土留め DIY ホームセンターで安く!あぜ板やブロック施工方法

土留めDIYでホームセンターのあぜ板やブロックを使う方法を解説。安く済ませるコツや腐らない代用品、おしゃれな砂利活用法とは?初心者が失敗しやすい基礎や転圧の重要性も紹介。あなたの庭に合う方法は?

土留め DIY ホームセンターで揃う材料

土留めDIYおすすめ材料
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あぜ板(アゼ板)

1枚数百円と安価。連結が簡単で腐らないプラスチック製。家庭菜園に最適。

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コンクリートブロック

耐久性抜群。重量ブロックや化粧ブロックなど種類豊富。基礎工事が重要。

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コンクリート枕木

本物の木のような見た目だが腐らない。置くだけで土留めになる製品もある。

土留めをDIYで行う際、ホームセンターは最強の味方です。プロが使う資材から、初心者でも扱いやすい簡易的なキットまで幅広く揃っています。特に、庭の景観を整えたり、雨による土砂流出を防いだりするためには、適切な材料選びが成功の鍵を握ります。

 

ホームセンターで入手できる主な土留め材料には、大きく分けて「軽量で安価なプラスチック系」「耐久性重視のコンクリート系」「景観重視の木材・レンガ系」があります。それぞれの特徴を理解し、自分の技術レベルと予算に合ったものを選ぶことが、DIY成功への近道です。例えば、家庭菜園のちょっとした土留めなら「あぜ板」が圧倒的にコスパが良く、しっかりとした境界線を作りたいなら「重量ブロック」や「化粧ブロック」が適しています。

 

また、材料費だけでなく、施工に必要な道具(スコップ、水平器、転圧機代わりの角材など)もホームセンターで一度に揃えることができます。最近では、軽トラックの貸し出しサービスを行っている店舗も多いため、重量のあるブロックや長尺の木材を購入しても持ち帰りに困ることはありません。まずは、近くのホームセンター(コメリ、カインズ、コーナンなど)の実店舗で、実際の質感やサイズを確認してみることをおすすめします。

 

参考リンク:コーナンeショップ|アゼ板400N - ガーデニング・農業資材(あぜ板の価格や仕様の参考)
参考リンク:コメリドットコム|あぜ板なみ 600×1200×4mm(サイズバリエーションの参考)

土留め あぜ板で安く済ませる方法

 

「あぜ板(あぜいた)」または「あぜ波」と呼ばれる農業資材は、土留めDIYにおいて最強のコストパフォーマンスを誇ります。本来は水田とあぜ道を仕切るために使われるものですが、その耐久性と施工のしやすさから、ガーデニングや家庭菜園の土留めとして非常に人気があります。

 

あぜ板のメリットと活用法
あぜ板の最大の魅力は、その安さと手軽さです。高さ30cm〜40cm、幅120cm程度の板が1枚あたり300円〜600円程度で販売されています。素材はポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチック製であるため、木材のように雨や土中の湿気で腐る心配がありません。

 

  • 連結が簡単: あぜ板の両端はジョイント構造になっており、差し込むだけでパチッと連結できます。特別な工具や接着剤は不要です。
  • カーブも自由自在: 素材に適度な柔軟性があるため、直線だけでなく、緩やかな曲線の花壇や土留めを作ることも可能です。
  • 深さの調整: 設置したい場所に溝を掘り、あぜ板を埋め込んで土を戻すだけで完成します。地面に出る高さを調整しやすく、カッターやノコギリで長さをカットすることもできます。

施工のポイント:杭打ちで補強
あぜ板単体でも自立しますが、土圧(土が押す力)がかかると外側に膨らんでしまうことがあります。これを防ぐために、ホームセンターで売られている「支持杭(プラスチック製や木製の杭)」を一定間隔(60cm〜1mおき)で打ち込み、あぜ板を固定するのがコツです。特に高さがある場合や、雨で土が重くなる場所では、この補強が必須となります。

 

デメリットと対策
見た目が「黒いプラスチック板」であるため、どうしても「畑感」や「工事現場感」が出てしまうのが欠点です。おしゃれな庭を目指す場合は、あぜ板の手前にグランドカバーとなる植物を植えたり、レンガを並べて隠したりする工夫が必要です。「見えない部分の土留め」として使い、表面だけおしゃれに仕上げるという「ハイブリッド工法」も賢いやり方です。

 

参考リンク:お手軽簡単!あぜ板でお安くレイズドベッドを作ろう!(あぜ板を使った具体的な施工手順と費用感)

土留め ブロックやレンガでの施工

耐久性と安定感を求めるなら、コンクリートブロックやレンガを使った土留めが王道です。ホームセンターには、無骨な「普通ブロック(重量ブロック)」だけでなく、表面に加工が施されたおしゃれな「化粧ブロック」や、アンティーク風の「レンガ」も多数販売されています。

 

初心者でも失敗しない基礎作りの手順
ブロックやレンガをただ地面に置くだけでは、雨や土圧で簡単に傾いたり沈んだりしてしまいます。長く使える土留めを作るためには、「基礎」が命です。

 

  1. 根切り(掘削): ブロックを設置するラインに沿って、地面を掘ります。ブロックの厚みプラス5cm〜10cm程度の幅、深さは砕石とモルタルの厚みを考慮して15cm〜20cm程度掘ります。
  2. 砕石(さいせき)を敷く: 掘った溝に「路盤材(ろばんざい)」と呼ばれる砕石を5cm〜10cmほどの厚さで敷き詰めます。
  3. 転圧(てんあつ): ここが最重要ポイントです。砕石を敷いただけではフカフカの状態なので、上から強く叩いて地面を締め固めます。プロは転圧機を使いますが、DIYなら「タンパー」という道具や、重い丸太、ブロックの切れ端を使って、全体重をかけて何度も叩きます。ここでサボると、後でブロックが波打ってしまいます。
  4. モルタルで水平を出す: 固めた砕石の上にモルタルを敷き、水平器を使って水平を確認しながら一段目のブロックを並べます。

鉄筋の必要性について
土留めの高さが低く(2段程度まで)、花壇の縁取り程度であれば、鉄筋なしでモルタル接着のみで施工するケースもあります。しかし、3段以上積む場合や、背後に大量の土がある場合は、ブロックの穴に鉄筋を通して基礎と連結させる必要があります。倒壊事故を防ぐため、DIYでのブロック積みは「高さ40cm〜50cm程度(2〜3段)」までにとどめ、それ以上の高さが必要な場合は専門業者に依頼するのが安全です。

 

レンガでおしゃれに仕上げるコツ
レンガは一つ一つが小さいため、曲線を描く土留めに適しています。また、きっちりとモルタルで固める方法以外に、レンガを斜めに立てて半分埋めるだけの「コバ立て」という手法もあります。これならモルタルを使わずに簡易的な土留めができ、洋風ガーデンのおしゃれなアクセントになります。

 

参考リンク:土留めブロック施工DIYチャレンジ!(ブロック施工の詳細なステップと予算の目安)
参考リンク:DIYにおける転圧の必要性とやり方4選(転圧の重要性と具体的な道具の紹介)

土留め 腐らない木材・枕木の選び方

「ナチュラルな庭にしたいから、コンクリートやプラスチックは使いたくない」という方に人気なのが、木材や枕木を使った土留めです。しかし、天然木を土に埋めると、シロアリや腐朽菌によって驚くほど早く(早ければ1〜2年で)腐ってしまいます。そこで活躍するのが、ホームセンターで買える「腐らない」代用品です。

 

コンクリート製枕木(擬木)
見た目は使い古されたアンティーク枕木そのものですが、素材はコンクリートで作られています。これを「擬木(ぎぼく)」と呼びます。

 

  • メリット: 絶対に腐らない、シロアリが来ない、重量があるため置くだけで安定する。
  • デメリット: 非常に重い(1本20kg以上することもある)ため、運搬と設置が重労働。カットするにはディスクグラインダーが必要。
  • 施工: 地面を少し掘って突き固め、砂を敷いて水平にしてから置くだけで立派な土留めになります。縦に立てて埋めれば、高さのある土留めも作れます。

ハードウッドと防腐木材
どうしても本物の木を使いたい場合は、木材選びにこだわりましょう。

 

  • ハードウッド: ウリンやイペといった南米・東南アジア原産の木材は、鉄のように硬く、屋外で雨ざらしにしても20年以上腐らないと言われています。加工は硬くて大変ですが、耐久性は最強です。
  • ACQ加圧注入材: ホームセンターの木材コーナーで、少し緑色がかった木材を見かけることがあります。これは防腐剤(ACQ)を工場の釜で高圧注入した木材です。表面に塗料を塗っただけの木材とは比較にならないほどの耐久性があり、土留め杭として使うならこれ一択です。

焼杉杭(やきすぎくい)の活用
昔ながらの知恵として、杭の表面を炭化させた「焼杉杭」もホームセンターで手に入ります。表面が炭になっているため腐りにくく、和風の庭によく合います。松などの安価な木材でも、表面を焼くことで数年は寿命が延びますが、恒久的な土留めには向きません。あくまで簡易的なものか、数年ごとの打ち直しを前提に使用しましょう。

 

参考リンク:腐らない!枕木風コンクリート|ウッドデッキのDIY(コンクリート枕木の特徴と施工例)
参考リンク:YouTube|屋外で使う木工DIY!これやるとすぐ腐ります!(木材が腐る原因と対策の解説)

土留め 砂利とグランドカバーの対策

土留めを長持ちさせ、機能させるためには、壁の裏側(土がある方)の処理が極めて重要です。ただ土をパンパンに詰め込むと、雨が降った際に水を含んだ土が膨張し、強烈な圧力で土留めを押し倒そうとします。これを防ぐための「水はけ対策」と、表面の土流出を防ぐ「グランドカバー」について解説します。

 

裏込め石(うらごめいし)の重要性
ブロックやあぜ板などの土留め材を設置した後、その裏側(土と壁の間)には、必ず「砂利」や「砕石」を入れてください。これを「裏込め石」と呼びます。

 

  • 役割: 土留めの壁の裏に水の通り道を作ります。雨水がスムーズに下に抜けることで、土留めにかかる水圧を大幅に軽減できます。
  • 方法: 壁の背面に幅10cm〜20cm程度、安価な砂利を投入します。ホームセンターで売られている「路盤材」や「砕石(中目)」で十分です。

表面の土流出を防ぐグランドカバー
土留めの上部や法面(のりめん:斜面部分)の土が雨で削られ、土留めを乗り越えて流出してしまうことがあります。これを防ぐには、植物の根で土を掴むのが一番です。

 

  • クラピア・イワダレソウ: 爆発的な繁殖力で地面を緻密に覆い尽くします。根が深く張るため、土壌の流出防止効果が高いです。
  • アジュガ: 日陰に強く、ランナー(ほふく茎)を伸ばして広がります。
  • 竜の髭(リュウノヒゲ): 土留めの際(きわ)に一列に植えることで、際からの土こぼれを物理的にガードします。

防草シートと砂利の組み合わせ
土留めの内側をすべて植物にするのが大変な場合は、防草シートを敷いてその上に「化粧砂利」を敷くのもおすすめです。雨が直接土を叩かないため泥はねが減り、雑草取りの手間も激減します。ホームセンターには「防犯砂利」や「白玉砂利」など、色や音が鳴るものなど多種多様な砂利があり、庭の雰囲気に合わせて選べます。

 

参考リンク:防草シートの上に花壇は作れるの?(シートと植物を併用した土留め・雑草対策)

土留め 植栽とシートを組み合わせる技

最後に、コンクリートやプラスチックなどの「硬い人工物」を極力使わず、自然な風景を維持しながら土留めを行う、プロ視点のテクニックを紹介します。これは、特に斜面(法面)の土留めに有効な「グリーンインフラ」的なアプローチです。

 

生分解性シートと植栽の合わせ技
急な斜面の土が崩れるのを止めたいけれど、コンクリートで固めるのは無粋だし、費用もかかる。そんな時は「植生シート(しょくせいシート)」や「ココナッツ繊維マット」を活用します。

 

  • 仕組み: ヤシの繊維やワラで作られたネット状のシートを斜面に張り、専用のU字ピン(アンカーピン)で地面に固定します。このシート自体が雨による浸食を防ぐ初期の土留めとなります。
  • 植物との融合: シートの隙間から、土留め効果の高い植物(リピア、芝桜、アイビーなど)を植え付けます。
  • 最終形: 数年経つと、シートは自然に分解されて土に還り、その頃には植物の根がしっかりと地面を張り巡らせて、天然の強固な土留めが完成します。

土のう袋を使った「土のう花壇」
災害時のイメージが強い「土のう」ですが、ホームセンターには黒や茶色の目立たない土のう袋(UV耐性のあるもの)も売られています。

 

  1. 土のう積み: 土のう袋に土を詰め、階段状に積んで土留めの壁を作ります。
  2. 植栽ポケット: 積んだ土のうの隙間や、袋にカッターで切り込みを入れた部分に、植物の苗を植え込みます。
  3. 緑化: 時間と共に植物が成長し、土のう袋を覆い隠してしまいます。

この方法は、ブロックを運ぶのが困難な場所や、将来的に撤去する可能性がある場所(借地など)に最適です。重機もモルタルも使わず、スコップ一つで施工でき、不要になれば土を出して袋を捨てるだけで原状回復できます。

 

注意点:竹による土留め
古民家風のDIYで「竹」を使って土留めをするアイデアを見かけますが、生の竹は非常に腐りやすく、中が空洞のため虫の巣窟になりやすい素材です。竹を使う場合は、防腐処理された製品を選ぶか、毎年作り変える覚悟が必要です。「竹害」という言葉があるように、生きている竹を植えて土留めにするのは、根が広がりすぎて近隣トラブルになるため絶対にやめましょう。

 

参考リンク:Evaluation of calcium carbide residue...(土壌安定化と持続可能なバインダーに関する学術的視点 ※参考情報として)

 

 


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