白菜ヨトウムシ農薬とBT剤とフェロモントラップ

白菜のヨトウムシを農薬だけに頼らず、BT剤やフェロモントラップも組み合わせて被害を減らす考え方と実務を整理します。発生初期の見極めと散布の効かせ方はどうするべきでしょうか?

白菜ヨトウムシ農薬と発生初期

白菜ヨトウムシ農薬:現場で外さない全体像
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最初に見るべきは「発生初期」

ヨトウムシは若齢期ほど薬剤が効きやすく、群生期に見つけるほど損失を小さくできます。

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農薬は「登録」と「適用作物」優先

はくさいに登録がある薬剤を、使用時期・希釈倍数・回数の範囲で使うのが基本です。

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フェロモントラップで“兆し”をつかむ

成虫の動きを先に知ると、散布を「当てに行く防除」に変えられます。

白菜ヨトウムシ農薬の発生初期と卵塊


ヨトウムシ類の防除は「圃場を見回って発生初期を確認する」ことが土台で、幼虫が分散する前の群生期に見つけて、発生部位を処分するのが最も効果的とされています。
白菜は結球が始まると葉の重なりが増え、幼虫が潜り込みやすくなって目視が遅れがちなので、「いつもより早めの巡回」をルール化するとロスが減ります。
発生初期に寄せるコツは、食害痕の大小よりも「同じ株の近い葉で似た痕が連続しているか」を見ることです(群生・分散前を拾いやすくなります)。
また、地域の病害虫防除所などが発信するフェロモントラップ情報を併用すると、圃場の見回り頻度を上げるべきタイミングを外しにくくなります。
参考:フェロモントラップでの誘殺状況(「平年より多い」などの警戒判断に使える)
https://www.pref.gunma.jp/page/730392.html

白菜ヨトウムシ農薬とBT剤

「農薬」と一口に言っても、白菜のヨトウムシ対策ではBT剤(Bacillus thuringiensis 由来の製剤)が現場で組み込みやすい選択肢に入ります。
たとえば農薬登録情報では、ゼンターリ顆粒水和剤は「はくさい/ヨトウムシ/2000倍/発生初期(収穫前日まで)」といった適用条件が示されています。
同様にBT水和剤のフローバックDFでも「野菜類/ヨトウムシ/1000倍/発生初期」など、発生初期を狙う考え方が適用表に明確に書かれています。
意外と盲点なのが、BT剤は“効いたように見えるまで”に時間差が出やすいことです。速効で一掃する薬剤ではなく、若齢期にきちんと当てる設計(散布タイミングと被覆)が収量を守る要点になります。
参考:農薬登録(はくさい/ヨトウムシの希釈倍数・使用時期・使用回数の確認に必須)
https://pesticide.maff.go.jp/agricultural-chemicals/details/19616

白菜ヨトウムシ農薬とフェロモントラップ

フェロモントラップは、成虫(オス)を誘引して捕獲し、受精卵数と次世代幼虫を減らす狙いがあると説明されています。
実務では、フェロモン剤は薬剤防除のように速効的ではないため、各種手段を組み合わせた総合防除が重要と明記されています。
また、Q&A形式の解説では、フェロディンSLのトラップ設置数の目安として「2~4台/1ha」など具体値が示されており、現場の設計に落とし込みやすい情報です。
さらに県の病害虫情報では、フェロモントラップ誘殺数が「平年より多く推移」している、といった表現で注意喚起が出るため、圃場内の“今週の優先順位”を決める材料になります。
参考:フェロモン剤(目的・注意点、「速効ではない」「総合防除」などの考え方)
https://www.greenjapan.co.jp/ferodin_h.htm

白菜ヨトウムシ農薬の散布と葉裏

ヨトウムシの成虫は葉の裏側に産卵するため、薬剤は葉裏側にもかかるように散布することが大切だとされています。
ここを徹底するだけで、「散布したのに残る」ケースの一部は改善します。特に白菜は葉が立ち上がると表面だけ濡れても裏面が乾きやすいので、ノズル角度・歩く位置・風の向きまで含めて散布を設計してください。
散布タイミングは、登録上「発生初期」となっている薬剤が多いので、フェロモントラップや巡回で“発生初期を見逃さない”運用が、薬剤コストと作業回数を両方抑えます。
なお、薬剤選定はネットのおすすめより先に、必ずラベルと登録情報(作物=はくさい、対象=ヨトウムシ、収穫前日数、使用回数)を確認して適用内で行うのが安全です。

白菜ヨトウムシ農薬と天敵

検索上位では「農薬の紹介」に寄りやすい一方で、実は天敵を“残す設計”が翌週以降の密度に効くことがあります。寄生蜂の仲間にはヨトウムシ類の幼虫に卵を産み付け、ふ化した幼虫がヨトウムシ類を捕食するものがいるとされています。
天敵を活かすには、過度な農薬散布を避けて最小限の防除にとどめ、天敵が生き残りやすい環境にすることが重要だとも述べられています。
「意外な情報」として覚えておきたいのは、天敵は“急に増える”のではなく、圃場の中で少しずつ効いてくる点です。だからこそ、フェロモントラップで成虫飛来の波を先読みし、若齢期に必要最小限で当てる(天敵に余白を残す)設計が合理的になります。
農薬で完全にゼロにする発想より、「発生初期は確実に叩く」「その後は見回りとスポット対応で密度を上げない」ほうが、白菜の結球期の品質低下を抑えやすい運用になります。




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