さくらんぼの肥料と時期と元肥とお礼肥

さくらんぼの肥料は、元肥とお礼肥の配分や時期しだいで樹勢と花芽が大きく変わります。収穫後の礼肥を「いつ・どれだけ」入れるかまで整理して、翌年の品質につなげませんか?

さくらんぼの肥料

さくらんぼの肥料で外さない全体像
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時期は「元肥」と「お礼肥」

基本は秋の元肥と収穫後のお礼肥で組み立て、樹の状態で配分を調整します。

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量は「一律」ではなく「樹勢で加減」

着果量・葉色・新梢伸長などで過不足を判断し、翌年の花芽と樹勢のバランスを取ります。

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効かせ方は「緩効性」と「速効性」

元肥は緩効性中心、お礼肥は収穫後すぐに効かせる設計が扱いやすい考え方です。

さくらんぼの肥料の時期と元肥とお礼肥


さくらんぼの施肥は「いつ入れるか」で狙いが変わります。秋の元肥は、翌春の生育に向けた“貯蔵養分の積み増し”を意識し、収穫後のお礼肥は、収穫で消耗した樹体の回復と花芽の充実をねらうのが基本線です。
実務上、目安としてよく使われる考え方が「年間施用量の大部分を秋の元肥に寄せ、残りを収穫後のお礼肥に回す」設計です。例えば山形県の施肥基準を引用した解説では、9月下旬〜10月上旬に年間施用量の80%を元肥、残り20%を収穫後にお礼肥として施す例が紹介されています。


参考)さくらんぼ栽培における肥料とは?最適な肥料をご紹介します |…

一方で、収穫後管理の現場資料では「礼肥は収穫終了後すぐに施用」し、樹勢の強弱や葉色の濃淡で施肥量を加減することが強調されています。さらに「紅秀峰」は樹勢が低下しやすいため礼肥割合を5割以上に、という踏み込んだ運用例も示されています。


参考)Effect of pyroligneous acid (w…

ここで大事なのは、カレンダー通りに“同じ量を同じ園に入れ続けない”ことです。礼肥は早いほど翌年に効きやすい反面、樹がすでに旺盛(葉色が濃い、徒長が多い、結実が少ない等)なら控えめにする判断が、樹勢過多→花芽不足の事故を減らします。

施肥時期の整理(農業従事者向けの現場メモ)

  • 元肥:秋(9月下旬〜10月上旬を目安にする運用例あり)​
  • お礼肥:収穫終了後すぐ、樹勢・葉色で増減​
  • 礼肥配分:年間の2〜5割を礼肥にする基準例、ただし着果量が多い樹は多め・樹勢旺盛なら控えめ​

参考リンク(礼肥を「いつ」「どれくらい」「どう加減するか」や、収穫後管理の考え方)
JAの栽培資料:収穫後管理として「礼肥は収穫終了後すぐ」「年間施肥量と礼肥割合(2〜5割)」「紅秀峰は礼肥割合5割以上」など実務の判断軸がまとまっています

さくらんぼの肥料の窒素とリン酸とカリ

さくらんぼの肥料設計で迷いやすいのが、窒素リン酸・カリの役割分担です。一般に窒素は枝葉(新梢)を動かしやすく、リン酸は花や実の入り(開花・結実)に関わり、カリは樹体の充実や果実品質側の要素として扱われます(不足・過多の症状を見ながら調整していく前提です)。
「効かせたい目的」と「効かせたくない副作用」をセットで考えると事故が減ります。窒素を効かせすぎると樹勢が強くなりすぎて徒長枝が増え、日当たり・薬剤到達・花芽形成に不利に働く方向へ傾きやすいので、礼肥で窒素を増やす判断は“葉色と新梢の勢い”を見て慎重に行います。だからこそ、礼肥の施用基準でも「結実が少なく樹勢が旺盛な樹では施肥を控えめに」と明記されます。

逆に、着果負担が大きかった樹は収穫後の回復が遅れ、翌年の花芽や樹勢に響きやすいので、礼肥の割合を多めにする運用が示されています。つまり同じ「さくらんぼの肥料」でも、“前年の実のならせ方”が次の施肥量を決める重要な入力情報になります。

現場での見立てを助けるチェック(入れ子にしない簡易版)

  • 葉色が濃い・徒長が多い:礼肥は控えめ検討(窒素過多に注意)​
  • 着果量が多かった:礼肥割合を多めに検討(回復優先)​
  • 品種が紅秀峰:礼肥割合を厚めにする運用例あり​

さくらんぼの肥料の施肥量と年間施肥量

施肥量は、地域・土壌・樹齢・品種・前年の着果量で変えるべきで、「年間施肥量」という枠をまず置き、そこから元肥と礼肥へ配分する考え方が整理しやすいです。礼肥の施用基準として、年間施肥量は窒素成分15kg/10a程度、礼肥は年間の2〜5割(窒素成分3.0〜7.5kg/10a)という例が示されています。
ただし、この数値は“そのまま当てはめる答え”ではなく、判断の起点です。資料内でも、着果量が多かった園地や樹は礼肥割合を多めに、結実が少なく樹勢が旺盛なら控えめに、と明確に条件分岐が置かれています。ここを無視して一律施肥すると、隔年結果(ならせすぎ→弱る→ならない→勢いだけ強い…)のループに入りやすくなります。

また、元肥を厚くする運用(年間の80%を秋に入れる例)を採る場合でも、収穫後に“ゼロ礼肥”にしてしまうと、収穫で消耗した樹が回復できず翌年の花芽に影響しやすい、という考え方が一般向け解説でも説明されています。

施肥量を「樹の反応」で微調整するための観察ポイント

  • 収穫後の葉の状態:葉が早く落ちる、病害虫で早期落葉した、などは翌年のリスクサイン(回復を急ぐ)​
  • 樹勢:強い弱いだけでなく、園内で樹ごとに差があるなら“均一散布”を疑う
  • 着果量:前年の負担が大きい樹だけ礼肥を厚くする発想を持つ​

さくらんぼの肥料の緩効性と化成肥料

資材の選び方は「時期×効き方」で整理すると決めやすいです。一般向けの栽培解説では、さくらんぼの元肥(10〜11月)には緩効性肥料、収穫後のお礼肥には速効性の化成肥料が扱いやすい、という提案がされています。
この整理は、目的に合っています。秋の元肥は“ゆっくり効かせて土中で養分を切らさない”方向が合い、収穫後のお礼肥は“すぐに回復へ回す”方向が合うためです。さらに現場資料でも、礼肥は「収穫終了後すぐに施用」することが示されており、速効性側の設計と相性が良いことが分かります。

注意点として、化成肥料は効きが早い分、樹勢が強い樹へ同量を入れると過剰反応を起こしやすいので、礼肥を“多めにしたい樹/控えたい樹”を見分けて散布設計(区画を分ける、樹ごとに量を変える、など)を工夫すると精度が上がります。礼肥割合を2〜5割の範囲で動かす、という基準は、そのための実務的な幅とも言えます。

さくらんぼの肥料の独自視点と礼肥と高温

検索上位で語られやすいのは「元肥は秋」「礼肥は収穫後」ですが、もう一段踏み込むと、肥料は“次の年の障害リスク”にも関係します。JAの資料では、双子果は花芽形成期(7月中旬〜9月上旬頃)の高温で助長されやすく、樹勢が弱い・早期落葉した場合は発生しやすい、とされています。ここから逆算すると、収穫後の礼肥で樹体回復と葉を健全に保ち、花芽形成期までに樹を落とさないことが、結果として双子果リスクの下げ方の一部になります。
つまり「さくらんぼの肥料」は収量を上げるだけの話ではなく、“収穫後管理の一部として、花芽形成期の樹のコンディションを作る作業”です。礼肥を遅らせたり、着果過多の年に礼肥を薄くしてしまったりすると、樹勢低下と早期落葉の引き金になり、翌年の問題(花芽・品質・障害)を増やす方向へ行きやすいので、収穫後すぐ施用という原則に戻る価値があります。

意外と見落とされがちな現場の工夫(テーマ内に限定)

  • 礼肥は「園全体」ではなく「樹別」の反応で差を付ける:同じ10aでも、着果負担の大きい列だけ厚めにするなど​
  • 高温年は“翌年の花芽形成期のリスク”を前提に、収穫後管理(礼肥・かん水・早期落葉防止)をセットで考える​
  • 紅秀峰は礼肥割合を厚くする運用が示されているため、佐藤錦と同じ配分で固定しない​




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