ヤンマーコンバイン新型の価格と性能や馬力をSA-Rと隅刈りで徹底比較

2025年モデルのヤンマーコンバイン新型はどこが進化したのか?YHシリーズの圧倒的な馬力や「隅刈り」まで自動化した驚きの機能、SA-Rによるデータ農業の可能性を深掘りします。価格に見合う価値は本当にあるのでしょうか?

ヤンマーコンバイン新型の機能

新型モデルの3大進化ポイント
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隅刈り完全自動化

ハンドル操作が複雑な「隅刈り」まで自動化。熟練者並みの精度を誰でも再現可能に。

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史上最大138馬力

YH6135,Aなどは138PSの高出力エンジン搭載。湿田や倒伏稲でも速度を落とさず作業可能。

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SA-R×アグリノート

収穫データをメッシュマップ化して可視化。翌年の施肥設計に直結するデータ農業を実現。

YHシリーズの圧倒的な馬力と脱こく性能


ヤンマーの新型コンバイン、特にフラッグシップモデルであるYHシリーズ(YH6135,A / YH7135,Aなど)において最も注目すべき点は、その圧倒的な馬力と処理能力の高さです。従来のコンバインでは、湿田や倒伏した稲、あるいは収量が多い圃場での作業時に、エンジン負荷が高まると作業速度を落とさざるを得ない場面が多々ありました。しかし、最新のYHシリーズではヤンマーコンバイン史上最大となる138PS(馬力)の高出力エンジンを搭載したモデルが登場しており、これまでの常識を覆す「止まらない作業」を実現しています。


この高馬力がもたらす最大のメリットは、単にスピードが出るということだけではありません。余裕のあるパワーは、脱こく・選別部への負荷変動に対しても粘り強いトルクを発揮します。例えば、朝露が残る濡れた状態の稲や、茎が太く水分の多い品種を刈り取る際、エンジンの回転数が落ち込むことで選別精度が悪化し、ロスが発生することがありました。新型エンジンは負荷がかかっても回転数を維持する制御が緻密に行われており、悪条件下でも「高精度な脱こく」を維持したまま突き進むことが可能です。


また、脱こく部の構造も進化しています。「ロングこぎ胴」と「ワイド揺動板」の組み合わせにより、大量の籾を一度に処理する能力が飛躍的に向上しました。こぎ胴を長くすることで、稲が脱こく部内を通過する時間を長く確保し、丁寧に籾を落とします。そして、幅広になった揺動板が、落ちてきた大量の籾を薄く広げて風選別することで、枝梗付着粒や夾雑物の混入を極限まで減らします。これにより、高速作業時でも選別網の目詰まりが起きにくく、タンクに溜まる籾のきれいさが格段に違います。大規模農家にとって、乾燥調製施設への搬入時にゴミが少ないことは、その後の作業効率を大きく左右する重要な要素です。


参考リンク:ヤンマー|コンバインYH6135,A/YH7135,Aの特徴(史上最大馬力と新開発脱こく部について)
さらに、環境性能においてもヤンマーの技術力が光ります。高出力でありながら、国内の排ガス規制をクリアしたクリーンディーゼルエンジンは、燃費効率も最適化されています。「パワーはあるが燃料を食う」という古い大馬力機のイメージは過去のものです。エコモードなどの制御機能を活用することで、軽負荷時には自動的に回転数を抑え、無駄な燃料消費をカットします。燃料タンクの大容量化とも相まって、給油回数を減らし、一日中ノンストップで稼働できる点も、プロ農家から高く評価されているポイントです。


隅刈り自動化とオートコンバインの進化

2025年モデルの目玉機能として業界を震撼させたのが、「隅刈り」の自動化です。これまで、GPSを活用した直進アシストや、枕地での自動旋回機能は各メーカーから出ていましたが、圃場の四隅、いわゆる「隅刈り」の工程に関しては、オペレーターの手動操作に頼るのが常識でした。隅刈りは、バックと前進を繰り返しながら、刈り残しがないように機体の位置を微調整する必要があり、コンバイン操作の中で最も神経を使い、かつ技術差が出る工程です。


新型の「オートコンバイン」仕様(YH6135,Aなど)では、この隅刈りまでもが自動化の対象となりました。具体的なプロセスとしては、ほ場の最外周を有人で刈り取り、そのマップデータを基に、内部の刈り取りルートを自動生成します。そして、次周以降の旋回時に、隅の刈り残しが発生しないような複雑な切り返し動作を、コンバイン自身が自動で行います。オペレーターは、安全確認と緊急時の介入準備をするだけでよく、ハンドル操作や刈取部の昇降操作から解放されます。


  • 従来の課題: 隅刈りのたびに神経を使い、疲労が蓄積する。熟練者でないと時間がかかる。
  • 新型の解決策: 最短2周目からオートモードが使用可能。複雑なハンドル操作、バック操作を自動制御。
  • メリット: オペレーターの経験値に関わらず、一定の品質と時間で作業が完了する。

この機能の真価は、「誰が乗っても同じ結果が出せる」という点にあります。農業法人などで、経験の浅い若手スタッフやパート従業員にコンバイン作業を任せる際、最も懸念されるのが隅刈り時の操作ミスによる機体破損や、作業時間の遅延でした。自動化により、これらのリスクが大幅に低減されます。また、ベテランにとっても、長時間の作業における精神的な疲労度が劇的に下がります。


さらに、刈取部と走行部の連動制御も進化しています。「刈取クイック連動」の自動化により、隅刈りや旋回時に刈取部を上げた際、自動的にこぎ胴への送り込み速度を上げ、刈取部に残った稲を素早く脱こく部へ送り込みます。これにより、旋回時に稲が刈取部からポロポロと落ちる「稈こぼれ」を防止します。こうした細かな制御の積み重ねが、トータルでの収穫ロス低減(ロスの最小化)に繋がっています。


参考リンク:PR TIMES|ハンドル操作が複雑な「隅刈り」まで自動化した新型オートコンバインの詳細
価格については、オート仕様(A仕様)は通常モデルに比べて数百万円単位で高額になります。例えば、YH6135の通常モデルとオート仕様では、約240万円程度の価格差(メーカー希望小売価格ベース)が存在します。しかし、人件費の削減、作業時間の短縮、そしてオペレーターの疲労軽減による事故防止効果を考慮すれば、大規模経営においては十分に回収可能な投資と言えるでしょう。


SA-Rの連携機能とアグリノート活用

現代の農業において、機械は単に「刈り取る道具」から「情報を収集する端末」へと進化しています。ヤンマーが提供するSA-R(スマートアシストリモート)は、その中核を担うシステムです。新型コンバインには通信端末が標準搭載されており、稼働状況、位置情報、エンジンの負荷状態、そして収穫データなどがリアルタイムでクラウド上に送信されます。


特筆すべきは、農業経営管理ツール「アグリノート」との連携強化です。新型コンバインには「収量センサー」と「食味センサー」を搭載可能なモデルがあり、刈り取りながらその場所ごとの「籾の量(収量)」と「水分値・タンパク値(食味)」を計測します。このデータはSA-R経由でアグリノートに送られ、「収量メッシュマップ」として可視化されます。


機能 内容 メリット
収量マッピング 圃場内の収量のバラつきを色分け表示 収量が低い箇所の特定が容易になる
食味分析 水分・タンパク値をエリアごとに計測 高品質米の区分け集荷や乾燥調整の最適化
稼働レポート 作業時間、燃料消費、アイドリング時間を記録 作業効率の分析と改善点の洗い出しが可能

これまでは「この田んぼはなんとなく収量が少ない気がする」という経験則で語られていたものが、明確な数値と地図データとして目の前に現れます。例えば、圃場の入り口付近だけ収量が落ちていることが分かれば、土壌が踏み固められている可能性を疑い、来作前に深耕を行うなどの対策が打てます。あるいは、特定のエリアだけタンパク値が高い(食味が落ちる)場合、その部分への追肥過多を修正するなどの施肥設計が可能になります。


また、SA-Rは機械の健康管理にも役立ちます。万が一、コンバインにエラーが発生した場合、そのエラーコードと発生場所が即座にサービスセンターに通知されます。これにより、JAや販売店のサービスマンが出動する前に必要な交換部品を特定でき、修理によるダウンタイムを最小限に抑えることができます。収穫シーズン中の故障は農家にとって致命的ですが、SA-Rによる「見守り」機能は、最強の保険となります。


参考リンク:アグリノート|SA-R連携のバージョンアップと収量メッシュマップ機能について
さらに、盗難防止機能としての側面も無視できません。設定したエリアや時間帯以外でエンジンが始動したり移動したりすると、所有者のスマホにアラートが届きます。高額な新型コンバインを守るためのセキュリティ機能としても、SA-Rは必須の装備となっています。


マルチオープン機構とメンテナンスの実情

多くのカタログやレビュー記事では「性能」や「自動化」ばかりが強調されますが、現場のオペレーターが最も気になる、そして新型ヤンマーコンバインの隠れた「神機能」と言えるのが、メンテナンス性の向上、特に「マルチオープン機構」です。コンバインという機械は、構造上どうしても内部にワラ屑や埃が溜まります。これらを放置すると、ネズミの巣になったり、錆の原因になったり、最悪の場合は火災に繋がります。しかし、従来のコンバインはカバーを外すのに工具が必要だったり、手が届かない箇所が多かったりと、掃除が非常に困難でした。


ヤンマーの新型モデルでは、この「掃除のしにくさ」に対する徹底的な改善が図られています。


  1. カッター・排ワラ部のフルオープン

    排ワラチェーンやカッター部分は、工具なしでガバッと大きく開くことができます。詰まりが発生した際の除去作業が数秒で完了するほか、シーズンオフの清掃時にエアブローや水洗いが容易に行えます。


  2. こぎ胴・揺動板へのアクセス

    側面のカバーが大きく跳ね上がるだけでなく、内部の点検口も広く設計されています。特に、選別網(揺動板)の引き抜きが容易になっているモデルもあり、網の目に詰まったノギや小枝を徹底的に除去できます。


  3. 集中注油装置

    刈取部や搬送部など、注油ポイントが多いコンバインですが、新型ではこれらが一箇所から注油できる「集中注油システム」や、ボタン一つでチェーンにオイルを供給する電動給油装置が採用されています。朝の忙しい時間帯、潜り込んで一つ一つ注油する手間が省けるのは、現場視点では馬力アップ以上に嬉しい機能かもしれません。


参考リンク:JAcom|メンテナンス性を追求したマルチオープン機構と集中注油装置
また、独自の視点として「配線(ハーネス)の保護」にも注目すべきです。自動化が進む新型機はセンサーの塊であり、配線の断線は命取りです。ヤンマーの新型は、配線がカバーの裏側やフレームの凹みに巧みに隠されており、泥水や稲わらとの接触による劣化を防ぐ設計になっています。また、防水コネクタの採用率も上がっており、高圧洗浄機での洗車に対する耐性も向上しています(※もちろん、センサーへの直噴射は厳禁ですが)。


メンテナンスのしやすさは、機械の寿命(リセールバリュー)に直結します。中古農機市場において、ヤンマーのコンバインが高値で取引される理由の一つに、この「整備性の良さにより、中古でも状態が良い機体が多い」という点が挙げられます。新型の価格は確かに高額ですが、5年、10年と使い続け、最終的に手放す際の下取り価格まで計算に入れると、メンテナンス性に優れた機種を選ぶことは、経済的にも非常に合理的な選択なのです。
最後に、部品供給の面でもヤンマーは強みを持っています。スマートアシストと連動し、交換時期が近づいた消耗品(例えばカッター刃やVベルトなど)を事前にリストアップしてくれる機能も一部で実装が始まっています。「壊れてから直す」のではなく「壊れる前に換える」予防保全が、機械単体だけでなくシステムとしてサポートされているのが、新型ヤンマーコンバインの真の実力と言えるでしょう。




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