プロールプラス 農薬 だいず えだまめ 雑草

「プロールプラス 農薬」を軸に、だいず・えだまめの雑草防除で失敗しないための使い方、適用・注意点、安全対策まで現場目線で整理します。あなたの圃場で最適な散布設計はできていますか?

プロールプラス 農薬

プロールプラス 農薬:だいず・えだまめの土壌処理を失敗しない要点
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まず「登録内容」が正解

適用作物・使用時期・薬量・回数を登録表どおりに守るのが最優先。効く/効かない以前に、ここがズレると薬害・効果不足の原因になります。

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3成分で幅広く抑える設計

ペンディメタリン+ジメテナミドP+リニュロンの組み合わせで、イネ科・広葉雑草を広くカバーし、問題雑草にも抑草を狙えます。

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雨・土・播種深度が成否を決める

土壌処理は「処理層づくり」が命。整地の粗さ、浅播き、処理直後の多雨、排水不良は薬害や効きムラの引き金になります。

プロールプラス 農薬の適用表 だいず えだまめ 使用時期


プロールプラス乳剤は、だいず・えだまめの「は種後出芽前(雑草発生前)」に、全面土壌散布で使う登録になっています。使用量は400~600mL/10a、希釈水量は70~150L/10a、本剤の使用回数は1回で、適用土壌は「全土壌(砂土を除く)」です。ここを外すと、狙った処理層ができず効果不足になったり、逆に薬害リスクを上げたりするため、まず登録表を“作業指示書”として扱うのが安全です。特に「砂土は除外」という条件は見落としがちで、軽い土ほど吸着が弱く薬剤が動きやすいので注意が必要です。
また、総使用回数の考え方も重要です。成分ごとに「同じ有効成分を含む農薬の総使用回数」が設定されており、ジメテナミドPを含む農薬は1回、ペンディメタリンを含む農薬は1回、リニュロンを含む農薬は2回以内(ただし全面土壌散布は1回以内、雑草茎葉兼土壌散布は1回以内)と整理されています。輪番で別銘柄を使っても、成分が同じなら“合算”で数えるため、防除暦を組むときは商品名ではなく有効成分で管理すると事故が減ります。


参考)農薬デザインのイノベーション

プロールプラス 農薬の有効成分 ペンディメタリン ジメテナミドP リニュロン

プロールプラスの大きな特徴は、有効成分が3つ入っている点です(ジメテナミドP 6.7%、ペンディメタリン 6.5%、リニュロン 11.4%)。成分が複数だと「どれが効いているのか分かりにくい」と感じるかもしれませんが、現場では逆に“雑草の取りこぼしを減らす保険”として働きます。なぜなら、雑草の種類(イネ科・広葉・カヤツリグサ類)や発生のタイミングが圃場ごとに違っても、作用の違う成分が処理層の中でカバーし合うからです。
メーカー情報でも、3成分によりイネ科および広葉雑草全般に優れた効果を発揮し、アレチウリやマルバルコウなどの問題雑草にも抑制効果がある、と説明されています。さらに、雑草を約1~2か月しっかり抑制する“持続”も打ち出されており、初期除草に手が回りにくい圃場ほど価値が出ます。ポイントは「万能に見えるから雑に使っていい」ではなく、「土壌処理の基礎条件を守ったときに強い」タイプだと理解することです。


参考)第37回農薬デザイン研究会—農薬デザインのイノベーション—

プロールプラス 農薬の散布 砕土 整地 覆土深 2~3cm

土壌処理剤の失敗は、薬剤そのものより“処理層の出来”で起きます。プロールプラスの技術資料では、砕土が不十分で土塊が大きい、または整地が粗いと均一な処理層ができず雑草が発生しやすい、と明記されています。つまり、散布前の耕起・整地は「薬が効く前提条件」で、ここを省くと効きムラが発生し、後半に中耕・手取りが増える流れになりがちです。
さらに重要なのが、播種深度と覆土です。資料では「覆土深は2~3cm以上」とされ、浅播きだと薬剤が作物に接触して薬害につながる恐れがある、と注意されています。だいず・えだまめは播種作業が速くなりやすい一方で、覆土が薄い条が一部できるだけで“部分的な苗立ち不良”が起き、後から原因究明が難しくなります。散布の前に、播種機の設定と覆土の均一性をチェックし、圃場の端や枕地も同じ条件にそろえるのがコツです。


参考)第40回農薬生物活性研究会シンポジウム

雨と水分も成否を左右します。排水不良畑は湿害が起きやすく薬剤の影響を受けやすい、処理後まもない多量の降雨では有効成分が下方に移動して根部や幼芽部に接触しやすい、とされています。意外と盲点なのは「雨が降ると効きが出る」面と「降りすぎると動きすぎる」面が同居する点で、土壌水分が極端な圃場ほど散布タイミングがシビアになります。散布当日の天気だけでなく、48時間程度の降雨予報まで見て判断すると失敗が減ります。

また、マルチ栽培では薬害を生じる恐れがあるため使用を避ける、と明確に書かれています。露地の感覚でマルチに流用すると、蒸散・湿度・薬剤の滞留条件が変わり、同じ“土壌”でも挙動が変わるためです。現場でありがちな「一部だけマルチ」の圃場では、区画ごとに薬剤体系を分ける運用が安全です。

プロールプラス 農薬の安全使用 農薬用マスク 不浸透性手袋

農薬の効果以前に、作業者の安全を守る設計が必要です。プロールプラスの安全データシート(SDS)では、眼刺激(H319)、皮膚刺激(H315)、経口有害(H302)、皮膚感作性(H317)などが示されており、取り扱い時の保護具が重要だと分かります。とくに「目」と「皮膚」は暴露しやすいので、調製時と散布時で装備を変えず、最初から最後まで同じ基準で着用するのが現場では確実です。
技術資料でも、散布の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用し、作業後は身体を洗い流し、うがいをして衣服を交換する、と具体的に書かれています。さらに、眼に入った場合は直ちに水洗し眼科医の手当てを受ける、皮膚に付着したら石けんで洗い落とす、誤飲時は吐かせないで医師の手当てを受ける、といった応急対応も記載があります。実際の作業では「もしもの時の連絡先」「洗眼水」「石けん」「着替え」を事前に準備しておくと、事故対応が早くなります。


見落とされやすい独自視点として、“散布後の二次汚染”も管理対象に入れてください。SDSには「汚染された作業衣は作業場から出さないこと(P272)」があり、家庭内へ持ち込まない考え方が示されています。農繁期は服装や道具の管理が雑になりがちですが、子どもや家族の生活導線と作業導線を分けるだけで、リスクは現実的に下げられます。

環境面では、水生環境有害性(急性・長期)が区分1で示され、河川などへ流さない趣旨の記載もあります。技術資料にも、散布器具や容器の洗浄水は河川等に流さない、空容器も水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する、とあります。排水路が近い圃場ほど「調製場所」「洗浄場所」を固定し、土の上にそのまま流さない動線を作るとトラブルを回避できます。


参考:登録内容(適用作物・使用時期・薬量・回数)の一次情報(適用表の確認に使う)
農薬登録情報提供システム(プロールプラス乳剤)
参考:散布の上手な使い方(砕土・覆土深2~3cm・多雨回避・マルチ栽培回避・ドリフト注意・保護具)の実務ポイント
BASF プロールプラス乳剤 技術資料
参考:危険有害性の要約(GHS分類)と応急措置、保護具、環境影響(作業安全・保管・廃棄の根拠)
プロールプラス乳剤 安全データシート(SDS)




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