スナップエンドウ 芽かき 図解 誘引 整枝 追肥

スナップエンドウの芽かきを「親づる・子づる・孫づる」の見分けから図解で整理し、作業の順番・失敗例・収量と品質の差まで現場目線でまとめます。芽かきの判断に迷うのは、どの枝を残すかが曖昧なまま作業していませんか?

スナップエンドウ 芽かき 図解

この記事でわかること
🧭
芽かきの判断基準

親づる・子づる・孫づるの位置関係を図解し、残す枝と外す枝を迷わず決められるようにします。

✂️
失敗しない作業手順

タイミング、折り方、道具の使い分け、病気を増やさないコツまで「現場で再現できる形」で整理します。

📈
収量・品質の伸ばし方

受光と風通しを整えて良莢率を上げる考え方、追肥・誘引と芽かきのセット運用を解説します。

スナップエンドウ 芽かき 図解 親づる 子づる 孫づる


スナップエンドウの「芽かき(不要なわき芽・枝を外す作業)」は、まず枝の“世代”をそろえて考えると判断が速くなります。親づる(主茎)→子づる(親づるの葉の付け根から出る側枝)→孫づる(子づるの葉の付け根からさらに出る側枝)という関係で、一般に親づると子づるのほうが着莢が期待でき、孫づるは花や莢が弱くなりやすいので整理対象にしやすい、という整理がよく使われます。
図解イメージ(文章図解)を先に頭へ入れてください。


🍃=葉、|=茎、→=枝分かれ、☆=わき芽が出る位置(葉の付け根)
・親づる。
 地面|上へ伸びる主茎(節ごとに🍃、各節に☆)
・子づる。
 親づるの各節(🍃の付け根=☆)から横~斜めに伸びる枝
・孫づる。
 子づるの各節(🍃の付け根=☆)からさらに出る枝
ここでの「芽かき」と「摘心(先端を止める)」は混同されがちです。芽かきは“枝そのものを減らす/間引く”寄り、摘心は“先端を止めて伸長を制御する”寄りで、目的が少し違います。


参考)スナップエンドウの摘心はどうやるの?しないとどうなる? - …


現場のチェック方法(簡単)。

スナップエンドウ 芽かき 図解 タイミング 本葉 追肥

芽かきは「伸びきってから」より、「小さいうち」に進めるほうが株の負担が小さく、作業も速いです。目安としては“指で折れる太さ”の段階で外すと切断面がきれいになりやすく、病原菌の付着リスクも下げやすい、という考え方が紹介されています。
タイミングの大枠は、株の生育ステージに合わせて次の2段階で考えると管理しやすいです。


追肥との関係も重要です。スナップエンドウは収穫が続く作型では、草勢を見ながら着莢肥大期に追肥する説明があり、芽かき(枝数調整)と追肥(栄養供給)をセットで考えると「枝は多いのに莢が太らない」状態を避けやすくなります。

実務での「芽かき→追肥」の順番(例)。

  • ①込み合った孫づる・弱い枝を整理(まず“負担”を減らす)​
  • ②誘引して受光を整える(葉が重ならない配置へ)​
  • ③草勢を見て追肥(効かせる枝を決めてから肥料)​

意外と見落とされるのが、過繁茂・日照不足・風通し悪化が病気(例:うどんこ病)を呼びやすい点です。枝数を増やしすぎると「収量の見込み」を増やしたつもりでも、病気で葉が弱って結果的に収量が落ちることがあります。

スナップエンドウ 芽かき 図解 整枝 誘引 受光

芽かきは単独作業ではなく、整枝・誘引とセットにすると効果がはっきり出ます。エンドウ類は日照不足で結実不良を起こしやすいので、つるの整枝と誘引で受光状態を改善する、という整理が栽培マニュアルでも示されています。
整枝の考え方として、「第1次分枝(最初の枝分かれ)に着果が多い」「第2次・第3次は着果が少なく高温期で莢の質が落ちやすいので、3月下旬頃までに出た分枝を残し、それ以降の枝や花つきの悪い枝は誘引時に外す」という指針が紹介されています。

この考え方を“スナップエンドウの芽かき”に落とすと、次のように運用できます。


  • 残す:早い時期に出た主力枝(親づる+子づる中心)、誘引して受光を確保できる枝。​
  • 外す:遅れて出て混み合う枝、花つきが悪い枝、ネット上部で暴れる枝(作業性も悪化)。​

図解イメージ(ネット栽培の現場向け)。

  • ネット面に「主力のつる」を等間隔に並べる
  • その主力のつるから“内側に向かう細い枝”は混みやすいので早めに整理
  • 下葉が蒸れるなら、下部の込み枝を優先して外し、風の通り道を作る

    こうすると、受光と風通しが両立し、結果として良莢率(形・太り)の改善に繋げやすくなります。


    参考)スナップエンドウの摘心(摘芯)方法について


作業上の注意点もあります。エンドウの茎は中空で折れやすいので、誘引や枝の向きを変えるときは急に曲げないことが重要です。

スナップエンドウ 芽かき 図解 失敗例 うどんこ病

芽かきの失敗は「外しすぎ」と「放置しすぎ」に二分されます。外しすぎると葉面積が落ちて回復に時間がかかり、放置しすぎると受光不足と過繁茂で病害が増えやすくなります。
よくある失敗例と対処(現場メモ形式)。

  • 失敗:孫づるを放置してネットが“毛玉”状態→莢が見えない、収穫が遅れる。対処:孫づるは小さいうちに整理し、主力枝の見通しを確保する(収穫作業性も上がる)。
  • 失敗:指先でちぎって傷口が荒い→雨後に傷口から弱りやすい。対処:手で外すなら、つまんで手首をひねって「ポキッ」と折るようにして切断面をきれいにする説明があります。​
  • 失敗:込み合いで葉が白く粉をふいたようになる→うどんこ病などのリスク。対処:密植・過繁茂・日照不足が発生要因になりやすいので、芽かきと誘引で風通しを戻し、予防散布も検討する、という整理がされています。​

「いつも病気が出る圃場」ほど、芽かきの目的を“栄養集中”だけにしないことが重要です。枝数を適正化して風が抜ける構造にすると、病害虫の温床になりにくくなります。


参考リンク(病害虫・過繁茂条件の注意点、整枝と誘引の基本がまとまっています)
タキイ 種・苗のエンドウ栽培マニュアル(整枝・誘引、病害虫、過繁茂条件の注意点)

スナップエンドウ 芽かき 図解 独自視点 収穫 逆算

検索上位の解説は「孫づるは外す」「受光を良くする」に寄りがちですが、農業従事者向けに実務で効くのは“収穫作業を逆算して芽かきを設計する”考え方です。芽かきの正解は一つではなく、収穫期間・人員・通路幅・ネット高さで最適解が変わるので、最終的に「莢が見えて手が入る構造」をゴールに置くとブレにくくなります。
具体例:収穫性からの芽かき基準(現場で使える)

  • 収穫時に「莢を探す時間」が増えている→枝が多すぎるサイン、孫づる・内向き枝を優先して整理して視認性を上げる。​
  • 収穫後半に「細い莢・曲がり莢」が増える→遅い枝が増えて栄養が分散、または高温期に不利な枝が残っている可能性。3月下旬以降の枝や花つきの悪い枝を誘引時に外す考え方を適用する。​
  • 病気が出た年ほど「切る量を増やす」より「通風を作る切り方」が効く→下部の込み枝を外して風の通り道を確保し、日照不足を減らす。​

さらに“地味だけど差が出る”ポイントとして、播種前後のNG習慣も押さえておくと、生育が揃って芽かきが楽になります。エンドウ類は種を水に浸してから播種すると、急激な吸水で種皮が破れて発芽を損ねる場合があるので「水に浸さず播く」注意が示されています。

この手戻りが減ると、初期生育が揃い、芽かきも「強い株だけ伸びる→他が遅れる→整枝が難しい」状況になりにくいです。

参考リンク(播種時期・追肥・収穫目安など作業計画に必要な数値がまとまっています)
マイナビ農業(スナップエンドウの播種・追肥・収穫の目安、孫づるの摘心タイミング)




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