カセット水和剤は「細菌性病害に対する殺菌剤」として位置づけられ、まずは製品の基本スペック(登録番号・有効成分・包装単位)を押さえた上で価格を比較するのが安全です。
メーカー公開情報では、包装は「500g×20袋」、登録番号は「第18409号」と示されています。
価格を調べるときにありがちな失敗は、通販の“表示価格”だけで判断して、結局「必要量が足りない」「使える作物・病害が違った」「散布回数の制約で計画が崩れた」というパターンです。
カセット水和剤は適用作物(例:ばれいしょ、キャベツ、ブロッコリー、はくさい、だいこん、たまねぎ、レタス、にんにく等)や使用時期(収穫前日数)、使用回数が細かく設定されています。
そこで、農業従事者向けに「価格の見積もり」を現場で再現しやすい形にします。
ポイントは、購入金額を“10aあたりの防除コスト”に落として比べることです。
✅ 見積もり手順(実務向け)
なお、通販サイトでは「カセット水和剤」そのものの出品が常に安定しているとは限らず、検索結果に別の“水和剤”が多数混在することもあります。
参考)https://www.monotaro.com/s/q-%E3%82%AB%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E6%B0%B4%E5%92%8C%E5%89%A4/
このため、検索ワードは「カセット水和剤 500g」「第18409号」「オキソリニック酸 カスガマイシン」などで絞り、別製品の価格を誤って参照しないことが重要です。
カセット水和剤の有効成分は「オキソリニック酸 10.0%」と「カスガマイシン一塩酸塩 2.9%(カスガマイシンとして2.5%)」で、登録番号は第18409号です。
性状は「類白色水和性粉末 45μm以下」とされ、包装は「500g×20袋」と示されています。
価格に直結する“効き方のキャラ”も、メーカー資料の言葉で読み解けます。
資料では、作用性の異なる細菌病害防除剤の配合により「相乗的に作用」し、細菌性病害に対して「安定した効果」を発揮するとされています。
さらに「病原菌の感染前から感染初期に散布しても効果を発揮する散布適期幅が比較的広い」とされ、予防・初期対応の両方で計画が立てやすいタイプです。
意外と見落とされがちなのが、「銅剤の使用できない作物や幼苗期などで使用する場合に効果的」という記述です。
ここは価格比較にも効いてきます。銅剤が使いにくい局面で“代替候補が限られる”と、相場が高く見えても「他の手段で取り返すコスト(やり直し散布、被害増、収量低下)」まで含めると合理的になることがあるからです。
農薬は「使える作物・病害・希釈倍数・収穫前日数・回数」が一致して初めて“使える”ので、価格より先に登録情報を基準に確認してください。
カセット水和剤は登録番号が第18409号であることが明確に示されています。
適用内容の例として、資料には以下のような記載があります(実際の散布判断は必ずラベル・適用表の最新版で確認)。
そして“価格だけ見て買うと危ない”具体例が、注意事項に出ています。
資料では、れんこんに薬害のおそれがあるため「かからないように注意して散布」することが明記されています。
また、ばれいしょの種いも浸漬では、萌芽後や切断後を避けること、処理で軽度の萌芽遅延が起こり得るがその後の生育への影響はみられない、という注意が書かれています。
こうした“使いどころの条件”を満たせない場合、いくら安く仕入れても実質的に損になります。
逆に、条件を満たす圃場・作型なら、単価が多少高くても「適用の確実性」そのものが価値になります。
参考:製品の基本情報(登録番号・有効成分・包装)がまとまっています
メーカー公式:カセット水和剤の種類名・有効成分・登録番号・包装の確認
参考:適用内容や注意事項(薬害・安全使用上の注意)を原文で確認できます
メーカーPDF:適用表(希釈倍数・使用回数・収穫前日数)と注意事項
水和剤は、調製が雑だと“効きムラ”や“目詰まり”が出て、結果的に価格が高くつくことがあります。
行政・公的機関の資料でも、水和剤は「計量した薬剤に少量の水を加え溶かした後、所定量まで水を加えてよくかき混ぜる」と説明されています。
同様に、別の解説でも水和剤は「ごく少量の水でココアを練るようによく練り、撹拌して希釈する」手順が紹介されています。
現場での“失敗あるある”と対策を、カセット水和剤にも応用できる形で整理します。
参考)https://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/download/?t=LDamp;id=9675amp;fid=77446
参考)農薬使用のポイント。剤型の選び方や農薬の薄め方・溶かし方など…
さらに、カセット水和剤の安全使用上の注意として「眼に対して弱い刺激性があるので、眼に入らないよう注意」「使用の際は不浸透性手袋などを着用」といった記載があります。
防除は“効かせる”と同時に“事故を起こさない”ことが前提なので、ここを守るほど作業が安定し、結果としてコスト(=価格の意味)が下がります。
検索上位の記事では「価格」や「適用表」に話題が集中しがちですが、実務で地味に効くのが“在庫の持ち方”です。
メーカー情報では有効年限が示されており(掲載媒体により4年表記/5年表記が見られるため、必ず手元の製品ラベルや最新資料で確認するのが安全)、長期在庫が前提の買い方も現実的になり得ます。
ただし、意外な落とし穴が「適用の変更登録」です。
メーカーの変更登録のお知らせでは、第18409号カセット水和剤について、ブロッコリーの使用時期が「収穫21日前」から「収穫14日前」へ変更されるなど、適用条件が更新されることが示されています。
参考)https://www.hokkochem.co.jp/wp-content/uploads/18409_INF_2021.08.31_.pdf
つまり、古い記事や古いPDFだけを根拠に現場ルールを固定すると、せっかく安く買っても“使えない時期”が発生して損になる可能性があります。
この観点で、価格戦略(買い方)を組み立てるなら次の考え方が堅いです。
参考:適用変更(使用時期の変更など)を確認できます
メーカーPDF:第18409号カセット水和剤の変更登録内容