モアーコンディショナーは、ディスクモア部で刈取した直後の牧草に「圧砕(打撃)」などの処理を加え、水分を蒸発しやすくする機械です。
刈って倒すだけだと、茎の表皮(ワックス層など)が水分移動を邪魔し、風や日射があっても“芯が乾かない”状態になりやすいのが厄介です。
インペラー(タイン)方式は、作物同士を擦らせて表面のワックスを除去し乾燥を促進する、という説明があり、草種によって回転数を落として葉傷みを抑える考え方も示されています。
一方、ローラー方式は、葉と茎を切り離さずに茎を曲げるようにコンディショニングして「葉が落ちやすい作物を優しく扱う」思想で、マメ科向きとして整理されています。
乾燥が速くなると、テッダーや反転の手間・タイミングにも余裕が出ます(現場の体感として「乾草スピードが断然速い」「反転させ易い」といった声もあります)。
参考)牧草生産のリアルpart2|atomicotta
ただし、乾燥が速い=常に良い、ではありません。乾きすぎは“葉がパリパリになって落ちる”方向に働くため、特にマメ科では「優しく、必要最小限に」が品質面の安全策になります。
草種でまず押さえるべき基準は「イネ科は強めでも耐える」「マメ科は葉を守る」です。
ヤンマー(ジョンディア)系の説明では、インペラータイプは高密度のイネ科(例:イタリアンライグラス)に適し、回転数を低速にすることでアルファルファにも対応できる、という考え方が示されています。
同じく回転数の目安として、マメ科は低速(780rpm)、イネ科は高速(1000rpm)という具体例が提示されています。
この「回転数の思想」は、別メーカーのカタログでも、繊細な作物ではスピードを落として燃料消費も下げる、といった説明と整合します。
ローラータイプ運用での“地味に効く調整”は、ローラー圧とローラー間隔です。
参考)https://www.nh-hft.co.jp/common/img/catalog/KUHN/KUHN_mower_conditioner_GMD_FC_Triples.pdf
ローラー圧を上げるほど乾きは早くなりますが、葉の損傷・葉落ち・土砂の巻き込みリスクも同時に上がるため、草量が少ない時や乾燥が進んだ後半ほど、圧を下げる方が安定します。
逆に、刈遅れで茎が太い・草量が多い・朝露が重い、など「茎が乾きにくい条件」では、ローラー圧(またはコンディショニング強度)を上げて“茎側の乾燥律速”を崩すのが効きます。nlbc+1
ここで意外と見落とされるのが「異物(小石・土塊・倒木片)」です。ローラー間隔を広げて異物を通過させる、という調整思想がカタログに明記されており、作業を止めない工夫として実務的価値が高いです。
つまり、乾燥効率だけでローラーを攻めると、異物噛み込みで止まって結局遅くなる、という逆転現象が起こり得ます。
乾燥の成否は「刈った後の草の形」に強く左右されます。モアコンディショナーには、刈取り同時に拡散して乾燥促進を狙える設計や、集草モードへ切り替えられる設計が存在します。
例えばViconの説明では、レバー操作で拡散(ワイドスプレッディング)と集草モードの切り替えができ、刈取り同時拡散で乾燥促進が期待できる、とされています。
ヤンマー(ジョンディア)系の説明でも、拡散板で幅広く拡散して乾燥を促進し、スワスボードでウインドロー幅を調整できる、と具体的な役割分担が示されています。
乾燥だけを最優先するなら、基本は「拡散して薄く広げる」です。viconjapan+1
一方、次工程がベーラーで、圃場が柔らかい・車輪で踏みたくない・回収回数を減らしたい、などの事情があるなら、あえて集草気味にして“回収しやすさ”を優先する判断も現実的です。
参考)直装式モアコンディショナー
このバランスは「天気」と「作業人員」で最適解が変わるため、固定の正解を作らず、拡散/集草を“切り替える前提”で段取りを組む方が失敗しにくいです。viconjapan+1
また、乾燥時間については「半分になる」といったメーカー側の表現も見られますが、注記として条件差があることが明示されています。
現場では、同じ機械でも、草量・倒伏・含水・地温・風・夜露で結果が大きく振れるため、「半分」を目標にせず「目標水分に到達するまでの作業回数を減らす」視点で導入効果を見積もる方が安全です。
モアコンディショナーは“刈る機械”でもある以上、刈取高さが品質に直結します。アグリポートの事例では、刈取り高さを地面から4~5cmから10cm程度へ変更する取り組みが紹介されており、サイレージ発酵品質の向上を狙っています。
刈取高さを上げると、土砂・糞・枯草などの混入が減りやすく、結果として発酵を乱す要因(好ましくない微生物の持ち込み)を抑える方向に働きます。
「せっかく乾燥・予乾がうまくいったのに、土砂混入で品質が落ちる」という事故は、機械性能の話ではなく、刈高と圃場条件の話で起きる典型例です。
さらに、地面圧(接地圧)の調整も土砂混入に効きます。Kuhnの資料では、湿った土地では低圧にすることで詰まりと飼料の汚染を防ぐ、といった説明があり、圃場が柔らかい条件ほど「軽く当てる」が基本になります。
同様に、接地圧を油圧で調整し、新播草地など柔らかい圃場では接地圧を軽くして土砂混入を減らす、という製品説明もあります。
参考)リヤ直装式モアーコンディショナー/ディスクモアーNOVACA…
乾燥を急ぐあまり接地圧を強くして地面をこすると、刃やスキッドの摩耗だけでなく、飼料汚染→発酵悪化→嗜好性低下まで連鎖するため、刈高・接地圧は“品質調整ノブ”として扱うのが得です。agriport+1
検索上位は機械構造(ローラー/インペラー、拡散、サスペンション等)の説明が多い一方で、「作業窓(いつ刈るか)」を設計する話は薄くなりがちです。
モアコンディショナーの強みは、乾燥工程を短縮しやすいことに加え、収穫期の作業時間を節約できる、という文脈で語られています。
この“時間短縮”を最大化するには、機械の調整だけでなく、朝露が残る時間帯は拡散寄りで表面積を稼ぐ、夕方以降は集草気味で夜露に当たる面を減らす、など「スワス形状を時間帯で変える」運用が効きます。
また、雨が絡む週は、あえてコンディショニングを強くしすぎない判断もあります。強すぎる処理は乾燥を進める一方、作物表面の傷が増えるため、雨で再湿すると“水が戻りやすい形”になってしまい、結果的に乾き直しが長引くケースがあるからです(特に厚いスワスで再湿すると顕著です)。viconjapan+1
そこで実務上は、次のように「作業窓に合わせた調整の優先順位」を作ると迷いが減ります。根拠となる調整要素(回転数・拡散/集草・接地圧)が各メーカー資料に揃っているので、圃場側の条件へ落とし込むだけで再現性が出ます。cornesag+2
✅作業窓での優先順位(例)
・晴れが続く:拡散広め→乾燥優先→後工程をまとめて回収しやすくする。viconjapan+1
・曇り/湿度高い:コンディショニングは“茎側”優先(イネ科は強め、マメ科は低速/優しめ)で芯乾きを狙う。
・雨が挟まる:刈高と接地圧で汚れを抑え、品質の下振れを止める(乾燥の速さより被害最小化)。cornesag+2
【権威性のある参考リンク(刈取後の工程・圧砕の説明)】
粗飼料生産の工程(モアーコンディショナーの役割、圧砕・予乾の説明)
https://www.nlbc.go.jp/miyazaki/sosiryouseisan/sosiryoukoutei/index.html
【権威性のある参考リンク(刈取高さと品質の話)】
牧草の刈り取り高さ変更によるサイレージ発酵品質の向上(刈取高さを上げる取り組みの具体例)
https://agriport.jp/dairy-livestock/ap-11623/

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