バリダシンエアーの「価格」を調べると、容量ごとの実勢がまず話題になります。通販の一例では、1Lが5,200円、5Lが22,700円、20Lが90,090円といった表示が確認できます(販売店・時期・送料で変動)。
ここで大事なのは、「どの容量が得か」を単純な1L当たり単価だけで決めないことです。現場では、在庫の置き場、開封後の使い切り、散布計画(いつ・何haやるか)で“ロス”が出るため、単価が安くても結果的に割高になるケースが普通にあります。
目安として、価格の見方は次の2段階にすると判断が早いです。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/4554e4832dbc2caa8688ff1f9c155a2f86880d08
「20Lは大きすぎる」と感じても、共同購入や防除暦が組まれている地域だと選択肢になります。一方で、個別経営で発生が読みにくい年は5L中心に回した方が、残液リスクを抑えられることもあります。
価格の話を“納得できる買い方”に落とすには、適用表の数値を先に押さえるのが最短です。農林水産省の農薬登録情報では、バリダシンエアー(登録番号16519)は稲の紋枯病に対し、使用方法ごとに希釈倍数・使用液量が示されています。
例えば同じ稲・紋枯病でも、使用方法で必要量の考え方が変わります。適用表にある代表例は次の通りです。
この数字を見たときのポイントは、「希釈が大きい=原液が多い」ではない点です。希釈倍数は“作る希釈液の濃さ”を示し、別に“散布する液量(L/10a)”が指定されているため、計算は必ずセットで行います。
簡易的に現場で使える逆算法も置いておきます。
この“必要量の見える化”をしてから価格表を見ると、「1Lが高い/安い」という議論が、具体的な10a当たりコストの話に変わって意思決定が早くなります。
メーカー情報では、バリダシンエアーは空中散布専用に開発された製剤で、稲の紋枯れ病に安定した効果があり、微量散布(ULV)・少量散布(LV)・通常散布(S)のいずれにも使用できる、とされています。
さらに登録情報では、使用方法として「空中散布」「無人ヘリコプターによる散布」「散布」が明記され、収穫14日前まで、使用回数は本剤5回以内、バリダマイシンを含む総使用回数は6回以内(育苗箱灌注は1回以内、本田では5回以内)といった枠が示されています。
ここで“あまり意識されにくい落とし穴”は、薬剤単体の使い方よりも、現場のオペレーション(散布機材・速度・ムラ)で効き方が変わることです。登録情報にも、300倍で散布する場合は「所定量を均一に散布できる」装置を使う趣旨が書かれており、均一散布は効果の再現性に直結します。
参考)バリダシンエアー − 適用表・使用方法など詳細情報
実務上のチェックリストとしては、次を最低限押さえると事故が減ります。
なお、製品の基本情報として、バリダシンエアーは「バリダマイシン液剤(殺菌剤)」で、性状は緑色澄明液体、有効成分はバリダマイシンA 5.0%とされています。
参考:農薬登録の基本情報(登録番号・有効成分濃度・適用表の原典)
農林水産省 農薬登録情報提供システム「バリダシンエアー(登録番号16519)」
同じバリダシンエアーでも、価格は購入ルートで目に見えて違います。例として、通販では5Lが22,700円という表示があり、別の販路では20Lが90,090円などの表示もありますが、送料別の条件もあり、単純比較は危険です。
価格差が出る典型要因は、だいたい次に集約されます。
農業の資材購買では「単価最安」より「適期を逃さない調達」が勝つ場面が多いので、価格の数字と同じくらい、納品日・返品条件・同等品の可否まで確認すると、上司チェックでも説明が通りやすくなります。
検索上位の「価格一覧」だけだと抜けがちですが、現場の実コストは“薬剤費+散布に伴うコスト”で決まります。バリダシンエアーは空中散布や無人ヘリコプター散布など、複数の使用方法が登録されているため、同じ防除でも選ぶ方式で作業設計が変わり、総額も変化します。
例えば、空中散布(原液120~150ml/10a)という数字は、原液量が少なく見えて薬剤費は読みやすい一方、航空防除の手配や委託費が乗ると「薬剤が安く見えても総額は高い」ことがあります。
逆に地上散布(300倍・25L/10a)は、希釈液量が大きく段取りは増えやすいものの、自前機材・自前人員で回せる体制なら外部コストを抑えられる場合があります(ただし均一散布が前提です)。
この観点で、上司に説明しやすい“整理の型”は次の通りです。
参考)住友化学園芸 バリダシンエアー 5L : ヒラキショウジ -…
最後に、製品の位置づけを一文で押さえるなら「空中散布専用に開発された、稲紋枯れ病向けのバリダマイシン液剤」という理解が軸になります。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/c253b9f13a8569b303599a5d220361f829cdb32e
価格記事であっても、適用表と使用方法をセットで語れると、“ただ安い店を並べただけ”の記事にならず、農業従事者にとって使える購買判断の材料になります。