シンクイムシ 対策農薬 なし 収穫前日 散布 交信攪乱

シンクイムシ類の被害を減らすために、登録農薬の選び方・散布の適期・交信攪乱やフェロモントラップの使い方まで、現場で迷いやすいポイントを整理して解説しますが、あなたの園では「いつ・何を・どこまで」徹底しますか?

シンクイムシ 対策農薬

シンクイムシ 対策農薬の要点
📌
最初に「登録」を確定

作物名・シンクイムシ類・使用時期(収穫前日数)・使用回数を、農薬登録情報提供システムで必ず確認してから計画を組みます。

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適期はフェロモントラップ

成虫ピークを見て幼虫が食入する前に当てるのが基本で、第二世代は「第一世代成虫ピークの7~9日後」など目安があります。

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交信攪乱+摘除で底上げ

交信攪乱用フェロモン剤の設置と、被害新梢・被害果の摘除処分を組み合わせると、次世代以降の密度を落としやすくなります。

シンクイムシ 対策農薬 登録 収穫前日数 使用回数の確認


シンクイムシ対策で最初にやるべきことは、「効く薬を探す」より先に「使ってよい薬だけを確定する」ことです。作物と病害虫名が一致していない農薬、または使用時期(収穫前日まで/収穫14日前まで等)や使用回数が合わない農薬の使用は、効果以前にリスクが大きく、産地の信用にも直結します。タキイ種苗の病害虫ページでも、登録のない薬剤や登録条件外の使用は農薬取締法で禁止され、薬害や健康面の配慮も重要だと明記されています。
現場で見落としやすいのが、「同じ商品名でも剤型や濃度で登録が違う」「同じ有効成分でも総使用回数の上限が別にある」「作物群の扱いで注意が要る」などのパターンです。農林水産省の農薬登録情報提供システムは、農薬登録情報を検索するための公式窓口で、作物群の扱いに関する注意点も掲載されています。

また、県の防除資料でも「農薬登録情報検索システムを確認すること」と繰り返し注意されています(この一文が、実務上いちばん効きます)。


参考)https://www.aomori-itc.or.jp/_files/00042901/H26-17.pdf

具体例として、農薬登録情報提供システムの個別ページには、作物名「りんご」、適用病害虫名「シンクイムシ類」、希釈倍数や使用時期(例:収穫14日前まで)などが表形式で示されます。


参考)サンケイアディオン水和剤

同様に「なし(有袋栽培)×シンクイムシ類」の登録例も掲載されており、同じ“なし”でも条件(有袋など)で記載が分かれる場合がある点がわかります。


参考)住化スミチオン水和剤40

注意点として、この記事では「特定の商品を推奨」ではなく「登録内容を見て自分の圃場条件に合わせて選ぶ」ための考え方を中心に書きます。実際の使用は、必ずラベルと最新登録を突合し、地域の指導機関の指示も併せて確認してください(登録は更新されます)。


参考)https://www.semanticscholar.org/paper/d9b1bb70cf33186a8a19f033088f64fa21da315b

参考:公式の農薬登録情報を作物・害虫名から確認(使用時期、希釈倍数、使用回数など)
農薬登録情報提供システム(農林水産省)

シンクイムシ 対策農薬 フェロモントラップ 誘殺ピーク 7~9日後 適期防除

シンクイムシ類の防除で“散布はしたのに被害が出る”原因の上位は、薬剤選定ミスよりも適期ズレです。幼虫は新梢や果実に食入してしまうと、外から薬液が届きにくくなり、散布の見た目ほど効きません(「食入前に当てる」が鉄則です)。栃木県の注意喚起資料でも、フェロモントラップで第一世代成虫の誘殺ピークを把握し、第二世代幼虫を対象に適期防除するよう明確に書かれています。
“いつが適期か”を現場で具体化するために役立つのが、「ピークから何日後」という運用ルールです。栃木県の資料では、第二世代幼虫の防除適期は「第一世代成虫の誘殺最盛日から7~9日後」と表で示されています。


参考)https://www.semanticscholar.org/paper/0e28bfa6b8dd1871c03fedac38f1fd1c96c2046d

この目安があると、天候で散布が1~2日ずれても、どこまで許容できるか判断しやすくなります。


フェロモントラップ運用のコツは、数字を“観察の補助”として扱うことです。誘殺数が増え始めたら準備、ピークを確認したら散布計画の最終確定、ピーク後も次の世代を意識して園内の被害果確認、という流れが作れます。県資料には、被害果が出やすい箇所(葉や果実同士が接触する部分など)への注意も記されています。

この「誘殺→適期→散布→被害確認」のループを一度回せると、次作以降は作業が軽くなります。薬剤を増やすのではなく、散布回数を同じにしても“当てる日”を鋭くすることで被害が下がるケースが多いからです。実際に、県は発生が多い年ほど発生動向を注視し適期防除に努めるよう注意喚起しています。

シンクイムシ 対策農薬 交信攪乱 フェロモン剤 設置 摘除 処分

シンクイムシ類は、薬剤散布だけで追いかけると「発生の波に遅れる→被害が残る→追加散布」の悪循環に入りがちです。そこで効くのが、交信攪乱用フェロモン剤の設置と、物理的な“密度を下げる作業”の組み合わせです。栃木県の資料では、交信攪乱用フェロモン剤を設置することで次世代以降の発生を抑制する、と防除対策として明記されています。
さらに同資料では、被害新梢はただちに摘除し園外へ持ち出して処分、被害果も同様に摘除処分する、と具体的に書かれています。

この「園外へ持ち出し、適切に処分」がポイントで、園内に放置すると幼虫が次の世代につながり、結果として“農薬が効かない年”になりやすいからです。


交信攪乱は万能ではなく、面積や周辺環境(周辺からの飛来)に影響されます。だからこそ、交信攪乱を入れるなら、園内の発生源(被害新梢・被害果)を同時に減らし、フェロモントラップで残存密度を監視し、必要なときだけ対策農薬を適期に当てる、という設計が現実的です。

現場で意外と効く小技として、「作業順」を固定する方法があります。例えば、朝イチで被害果の摘除→その日の誘殺数メモ→散布するなら午後の風が落ち着く時間帯に実施、のようにルーチン化すると、判断ミスが減ります。こうした運用は、薬剤の性能差よりも結果に効くことが多いです(“やること”が増えるのではなく“迷う時間”が減ります)。


シンクイムシ 対策農薬 なし 登録薬剤 IRACコード ローテーション

同じ薬剤を続けると効きが落ちたように感じる年が出ますが、そこで闇雲に濃くする・回数を増やすのは悪手です。現場では「作用機作の異なる剤へ切り替える(ローテーション)」が基本で、ローテ計画の軸になるのがIRACコードです。栃木県の資料には、なしのシンクイムシ類に登録のある薬剤一覧とあわせてIRACコード欄が付いており、ローテの設計に使える形で整理されています。
たとえば同資料では、薬剤名・希釈倍数・使用時期(収穫前日まで)・使用回数と並んでIRACコードが記載されています。

この“同じコードが続かないように組む”だけでも、効きのブレが減り、結果として散布回数を増やさずに済むことがあります。


ただしローテーションは「コードを変えればOK」ではなく、適期(幼虫食入前)に当たっていることが前提です。ピークを外した散布は、別コードでも効果が体感しにくく、ローテが崩れます。だから、フェロモントラップでピークを押さえたうえで、登録内容に沿って回数と時期を守りながら、コードを分散させる順番で計画してください。

このセクションの実務メモとして、圃場ノートに「散布日/誘殺ピーク日/薬剤名/IRACコード/天気(風)/被害確認」を1行で残すだけで、翌年の判断が速くなります。県資料のように“いつが適期か”が明示される害虫は、データを残すほど有利になります。

シンクイムシ 対策農薬 芯葉 潜り込み ていねい 散布(独自視点)

検索上位の多くは「どの農薬が効くか」「いつ散布するか」に寄りがちですが、現場で差が出るのは“薬液が届くか”です。シンクイムシ系は「潜り込み・食入」が絡むため、散布が雑だと、登録通りに希釈しても効きが不安定になります。タキイ種苗のハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイ)解説でも、芯葉・葉脈に潜り込んだ幼虫には薬液が届きにくいので、ていねいに散布する、と明確に書かれています。
この注意は果樹のシンクイムシ類にも通じます。果実の接触部や葉陰など、薬液が当たりにくい場所で初期被害が出やすい、と栃木県資料は述べています。

つまり「適期に散布したのに残る被害」は、散布タイミングの次に“当たり方”を疑うのが合理的です。


具体的に改善しやすいポイントを、無意味に作業を増やさない範囲で挙げます。


  • 🚿 ノズル角度:狙うのは樹冠の外側だけでなく、果実が隠れる内側にも一度通す(結果として散布のムラが減る)。​
  • 🌬️ 風:風があると「当たった気になるが届いていない」状態が起きやすいので、散布は風の弱い時間帯を選ぶ(同じ量でも効きが変わる)。
  • 🧪 希釈と水量:登録で示される希釈倍数と使用液量の範囲を守る(濃度だけ合っていても水量不足だと被覆が足りない)。​

ここでの“意外な情報”として強調したいのは、散布を丁寧にするほど、逆に農薬の追加投入を避けやすくなる点です。薬剤を増やす判断は、上司や取引先に説明が要る一方で、散布の質を上げる改善は現場で完結し、再現もしやすいです。タキイ種苗も、登録確認や適正使用、薬害回避の重要性を注意事項としてまとめています。

参考:シンクイムシ系(潜り込み害虫)の生態・被害・「薬液が届きにくいので丁寧に散布」など実務上の注意
タキイ種苗:ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイ)
参考:ナシヒメシンクイの発生状況、フェロモントラップのピーク、第二世代幼虫の防除適期(7~9日後)、防除薬剤一覧(IRACコード)など
栃木県:ナシヒメシンクイが平年よりも多く発生(PDF)




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