タッチダウンiqとラウンドアップの違い比較

タッチダウンiQとラウンドアップは、同じグリホサート系でも「製剤」と「使いどころ」で差が出ます。雨、希釈、雑草(スギナ等)まで、現場で迷う点を整理すると選定が速くなりますが、あなたの圃場では何を優先しますか?

タッチダウンiqとラウンドアップの違い

タッチダウンiqとラウンドアップの違い
雨と朝露の強さ

両者とも「散布1時間後の雨」で効きやすい設計だが、製剤の考え方が違う。

🧪
有効成分と濃度

タッチダウンiQ/ラウンドアップ(マックスロード)は同じグリホサートカリウム塩系でも濃度や製品設計が異なる。

🎯
雑草別の使い分け

スギナなどの難防除、多年生、一年生で「濃度・散布タイミング・回数」の最適解が変わる。

タッチダウンiqの雨と朝露の特徴


タッチダウンiQは、メーカー情報として「散布1時間後の雨でも効果を発揮」する点を強みとして示しています。
さらに、特徴として「独自の界面活性剤により、有効成分が雑草にすみやかに拡展・浸透」する設計がうたわれています。
現場感で言うと、雨や朝露の影響は「成分そのもの」より「葉面でどれだけ早く広がって中へ入るか」で差が出やすいです。


参考)https://www.syngentalm.jp/product/crop-protection/jyosouzai/touchdown-iq

散布後すぐのにわか雨が怖い日は、作業時間の確保だけでなく、散布ムラのリスク(乾く前に流れる、滴下して濃淡が出る)も意識すると失敗が減ります。

注意点として、雨に強い=「濡れた葉に撒いてよい」ではありません。

朝露が多いタイミングは、希釈液が薄まるというより「液が流れて付着量が落ちる」形で効きが鈍ることがあるため、葉面の状態と散布圧・粒径を合わせるのが現実的です。

タッチダウンiqのグリホサートカリウム塩と濃度

タッチダウンiQは、グリホサートカリウム塩液剤で、有効成分が「44.7%」と示されている資料が複数あります。
全農の資料でも、タッチダウンiQは「グリホサートカリウム塩(43%)」として整理されており、資料・時期で表示が揺れることがあります(ラベル・登録内容の確認が必須)。
ここで大事なのは、濃度の数字そのものより「10a当たりの使用量」「希釈水量」「対象雑草」が適用表で決まっている点です。


参考)タッチダウンiQ|薬剤詳細情報|農薬の検索|農薬インデックス

同じグリホサート系でも、濃度が高い製剤は“薄めれば同じ”にならず、展着・浸透・雨耐性を含めた製剤設計の差が出ます。

実務では、圃場の条件(草丈、葉の硬さ、再生力)を見て「一回で取り切る」か「再生を見越して2回管理する」かを決めると、結果的にコストと労力が安定します。

特に多年生は“地上部が枯れた=根が死んだ”ではないため、枯れ込みの進行を見て追い撒きや刈払いとの組み合わせを検討してください。


参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11912623/

タッチダウンiqとラウンドアップマックスロードの違い(1時間)

ラウンドアップ(現行のマックスロード)は、製品特長として「散布1時間後の雨に強い」を明確に打ち出しています。
全農の資料でも、ラウンドアップマックスロードは「散布後1時間経てば、その後雨が降っても除草効果が安定」と説明されています。
また、全農資料では、ラウンドアップマックスロードはグリホサートカリウム塩「48%」、タッチダウンiQはグリホサートカリウム塩「43%」として並記され、どちらも「効き方:遅い」「抑草期間:長い」の枠に置かれています。

つまり大枠は同じ“茎葉処理の浸透移行型”で、速効剤のように翌日一気に茶色くするタイプとは設計思想が違います。

ただし、タッチダウンiQは「独自の界面活性剤」による拡展・浸透を強く押しており、ここが“使った体感”の差になりやすい部分です。

ラウンドアップ側は「1時間後の雨でも大丈夫」など作業性・安定性のメッセージが前面に出ており、工程管理に寄せた説明が多い印象です。


参考)製品特長|除草剤ならラウンドアップマックスロード

タッチダウンiqとラウンドアップのスギナと多年生の違い

スギナは代表的な難防除で、全農資料ではラウンドアップマックスロードが「スギナ:◎ 25倍」とされ、出揃い~最盛期を過ぎた時期まで除草が可能とされています。
同じ資料内で、マックスロードとタッチダウンiQは同系統として扱われ、スギナ対応の選択肢に入っています。
タッチダウンiQについては、メーカー情報で「スギナをはじめ、難防除雑草(ツユクサ、クズ、ササ、竹など)にも優れた効果」をうたっています。


参考)タッチダウンiQ|シンジェンタジャパンの農業用農薬(殺虫剤・…

この“難防除”の扱いは、作業上は「散布タイミング」と「草勢(出揃いか、刈り遅れか)」で効き目のブレが大きいので、まず草の状態を優先して判断するのが合理的です。

意外に見落とされがちなのが、スギナ等で失敗したときの原因が「濃度不足」より「葉面付着不足」になっているケースです。

風がある日に細かい霧で撒くと、狙いの雑草より周辺に流れて、結果として“薄く広く”になり、地下部までの移行量が稼げないことがあります。

表で整理すると、判断が速くなります。



























観点 タッチダウンiQ ラウンドアップ(マックスロード)
雨への強さ 散布1時間後の雨でも効果を発揮とされる 散布1時間後の雨に強いと明示
製剤の押し出し 独自の界面活性剤で拡展・浸透 作業性(雨・スケジュール)を強調
成分表示の例 グリホサートカリウム塩 44.7% と記載される例 グリホサートカリウム塩 48% と整理される資料
スギナの扱い 同系統の選択肢として並記される 25倍で◎、時期の目安も言及

タッチダウンiqとラウンドアップの違い(独自視点:圃場の工程)

検索上位は「成分」「希釈」「雨」になりがちですが、農業従事者の実務では“工程に組み込めるか”が最終的な違いになります。
たとえば、散布後に耕起播種定植が控えている場合、散布→枯れ込み待ち→次工程の順番を崩すと、期待した枯殺が得られず「また生えた」が起きやすいです。
意外なポイントとして、全農資料はラウンドアップマックスロードについて「ラウンドノズルを使えば飛散が無く安全で経済的」と明記しています。

これは単なる安全話ではなく、“飛散が減る=狙った雑草に付着量が確保できる=結果が安定する”という、効き目そのものに効く話です。

工程設計のコツは次の通りです。


  • 予報が怪しい日は「1時間」を死守できる時間帯に寄せる(朝の段取りよりも昼の隙間が安全な日もある)。
  • 多年生・スギナは“出揃い”を待つ(若すぎると移行先の地下部が小さく、残りやすい)。​
  • 飛散を減らすノズル・散布幅・歩行速度を固定して、付着量のブレを減らす。​

最後に、必ずラベル・適用表(作物、使用時期、回数、収穫前日数)を確認して、圃場の条件に合う登録で運用してください。

雨に強い・浸透が早いという宣伝文句だけでなく、「自分の圃場の工程に合うか」「スギナ・多年生で再発を許容できるか」で、タッチダウンiQとラウンドアップを選び分けるのが現場での最短ルートです。


全農資料(ラウンドアップマックスロード/タッチダウンiQの効き方・抑草期間・スギナの目安)
https://www.zennoh.or.jp/cb/producer/einou/base/pdf/22-2011_r3.pdf
メーカー情報(タッチダウンiQ:独自界面活性剤、散布1時間後の雨でも効果)
https://www.syngentalm.jp/product/crop-protection/jyosouzai/touchdown-iq
メーカー情報(ラウンドアップマックスロード:散布1時間後の雨に強い)
製品特長|除草剤ならラウンドアップマックスロード




シンジェンタ タッチダウンiQ 5L×3本セット SGT-404425-3S