芝用除草剤 時期 雑草発生前 生育初期

芝用除草剤の「時期」は、土壌処理と茎葉処理で狙い所が変わります。春夏期・秋冬期の使い分け、降雨や刈込みの段取り、薬害を避ける判断軸まで整理して、現場で迷いにくい基準をまとめますが、あなたの圃場ではどの雑草が主役ですか?

芝用除草剤 時期 雑草発生前

芝用除草剤の時期は「発生前」と「発生初期」で決まる
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基本の考え方

土壌処理剤=雑草発生前、茎葉処理剤=雑草が生えた後。ここを外すと効きが落ち、追加散布や手取りが増えやすい。

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天候の落とし穴

散布後の降雨で効果が落ちる剤があるため、予報と作業順(刈込み→散布→養生)をセットで設計する。

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抵抗性の視点

同じ作用機構(HRAC分類)の連用は効きづらさの原因に。年内でもローテーションを意識する。

芝用除草剤 時期 土壌処理剤 3月 4月 目安


芝の除草で「時期」を最短で決めるなら、まず土壌処理剤を“雑草発生前”に入れるかどうかです。土壌処理剤は、雑草が大きくなってから散布しても十分な枯殺は期待しにくく、基本は発生前~発生直前を狙います。一般的な目安として、3月~4月が土壌処理の狙い目とされます(雑草がそろう前に土壌表層へ処理層を作る考え方) 。
ここで重要なのは「カレンダー」より「土の状態」です。耕うん後・更新作業後に土が裸地気味になった場所、目土を入れて表層が動いた場所は、雑草の発芽スイッチが入りやすく、土壌処理の価値が上がります。逆に、すでに優占雑草が伸びている場合、土壌処理剤を先に入れても取りこぼしが残るので、後述の茎葉処理を先に挟んでから“翌春の土壌処理”に回す方が合理的です 。


参考)https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10818810/

現場向けの判断基準を、短くまとめます。


・土が見えている=土壌処理の出番(発生前に層を作る)​
・すでに草丈がある=茎葉処理を優先(葉に当てて落とす)​
・「効かない」の多くは剤の性能ではなく、時期(発生前/後)の取り違えが原因

芝用除草剤 時期 茎葉処理剤 6月 9月 生育初期

雑草が見えてからの主戦力が茎葉処理剤です。茎葉処理剤は“葉や茎に薬液が付着して効果が出る”タイプが多く、雑草が生長する時期に使うのが基本になります 。目安として6月~9月が適期とされ、雑草がある程度生長している期間に「確実に葉へ当てる」ことがポイントです 。
ただし、夏の現場で起きがちな失敗は「繁茂しすぎて当たらない」ことです。雑草が密になりすぎると、上層にだけ薬液がかかって下層が生き残り、1~2週間後に“効いたように見えて戻る”現象が出ます。その場合は、草刈り等で高さを落としてから散布すると効果的、という実務的な提案がされています 。

もう一つ、意外と見落とされるのが「遅効性」です。例えば芝生用の選択性除草剤の中には、完全に枯れるまで春夏期で20~30日、秋冬期で30~40日程度かかると明記されているものがあります 。効きが遅い剤を“失敗”と誤認して追い散布すると、薬害やコスト増につながるので、「何日で症状が出る剤か」をラベル・技術資料で必ず確認してください 。


参考)https://www.mdpi.com/1420-3049/27/11/3484/pdf?version=1653895166

芝用除草剤 時期 春夏期 秋冬期 雑草発生前 発生初期

「芝用除草剤 時期」を語る時、春夏期と秋冬期を同じ感覚で扱うとズレます。農薬登録情報(公的な適用表)でも、同一剤で「雑草発生初期」「秋冬期雑草発生前」「春夏期雑草発生初期」のように、季節×雑草ステージで使用時期が分けて記載されています 。つまり、同じ圃場でも、春は“発生前”、夏は“発生初期”、秋冬は“発生前”が軸になりやすい、という設計になります 。
実務では、次のように組むと作業が崩れにくいです。


✅春(発生前):土壌処理の比率を上げ、芽が出る前に抑える​
✅夏(発生初期):見えた雑草を茎葉で落とし、繁茂前に止める​
✅秋冬(発生前~初期):越冬雑草の立ち上がりを早めに抑える(適用表の「秋冬期雑草発生前」を確認)
さらに、散布後の天候も“時期”に含めるべきです。製品によっては散布後6時間以内の降雨で効果が減ずる、と具体的に注意事項が示されています 。この「6時間」は現場で効く数字なので、散布を午前に寄せる、夕立が読める日は見送る、など工程の組み替えに使えます 。

参考リンク:登録上の「使用時期(雑草発生初期/秋冬期雑草発生前/春夏期雑草発生初期)」の根拠確認(適用表)
農薬登録情報提供システム(シバゲンDF 適用表)

芝用除草剤 時期 日本芝 西洋芝 薬害 寒地型

時期と同じくらい重要なのが「芝の種類」です。芝用の選択性除草剤でも、寒地型西洋芝では薬害を生じるので使用しない、という強い注意が明記されている例があります 。ゴルフ場のように暖地型・寒地型が近接する現場では、飛散や流入の管理も含めて“散布できる場所の切り分け”が時期設計の一部になります 。
また、日本芝でも「ターフを形成してから使用すること」といった条件があり、造成直後・張り芝直後・萌芽期など、見た目は芝でも根が落ち着いていない時期はリスクが上がります 。センチピードグラスのように、播種後~ほふく茎伸長始期まで使用しない、萌芽期には避ける、など“時期の禁止条項”が細かく設定されているケースもあるため、現場での品種確認は必須です 。

薬害回避の要点を箇条書きで整理します。


・芝種(日本芝/西洋芝/寒地型)で「使える剤」が変わる​
・同じ剤でも「休眠期・生育期」など適用が分かれることがあるため、ラベル(適用表・注意事項)で最終判断する​
・弱った芝(生育不良)では黄変などが出る場合がある、と注意事項にあるため、施肥潅水・刈高の状態も確認する​

芝用除草剤 時期 抵抗性 HRAC 分類 ローテーション(独自視点)

検索上位の「春は3~4月、夏は6~9月」のような時期論だけでは、数年スパンで効きが落ちる問題に対応しづらいことがあります。そこで独自視点として入れたいのが、作用機構(HRAC分類)を見ながら“時期ごとにローテーション”を組む考え方です。芝用除草剤に限定したHRACコード表(日本版)では、有効成分と農薬名が作用機構別に整理されており、例えばフラザスルフロン(シバゲン)がALS阻害(HRAC分類2/B)に位置付けられていることが分かります 。
なぜ「時期」と抵抗性がつながるのか。雑草は、同じ時期に同じ作用機構の薬剤が繰り返されると、その時期に発生する個体群だけが選抜され、結果として“その季節に効きが悪い”という現象が起きやすくなります(現場感としては、毎年同じ梅雨前後に同じ剤を当てていると、特定草種が残りやすい)。だからこそ、春の発生前は土壌処理寄り、夏の発生初期は茎葉処理寄り、秋冬は別系統も検討、という「季節で役割が変わる」芝管理は、ローテーション設計と相性が良いのです 。


参考)https://www.mdpi.com/2037-0164/15/2/24/pdf?version=1712827971


実行しやすい運用ルール例を示します(※最終は必ず登録内容に従う)。


・今年の主力剤の“HRAC分類”を一度だけ控える(例:ALS阻害、オーキシン様活性など)​
・同じ分類を「同じ季節に連投」しないよう、翌年は春か夏のどちらかで系統をずらす
・効きにくい雑草が出たら、剤の変更だけでなく「発生前に戻す」「発生初期で刈込みを挟む」など、時期の修正を優先する​
参考リンク:芝用除草剤を作用機構(HRAC分類)で整理し、ローテーション検討の土台にできる
HRACコード表 日本版(芝用除草剤限定)
参考リンク:遅効性・降雨6時間・寒地型西洋芝不可など、現場判断に直結する注意事項(散布時期の組み立てに役立つ)
シバゲンDF 製品情報(特長・注意事項)




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