農業現場での「根切り」は、果樹の改植・移植、圃場周りの防風樹の更新、庭木・植栽帯の更新などで、太根を狙って切って根鉢(ねばち)の形を整える作業です。
スチール(STIHL)のルートカッターは「大切な樹木の植え替え前の根切りに最適」とされ、根切りチェンは伸び・消耗が少ない純正仕様が前提になっています。
チェンソーで地表の根を追うだけでなく、周囲を掘って“土を逃がしながら”根を見つけ、狙った根だけを短時間で切るのが基本です(むやみに土の中で空転させるほど、摩耗・発熱・トラブルが増えます)。
段取りのコツ(現場で差が出やすい順)
スチールのカタログでは、MS 462 C-M ルートカッターは排気量72.2 cm3、出力4.4 kW、質量6.1 kgとして掲載されています。
同カタログ内で「根切りチェンは伸び、消耗の少ないSTIHL純正」と説明されており、根切り用途ではチェンの耐摩耗設計が重要な位置づけです。
また、販売店ブログの現場目線では、土の中でチェンを回す根切りは通常の玉切りよりスプロケットに負担がかかるため、耐久性を考えた部品構成(例:リムやドラム等の強化)に触れられています。
「数字」より大事なチェックポイント
参考)https://ameblo.jp/higuchikanamono/entry-11948092440.html
根切りの難しさは、木ではなく「土・砂(研磨剤)」に金属を高速で当て続ける点で、現場記事でも“無茶な作業”になりやすいと表現されています。
同記事では、通常のチェンより切れ味は良くないが「永く切れる」方向で作られていること、ガイドバーに土抜きの穴があること、先端がハードノーズであることなど、根切り専用の考え方が述べられています。
カタログ側でも「伸び、消耗の少ないSTIHL純正」の根切りチェンを明示しており、根切りは“切れ味最優先”ではなく“摩耗管理”が主戦場です。
消耗を抑える具体策(交換費より効く)
参考:根切りは部品設計の思想が通常チェンソーと違う(スプロケット周り・バーの考え方など)
https://ameblo.jp/higuchikanamono/entry-11948092440.html
根切りは材が見えない状態でチェンが噛み込みやすく、想定外の反力が出やすい作業です(木口が見える玉切りと違い、土や石が“突然”出ます)。
土中での回転はスプロケットやベアリングに土砂が回り込みやすいという指摘もあり、機械側の破損リスクが上がる前提で運用する必要があります。
さらに、圃場周りでは石・針金・防草シートの留め具など“農業由来の異物”が混ざるため、飛散物対策はチェンソー作業以上に強めに見積もるのが安全です。
最低限の安全ルール(農作業者向けに現実的な線)
検索上位の多くは機械仕様や販売情報に寄りがちですが、根切り作業そのものは“土壌の状態”を強制的に露出させる機会になります。
掘った断面で、排水不良層(固結)、耕盤、根の偏り(片根)、細根の少なさが見えたら、次の作付けや改植設計にフィードバックできます(単に根を切って終わりだと、同じ不調を繰り返します)。
特に果樹の改植では「根をどこで切ったか」より、「なぜその深さに根が集まっていたか」をメモしておくと、暗渠・客土・深耕・畝立てなどの対策優先度が決めやすくなります。
作業ログに残すと得する項目(あとで効く)
参考:MS 462 C-M ルートカッターの掲載(排気量・出力・質量、根切り用途の説明)
https://www.stihl.co.jp/content/dam/stihl/vu/jp/ja/download-files/pdf-files/STIHL_jp_catalog_2024.pdf