農業用ポリ袋で収納保管と湿気対策術

農業用ポリ袋を使った収穫物や肥料の収納保管術と湿気・虫対策を整理しつつ、現場で今日から実践できる工夫を見直してみませんか?

農業用 ポリ袋 収納 保管の基本

農業用ポリ袋収納保管の要点
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収穫物の鮮度保持

野菜の呼吸を抑えつつ、水分を逃がし過ぎないポリ袋の選び方と温度管理のポイントをまとめます。

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肥料・堆肥の品質維持

肥料用ポリ袋の仕様や、膨張・固結を防ぐための穴あきタイプ活用法を解説します。

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収納スペースと防湿対策

倉庫や作業小屋での収納レイアウト、防湿袋や黒ポリ袋を組み合わせた保管環境づくりを紹介します。

農業用ポリ袋で収穫物を収納保管する基本と温度管理

収穫した野菜や果物は、呼吸によって水分と二酸化炭素を放出し続けるため、そのまま常温で放置すると鮮度低下が早く進みます。 野菜をポリ袋に入れると周囲の湿度が保たれ、水分の蒸散が抑えられることで、しおれや乾燥を防ぎやすくなります。
一方で、袋の中の空気を完全に抜いて密封し過ぎると、野菜が十分に呼吸できず、窒息気味になって異臭や変色を招くリスクがあります。 そのため、葉物や果菜は「薄手のポリ袋+軽く空気を残す」程度に閉じ、野菜室や10度前後の冷暗所で保管するのが実用的です。


参考)https://allabout.co.jp/gm/gc/507422/

また、収穫物の表面に水滴がついたままポリ袋に入れると、内部の湿度が過剰に上がりカビの原因になるため、布やペーパーで水分を拭き取ってから収納することが重要です。 低温に弱いナスやキュウリなどは、冷蔵庫の温度が低すぎると低温障害を起こしやすいので、7〜10度程度を目安に温度帯を分けると無駄なロスを抑えられます。


参考)【農家向け】収穫した野菜の保存方法とテクニックを紹介 - あ…

農業用ポリ袋と野菜保存テクニックの具体例

葉物野菜は、濡らして固く絞ったキッチンペーパーで根元を包み、ポリ袋に入れてから立てて収納すると、芯の部分がしおれにくく、葉全体の鮮度も長持ちします。 ほうれん草などで行われた試験では、ポリ袋に入れて空気を抜き、野菜室で1週間保存したものは、むき出し保存に比べて色や張りがしっかり残っていた事例が報告されています。
果菜類では、トマトをポリ袋に入れてヘタを下向きにして保存すると、ヘタ周りからの水分抜けと傷みを抑えられ、7〜10度程度の温度帯なら食味も維持しやすいとされています。 根菜の大根やかぶは、葉を切り落として別々にし、キッチンペーパー+ポリ袋で冷蔵することで、葉に水分や養分を取られて本体がスカスカになるのを防げます。


参考)収穫物の保存方法|チャレンジ家庭菜園|JAグループ北海道

現場では、収穫当日に出荷しきれない量をポリ袋で一時保管するケースも多く、その際は「袋ごとコンテナに立てて収納する」「直射日光が当たらない場所に仮置きする」といった小さな配慮が廃棄率を左右します。 収穫から出荷までの中継地点として、暗くて風通しのある納屋やプレハブに簡易な棚を設け、棚ごとに温度帯や作物を分けると、作業導線も整理され劣化の見落としが減ります。


参考)おいしさをもっと長持ちさせる夏野菜&果物の保存術:農林水産省

農業用ポリ袋で肥料・堆肥を収納保管するときの注意点

肥料・堆肥用に設計された農業用ポリ袋には、1ミリ程度の小さな針穴を数カ所あけ、袋内のガス膨張を防ぐタイプがあります。 肥料や堆肥は内部で微生物が活動したり、化学反応でガスを発生させるため、完全密閉の厚手ポリ袋だと膨張して破れやすくなるリスクがあるためです。
また、重量物用の肥料袋は厚手で破れにくく、20〜40リットルクラスの容量でも持ち運びしやすいよう、底の形状やシール強度が工夫されています。 長期保管を前提とする肥料は、水分が入り込むと固結や成分変質が起こるため、屋外に直接置かず、パレットや台の上に乗せて地面からの湿気を避け、屋根付きの倉庫や簡易ハウス内で保管するのが望ましいとされています。


参考)肥料袋の材質: 保管と輸送の保護

近年は、PP織袋やラミネート袋を組み合わせ、外側で水分を弾き、内側で空気の流れを適度に確保する肥料袋も増えています。 こうした袋は輸送中の衝撃や積み重ねにも強く、農場内だけでなく出荷用の梱包としても流用できるため、袋の仕様を把握しておくと資材の共通化や在庫削減につながります。


参考)肥料袋・堆肥袋・重量物用袋 <農業用・工業用>

肥料袋・堆肥袋の容量と特徴を一覧で確認できる製品案内。


参考)堆肥の包装用に厚手で丈夫な肥料用ポリ袋

肥料袋・堆肥袋・重量物用袋の製品仕様一覧(長谷川商店)

農業用ポリ袋と防湿袋・黒ポリ袋を組み合わせた収納保管術

長期保管が必要な種子、乾燥させた農産物、加工用の素材などは、通常のポリ袋だけでは湿気の侵入を完全に防ぎ切れないことがあります。 防湿袋は、水蒸気透過度の低いフィルムを使うことで、外部の湿気が内部へ移動する量を大幅に抑える構造になっており、乾燥剤や脱酸素剤と併用すれば、カビや酸化のリスクをさらに低下させることができます。
アルミ箔やアルミ蒸着フィルムを使った防湿袋は、光も遮断できるため、日光や蛍光灯の光で劣化しやすい種子や加工品の保管に向いています。 一方、湿度管理までは必要ないが光と汚れを避けたい場合には、黒ポリ袋を外装として使う方法もあり、冬タイヤやキャンプ用品の保管に利用されるように、農機具や長物資材の一時収納にも応用できます。


参考)https://www.city.kamo.niigata.jp/fs/1/4/4/5/2/0/_/%E9%BB%92%E3%83%9D%E3%83%AA%E8%A2%8B%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E9%81%93.pdf

また、住宅用の防湿フィルム(ポリシート)を床下に敷くように、倉庫のコンクリート床や地面との間にポリシートを敷いておくだけでも、下からの湿気上昇を抑制できます。 その上にパレットや棚を置き、その上で農業用ポリ袋を積み上げれば、袋の結露やカビ発生を抑えつつ、袋自体の劣化も遅らせることができます。


参考)ポリシート(養生シート・土間シート・ポリフィルム)

湿気対策や袋材質ごとの特徴を解説した防湿袋の基礎知識として参考になります。


参考)防湿袋とは?防湿の方法・様々な防湿手法

防湿袋とは?防湿の方法・様々な防湿手法(ケーネイグループ)

農業用ポリ袋収納保管の現場で役立つ独自アイデアと運用ルール

現場でありがちな悩みの一つが、「ポリ袋でとりあえず包んだものが、どこに何がどれだけあるのかすぐ分からなくなる」という状況です。そこで、ポリ袋収納の段階で作物名・収穫日・予定出荷先などを簡単な略号で書いたラベルを貼り、コンテナやパレット単位で「見える化」しておくと在庫管理が大幅に楽になります。
袋の積み方も、下段からつぶれて品質を落とす原因になりがちです。荷崩れ防止用のシートや滑り止めを併用して積み上げ高さを一定にし、同じ重さ・同じ規格の袋を同じ段にまとめることで、崩落リスクを抑えながら作業のやり直しも減らせます。 また、ポリ袋で個装したものをそのままパレットに積まず、「中身ごとに色違いの袋やストッカーを使う」「よく出る品目は手前の棚だけに置く」といったレイアウトの工夫も、探す時間の削減に効果があります。


参考)【楽天市場】ポリ袋 ストッカー(ガーデニング・農業|花・ガー…

さらに、黒ポリ袋や遮光性の高い袋を外装にし、その内側に透明ポリ袋で個包装した野菜を入れておくと、光に弱い作物を守りつつ、中身の確認もしやすくなります。 季節前後には、防寒資材やマルチ、ネット類をサイズごと・用途ごとにポリ袋へ入れ、「ひもやテープで色分けして束ねてから収納袋ごと吊るす」という方法を取ると、次のシーズンに広げるときの手間が劇的に減る事例も報告されています。


参考)防寒資材除去時期・収納方法、今までこれから

作業性向上や荷崩れ対策を含めた袋詰め製品の保管の工夫事例。


参考)荷崩れ防止で作業性が向上します! - シコーソリューション …

荷崩れ防止で作業性が向上します!(シコーソリューション)