う場合、部材同士の隙間から根が入り込んだり、設置にモルタルが必要だったりと多大な労力がかかっていました。しかし、この「どめどめシート」はプラスチック製の一体型シートであり、ハンマーで打ち込むだけで設置できるという手軽さが売りです 。本記事では、実際に農業の現場視点でこの製品をレビューし、カタログスペックだけでは分からない「現場での使い勝手」や「耐久性」について深掘りしていきます。
DAIMどめどめシートの設置はゴムハンマーで簡単?
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結論から言うと、設置は非常にシンプルですが、「ただ叩けば刺さる」というほど甘くはありません。DAIMどめどめシートの最大の特徴は、ヒンジ構造(折り曲げ可能な溝)がついた一本の長いシートである点です 。これにより、直線のラインはもちろん、緩やかなカーブやきれいな直角(90度)を自由自在に描くことができます。
実際の設置手順において、最も重要なのは「事前の整地」と「溝掘り」です。製品説明には「ゴムハンマーで打ち込む」とありますが、硬い地面に直接打ち込もうとすると、シートの先端が潰れたり、狙ったラインからズレたりします 。
- 巻きグセの修正:購入時はロール状に巻かれているため、強い巻きグセがついています。設置前に逆巻きにするか、太陽光に当てて温め、平らに伸ばしておく作業が必須です 。
- 溝の深さ:設置予定ラインに、スコップや鍬を使ってあらかじめ深さ10cm程度の溝(スリット)を入れておきます。このひと手間で、打ち込み作業の疲労度が劇的に軽減されます 。
- 道具の選定:金槌(鉄ハンマー)は絶対NGです。プラスチックが割れる原因になります。必ず大きめのゴムハンマーを用意してください 。
実際に作業してみると、地面がある程度柔らかい畑の土であれば、サクサクと気持ちよく入っていきます。しかし、砂利混じりの層や踏み固められた通路の脇に設置する場合は、事前に水を撒いて土を緩めたり、バールで下穴を開けたりする工夫が必要です。この「下準備」さえ惜しまなければ、DIYに不慣れな方でもプロのような美しい仕切りを作ることが可能です 。
第一ビニール株式会社(DAIM)公式製品ページ:設置方法の詳細と仕様について
芝生の根止めにDAIMどめどめシートが効果的な理由
農業従事者が最も気にするのは「本当に芝生が入ってこないのか」という一点に尽きます。DAIMどめどめシートが他の根止め材より優れている点は、「連結部分がない一体型構造」にあります 。
一般的なパネル式の根止め材は、15cm~20cm程度のパーツをパチパチと連結して長くしていきます。しかし、この連結部分には微細な隙間が生じやすく、高麗芝のような強力な
匍匐茎を持つ植物は、そのわずかな隙間を見逃さずに侵入してきます。一度侵入されると、そこから爆発的に広がり、撤去作業が困難になります。
対して、DAIMどめどめシートは3m、5m、10mといった長いロール状の一枚板です 。物理的な継ぎ目が存在しないため、芝生の根が入り込む余地がありません。特に、地面から少し頭を出して設置することで、地上を這ってくるランナーも防ぐことができます。私の経験上、地面に埋める深さと、地上に出す高さのバランスが重要です。
芝刈り機を使う場合は、シートをあまり高くしすぎると刃が当たってしまうため、芝生の生え際ギリギリの高さに調整する必要がありますが、この微調整もハサミでカットできる本製品ならではの利点です 。
DAIMどめどめシートの高さ選びとカットによる調整
この製品には主に3つの高さ(サイズ)が展開されています。用途に合わせて適切な高さを選ばなければ、期待した効果が得られないことがあります 。
種類 |
高さ |
主な用途・推奨シーン |
通常タイプ |
15cm |
芝生の根止め、浅い花壇の仕切り、グラウンドカバーの区分け |
Lタイプ |
22cm |
本格的な花壇、土の流出防止、傾斜地での土留め |
LLタイプ |
27cm |
家庭菜園の畝作り、簡易レイズドベッド、深く根を張る植物のガード |
農業の現場や本格的な家庭菜園でおすすめなのは、断然「LLタイプ(27cm)」または「Lタイプ(22cm)」です 。15cmタイプは価格が手頃ですが、地中に10cm埋めると地上部は5cmしか残りません。これでは盛り土をした際に土がこぼれたり、勢いのある雑草が乗り越えてきたりする可能性があります。
また、設置場所の長さに合わせて「ハサミで簡単にカットできる」という点も見逃せません 。木材やコンクリート製品では、端数の調整に専用の工具が必要になりますが、どめどめシートなら普通の文房具ハサミや
剪定バサミでジョキジョキと切断可能です。この柔軟性のおかげで、複雑な形状のエリアでもピタリと収めることができ、無駄がありません。
DAIMどめどめシートの耐久性と連結部分の強度
プラスチック製品(ポリプロピレン製)であるため、紫外線による劣化や冬場の凍結による破損を心配される方も多いでしょう 。実際に数年間使用したユーザーの声を総合すると、耐久性は「期待以上」という評価が多く見られます 。
色はカーボンブラック(黒)で統一されており、これは紫外線(UV)への耐性を高める効果も期待できます。安価な白いプラスチック製品は1~2年でボロボロになりがちですが、DAIMのシートは土に触れている部分が腐ることもなく、長期間その形状を維持します。ただし、プラスチックの特性上、経年劣化で硬化は進むため、設置から数年後に無理に曲げ直そうとすると割れるリスクはあります。一度設置したら、あまり動かさないのが長持ちの秘訣です。
また、10m以上の長い距離を施工する場合や、切り取った余りを再利用する場合は、シート同士を少し重ねて設置することで「連結」の代わりになります。専用の連結パーツなどは不要で、少し重ねしろ(オーバーラップ)を作って打ち込むだけで、土圧によって密着し、土漏れを防ぐことができます。この「アバウトでもなんとかなる」構造が、忙しい農業従事者にとって非常にありがたいポイントです。
Monotaroレビューページ:実際のユーザーによる耐久性評価と施工写真
花壇の土留めだけじゃない!高さを活かした簡易レイズドベッド作り
ここからは、検索上位の記事ではあまり触れられていない、農業従事者ならではの独自視点での活用法をご紹介します。それは、DAIMどめどめシートLL(高さ27cm)を使用した「簡易レイズドベッド(立ち上げ花壇)」としての利用です 。
通常、レイズドベッドを作るには木枠を組んだり、重いブロックを積んだりする重労働が必要です。しかし、このシートを円形や楕円形に打ち込んで囲いを作り、その中に
培養土を入れれば、即席の栽培スペースが完成します。
- 水はけの改善:地面よりも高い位置に土があるため、水はけが良くなり、根腐れを防ぎます。特にハーブ類やイチゴの栽培に適しています。
- 作業負担の軽減:高さが出ることで、腰をあまり曲げずに作業ができ、身体への負担が減ります。
- エリア制限による管理:ミントのように地下茎で爆発的に増える植物を育てる際、このシートで「隔離栽培エリア」を作ることで、他の作物への浸食を物理的に封じ込めることができます。プランター栽培では根詰まりしてしまうが、地植えは怖い、という場合に最適です。
また、畝(うね)の崩れ防止として、通路側にこのシートを施工するのも有効です。雨で畝が削られるのを防ぎ、常に綺麗な通路幅をキープできるため、管理機を入れる際もスムーズです。単なる「芝生の根止め」としてだけでなく、畑のゾーニング(区画整理)資材として活用することで、農作業の効率を格段に上げることができるのです。
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