あなた、直播で苗立ち率8割超えても「黒字」とは限りません。
乾田直播では、播種後5日以内に灌水を行わないと雑草が優勢になります。特にイヌホタルイやオモダカは発生スピードが速く、除草作業コストが1.5倍に増加した事例も。つまり、水管理の精度が収益性を決めるともいえます。
除草剤の散布タイミングも問題です。発芽前処理剤を2日でも遅らせると、抑草効果が半減する研究報告も存在します。短文で言うなら、「初期灌水が勝負です。」です。
もし乾田での水管理が難しい圃場なら、ドローン散水や自動灌水バルブなどの小規模導入も現実的な対策です。導入コストは30万円前後ですが、3年で十分に回収可能なケースが多いです。コストパフォーマンスが条件です。
直播では、苗立ち率が85%を下回ると収量が顕著に減ります。平均的に収量が8俵から6俵に落ち込むケースが報告されています。痛いですね。
これは「まばらな苗立ち」が日照利用率を下げることが原因です。つまり、初期の欠株を防げば後の肥培管理が楽になるということです。あなたの圃場で芽立ちが不揃いなら、覆土厚や種子含水率の見直しを検討しましょう。
覆土厚が1cm未満だと鳥害率が2倍に増えるという実験データもあります。結論は「播種深さの管理が鍵」です。
乾田直播の魅力は「苗代・田植えコスト削減」ですが、代償もあります。たとえば施肥や除草剤コストが1町歩あたり4〜6万円高くつくことも。つまり、コストバランスで損をする層もいるということです。
また、乾田では雨後の圃場踏圧が原因で発芽率が15%低下する例もあります。タイヤ跡ひとつで苗が消えるケース、実際にあります。厳しいところですね。
コスト削減を狙うなら「省力+安定性」の両立を意識する必要があります。自動耕深制御装置などの導入も、無駄な労働を減らす手段です。安定性が原則です。
乾田直播は気象条件に極めて敏感です。特に気温が15℃未満での播種では、出芽までに10日以上かかることもあります。結果、初期成育が遅れ、その後の分げつ数が3割減ったという報告も。
強風日が続くと、種子が表土から飛ばされる「播種飛散事故」も発生します。平均で1町歩当たり3万円の損失になるケースがあります。つまり、気象を読むことが重要です。
リスクを減らすには気象観測アプリを使い「播種3日前」の最低気温を確認しましょう。天候チェックが条件です。
意外と見落とされるのが播種機の整備不足です。特にドリルの摩耗率が5%以上だと、播種量がばらつき、部分的な欠株が発生します。現場では「一見植えてあるのに育たない」現象ですね。
1シーズンで摩耗が進むのは、砂分の多い圃場が原因です。つまり、定期点検が基本です。播種量の確認は圃場ごとに記録しておくのが理想でしょう。
具体的には、使用前後で種子残量の差を50g単位でチェックすることで誤差検知ができます。小さな手間で大きな差が出ます。
農研機構:乾田直播の適正管理に関する研究報告(苗立ちと収量の関係)